2004年1月の事務局日誌
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2004/1/31(土) 立ち止まらずに・・・
年末年始、留守にしていたときの新聞をまとめて届けてもらっていたのだが、なかなか読まないまま1ヶ月近くも経ってしまった。今日はその10日分くらいの新聞を一気に読み上げたが、なんだか少し違和感を感じた。
時が経ち、時代は動き、状況は変わっているのだが、果たして本当に“変化”しているのだろうかと思った。様々な問題は残ったまま年を越し、“変化”といっても事態はむしろ悪くなっている。人間は歴史と経験から多くを学ぶのだろうが、本当に学んでいるのだろか。私自身も、いつも同じようなところでつまずき、なかなか次の一歩が踏み出せない。
今年も今日で1月が終わる。またスタートラインに立つ気持ちにならなければと思った。とは言え、これまた、いつも同じことを考えているような・・・(^^;
今日のエコニュース:地球温暖化対策の一環で国が普及を後押ししている風力発電施設を、国立・国定公園内に設置しやすくするよう規制緩和するかどうかの問題で、環境省は「自然の景観を損なう恐れがある」と、設置に厳しい制約を課すとの方針を固めた。(南日本新聞)

2004/1/30(金) 自動車のリサイクルについて
ここ数年、自動車業界でもリサイクルの動きが活発になってきたが、05年に施行される『自動車リサイクル法』に向けて、更にその動きが加速してきた。
日本では自動車の寿命は平均10年といわれ、年間約500万台が廃車になり、うち約400万台が国内で処理されている。重量ベースで8割がリサイクルされているが、それでも最終的に埋め立てに回る破砕くずは推定で年間80万トンもある。これをさらに減らし、リサイクル率95%を目指すことになっている。かなりの高リサイクル率だ。
廃車後のリサイクルルートはほぼ整ってきたが、それに加えて設計開発段階でもリサイクルがしやすいように工夫が始まっている。トヨタが昨年発売した新型ラウムは、業界では初めて「リサイクル設計」を売りにして、解体時間を旧型より3割短縮した。ホンダも日産も解体軽減&コストダウンを目指し技術競争が激化している。今後は、フロンを使わないエアコン・処理しやすいエアバック・破砕くずを少なくする設計の3点が競争の中心になるとみられている。
自動車業界はリサイクルでは優等生だと思う。しかし何より使用者の「長く大切に乗る」意識の向上が大事だ。まずは廃車の車を減らすこと。もっと言えば、元々の車の数を減らすこと。そこから始めなければ、環境問題の根本は解決しない。

2004/1/29(木) モンゴル茶
実は、私“お茶”好きなんです。特に「ダイエットに効果あり」なんて聞くと、興味津々。今までどれくらいのお茶を試したことか・・・(^^; 先日も横浜中華街で中国茶の専門店をのぞいてきましたが、あまりの種類の多さにびっくりでした。
今日、山形屋に寄ると“中華街展”をやっていて、そこの『モンゴル茶』というお茶のところで止まってしまいました。元実業団のバレーボール選手だったというおじさんから、お茶の話しから身体機能・生理学、健康・ダイエット法、などいろいろ聞きながら、試飲の『モンゴル茶』で汗が出てきました。モンゴルの寒さに耐えられるのも、発汗作用のある『モンゴル茶』を毎日大量に飲むからというおじさんの話しが、冷え性がなかなか改善しない私にピピっときました。おまけに、体脂肪を分解するとなれば、試してみたいくなるのが、私の悪い癖でして・・・(^^;;
四角い瓦状に固めてあり、必要量だけ割って飲むそのお茶はプーアール茶を濃くしたような味です。結構好みの味なので、しばらく続けてみようと思っています。インターネットで、検索してみたら、このお茶は中国茶の中の“黒茶”の一種になるようです。中国茶には大きく分けて6つに分類されます。緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶。様々な製茶工程、発酵度によって違ってくるとか。中国4000年の歴史。お茶の世界でも、様々な歴史が見えるような気がします。

2004/1/28(水) 全旅連のブロック大会に参加
今日は、私たちが運営している『環境ISOクラブ』の参加企業でもある「古里観光ホテル」で、『第12回全国旅館生活衛生同業組合連合会青年部 九州・沖縄ブロック大会』が開催された。各県から総勢約150名が、式典、記念講演会、懇親会に集った。大会テーマが「SLOMW INN 〜人にやさしい環境にやさしい宿〜」ということもあり、その会場で、「地球環境フォーラム鹿児島」と「かごしま市民環境会議」の共同でブースを出展し活動報告などをさせてもらった。
記念講演では、塩川事務局長が、「環境と心の時代の経営戦略」と題した講演を行った。講演終了後は、私たちのブースに立ち寄って、「環境のこと、これから取り組みたいと思っています」「講演に沖縄まで来ていただきたい」というお声もいただけた。
以前、このHPでも呼びかけた「ホテル・旅館へのエコ提案」も記念誌に掲載していただき、環境の輪がどんどん広がっていくことをうれしく思った。

活動内容や新聞掲載記事などをパネルにして展示

環境問題、環境経営の必要性、これからのリーダーシップなどを講演
今日のエコニュース:産業廃棄物の不法投棄を未然に防止するため環境省は、不法投棄現場付近で廃棄物を運搬している段階でも摘発できるように、廃棄物処理法に「目的罪」を盛り込むことを決めた。(毎日新聞)

