勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
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2008/4/30(水) 鳥インフルエンザ
十和田湖湖畔で見つかった白鳥から、鳥インフルエンザウイルス(H5型)が検出された問題で、環境省は昨日、強毒性だったことが判明したと発表しました。
これまでも飼育されている鳥からの鳥インフルエンザの確認例はありましたが、今回のように野鳥(渡鳥)で確認されたのは初めてのようです。
なぜ、この鳥インフルエンザが世界中に怖れられているかというと、ウイルスは「変異」するため、人にも感染する「突然変異のウィルス」が発生する可能性が高いため。そして、そのウィルスは薬(抗生物質)が効かないという大きな問題があります。
WHOによると、4/17までに世界12ヶ国で計240人の死亡が確認されていますが、これが人から人への感染になってくると、日本でもあっという間に十数万人は死亡すると言われています。
これからは「テロとウィルスとの戦いの時代だ」と言う人もいます。今、私たちにできることはありませんが、この問題は今後、注意をはらっていかなければいけない問題に発展しそうです。
〈今日のエコニュース〉熱帯多発のシガテラ中毒、本州でも・・・魚食べ発症
熱帯や亜熱帯地域で魚を食べると発症し、被害者数では世界最大規模の食中毒と言われるシガテラ中毒。日本でも沖縄や奄美大島などでは昔から知られているが、近年、本州でも発生するようになった。理由ははっきりしないが、魚を毒化するプランクトンの生息域が海水温上昇などで広がった可能性も指摘されている。中毒の「北上」に、温暖化などが影を落としていると言えそうだ。(読売新聞)


2008/4/17(木) 最近のエコニュースあれこれ
◆コスト、景観、騒音も・・・「環境にやさしい」風力発電に逆風(産経新聞)
地球温暖化問題と原油高を受け、世界で風力発電所への投資が活発化し、日本でも1000基を超える風車が各地で稼働している。CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスを排出せず、「環境にやさしい」とされる風力発電だが、風車がもたらす景観への悪影響や騒音などが問題化。さらに電力会社への売電価格のダウンで投資回収の実現も不透明になり、事業者の新設意欲にブレーキがかかってきた。国は平成22年度の「総容量300万キロワット」の風力発電の導入目標を掲げるが、“逆風”を受けた業界からは達成を危ぶむ声が出始めるなど、曲がり角を迎えている。
◆ウィルス運び屋 列島を北上(産経新聞)
昨年1月、スリランカから一時帰国していた30代の日本人女性が国内で初めてチクングニヤ熱と診断された。1953年にアフリカで確認されたウイルスによる熱帯性感染症で、発熱や関節炎、発疹(はっしん)が主な症状。患者の血を吸ったヤブ蚊に刺されると感染するが、人から人にはうつらない。
この病気は2005年からインド洋諸島で大流行し、翌春からインド西部やスリランカでも感染者が続出した。マダガスカルの東のレユニオン島では27万人が感染し、237人が死亡した。チクングニヤ熱では死なないといわれていたが、変異によって強毒性のウイルスに変わり、爆発的な流行となったのだ。このとき、ウイルスの運び屋となったのがヤブ蚊類のヒトスジシマカとネッタイシマカ。日本でネッタイシマカは確認されていないが、ヒトスジシマカは生息する。
もし、国内初の感染が夏だったら…。国立感染症研究所(東京都)の小林睦生昆虫医科学部長は「大流行になった可能性がある」と話す。ヒトスジシマカは温暖化で生息域を北へ拡大させており、一度感染症が発生すると、猛威を振るう懸念があるからだ。


2008/4/13(日) 国際サンゴ礁年2008in桜島
今年は『国際サンゴ礁年』。鹿児島でも、いろいろなイベントが行われます。サンゴ礁って、私たちの暮らしに、結構、関係しています。その話は、また次回にするとして、桜島で観察会&講演会が行われますので、ご紹介します。

