勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
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2005/8/30(火) 最近のエコニュース あれこれ
◆海の“定期健診”実施 気象庁 (産経新聞)
気象庁は、異常気象や温暖化など地球環境に大きな影響を与える海の状態を“定期健診”してまとめる「海の健康診断表」を、10月からホームページで公表する。観測態勢を強化し、海水温や水位、潮の動向などの変化についてより詳細な情報を解説と合わせて提供、環境問題に取り組む国や自治体のほか漁業者などに活用してもらう。海は地球表面の約七割を占め、大量の熱や二酸化炭素を蓄え、大気との間で相互にやりとりしていることから、気候や地球環境に大きな影響を与えている。
「健康診断表」は温暖化にかかわる変化▽気候に関する長期的変化▽短期的変化▽海洋汚染−の4分類で、計21項目について詳しい解説や今後の見通しも一緒に示す。海洋汚染では、北西太平洋の浮遊プラスチック、重金属、油分の3項目の量を年に1回公表。気候の短期的変化では、黒潮、親潮の流路や海面水温などを2週に1回まとめる。温暖化では、日本の海面水位の長期傾向や北西太平洋の二酸化炭素濃度などを年に1回まとめ、温暖化の影響や見通しについて解説する。
大気汚染は改善傾向 都市中心部で一部悪化も (共同通信)
環境省は29日、2004年度の大気環境状況調査結果を発表した。住宅などの一般環境測定局ではぜんそくの原因となる二酸化窒素(NO2)の環境基準達成率が、調査開始以来初めて100%となるなど、昨年度に比べ全体的に改善がみられた。
調査地点は、一般環境測定局1639カ所と沿道などの自動車排出ガス測定局447カ所。NO2は前年度一般局では東京・晴海の1カ所だけが基準を超えていた。発がん性が指摘される浮遊粒子状物質(SPM)の基準達成率も一般局で98.5%と前年度に比べやや改善し、環境省は「自動車窒素酸化物(NOX)・粒子状物質(PM)法による規制強化など、自動車や工場の排ガス対策が成果を上げたため」と評価している。
放射性物質管理「不適切」88件…文科省報告 (読売新聞)
全国の教育・研究機関など60事業所で、放射性物質の放置などの不適切管理が計88件見つかった。文部科学省が29日、原子力安全委員会に報告した。
同省は、4667事業所に自主点検を求め、4593事業所から報告を受けた。その結果、生物実験などに使うトリチウムなどの放射性物質が、本来保管される貯蔵庫以外の冷蔵庫や金庫などから相次いで見つかった。被ばくや環境汚染の恐れはなかったという。登録や廃棄の手続きがずさんだったために10年以上、放置された例が多く、同省は適切な管理方法などを例示し、再発防止を強く求めていく。


2005/8/26(金) 外国からの漂着ゴミ問題
外国からの漂着ゴミの問題は、ここ数年よく聞くようになった。先日も毎日新聞で取り上げられていたので紹介します。
防衛大の山口教授は97年から毎年春秋の2回、漂流ゴミを調べてきた。今年の春、6島22海岸(石垣島、西表島、与那国島他)で実施した調査では、原型を留めているものだけでも15万4475個を確認した。海岸1キロ当たり1万6592個で、98年の春の同1749個から10倍近くも増えた。
ゴミに残る文字やバーコードなどから推察すると、日本から出たゴミは全体の2%だったのに対して、外国からのゴミは24%と約12倍に達した。(残りの74%は不明) 外国ゴミの国別分類では、中国が62.3%、台湾16.7%、韓国15.5%。
島々ではゴミ処理費用に悲鳴をあげているという。確かに、これだけ“コンビニエンスストアの棚をひっくり返したような”ゴミに、美しい海岸線を埋め尽くされた上に、お金まで出さないといけないとは、踏んだり蹴ったり状態。
私も以前、海岸線のゴミを拾い、その量・種類を調査する活動に参加したことがあるが、拾っても拾っても砂の中から、ビニールやプラスチックの破片、たばこのフィルターが、ざくざく出てきて、びっくりしたことがある。その時も、日本にないような物がいくつか見つかった。
日中韓露で連携した取り組みを検討中とのこと。一日も早く、その運動が動き出すことを期待している。
今日のエコニュース:環境省は24日、地方の事業所レベルで環境問題への取り組みを進めてもらうため、2006年度から、住民や民間非営利団体(NPO)と連携した環境への貢献活動などを行っている中小企業の発掘に乗り出すことを決めた。「企業の社会的責任」(CSR)活動の高まりを受けたもので、事例集作成や優良企業の表彰を計画している。 (時事通信)