2004/1/27(火) 世界を寿命で見てみれば・・・
先日、NHKスペシャル『データマップ 63億人の地図』が放映された。世界の実状をデータで浮き彫りにしていく9回シリーズで、今回はその第1回“寿命”についてだった。
アフリカ・シエラレオネは飢餓・栄養失調により平均寿命がわずか34歳。5歳まで生きられない子供が4人に1人いる。その反対にアメリカでは肥満治療のため年間10万人も胃を切除しているし、肥満による疾病で寿命を確実に脅かしている。子供たちの肥満も深刻で、このままではアメリカの子供たちの3分の1は糖尿病になる恐れがあるという。同様に沖縄県でも男性の寿命が短くなってきており原因は食の欧米化による肥満と見られている。一方、ロシアでは社会の急激な変化によるストレスで男性の平均寿命がこの10年で5.3歳短くなっている。
同じ“人間”という生き物なのに、世界各国の様々な環境でその寿命は実に落差がある。その原因は明白なのだから、解決の糸口は見えているのだが・・・
食べる物がなく生きていくための満足なカロリーが得られない人もいれば、食べ過ぎて困るので食べた物の栄養を吸収しないようにカロリーカットのサプリメントを飲んでいる人もいる。なんという矛盾。でも、私も後者に近いことをしているので多いに反省!(^^;
今日のエコニュース:林野庁は森林が人間の体に与える癒しの効果やストレスへの影響を解明する「森林セラピー研究所」を発足させることを決めた。(南日本新聞)

2004/1/26(月) ペットボトルのリサイクルについて
缶も瓶もペットボトルも飲料容器は日本国中、溢れかえっている。鹿児島市はリサイクルルートを作り一応は再生の道を進んでいるが、リサイクルにかかる費用やエネルギーを考えると、必ずしも喜ばしいことではない。何よりもそれらを使わない方が最善の環境対策になる。そうは言っても現実的には全然使用しないのは難しい。ならば少しでも買うのを減らす。そして、できるだけ洗って再利用。使えなくなったらリサイクルに回す。そういう段階を踏んでいる人も多いと思う。
先日朝日新聞に『ペットボトルの再生の謎』という特集記事が載っていたので紹介します。
これまでペットボトルは、繊維などに転用するのが主だった。(廃ボトルの50%)しかし、最近はボトル原料にまで戻す完全再生もできるようになった。これはリサイクルの輪が繋がったという意味でかなり進んだリサイクルとして評価される。しかしその一方、市町村のリサイクルルートに乗らない駅やオフィスなどで捨てられるペットボトルは相変わらず産業廃棄物として処分(埋立)されている。そして実は再生業者が増加し能力が向上するに従って、原料となる廃ボトルが不足し奪い合いが起きている。しかも市町村の回収費用は増加し財政圧迫、逆に飲料・ボトルメーカーは再生業者間の競争激化で再生手数料のコストダウンが生じ恩恵を受ける形になったという。
02年度でペットボトルを作るための樹脂生産量は41万トン。03年度もほぼ同量程度になる見込み。ここ数年再生能力は急激に増えているが、原料である石油の使用量は減っていない。つまりは、より多くのペットボトルが世に出ていっているだけのようだ。本来ならばペットボトルの元々の原料である石油の使用自体を減らすようなリサイクルが成立してほしいのに、今のリサイクルではいつまでもそれは実現できそうにない。残念ながら・・・
今日のエコニュース:環境省は、家電4品目の昨年4〜9月の不法投棄状況をまとめた。それによると、前年同期と比べて4品目で計8万5930台となり12.4%増えた。(朝日新聞)

2004/1/25(日) 子供の可能性、市民団体の可能性
昨日の午後は「かごしま市民環境会議」主催の自然エネルギー学校の最終回で、長崎大学の先生&NPO法人「地域循環研究所」理事長をしている中村修先生の講義だった。『地域を変える省エネ授業』と題した福岡県大木町で小学5年生を対象に行った省エネ授業を中心に話しをしてくださった。“環境教育はこれ程までの可能性を秘めていたんだ”と実に納得のいく話だった。
ただ「地球環境が大変だ」とか、「省エネのノウハウ」を教えるだけじゃ、教育とは言えない。「変える技・解決する技」まで子供たちに身につけてこそ教育の意義がある。たとえば家庭のエネルギーを調べさせる。記録に重点を置くのではなく、原因と解決策を子供たちに考えてもらう。そうすると「我が家の省エネの敵は誰だ」「お父さんだ」「じゃあ、お父さんを変えるのはどうしたらいいか」子供たちは真剣に考え、そしてその解決策をお父さんに提案する。親は受け入れ実行する。家庭の省エネが進むと同時に家族団欒も生まれる。そして、ここで完結しないところが、中村先生の省エネ授業のすごいところだ。
これを地域に持っていくのだ。子供たちが監査員となって役場や商店街に出ていく。簡単なチェック表で省エネ度を調べる。「家庭のアンペア数を知っていますか?」「待機電力の意味を知っていますか?」大人は子供たちに「あなたは3点です」と言われてもニコニコして聞き入れて反省してくれる。でも同じ事を大人に注意されたら腹を立てるかもしれない。これこそが、子供の可能性の素晴らしさ!子供が地域を変えるのだ。そして、子供自身も「大人を変えた」と自信がつく。自分の力に気づき、やる気が出る。なんと、すごいプラスαの効果が生まれることだろうと感心した。
その他にも中村先生は、市民団体(NPO法人)はこれまで運動で培ってきた知恵や人脈を事業として展開し、正当なお金をもらって問題の解決を実践的に図っていくべきだと力説した。批判ばかり、熱意だけの市民団体は無意味だとも。先生自身もNPO法人の理事長として、自治体のコンサルタント事業を請け負った経験から、行政と一般市民を結ぶ架け橋としての地元の市民団体の重要性は高いが、無償労働では、いつかは資金不足と人材不足でつぶれてしまうと懸念していた。確かに市民団体が衰退していく原因は、それが大きいだろう。市民団体の新しい形の方向性・可能性を教えてもらった気がした。
今日のエコニュース:九州大学と長崎大学の共同研究グループは、長崎県で進む諫早湾干拓事業で湾を閉め切った後、湾外にある島原半島沖の観測点で潮速が最大33%遅くなったことを確認した。閉め切り前後の潮流変化を実測データではっきりと裏付けた調査は例がなく、研究グループは「干拓事業が有明海の健康に悪影響を与えている可能性の一端が分かった」と指摘する。(朝日新聞)