〜桜島海中公園でサンゴをみつけよう〜
◆観察会
日時:5月18日(日)9:30〜11:00
集合場所:国民宿舎レインボー桜島2階会議室
開催場所:桜島海中公園 袴腰海岸
募集対象:小学校5年以上の家族20組(越えたら抽選)
参加費 :無料
応募方法:4月1日から受付開始 5月10日(土)必着 
     往復はがきに 参加者全員の名前(ふりがな)      
     学校名 学年 性別 電話番号を記入
     返信用はがきに代表氏名と住所を記入して下さい
応募先 :〒892−0816 
     鹿児島市山下町3−3  日本郵便鹿児島東支店留め
     国際サンゴ礁年2008鹿児島実行委員会 観察会係
雨天時 :35万年前には海だったという鹿児島市吉田町にある
     (株)ガイアテック アラゴ事業部の原石から化石をさがす
     企画に切り替えます。
問い合わせ:TEL・FAX 099-254-1361 
            E-Mail sango_kagoshima@yahoo.co.jp   高山まで

◆講演会
日時:5月18日(日)13:00〜16:00
開催場所:国民宿舎レインボー桜島2階会議場
募集対象:小学5年以上を対象として話をしますので、どなたでも自由に
申込み:不要    入場料:無料
13:00〜「桜島火山の不思議」
      NPO法人桜島ミュージアム 福島大輔さんのお話
14:10〜「桜島の海底世界」
      ダイビングサービス海案内 出羽慎一さんのお話
※15:15〜晴れた場合(予定)
      「35万年前の鹿児島市吉田町の山は海だった?!」        
15:37〜屋久島のサンゴの報告
      国際サンゴ礁年2008屋久島実行委員会から状況報告  
16:00 終了予定 
〈今日のエコニュース〉白熱電球の生産中止要請へ=通産省(時事通信)
経済産業省の北畑隆生事務次官は7日の記者会見で、省エネに優れた電球型蛍光灯の普及拡大を目指すため、白熱電球の生産を2012年までに原則中止するよう電気器具メーカーに要請する方針を明らかにした。同次官は電球型蛍光灯について「白熱電球に比べ価格は高いが、電力消費量は5分の1、寿命は6倍だ」とし、温室効果ガスの排出削減にもつながると強調した。 


2008/4/11(金) レジ袋のCO2排出量
マイバッグを持参してレジ袋を削減しよう!という運動が、各地で盛んになっていますが、レジ袋だけ減らしても温暖化問題は改善しません。マイバッグ持参は、大きな一歩ではありますが、私たちはまだまだいろいろな省エネを実践できるはず。
マイカーで買い物に行くと、レジ袋20〜30枚分のCO2が出るそうですが、朝日新聞に、レジ袋と省エネ活動の面白い比較が出ていたので紹介します。
◆CO2削減、レジ袋何枚分?
・シャワーを1分短く・・・・・1.3枚
・往復2キロを自動車から徒歩や自転車に・・・・・9.8枚
・冷房設定温度を26度から28度に(1時間)・・・・・0.5枚
・冷房を1時間止める(28度設定)・・・・・1.4枚
・暖房設定温度を22度から20度に(1時間)・・・・・0.6度
・暖房を1時間止める(20度設定)・・・・・2.0枚
・ブラウン管テレビを1時間止める・・・・・0.7枚
家庭部門での温室効果ガス排出量は、世帯数の増加や電化製品の多様化で90年度比で30.4%も増えているとのこと。まずは、身近なことから確実に実践していきたいものです。
〈今日のエコニュース〉温暖化問題懇 排出量取引制度へ前進 産業界反発
福田康夫首相の肝いりで設置された「地球温暖化問題に関する懇談会」(座長・奥田碩トヨタ自動車相談役)の第2回会合が5日、7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の舞台となる北海道洞爺湖町のホテルで開かれ、政策手法分科会を設置して排出量取引制度など具体的な温暖化対策について議論することが決まった。福田首相は懇談会で「サミットに向け、諸外国に言える提言がほしい」と発言。排出量取引制度だけでなく、環境税導入にまで踏み込んだ提言がなされる可能性が出てきた。ただ、個別企業に排出枠を課すEUの現行制度は、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出削減努力をしてこなかった企業の排出枠が大きくなるという不公平さがある。新日本製鉄の三村明夫会長もこの日、こうした問題点を指摘したうえで「排出量取引制度は(排出量の規制がない)海外への工場流出を招きかねない」と持論を展開した。現行制度の問題点を解決するため、経済産業省ではベンチマーキング方式を検討しているが、結論は出ていない。産業界の反対は依然強いだけに、排出量取引を提言にどう盛り込むか、調整は難航しそうだ。