2005/8/24(水) 水問題 その3
NHKスペシャル『ウォータークライシス 水は誰のものか』を引っ張っているが、今日は、21日の日記の最後に書いた“昔ながらの農業法、水の活かし方”について。
2通り、紹介されていた。1つ目はインドでの取り組み。
それは、ため池を作ること。井戸も枯れ困っていた村の長老が「昔は村中にため池がたくさんあった・・・」という話を支援者の男性に話したことから、この動きが始まった。この男性が一つ、二つと手掘りで池を作り始め、やがてそれに触発された村民が総出でため池を作るようになった。年間降水量がとても少ないが、それでも雨期に溜まった水は村民達の命の水となっていった。更に、この池ができたことで地下水脈が豊かになったのか、砂漠化していた村のあちこちに草や木が育つようになった。まさに、一石二鳥、三鳥の効果。
2つ目はアメリカでの取り組み。
それは、畑を1年間休ませること。降水量が少ないその土地では伝統的農法として行われていたのだが、地下水を汲み上げるようになると、この農法は衰退していき、現在続けている農家は数件。1年休ませることによって、その間に降った雨が土に保水力を付け、次の年も雨水だけで作物を作ることができるという。
何千年と蓄えられてきたアメリカ中央の地下水脈に枯渇が見られてきた現在、非常に有効な農法だが、多くの農家は最後の1滴まで汲み上げようとする姿勢が根強く見られた。
地球は水が豊かな星だが、そのほとんどは海水、淡水はわずか3%。その3%のうちの99%以上が氷河などで、私たちが実際使えるのは1%未満。更に、その70%は農業用水に使われているという現実。この問題を是正しない限り、今日も明日もまた子供たちが亡くなっていく。
今日のエコニュース:夏場のノーネクタイ姿を提唱した「クールビズ」に続き、環境省は22日、秋や冬にオフィスの暖房を抑えて省エネにつなげるための新キャンペーン「ウォームビズ」を10月1日から始めると発表した。 ウォームは英語で「暖かい」の意味。男女を問わず室温20度で快適に仕事ができる服装が対象で、ニット製品の重ね着や保温性の高い下着、帽子などを組み合わせたスタイルが考えられるという。近くロゴを作成し、こうした服を販売する店などで自由に使ってもらう。小池百合子環境相は「クールビズはすっかり定着し、百貨店売上高も増えて日本経済をホットにした」とアピール。「夏場の冷房並みに冬場の暖房にかかる電力は大きい。暖房に頼り過ぎず、働きやすく暖かく、格好良いスタイルを定着させたい」と強調した。 (共同通信)


2005/8/22(月) 水問題 その2
昨日の続きを少し書きます。
私も昨日知ったのですが、牛たちの飼料となるトウモロコシを育てるには、小麦の3倍も水を使うそうです。アメリカで、そのトウモロコシ栽培は、ここ10年で3倍にもなっているとのこと。何故か?
それは、私たちが大量の牛肉を求めるから。牛の数が増えた分、飼料となるトウモロコシが必要となったのです。つまり、水の使用もずいぶん増えたことになります。
小麦1キロを収穫するために必要な水の量は2トン。それもかなりなものだと思うが、牛肉1キロでは、なんと必要な水は20トン。たった1キロの肉のために20トン。どんなに大量の水を使って、牛たちを育てているかがわかる。
世界では清潔な水が得られないために、8秒に1人の割合で子供たちが亡くなっているという国連データもある。たった1リットル、2リットルの水がないために・・・
一概に比べられないのはわかっているが、とてもせつない。
今日のエコニュース:アガリクス、メシマコブ、コエンザイムQ10…。ブームになっているさまざまな健康食品について、国立健康・栄養研究所(東京)が22日までに、成分や有効性、安全性などの詳細な情報をデータベース化し、ホームページで公開した。「免疫力を高める」「ダイエットに効く」とテレビや雑誌で宣伝されるものの、実際の効果についてはあいまいな表示が多く、「宣伝ではない正確な情報を知りたい」という消費者の声に応えるのが目的だ。データベースは健康食品の素材240種類以上について、把握できる限りの研究論文や実験結果を集め、安全性や有効性を評価している。例えばアガリクスは「別名はヒメマツタケ。俗に『抗がん効果がある』といわれ、健康食品も数多くみられるが、ヒトでの有効性と安全性は信頼できるデータが見当たらない」。 (共同通信)