2004/1/24(土) アサーティブトレーニングに参加して
今日は午前と午後、2つのセミナーを受けてきた。2つとも興味深かったので、今日と明日に分けてご紹介します。まずは、『アサーティブトレーニング紹介講座』から。
“アサーティブ”とは「自己主張すること」。でもただ単に自分の意見を押し通すことではなく、相手の権利を侵害することなく、誠実に率直に対等に表現(コミュニケーション)することを意味しています。つまりは、自分を大切に、そして相手も大切にしたコミュニケーション法です。
今日の講座は北海道から来てくださった鹿児島出身の男性トレーナーによる講義と2人1組(もしくは3人1組)のロールプレイで進められました。本来ならば2日間かけて行われる研修だが、今回は2時間の紹介講座だったので、“アサーティブ”のほんの障りのことだけ。それでも学ぶべきモノはいろいろあった。
“きく”にも3種類あって「聞く(聞こえている)」「訊く(尋問する)」「聴く(注意して聴く)」。コミュニケーションでは、自分が話すより相手の話を聞く方が大切で、最も効果的なことは、相手の話を黙って肯定的に「聴く」こと、そして「ほめる」こと。人はほめられると、自分を好きになり大切にできるようになる。そしてそれが引いては他人のことも大切にできるようになる。
また、聞く態度もとても重要ということを改めて感じた。たとえば腕組みをしたり、他の作業をしながら聞かれても、話している方は自分が拒否されているように感じて話していてもつらくなってくる。とても意志疎通ができているとは言えない。当たり前と言えば当たり前なのだが、やはり話しているときは、まっすぐに相手の方に体も顔を向け、心も開いて受け入れる態度で聞かなければいけないと思った。
改めて自分のコミュニケーションについて振り返ってみると、相手の話を先取りして話してしまうときがあるし、相手の話を聞き流してしまうときもある。外ではそんなことも少ないが、こと身内となると、ついついいい加減に聞いているなぁと思った。ちゃんと聴き、そしてほめることを実践したい。

2004/1/23(金) 安全な食生活を実現する20の知恵 その1
『食の安全』が最近また問題になっています。「何がいい」とか「悪い」とかではなく、とりあえずは“自分の身体を自分で守る”つもりで、できることを実践してみましょう。そして、それは、ゴミ削減や国産農業を支援することにも繋がります。まず今日は「買い物の知恵」を7つ紹介します。(「シンプルに食べる生き方」エヴァ・ブックス刊より)
@添加物を極力避ける(日本での食品添加物の総計は800品目以上)→余分なものは取り込まないで! A旬の素材を使う(栄養も高く農薬も少ない)→値段も安くて一石二鳥! B見栄えが悪くてもむしろ喜んで買う(有機や自然農法で収穫されたものは見栄えがいまいち)→ごつごつこそが良品の証! C生産者表示のあるものを優先して買う→「名札」は生産者の良心! Dスナック菓子は国産を選ぶ(外国産は農薬漬けの心配が)→袋の裏で原産国をチェック! E発泡スチロールの容器、持ち帰りの弁当を減らす(プラ容器は環境ホルモンの恐れが)→ごみ問題解決の一助にもなる F輸入食品の購入には細心の注意を(残留農薬や添加物は確認しにくい)→できるだけ国産品で補う 
今日のエコニュース:環境に配慮した企業活動を銀行が支援する動きが広がり始めた。環境配慮の度合いで「格付け」して貸出金利を優遇する試みが4月から始まる他、ディーゼル規制対応を迫られている中小企業に対する支援や環境対策のコンサルティングといった取り組み。(朝日新聞)

2004/1/22(木) 自然の為すがままに、心も預けて・・・
鹿児島も雪景色の寒い一日でした。交通渋滞・通行止め、JR・空も海も欠航便が相次いだようです。事故も200件以上あったとか。さぞや、気をもんだ方もいらっしゃるのでは? そこで今日は、自然の一部として屋久島でゆったり暮らしていた山尾三省さんの詩を紹介します。
 『一日暮らし』
   海に行って 海の久遠を眺め お弁当を食べる
    少しの貝と 少しのノリを採り 薪にする流木を拾い集めて 一日を暮らす
   山に行って 山の静かさにひたり お弁当を食べる
    ツワブキの新芽と 少しのヨモギ 薪にする枯木を拾い集めて 一日を暮らす
   一生を暮らす のではない
    ただ一日一日 
   一日一日と 暮らしてゆくのだ
今日のエコニュース:東京都の粗大ごみで最も多いのが布団。02年度には約52万トンが破砕・焼却された。全国では毎年、500万枚以上がごみになる。(朝日新聞)

2004/1/21(水) 本当に『環境にやさしい企業』とは
世界的に、ちょっと過激な環境保護活動で有名な『グリーンピース』は、昨年の11月からタスマニアの原生林を守るために、タスマニアの原生林で世界一高い広葉樹(樹齢400年のユーカリ)の樹上に座り込みをしているそうです。そのターゲットは日本の製紙会社3社です。座り込みをしているメンバーの日記が、グリーンピースジャパンのメルマガに載って届いたので、紹介します。
“三○製紙、日△製紙、王×製紙のホームページを見たことがあるだろうか?  それぞれ「環境憲章」みたいなのを掲げていて、いかに環境や人にやさしいかや、海外の植林事業などについて謳っているが、「原生林破壊を買ってません!」とは言っていない。ここの現実を前に、どんな顔して「自分たちは環境にやさしい企業です」なんて言えるのだろうか? (2003年12月23日)”
私たち「地球環境フォーラム鹿児島」でも、『環境ISOクラブ』を作り、環境ISOを取得した企業を応援している。どの企業も、形ばかりのISO取得ではなく“汚染の予防をして、環境保全に努めたい”と、本当に事業活動そのものを見直し、改善を続けている。そんな企業を見ている中、上記のような意見を聞くと心が痛む。もちろん事業活動を行う上で避けられないリスクはある。3社とも環境にいい活動も他に行っているだろうし、原生林保護も検討している最中だと思う。(本音では、「そう思いたい」が正しいかな)
日本は環境ISO認証取得している企業は世界一多い。名実共に世界一になってほしい。
今日のエコニュース:鳥インフルエンザH5N1で5人の死者が出たベトナムで、世界保健機構(WHO)が、人から人に感染する「新型インフルエンザ」出現の警戒態勢に入った。(朝日新聞)