2008/4/8(火) 最近のエコニュースあれこれ
◆ローソンで買い物した人にCO2排出減の「証明書」発行(読売新聞)
ローソンは31日、消費者に地球温暖化防止に協力してもらおうと、4月8日から買い物でたまるポイントを二酸化炭素(CO2)排出権と交換する仕組みを始める。国内流通業で初めての取り組みだ。ローソンのカード会員は買い物100円につき1ポイント獲得し、100ポイントたまると1円換算で買い物券などに交換できる。この特典を使わず50ポイントを10キロ・グラム分のCO2排出権と交換するよう消費者に呼び掛ける。CO2排出量との交換が2500ポイント(500キロ・グラム分)に達するごとに「証明書」を発行し、環境保護への貢献を実感してもらう。
◆ホテル業界が観光環境宣言 洞爺湖サミット前に(産経新聞)
主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を3カ月後に控え、北海道ホテル旅館業連絡協議会(1300施設加盟)は1日、地球温暖化防止や資源の循環利用を目指した北海道観光環境宣言「ノースグリーン・プロジェクト」を発表した。地域の観光業界がこうした形で環境問題に取り組むのは、世界的にも初めて。実行委員会には国土交通省や環境省、北海道庁も加わり、官民一体となって環境問題を主要議題とするサミットの歓迎機運の醸成と環境意識の向上を図りたいとしている。
北海道の大地と自然を大切な資源と位置づけ、業界ぐるみで恒常的・継続的に環境保全を訴えるという。ホテルや旅館に省エネルギーの取り組みについてアンケートを行い、節電、節水、リサイクルなどについて数値目標を設定する「北海道スタンダードマニュアル」を作る。特に、大量消費が問題になっている割りばしについては、洗いばしや竹はしの導入や「マイはし」運動の推進を強く訴えていく。
このほか、利用者などから環境メッセージを公募し、優秀作品を6カ国語に翻訳し、サミット参加首脳らに届ける予定。また、宿泊客に協力を求め、消灯運動や室内の温度設定、アイドリングストップによるエコドライブなどを推進する。
さらに、5、3、0(ゴミ0)が付く日を中心にゴミの削減運動を行うなど、息の長い環境運動を展開する。


2008/4/2(水) 一滴の水でも
今、テレビで「報道大河スペシャル いのちの地球・・・警告! 今、そこにある50の危機」を見ながら書いています。
日本のみならず、世界中で起こっている異変を紹介しています。
知っていたこともあるけど、それ以上に「え〜」というようなことばかり。
ガソリン税も年金問題も無視できない重大なことだろうけど、それより生き物が住めない地球になったら、元も子もないのに。
温暖化は、足音もなく忍び寄っていたのが、もうダッシュで迫ってきていることを感じます。それも、自然と密接に慎ましく生きている人達のところにいち早く。
温暖化を止めたいけど、私がやっていることは砂漠の中に一滴の水を注いでいるようなものなのかなぁと、思ってしまう。
でも、砂漠も植林の努力を続ければ森ができるように、一滴の水も池に湖になる時がくると信じたい。
TBS公式HP:http://www.tbs.co.jp/houdo-earthSP/
〈今日のエコニュース〉温室ガス排出 企業名を初公表 
環境省と経済産業省は28日、地球温暖化対策推進法の報告制度に基づき、温室効果ガスの排出が多い企業の06年度排出量を初めて公表した。電力や鉄鋼、石油化学、セメントなどの企業が上位を占めた。今後、毎年公表し、企業の削減努力を促す狙い。
一定以上の排出量の1万4224事業所(7505社)と輸送業1439社のデータを、企業や業種ごとにまとめた。企業別では、電力会社は利用者に供給した分も含めた発電段階での排出量、その他の企業は電力使用分を含めた排出量で集計。二重に集計される電力分を除くと、報告された排出量は計6億4025万トン(二酸化炭素換算)で、日本の排出量の48%を占めた。企業別上位は東京電力、JFEスチール、新日鉄の順で、いずれもシンガポール1国の04年排出量を上回った。上位10社中7社は電力会社だった。(毎日新聞)