2005/8/21(日) 水問題 その1
昨日、今日と2夜連続で、NHKスペシャル『ウォータークライシス 水は誰のものか』という番組が放映された。
21世紀が始まる前から、「20世紀は石油の奪い合いで戦争が起きたが、21世紀は水をめぐって争いが起きるだろう」と聞いていた。そしてそれは今、現実となっている。
石油より水は、もっと命に直結した必要不可欠なモノ。直接口にする水だけでなく、水が無ければ作物も育たない。近い将来確実に、いや、すでにもう食料が取れなくなっている現実がある。また、砂漠化も一層進行している。
今晩の番組では特に、この2,30年の間に私たちが、どれほど水(地下水・川)を使いすぎ、未来の子供たちの分まで使い果たそうとしているかが、如実にわかった。
その中で救いだったのは、昔ながらの農業法、水の活かし方にもどれば、まだ私たちは生きる道があるかもしれないということも示唆されていた。
日本は水が豊かな国だが、食料を輸入している先が作物が取れなくなったら、すぐにアウト!世界の水問題は、日本の水問題であることは間違いない。
 ※NHKスペシャルのHP
今日のエコニュース:環境省は13日、2050年ごろの地球や日本の環境を見据えた初の超長期ビジョンを策定することを決めた。地球温暖化など、このまま放置すれば後の世代につけが回る問題の解決を迫られていることを考慮した。06年度予算概算要求に関連経費を盛り込み、同年度中に策定する。同省は、環境政策の方向を示す期間5年の環境基本計画をほぼ5年おきに策定している。しかし、温暖化問題に限らず、現行の対策が50−100年後に影響を及ぼすケースが少なくないため、人口問題やアジアの経済成長、都市構造の在り方などに踏み込んだ長期ビジョンを示す必要があると判断した。将来ビジョン策定ではまず、50年の環境や持続可能な社会の将来像を検討。その実現には、いつの時点までに何をしなければならないかをさかのぼって示す。さらに国立環境研究所などと連携し、今後の経済・国際情勢や技術革新などを加味した複数の将来シナリオを作る。地球温暖化問題では、中央環境審議会(環境相の諮問機関)が、温暖化に伴う気温上昇幅を19世紀半ばの水準から2度以下に抑えるよう提言。世界全体の温室効果ガス排出量を20年で1990年比10%、50年で50%、2100年で75%削減することが必要としているが、同省はこの提言もビジョン策定の材料にする。(時事通信)


2005/8/18(木) 動物たちも生きる権利がある
インターネットの普及はめざましい。いろいろな方面で、今やインターネットなしでは社会は成り立っていかない。しかし、便利な半面、犯罪でも利用されているのが実状だ。
先日、動物福祉団体の国際動物愛護基金(IFAW)が、生きたチンパンジーや象牙製品、タツノオトシゴといった野生生物関連商品がネットで大量に違法売買されているという報告書を発表した。
IFAWの3カ月にわたる調査の結果、英語のWebサイトとチャットルーム、オークションサイトのeBayを通じ、生きた動物や野生生物関連商品が1週間に9000品目以上販売されていることが判明。うち70%は国際法で保護された生物だったという。今回調査対象としたのは5種類の生物にすぎず、この結果は違法取引の氷山の一角にすぎないと報告書では指摘している。
実数はどれくらいになるのか、想像もつかない。動物たちは、人間に住む場所を追われ、しかも過少価値のある動物は売買用に捕らわれ・・・もうそんな時代は早く終わりにしたい。
今日のエコニュース:風力や太陽光発電などの自然エネルギーや省エネ技術を発展途上国などに普及させるための投融資の拡大を目指す国際プロジェクトを、国連環境計画(UNEP)が発足させた。国連関係者が13日、明らかにした。エネルギー需要が増えている途上国に自然エネルギーを普及させ、地球温暖化につながる二酸化炭素の削減などを進めることが狙いで、UNEPは日本の企業や金融界の積極的な参加を呼び掛けている。(共同通信)