2004/1/20(火) びわの葉を使った自然療法、あれこれ
先日千葉の友人が“びわの葉”をたくさん送ってくれた。びわの葉は、寒い時期のごつごつした古い葉が一番いいと聞いている。びわの葉を使った治療法はお釈迦様が伝えたと言われるくらい昔からあるようです。
主に3通りの効能が有名です。ひとつは“びわの葉温灸”というびわの葉を痛む患部に当ててその上からお灸をする治療法です。「あなたと健康」を主宰している東城百合子さんは、「びわ葉こんにゃく温湿布(俯せに寝て左右の腎臓の所にびわの葉の表を当てる。その上からゆでて温めたこんにゃく(タオル2〜3枚で包む)を乗せる。30分くらいしたら取って冷たいタオルでさっとふく。それから仰向けに寝て肝臓の所に同じくびわの葉とゆでたこんにゃくを30分とその後冷たいタオルで拭く、そして脾臓のところには冷たいこんにゃくを10分あてる。)」という自然療法を提唱しており、ガンの痛みや、咳がひどく気管支が痛むとき、腰痛・ギックリ腰で動けなくなったときに痛みをとる効果があるそうです。私も試したことがありますが、重病でなくても疲れや毒素を取ってくれると言われており、気持ちいいものです。(詳しくは東城百合子著「家庭でできる自然療法」(あなたと健康社刊)
2つめは皮膚に対して使う方法です。軽く乾かした葉を煮出したり、焼酎漬けにして虫さされのかゆみ止め、アトピー性しっしん、化粧水代わりなどに使うといいと言われています。これも私は実践していますが、虫さされには即効性があるし、市販の化粧水と変わらないような気がします。
もうひとつはお茶にして飲む方法です。乾かした葉をざくざく切って、あとは普通のお茶の葉のようにして使い飲みます。自然食品店や薬局でも“びわ茶”は売っています。腎臓、肝臓の調子を整え、体内毒素を排出したり余分な脂肪を洗い流す効果もあると言われています。有名なモデルさんがびわ茶を飲んでいるということで、一時ブームになったとか。
あと、一番簡単な利用法は、お風呂に入れて入浴剤代わりに使う方法です。肌から有効成分が体内に取り込まれ、また美肌効果もあるみたいです。
もし庭や近所にびわの木があれば、是非活用してほしいと思います。
今日のエコニュース:グンゼは、洗剤を使わなくても黄ばみの元になる皮脂汚れが落ちる新素材の下着を2月に発売する。綿の繊維を加工し汚れが皮脂より水とくっつきやすくしており、すすぎが不要。これまでの洗濯法に比べ半分以下の水で済む。(朝日新聞)

2004/1/19(月) 始めていますか?環のくらし
環境省が「環のくらし 応援ブック」のパート2を作成したことを知った。2002年発行の「私の環のくらし ハンドブック」は手元にあるが、多くの情報がコンパクトにまとめられている。今回は、どんな内容が盛り込まれているのだろうと思いHPで検索してみた。
環のくらし 〜減らそ。みんなで。CO2〜』というサイトにたどり着いた。そこで、「100万人のチャレンジ」として、チャレンジ宣言を募集していたので、早速私も参加してみた。(17日までの登録者・登録団体は573件)
チェックリスト表に書かれている9つのチャレンジから3つ以上を選び、さらに自分オリジナルのチャレンジも付け加えることができるようになっている。エコライフはしているつもりだが、まだまだのことも多いので、私も私なりのチャレンジを掲げ登録した。改めてエコ宣言を考えるのはなかなか楽しいものだった。
それにこのサイトではいろいろなエコライフ方法も公開している。もう少し何かチャレンジしてみようかなぁと思う人には参考になると思う。もうすぐ省エネ月間。あなたの暮らしに、もうひとつ省エネを加えてみませんか?
今日のエコニュース:国際的な環境保護団体である「地球の友」は今週、ブッシュ大統領の新宇宙政策に対し、「火星探査に使う巨額の資金は、地球温暖化対策など、地球のために使うべきだ」と批判する声明を発表した。(イオル・ニュース)

2004/1/18(日) 人は人によって成長する
今日また新しい「集いの場」を得た。以前から繋がりがあった面々だが、改めて“思いを分かち合おう”という意志の元集まると、また違った感覚で相手の思いを聞き、同調し、それによって自分の世界も広がっていく。これは実に心地よい。
一昨年、講演会の実行委員としていろいろな繋がりで集まってきた仲間で、講演会終了後もせっかくのご縁を大切にしたいと「あーす・かごしま」という会を作った。月1回集まり、思いをシェアしたり、情報交換したりと1年程楽しく続けたことがある。現在は、それぞれが更に忙しくなり休眠状態になっているが。
これまでも、いろいろな会に参加してきた。それぞれが自分の成長にプラスになったと思っている。たとえ、意に沿わないと思って離れていった会でも、それはそれで自分に大きな気づきを与えてくれた。
『人間は誰しもが発展途上だと知れば、どこの段階にいても大丈夫なのだ。ただ、いつでも気づこうとしていること、意識を持ち続けること。そうやって人は成長していくのだ。』(日木流奈)
今日のエコニュース:環境省は19日開会の通常国会に、独立行政法人など公益性の高に事業者に環境報告書の作成と審査を義務づける「環境に配慮した事業活動促進法案」を提出する。(朝日新聞)