2008/3/25(火) 最近のエコニュースあれこれ
◆ポリ容器漂着:北海道から沖縄県まで拡大、計4万個に(毎日新聞)
九州北部などで1月以降、大量のポリ容器が漂着している問題で、環境省は5日、漂着数が計3万9941個に上ったと発表した。北海道から沖縄県まで日本海、東シナ海沿岸全域にわたる19道府県に拡大し、漂着数は99年度を超えて過去最多となった。約4割の1万6945個に文字表記があり、うち1万6273個はハングルだった。中に濃い塩酸が残っていた容器もあり、同省は注意を呼びかけている。政府は韓国政府に実態把握や原因究明、漂着ごみを減らす努力などを要請した。
◆二酸化炭素排出量:通産省試算・・・52兆円の重い社会負担(毎日新聞)
経済産業省が19日発表した二酸化炭素(CO2)排出量の試算は、温室効果ガスを最大限削減するためには20年度までに全体で約52兆円という重い社会負担が伴うという厳しい条件を突きつけた。北海道洞爺湖サミットに向けて政府は産業界を巻き込んだ議論に入るが、経産省は今回の試算を土台に、温暖化対策の費用負担のあり方も含めた議論にしたい考えだ。
◆イオン:1000店でレジ袋の無料配布中止(毎日新聞)
イオンは14日、12年度の二酸化炭素(CO2)の排出量を06年度比で30%削減する目標を掲げ、グループのスーパーの7割に当たる約1000店でレジ袋の無料配布をやめると発表した。来店する客に買い物袋の持参を促し、レジ袋の使用量を大幅に削減して地球温暖化防止につなげる。地元自治体や市民団体などと協議を進め、理解を得られた店からレジ袋の無料配布を中止する。希望者には有料で提供するが、環境に優しい植物由来の素材の袋に切り替える方針だ。イオンはこれまで42店で既にレジ袋の有料化を実施しているが、有料化を1000店に拡大した場合、06年度に34億2700万枚を配布していたレジ袋は14億3500万枚に減らせるという。


2008/3/6(木) 標語募集中
鹿児島市と市内の事業所などでつくる「かごしま市地球温暖化対策地域協議会」が、地球温暖化対策をテーマにした標語を募集しています。
その標語は、同協議会が主催するイベントなどで使う予定だそうです。
応募は、住所・氏名・年齢・性別・電話番号と作品についての説明を記入して
〒892―0816 鹿児島市山下町11の1 
かごしま市地球温暖化対策地域協議会事務局に郵送(持参も可)
Eメールでの応募は、kansei08@city.kagoshima.lg.jp。
1人3点までで、締め切りは14日必着。
最優秀賞(1点)と優秀賞(10点)には賞金または図書券が贈られるとのこと。
問い合わせは同事務局099・216・1296

※会報「エコ通信」の第20号が完成しました。この機会に賛助会員になられませんか?(入会金1000円・年会費なし)。
〈今日のエコニュース〉日焼け止めで「らん藻」死滅 サンゴ白化の一因
日本を含めた多くの国で日焼け止めに使われている成分が、ごく低濃度でもサンゴに共生する「らん藻」を殺し、サンゴの白化の一因になっているとの実験結果を、イタリア・マルケ工芸大の研究チームがまとめた。日焼け止めとサンゴの白化との関連が実証されたのは初めてという。白化が長引くとサンゴが死ぬことがあり、チームのロベルト・ダノバロ博士は「水温上昇や汚染などによって脅かされている世界各地のサンゴに、観光客の増加がさらなる悪影響を与えることが心配される」と警告。「サンゴへの悪影響が少ない物質への転換が必要だ」と指摘した。博士は「実際の環境中でも日焼け止めがサンゴに影響を与えている可能性が高い」としている(産経新聞)