2004/1/17(土) あなたの天国は、私の天国です。
107+1〜天国はつくるもの〜』というドキュメンタリー映画を観てきた。監督・総指揮のてんつくマンこと、軌保博光さんも来鹿中。映画は、「ごみ問題に立ち上がる沖縄の若者たち」、「アフガニスタンの子供たちに虹色のマフラーを届ける活動」、「沖縄から鹿児島までサバニを漕いでの大冒険」という3つの話しを組み合わせていた。どの話しも「そんなことできっこない」と言われたことを、あきらめずに思い続け、道を探しコツコツやり続け、そして実現していく・・・悪戦苦闘しながらも元気な若者たちの姿を撮った映画だった。
映画を観ていると、日本もまだまだ捨てたもんじゃないと思った。最後にマフラーを届けたアフガニスタンの老人に、自分たちの国では何もかも思い通りにはならないが、先進国で自由な日本の若者は希望を失わないでほしい、あなた達が世界を変えてほしい・・・というようなことを言われ、心にグサリときた。先日も日本の若者が一番悲観的で自分の暮らしは中以下だと感じているというアジア各国でのアンケート結果をみたばかりだった。私たち日本人が世界レベルで見れば、どんなに恵まれ贅沢をしているか知らないんだと思った。そして、そんな恵まれた状況で生きていられるのに希望を持っていないことも残念だった。
『死んでから天国にいって幸せになってもしょうがない。生きている現在を天国にしてしまおう!』 とっても、素敵なメッセージだと思う。 でもそれは、決して自分だけの天国ではない。 自分の周りの人、そして会ったことのない人のことも考えての天国を作りたい。
今日のエコニュース:オゾン層を破壊し、地球温暖化の原因とされるフロンの拡散を防ぐため、家庭用冷蔵庫の扉や壁面に使われる断熱材フロンの回収と処理が4月からメーカーに義務づけられることになった。(朝日新聞)

2004/1/16(金) 戦争して、何がプラスになるのでしょうか?
今日の朝日新聞の16面に『私たちは戦争に協力しません』という全面意見広告が掲載されていた。賛同された人たち(団体)の名前が列挙され、その中に“殺すな”の隠れ文字。
9.11後、アメリカがイラクに攻め入ろうとしている頃、私もアメリカの新聞に『NO WAR!』の意見広告を出す活動に賛同したことがある。「新聞に意見広告を出したからと言って、何が変わるのだろうか」と、当初は疑問に思っていたが、“アメリカ人は、戦争の原因、実態、影響も関心がない人たちが多い。まず、アメリカが変わってくれれば世界は大きく変わる”という事を聞き、それならばと賛同した。多くの人たちの思いを載せた意見広告は実現したものの、残念ながら戦争にストップはかけられなかった。
同じく今日の朝日新聞7面には『イラク米兵死者21人は自殺』という記事も掲載されていた。ストレスなどの問題を理由にイラクから離れた兵士は開戦以来、計約400人に上るという。戦争は勝者にとっても傷多きものである。戦争のリスクは、身体的・精神的・経済的・環境的・・・様々な面に想像以上に現れてくる。現在はもちろん、後世にも。。。
今日のエコニュース:日本、カナダ、欧州の電力、製造業など有力企業20社が今夏、二酸化炭素など温室効果ガス排出権の「共同購入組織」を発足させる。(朝日新聞)

2004/1/15(木) 「進捗管理」してみませんか?
1月15日と言えば、いまだに「成人の日」のような気がします。今年も静岡県伊東市を始め、全国数カ所の成人式で騒ぎがあったようです。一部の人たちの幼い行為によって不愉快な式典になったことは、とても残念です。
さて、2004年、新しい年が明けて早くも1月の半分が終わりました。1年の目標や決め事を立てられた方はいかがでしょうか? 順調に進んでいますか? 決めたことが3日坊主に終わっていませんか? 私は、りっぱな“3日坊主派”です!(偉そうに言うな!って感じですが)
仕事をするようになって「進捗管理」ということを知りました。自分(会社)が立てた目標やプログラムに対して、どれくらい進んでいるかをチェックするしくみです。意気込んで目標を立てても、いつのまにか尻切れトンボになっていることが多い私にとっても、進捗管理はとても有効な手立てです。今、どこまでできているのかを自分自身でチェックして、たとえ3日坊主になっている事でも、仕切直しして、また始めればいいと思うのです。
私も、この半月の進捗管理をしてみました。ほとんどのことで既に滞っていましたが、「まぁいいかぁ。まだ1年も始まったばかりだし・・・明日からまたがんばろう!」という気になっています。みなさんもご自分の進捗管理をしてみませんか?
今日のエコニュース:風力発電で町おこしを進める「風力発電推進市町村全国協議会」(全国77自治体加盟)と「日本風力エネルギー協会」など関連企業で組織する民間3団体が15日、東京都内で会見し、国立・国定公園内に風力発電用の風車を設置する際の許可基準を大幅に緩和するよう環境省に要望したことを明らかにした。(毎日新聞)

2004/1/14(水) 人間は本来、「善」だと信じたいのだが。。。
『すべては愛のために』の映画を観てきた。エチオピア、カンボジア、チェチェンと10年にわたる国境を越えた人道援助活動を通して育まれた男女の愛の物語ではあるが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が協力して、現実に近い難民援助の現場、内戦・紛争の実態が描かれていると知っていたので、是非とも観てみたいと思っていた。
約2時間の間、何度も心が痛んだ。人間の愛や良心はどこにいってしまったのだろう?人の命はこんなにも生まれた地域や立場によって軽く扱われていいのだろうか?生き地獄が日常になり、私なら恐怖と空腹ですぐに頭がおかしくなるのではないかと思った。
昨日もちょうど「平和構築」のことを取り上げたが、世界各国で生まれてから死ぬまで“飢え”と“奪い合い”と“殺し合い”の毎日を生きている人たちがいる。今、朝日新聞で『11歳の少女兵』が連載中。西アフリカのシエラレオネ国。学校で反政府のゲリラに拉致されレイプ。銃の訓練を受け兵士にされた。おなかがすいたら村々を襲撃するという生活をし、殺さなければ殺すと言われ15歳のとき3人を射殺。停戦になり開放されるまでの11歳から17歳まで6年間もそんな生活をしていたという。
私は『地球の未来と子供たちの明日のために』という気持ちを忘れずに生きていこうと思っているが、現実に明日の食べ物、命さえ危うい人たちのことを思うと悲しすぎて。。。
今日のエコニュース:環境省は13日、ナンバープレートを付けていないフォークリフトなどのディーゼル特殊自動車に排ガス規制を導入する方針を決めた。(鹿児島新報)