2008/2/19(火) 最近のエコニュースあれこれ
◆家庭削減分、企業が買い取り=「CO2削減バンク」を導入へ−京都
京都府は4日、家庭での二酸化炭素(CO2)の削減分を府内の企業が買い取る「京都CO2削減バンク」(仮称)を来年度から実験的に導入すると発表した。府によると、家庭でのCO2削減分を企業が買い取るのは全国で初めて。増加傾向にある家庭からのCO2排出に歯止めを掛けるのが狙いだ。
2010年度までに1990年度比10%の温室効果ガス削減を目指す府では、04年度実績で、産業部門が90年度比25.1%の大幅削減を達成したのに対し、家庭部門が同16.4%の増加だったことが判明。地球温暖化防止に向け、家庭を巻き込んだ施策の展開が急務となっていた。(時事通信)
◆世界の穀物在庫5%減、26年ぶりの低水準・・・08年見通し
国連食糧農業機関(FAO、本部・ローマ)は13日、2008年の世界の穀物在庫が5%減少し、1982年以来の低水準になるとの見通しを発表した。バイオ燃料の需要拡大や途上国のニーズに穀物生産が追いつかなくなっているためで、高騰する穀物価格をさらに押し上げる要因になる可能性もあるという。
FAOによると、2007年の穀物生産自体は米国産トウモロコシの豊作などで4・6%増加したが、今年の収穫期終了後の穀物在庫は、収穫期前に比べ、5%減の4億500万トンにとどまる見込み。地球温暖化対策などで、バイオ燃料生産のために使われる穀物は現在約1億トンとされ、在庫を逼迫(ひっぱく)させる主要因になっていると見られる。(読売新聞)
◆熱波で6000人以上の死者も=英政府が温暖化で報告書
今後10年以内に英国で深刻な熱波が発生し、6000人以上の犠牲者が出る確率は25%−。英政府は12日、地球温暖化に関する報告書「英国の気候変動による健康影響」を公表し、こうした見通しを明らかにした。
 報告書によると、2017年までにイングランド南東部で、9日間連続の熱波が起こる確率は25%。これにより、熱射病などで3000人が直ちに死亡。関連死も合わせると計6350人の死者が出る可能性があるという。(時事通信)


2008/2/12(火) 省エネ月間です
今月は、省エネ月間です。
暖冬で始まった今期の冬でしたが、最近は度々、寒波に襲われる状況になっています。今週は、平年以下の気温で推移し、ずっと寒いそうです。
寒さが苦手な私は、省エネで言われている「もう一枚着よう」どころか、2枚3枚多く着込んでいます。それでも、暖房も使っています。その分、夏の冷房はガマンするので、ごめんなさい。。。みたいな気持ちです。
さて、資源エネルギー庁が、家庭や学校を対象に『省エネコンテスト』を行っています。興味のある方は、下記をクリックしてご覧下さい。
http://www.eccj.or.jp/contest08/index.html
〈今日のエコニュース〉広がる「1食20円寄付」運動=社員食堂から飢餓撲滅
先進国の肥満問題と発展途上国の飢餓問題の同時解消を目指した「TABLE FOR TWO」(テーブル・フォー・ツー、2人の食卓)と呼ばれる日本発の運動が徐々に広がっている。社員食堂で低カロリーメニューを食べると、途上国の学校給食費用1食分に当たる20円が寄付される仕組みだ。企業もコストがかからない社会貢献活動とあって気軽に取り組めるようだ。この運動は世界経済フォーラム(ダボス会議)で若手リーダーに選ばれた日本人6人の提唱でスタート。昨年試験的な導入が始まり、これまでに伊藤忠商事やファミリーマートなど14の企業・自治体が参加している。今月24日に活動を始めたりそなホールディングスは、東京本社と大阪本社の社員食堂でヘルシーメニューを用意。細谷英二会長は「地球規模の問題を考えるきっかけになればいい」と定番メニューにしていく考えだ。(時事通信)


2008/2/1(金) 最近のエコニュースあれこれ
中国から汚染物質確認 東北大・山形大、衛星画像を解析
冬季に中国大陸から日本列島に流れ込んでいるかすみのような気流が、中国からの汚染物質であることが、東北大東北アジア研究センターの工藤純一教授(環境情報科学)と山形大の柳沢文孝准教授(環境化学)のグループによる人工衛星画像の解析で裏付けられた。近年、蔵王(山形市)の樹氷が通常より高い酸性度を示している。中国の環境汚染対策が、日本にとっても重要な課題になりそうだ。(河北新報)
◆国を待てぬ・・・京大が全国初「学内環境税」
温室効果ガスを削減するため、学部や研究科ごとに一定割合で課金する「学内環境税」(環境賦課金制度)を検討していた京都大学は21日、各部局から電気などのエネルギー使用量に応じて年間総額1億2000万円を集め、省エネ設備への更新に充てる制度の詳細を正式に発表した。企業や自治体を含め、環境税の先駆けとなる制度を導入するのは国内で初めて。環境対策のテストケースとして注目を集めそうだ。(産経新聞)
◆ダボス会議 福田首相「温室効果ガス削減で国別目標を」
福田康夫首相は26日、ダボスで開かれている世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に出席し、7月の北海道洞爺湖サミットの議長として演説した。地球温暖化対策のため、ポスト京都議定書(13年以降)の枠組み作りについて「温室効果ガスの排出削減で国別総量目標を掲げて取り組む」と述べ、数値目標設定を認める方針に転換したことを国際社会に初めて表明した。産業・分野別に削減可能量を算定し、国ごとに積み上げる新基準を提案した。(毎日新聞)