2004/1/13(火) 平和構築のために、できること
内戦、内紛の勃発や再発の防止をめざす「平和構築」というしくみがあることを初めて知った。冷戦後の世界では、国と国の戦争より、国内での紛争で死んだり、人権や生活を脅かされたりする人の方が圧倒的に多い。それを「早い段階での紛争予防」→「紛争が起きてしまった場合の鎮静策」→「紛争の解決後の再発防止」というプロセスで、総合的に展開していく政策のことを「平和構築」というらしい。
カナダがその先進国で、紛争で影響を受けた子供の救済、自由なメディア、市民社会の育成などカナダが得意とする分野に、人的、財政的援助をNGOが中心になって行っている。カナダはイラク戦争のときも戦闘支援には軍隊を出さなかったが、戦後の治安維持のためにはアフガニスタンにNATO加盟国としては最大の2千人を送り、米国にも評価されたという。
今、日本ではイラクへの自衛隊派遣が本格化している。本当にイラクの一般市民のための人道的援助なのか懸念が残るし、安全性には多分に問題がある。加えて「対アメリカ支援」が見え隠れするのが解せない。それに、人道的生活支援であれば、日本のNGOを中心に派遣するほうが得策ではないかという意見も多く聞く。平和憲法を持つ日本らしい支援が、まだ他にもあるのでは?カナダの「平和構築」を知り、尚一層そう思った。今日、防衛庁は情報公開縮小(定例記者会見の削減)を発表した。 さらに、不安が募る。

2004/1/12(月) 何が大事ですか?
『京都府の養鶏組合が昨年6月19日に採取した卵10万個が低価格競争のあおりで約5万個出荷できず、別業者の冷蔵庫を借りて保管。12月1日に卵が不足したため、検査の上「品質には問題ない」として、虚偽のラベルを貼り出荷。その卵を食べた27人が体調不良を訴えた。』という昨日のニュースには驚かされた。『食の安全』がこれだけ叫ばれている昨今、こんなことをする人がいるのか信じられなかった。
早速友人からも怒り?のメールがきた。友人曰く、「既存の経済論理からくる強制と、ちょっと手前の人倫の間で、もっとぎりぎりまで葛藤してよ!別の道はないものかと・・・それが人間的活路でしょって、今も信じてるのですが。在庫が困るほどあったら飢えた人々に活用しなさいよ、知恵を集めて・・・」
友人の考えるように実際に飢えている人たちに配ることは無理としても、余って困っているくらいだったら施設でも学校でも寄付して喜んでもらえれば、一時的には損失かもしれないけど長い目で見れば利益につながったと思うのに。 渦中の人は、常識がわからなくなっていたのでしょうか?食べる人のことは考えなかったのでしょうか?「命よりお金が大事な日本人」が、ここにもまたいたのでしょうか?
とはいえ、どんなことも自分のこと(会社)だけを守りに入ると、周りが見えなくなる実例だと思う。無意識のうちに倫理の道も踏み外しかねない。私自身も気をつけたい。
今日のエコニュース:中部電力は、揚水式の木曽中央水力発電所計画を中止する方向で検討に入った。通常、揚水発電は原子力発電とセットで建設されるため、昨年12月に芦浜原発を断念したことに起因する。原発と揚水発電の連鎖的な中止は全国で初めて。(朝日新聞)

2004/1/11(日) 戦後は続くよ、どこまでも・・・
10日付けの朝日新聞に載っていた記事を紹介します。
『欧州が毒ガス兵器の「亡霊」に悩まされている。北海やバルト海では、第2次大戦直後に連合軍側がドイツで押収した約30万トンの大半を海洋投棄した場所や書類など実態が明らかになりつつある。第1次大戦の激戦地ベルギーは、いまも当時の毒ガス弾の処理に追われる。漁場、海岸、建設現場に姿を現し、環境汚染が懸念されている。』
錦江湾や東シナ海など身近な海に、毒ガス兵器が沈んでいたとしたら・・・城山や霧島などの森の中に不発弾がたくさん遺棄されているとしたら・・・とても安心して自然の中に子供たちを連れて行けない。80年前の第1次大戦、60年前の第2次大戦の戦後が今だに続いているということだ。
有害物質の流出、事故予防のため、欧州では政府による処理作業が進んではいるものの、一般人がやけどをしたなどの事故も発生しているという。大西洋だけでも、80ヶ所の投棄地が確認されているらしい。最近の戦争でも劣化ウランの後遺症が問題化している。兵器使用の影響は計り知れない。後世の平和まで奪う権利は私たちにはない。
今日のエコニュース:小泉首相は8日、瀬戸内海の豊島を訪れ不法投棄された産廃の堀削現場や汚染地下水の無害化処理作業を見学した。(EICネット)

2004/1/10(土) 暖房は効き過ぎていませんか?
2月は「省エネ月間」ということをご存知ですか?毎年12月から2月は、財団法人省エネルギーセンターが「冬の省エネキャンペーン」として啓発活動を展開している。 今年のテーマは『当たり前のようにエネルギーを使う時代は終わりました。〜地球温暖化防止のためにも、省エネルギーはわたしたちのルールだと思う〜』 そして『暖房の設定温度は20℃』がメインの呼びかけになっているそうです。
実際には20℃は、結構寒い温度です。最近は暖房をガンガン効かせて、室内は薄着という人たちも少なくないようです。でも、それって、やっぱり体にとっても環境にとっても良くないのでは? できるだけ重ね着をして、それでも寒いときは暖房を使うという姿勢が大切だと思います。
体調を崩さない程度に、省エネを実践してみましょう。このHPの『チャレンジ!エコ生活』にも「省エネチャレンジ・暖房器具編」を紹介していますので、どうぞ参考にして下さい。
今日のエコニュース:自動車リサイクル法が05年1月に完全施行されるのを控え、日産、マツダなど国内自動車8社は9日、廃車から出る「破砕くず」処理を迅速に進めるために提携すると正式発表した。これに合わせ、トヨタ、ホンダなど4社グループも同様の提携をすることを同日、正式発表した。自動車業界は2陣営に分かれて年間80万トン発生する破砕くずの再資源化に共同で取り組む体制を整えたことになる。(朝日新聞)