2008/1/28(月) ちょっと思ったこと
先日、テレビ朝日「朝まで生テレビ」で、地球温暖化をテーマに11名のパネリストで3時間の討論を行っていた。温暖化懐疑論、京都議定書否定を唱える人もいたが、現実的に被害が出始めていること、日本の対策が遅れていること等に関しての認識は一致していた。
でも、3時間テレビで討論しているのを見ていても、ただ「そうかぁ」というだけで、「だから、行動をおこさなきゃ」という思いがわいてこなかった。
これは、今の日本の状態にも似ているのかなぁと思った。政府や一部の企業が、いろいろと言っても、一般市民で動き出す人は少ない。大変だと聞いても、人ごとのように思えて、実感が持てない。
何が原因なのだろうか。伝え方の問題なのだろうか。
啓発活動をしている私も、今一度、自分自身に振り返って考えてみようと思った。
〈今日のエコニュース〉廃材利用し冷暖房 鹿大など開発
鹿児島大と矢崎総業(東京)などの研究チームは15日、廃材を利用する空調システムを開発、2月末から業務用の実用機を販売すると発表した。液化石油ガス(LPG)などを使用する既存の装置に比べ、二酸化炭素(CO2)の排出量を約70%削減できるという。研究チームの甲斐敬美鹿児島大工学部教授が同日、都内で開かれた環境省の研究発表会で明らかにした。
事業所などで一般的な「吸収式」空調機は冷房時にガスなどの火力を使うが、研究チームは製材所などから出る廃材に着目。燃焼安定度を高めるため、裁断して小指の先ほどの大きさに固めた「木質ペレット」を燃やす試験装置を鹿児島県屋久島町に設置、昨年から実証運転を始めていた。木材は生育過程でCO2を吸収するため、燃やしても大気中のCO2量は不変とする「カーボンニュートラル」の考え方が認められており、化石燃料に比べ大幅な温室効果ガス削減ができる。(西日本新聞)


2008/1/23(水) 再生紙、偽装問題
年賀はがきの古紙再生紙含有率の偽装発覚から始まり、製紙業界全体、そして政府を巻き込んでの大問題になっています。
大手・中堅の製紙会社の会見によると、どうも10年以上前から偽装をしていたそうです。「古紙をたくさん混ぜるのは無理だ」と、最初から正直に言えない状況があったのでしょうか。
しかしながら、もっと広い視野でこの問題を見なければいけないような気もします。
私たちは、「エコだ!リサイクルだ!」と騒いでいますが、それはかえって環境に悪かったり、関係業者に無理をさせていることがあるのも事実です。
去年は「偽」の年だったと言われますが、今年は「真」の年になりますように!
真のエコ、真のリサイクルを見極め、ちゃんと実行したいものです。
〈今日のエコニュース〉世界的な穀物争奪に危機感を−農水省
農水省は15日開いた「食料の未来を描く戦略会議」で、食料輸入国である日本の安定的確保のために、消費者や農業生産者などが取り組むべき課題を提示した。世界的に穀物などの食料争奪戦が激化する中で、60%以上の食料を海外からの輸入に依存する日本は将来、安定的に食料を確保できない恐れもある。同省は、国民が国内外の食料環境に危機感を持つことで、40%を切った自給率回復に向け、コメを中心とした日本型食生活の推進など国民運動につなげたい考えだ。温暖化など気候変動による収穫量の変化やバイオ燃料の需要拡大、中国やインドなど途上国の急成長で小麦や大豆などの穀物需要が高まっており、世界的に奪い合いの様相を呈している。また、生産国の一部では輸出規制をかける動きも出ており、同省は「『金を出せば買える』時代ではなくなりつつある」として、こうした厳しい食料環境を消費者が認識する必要性を強調している。(時事通信)


2008/1/16(水) 2008年は年始めから
年明けから、環境に関する重大なニュースが次々と発表された。
そのひとつが、日本の2070〜99年の国内平均気温は、1961〜90年の平年値と比べて1.3〜4.7度高くなり、北海道など高緯度地域では最高5.8度上昇する、というもの。
日本でも、ついに、ここまでの予測が出されたか。。。という思いで、自然に涙が出てきた。日本で4,5度上がれば、北極・南極は、その5倍以上の気温上昇が懸念される。そのとき、地球は。。。
毎日新聞で、12月、1月と「暖かな破局」として環境も特集が組まれていた。下記にアドレスを載せるので、お時間があるときでも、ゆっくりとお読みください。
第一部:http://mainichi.jp/life/ecology/hakyoku/archive/news/2007/12/index.html
第二部:http://mainichi.jp/life/ecology/hakyoku/archive/news/2008/01/index.html
〈今日のエコニュース〉南極西部で1.6倍、半島は2.4倍=氷流出量
南極大陸の西部では、2006年に氷床から海に流出した氷の量が1996年に比べて1.6倍に増え、南極半島では2.4倍になったとの推計を、米カリフォルニア工科大などの国際研究チームが14日、英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスの電子版に発表した。昭和基地がある東部ではほぼ変わらなかったが、地球温暖化の影響で氷河の流れが局地的に加速したとみられる。(時事通信)


2008/1/10(木) 2008年 年頭エコニュース
京都議定書 温室効果ガス削減 約束期間始まる(産経新聞)
地球温暖化防止に向けて、先進国に二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの削減を義務づけた京都議定書の第1約束期間(2008〜12年)が1日、始まった。先進国全体で1990年に比べ、年平均5・2%削減することを目指し、日本も平均6%の削減が義務づけられている。温室効果ガスにはCO2のほか、メタン、一酸化二窒素(N20)、代替フロンなどがある。日本は統計上の問題から年度ベースでの対応となり、実際に約束期間の排出量として算入されるのは4月からとなる。
日本は、基準となる1990年度の温室効果ガス排出量がCO2換算で12億6100万トン。だが、2005年度の排出量は13億5900万トンと90年度から7・7%増加した。このため、政府は産業界の自主行動計画の上積みや、国民運動の展開といった目標達成計画の見直しを今年度中にまとめる方針だが、計画の達成は容易ではない。
生き物異変 (産経新聞)
@1年に5キロ迫る亜熱帯
動物や昆虫なら対応可能かもしれないが、樹木の場合は不可能だ。氷河期に広がったブナ林は、西日本では約1000メートル以上の山地に残っているが、この群落も急速な温暖化で山頂へと追い詰められることになる。高い山が少ない西日本のブナの将来には絶滅の運命が待っている。ブナ林に影を落とす高温障害は、国産米で深刻な現実問題となっている。九州では2003年以降、水稲の作柄と品質の低下が続いている。稲穂が出た後の気温が高すぎるために実りが悪いのだ。病気や虫害の多発も影響している。
ブドウなどの果樹への影響も出始めている。果樹は栽培に適した気温の幅が狭いので温暖化の影響を受けやすい。
現在、関東以西の太平洋岸にあるウンシュウミカンの産地が2060年代には日本海側などに移る見通しだ。リンゴ畑は長野や青森から北海道へと移る。
海の中でも異変が起きている。夏に海水温が高くなりすぎるためにサンゴが白くなって死んでしまう白化現象の発生だ。昨夏には、日本の南西諸島をはじめ、世界の熱帯・亜熱帯の海で多発した。サンゴ礁は海中のオアシスなので、そこに暮らす多様な生物も消えてしまう。九州や瀬戸内海では、以前にはいなかった南方産のナルトビエイの群れが浅海のアサリなどを食い荒らす。
気象庁によると、日本周辺の海面水温は世界の海の平均の2倍強の割合で上昇中なのだ。東シナ海や瀬戸内海でとれていたサワラが10年前から日本海で漁獲されるようになり、漁場も青森県まで伸びている。海水面の上昇で世界には水没が心配される島々もあるが、瀬戸内海では大繁殖したダンゴムシの仲間に無人島が侵食されて消滅寸前。温暖化の影響も否定できない。
A3度上昇・・・ライチョウ95%死滅
日本アルプスに生息するライチョウは、日本で最も温暖化の痛手を受けやすい野生動物の代表だろう。氷河期の生き残りであるからだ。このライチョウが減少傾向を見せている。
「25年前の調査では約3000羽。それが最新の調査では約1670羽になっています」 信州大学の鳥類学者、中村浩志教授は、ほぼ半減という現実に表情を曇らせる。日本アルプスのうちでも、北アルプスより南アルプスのライチョウの減少が著しい。25年前の南アルプスでは723羽の生息が推定されたが、今では284羽に減って、かつての40%に満たない推定個体数である。それが各山の山頂部で別れ別れに暮らしているのだ。
温暖化防止 「生活レベル下げられる」49%・・・毎日調査
毎日新聞の全国世論調査では、地球温暖化問題についても聞いた。先進国の温室効果ガス排出削減を定めた京都議定書の削減義務を守るため、自分の生活レベルを下げることができるかを尋ねたところ、49%が「できる」と答え、「できない」の41%を上回った。
電気、ガス、ガソリンなどに課税する環境税の導入にも47%が賛成し、反対の42%を上回った。日本は議定書に基づき、08〜12年度の平均で90年度比6%の温室効果ガス削減をする義務がある。現状では達成が難しいが、国民は温暖化防止のためにある程度犠牲を払う覚悟のあることがうかがわれる。
日本がなすべきこととしては、「風力発電や太陽光発電に補助金を出す」(41%)が最多で、「経済成長を犠牲にしても、排出を抑制する」も14%いた。一方で、温暖化防止に有効とされる原発の増設に賛成の人は39%にとどまり、反対の50%を下回った。
温暖化問題に「関心がある」と答えた人は89%に達し、「ない」はわずか4%だった。「関心がある」の割合が最も高い年代は50代で95%。30代と40代が90%、60代88%、70代以上85%と続き、20代が83%で最も低かった。