2004/1/9(金) 私たちの体は、毒みたい・・・その2
昨日の新聞記事の続きですが、あるチベット人が「人間の体は、土葬にすれば土壌汚染、火葬にすればダイオキシン、水葬にすれば河川・海洋汚染になる。だから鳥葬が一番いいんだ。」と言ったコメントが載っていた。鳥葬が一番いいとは思わないが、確かに人間の体って悲しいほどに“汚物”になるんだなぁと思った。
今、日本では火葬が一般的だが、世界的に見ればまだ少ないのかもしれない。川の水を直接飲食用にしているところもたくさんあるし、そんなところで川に遺体が流れているとしたら気持ちのいいものではない。また火葬するにしても木材が貴重なところでは容易なことではない。
今まで様々な廃棄物についての「ゴミの行方」を見てきたが、今回“人間の体”という物質についての「その後」を初めて知らされたような気がする。魂は美しい別世界に行くと信じているが、肉体が厄介者になってこの世に残るのは悲しい。
今日のエコニュース:雑誌「サイエンス」に掲載された研究結果によると、1989年スーパータンカー「エクソン・バルディス」号座礁事故で流出した原油が未だにアラスカ湾の環境に深刻な影響を与えているという。(イオルニュース)

2004/1/8(木) 私たちの体は、毒みたい・・・
昨日の朝日新聞にショッキングなニュースが載っていた。『現代社会進み鳥葬に異変 遺体に化学物質?ハゲタカ食べず』
中国のチベット地区では、今も“遺体を鳥葬師の手で解体、そして鳥葬台に乗せハゲタカに食べさせる”という鳥葬が主流だという。政府が「不衛生」「非文明」として火葬に変える改革に乗り出しているが、まだまだ理解されないらしい。しかし、野生のハゲタカが遺体を食べなくなる現象が広がっているという。そして、その原因が体内に蓄積した残留農薬や食品添加物などの化学物質らしいとは、「ついに、ここまできたか・・・」という気持ちになった。チベットの人たち以上に化学物質漬けになっている私たち日本人の体には、ハゲタカは側に寄りつきもしないかもしれない。化学物質に臭いがあるかどうかはわからないが。
火葬時の排煙には大量のダイオキシンが含まれているとも聞いている。私たちの体が最大最悪の廃棄物になっているのか?まぁ、原子力発電所の廃棄物よりはマシかな。なんてったって、ウランの半減期は1万年以上と言われているのだから。そんなゴミばかり後世に残していいはずないですよね。
今日のエコニュース:地球温暖化が進むと、約50年後には動植物の18〜35%の種が絶滅する恐れがあるという予測を、英国や豪州など14の研究機関が共同でまとめた。(朝日新聞)

2004/1/7(水) 自己流の腰痛治療法
日本人の多くは腰痛に悩まされていると聞く。私も20代半ば以来、何度も痛い目にあってきた。このところ調子が良かったのだが、一昨日横浜から羽田に向かう途中で急に左の腰に激痛が走り、「これはヤバイ!」と思った。手を当てると熱く炎症を起こしているのがわかったので、取り急ぎ羽田で薬局を探し、湿布して足を引きずりながら飛行機に乗り込んだ。騙し々2時間乗り、家路につく頃は少し痛みが治まっている程度だった。
帰宅後「何とか自力で治してみせる」と自分の知識を総動員して治療を試みた。急性の腰痛は暖めるといけないので、お風呂は厳禁。足の裏から腰までツボ押し。日頃からやっている要所のツボと自分が痛いと感じるところを入念に。そしてエレキバンを足・腰の要所に貼る。(エレキバンを複数貼るときは離さないと、磁気が反発して効かないので注意.。また長々貼っていても患部が磁気の刺激に慣れてしまうのでダメ、長くても一晩くらいがいいそうです) “操体法”の療法として「かかと伸ばし」がいいので、寝た姿勢で交互にかかとを下に押し出すようにする。腰から伸びて気持ちがいい。(左右に痛さの違いがあるときは痛くない方を3回、痛い方が1回の割合で)
それから、寝るときはレンジでチンして温めて使う保温材(肩こり用)をおなかに当てた。(貼るカイロでも代用) そして、何よりありがたいことに前の日に千葉の友人から“びわの葉”をもらっていたので、それを患部に当てた。
びわの葉はとても薬効性が高くいろいろなことに使うことができる。びわの葉の詳しいことは後日に回すとするが、おかげで次の日痛みは残っていたが動きに支障なく起きることができ、ホットした。腰痛は起きがけが危ないので、「かかと伸ばし」や膝を抱えて腰を丸める動作をしてから起きるのも有効だ。まだ完全ではないが、今回は自分で自分の体の調整ができてうれしかった。私なりの治療法ですが、よろしければ参考にしてください。
今日のエコニュース:環境省と国土交通省は、海洋汚染防止法の改正案を次期通常国会に提出し、船舶に初めて排ガス規制を導入する。(朝日新聞)

2004/1/6(火) お米大好き!
自称“手裏剣投げ”という方法で直播きし、その後も草取りなし農薬散布なし化学肥料なしで、お米作りをしている人たちがいる。農業の専門家ではないけれど、全くの自然農法で米作りを何年か実践している。私も一度田圃を見せてもらったが、草と共に元気に稲は育っていた。
その自然農法でできたお米を年末に分けてもらった。黒米も混ざっていたので「わぁ、黒米も作ったんだ」と言うと、「そんなつもりはなく、ただ播いたときに混ざっていたみたい」と言われ、のどかさに笑ってしまった。
そのお米を今日初めて炊いてみた。私はここ数年玄米食をしているので、玄米のままでいただいた。お米を洗うともみ殻がたくさん浮いてきた。稲の切れ端も黒く欠けているお米も入っている。面倒くさいのだが、それがかえって素朴でうれしい。いつもお店で買ってくるお米は上品に「商品化」されているんだと思った。
普段は、玄米にあずき、黒米、雑穀などを混ぜて炊いているが、今日はお米そのものの味を味わいたくて玄米だけを炊いていただいた。味は二重丸。とってもおいしかった。おいしいご飯を食べると、どうしてこんな幸せな気持ちになるんだろう。パンも麺類もなんでも大好きだけど、やっぱりお米を食べると落ち着くのは、日本人の遺伝子からきているような気がする。
今日のエコニュース:九州地方知事会が05年度の導入を目処に検討している産業廃棄物税(産廃税)が九州・沖縄の計8県共同で創設を目指すことになった。(朝日新聞)

2004/1/5(月) ゴミについてのあれこれ
横浜の地下鉄でたくさんのアルミ缶を入れたゴミ袋を、両手に持っている女性を見かけた。掃除の人かなと思って何気なく見ていたら、電車に乗って行ってしまった。「えっ?」と一瞬びっくりしたが、集めたアルミ缶で生活している人なんだと察しがついた。
横浜の地下鉄にはかなりの人たちが生活しているらしい。おととしにできた「ホームレス自立支援法」により、特別な危害や支障がない場合は、強制的に駅や公園から追い出されることはなくなったという。以前調べたらホームレスの人たちも70%くらいは仕事をしていてその40%ほどが廃品回収ということだった。
行政によるゴミの分別回収が進み、それによって古新聞など廃品回収を生業としていた人たちの仕事がなくなってしまって困っているという話を聞いたことがある。また缶・ビンの日に行政の回収前に、アルミ缶だけを持ち去っていく人たちや自転車に山のようにアルミ缶を積んでいる人も見たことがある。
ホームレスの人たちの中には私たちが出したゴミで生計を立てている人もいる。また地方によってはゴミ処理企業は、恐い筋の人たちが関わっているとも聞いた。ゴミだけをとってもいろいろな世界が見えてくる。

2004/1/4(日) 友人達との再会
おととしの夏に参加したワークショップが縁で、東京・千葉方面に友人ができた。メール交換、私が上京したときは再会と、つきあいを続けている。今日は、新しく加わったメンバーも含めて、大人11名に子供たち5名が表参道近くのクレヨンハウス(主宰:落合恵子)に集まった。
オーガニックレストランで、ランチを取りながらの久しぶりのミーテイング。近況や今年やりたいことなどをシェアし合った。それぞれ生活している場所も仕事も、これまで歩んできた人生も全然違うのだが、不思議なくらいに思いが共鳴・リンクしていて、話が尽きない。みんなに自分の思いを話していると、描いていたビジョンがより明確になり、そしてみんなの話を聞いていたら自分の眠っていた思いも刺激されてきた。
心(精神)の話までできる友達は、とてもありがたい存在だと思っている。話をちゃんと聞いてくれて、受け入れてもらえる幸せ。人って、そんなことでもとっても元気になれる。逆に受け入れてもらえない時は、どんなに気落ちしてしまうか。「受容」の大切さを改めて思う。
明日は鹿児島にもどります。遅ればせながら、そろそろお正月モード終了です。
今日のエコニュース:トヨタ自動車と資生堂は、12月31日、サトウキビとサツマイモで作った生分解プラスチックを化粧品容器に応用することで提携したことを明らかにした。(イオルニュース)

2004/1/3(土) 人、ひと、ヒト
渋谷に行ってきました。いやぁ〜、すごい人!外国人もいっぱい!年齢層も様々!元旦に川崎大師に行ったときも、毎年300万人は初詣に訪れる名所だけあって、人の波に押されながらの参拝でした。
連日たくさんの人たちを見ていると、日本人もいろいろだなぁという気がする。とかく、人の意見やすることに流されがちな日本人と言われるが、きっとひとりひとり、主義主張もちゃんと持っているはず。
今年も選挙などいろいろな選択の場面があるが、ひとりひとりがきちんと意見を伝えてみんなでよい方向を進んでいけたらと思う。
今日のエコニュース:全国の動物園に対して行った市民団体のアンケートによると、「動物にとって施設はどのような環境か」との問いに、「一部分は不適切」51%、「相当部分が良くない」7%。さらに、80%は改修・改善が必要と答えているが、その計画があるのは49%。(イオルニュース)

2004/1/2(金) 横浜で「田中一村展」
今日は“横浜そごう”で「田中一村展」のポスターに目がいった。田中一村と言えば、奄美大島の自然を描いた孤高の画家として、その作品は高く評価されている。私も作品展は鹿児島で何度か見ているが、その絵同様、彼の生き様も独自な世界を持っている。
絵に没頭するために50歳のとき一人奄美に渡り、お金がなくなったら大島紬の染物師として働き、ある程度蓄えができたらまた絵だけを描く生活にもどる・・・そんな暮らしを19年間昭和52年に心不全で急逝するまで続けていたらしい。掘っ立て小屋のような彼の家を写真で見たことがあるのだが、そんな孤独と清貧の中、描いた絵が、今は正月で賑わう都会のデパートの一角で展覧されているとは、田中一村が生きていたら、どう感じるのだろうと、ふと思った。
今日のエコニュース:環境省は来年度から産業廃棄物不法投棄の監視態勢を強化することを明らかにした。複数の県にまたがる事件や処理の難しい廃棄物の投棄に対しては、国と自治体合同で“産廃Gメン”を組織し、積極的に取り組む方針。(イオルニュース)

2004/1/1(木) 「新年あけまして おめでとうございます」
365日(今年は366日ですね)毎日同じ一日ですが、やはり元旦は違う感慨、新しい気持ちになります。この事務局日誌に遊びに来てくださっているみなさんも、きっと新しい決意を心に秘めていらっしゃることでしょう。
昨年は「地球環境フォーラム鹿児島」にとって、新しい活動を始めた転機の一年となりました。今年も、ひとりひとりの心に、そしていろいろな企業に、「地球の未来と子供たちの明日のために」のモットーを広げていきたいと事務局一同、がんばっていきます。どうかご支援、ご協力いただけますよう、よろしく御願い致します。
私個人的には、まずは元気に目覚められたことを感謝します!今年はどんな年になるか、楽しみにしています。いいことも悪いこともすべては私たちが引き起こすこと。そして、どんな出来事も自分の受け取り方次第で、その後が違ってきます。源は、みんな自分にあることを自覚して、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。今年もよろしく御願いします。

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