2008/1/6(日) 2007年 年末エコニュース

◆2000の氷河が消失の危機、砂嵐など周囲の環境に深刻な影響も=中国2007年12月21日、祁連山脈は青海省と甘粛省の境界に位置し、かつて李白の詩に読まれたこともある中国を代表する名山の一つ。2000を超える氷河を有することで知られているが、今その氷河が消失の危機にあるという。中国新聞社が伝えた。
祁連山脈は平均海抜4000mを超える高い山々が連なる。標高4200mを超えると万年雪が積もっており、各所には2000を超える氷河を有する。これらの雪解け水は石羊河、黒河、疏勒河の三大河川の源流となり、河西回廊を潤してきた。
近年、地球温暖化に伴い、氷河が減少している。1970年代と比べ、すでに10億立方mの氷河が失われたと推定される。このペースで消失が進めば、2050年までに小型氷河は全滅すると見られている。氷河だけではなく万年雪の減少も深刻で、積雪線は年2mから6.5mの速度で上昇している。氷河・万年雪の減少は河西回廊を流れる河川の水量減少を意味する。農業生産に深刻な影響が出ているばかりではなく、同地の乾燥が進み今では河西回廊は中国最大の砂嵐発生地となった。
甘粛省では人口増加の抑制、農業用水の節約などの対策を進めるとともに、祁連山特有の地理的条件を利用した人工降雨実験も実施している。研究機関の推定では、人工降雨により年間降水量の10〜15%に相当する約7億立方mの水が確保可能だと見られている。(Record Chin)
◆瀬戸内海 平均水温1度上昇 生態系に危険信号
瀬戸内海西部の海域で暖かいサンゴ礁などに生息する魚類が頻繁に捕獲されている。水温が低下する冬の瀬戸内海ではこれまで、暖かい海域の魚類は年間を通しては生息できなかったが、定着性が強い魚類も出現、繁殖の例も認められるという。瀬戸内海では、東部の大阪湾でも亜熱帯海域に生息する魚介類が多数確認されるなど温暖化の影響による生態系の変化の危険性が指摘されており、今後広い範囲での影響が心配されている。(産経新聞)
◆北極点の氷「消失も」・・・今夏並みの暑さなら
08年夏の北極点周辺は厚さ1メートルの薄い「1年氷」しか張らない可能性が高いことが、海洋研究開発機構の解析で分かった。北極海の海氷面積が最小を記録した今夏並みの暑さだと、北極点から海氷が消える恐れがある。同機構によると、氷同士の衝突などで一時的に北極点の氷がなくなったことはあったが、気温上昇で広範囲の氷が消滅すれば、人工衛星による観測が始まった78年以降初めてとなる。
海氷が減って海水面の面積が増えると、太陽熱を吸収しやすくなるうえ、南からの温かい海水が流入しやすくなり、さらに氷が解ける悪循環に陥る。(毎日新聞)



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