2005/8/17(水) 夏休み自由研究対策
かごしま市民環境会議が主催する、3つの「夏休み自由研究対策」イベントを紹介します。よろしければ、ご参加、もしくは広報をお願いします。塩川事務局長が講師を務めるイベントもあります。
◆「子ども環境家計簿&キッズマネー講座」
  8/20(土):「子ども環境家計簿」の付け方と、
           ビデオ「UFOにつかまった子供たち」の鑑賞
  8/27(土):「子ども環境家計簿」自由研究のまとめ方
  会場:かごしま市民福祉プラザ4F  13:30〜15:30  
  参加費:500円(環境家計簿、提出用資料込み)  対象:小5〜中学生
◆「ごみの行方・知ろう!やろう!4R作戦!!」
  8/20(土)10〜12 かごしま市民福祉プラザ5F(小会議室)
  参加費:無料  対象:小4〜  講師:塩川哲郎
◆「自然観察会と川遊び・清掃ボランティア」
  8/20(土)「愛宕川(喜入町)自然観察会」 13〜15 喜入道の駅集合
  8/28(日)「甲突川自然観察会」 10〜12 ハートピアかごしま集合
  参加費:1家族300円(保険料等)  対象:小1〜ただし保護者同伴
  持ち物:帽子、水筒、着替え、タオル、筆記用具、カメラなど
〜すべてのお問い合わせ・お申し込みは〜
  村山さん:099−228−8989   宮路さん:099−267−5744  
今日のエコニュース:ダイオキシン類など環境汚染物質の濃度を特殊なレーザーを使って素早く測定する画期的な分析技術を、大阪市立大理学研究科の中島信昭教授、財団法人レーザー技術総合研究所(大阪市)の島田義則・副主任研究員らが開発した。ダイオキシン類の場合、日本工業規格(JIS)による測定法では前処理などを厳密に行う必要があり、結果が出るのに7〜30日もかかっており、免疫抗体などを用いた簡易測定法でも1日から数日かかるが、この方法だと1時間程度で済むという。(読売新聞)


2005/8/16(火) 先々のための選択
終戦60周年だったので、例年より戦争についてメディアが盛んに報道・放送していた。いろいろな情報にふれると、自分の戦争に対する認識が、まだまだ甘かったことを思い知らされる。それに加えて、今は、「戦後」というより、もしかしたら「戦前」なのかもしれないという気持ちにもなってくる。
また、政治も急展開。今度の選挙で私たちは、どういう選択をするのか。郵政改革以外にも、私たちは見きわめなければいけないことがたくさんある。
戦争、環境破壊、政治の失墜・・・いろいろな問題が大きくなってきているが、これは、“生みの苦しみ”、今は大変だが、きっとみんなが幸せに暮らせる社会が来る。そう信じて、子供たち、そして地球の先々のために、ひとつひとつ賢い選択をしていきたいと思う。
今日のエコニュース:世界自然保護基金(WWF)は11日、1970年代から現在までに欧州の都市で夏の気温が最高2.2度上昇しており、地球温暖化で今後もさらに上昇が続く可能性があるとの見通しを示した。気温の上昇幅は国連が推定する世界の気温上昇の平均を上回っており、欧州の都市の保健行政にますます負担がかかる可能性があるとWWFは述べている。2003年には熱波のために主にイタリアとフランスで4万人が死亡したとされている。調査はストックホルムからローマまで16の首都を対象に実施された。その結果、ダブリンの0.7度とヘルシンキの0.8度、およびコペンハーゲンの0.2度を除き、2001―04年の夏期の平均気温が1970―74年に比べて全都市で最低でも1度上昇したことが分かった。気温上昇が顕著だった都市はマドリードの2.2度、ロンドンとルクセンブルクの2.0度、アテネとリスボンの1.9度など。(ロイター)


2005/8/13(土) お魚も、ほどほどに
昨日の毎日新聞に、是非多くの方々に知っててもらいたい記事が出ていたので、ちょっと長いですが、そのまま転載します。
◆<妊婦>16種の魚や鯨、貝食べ過ぎないで 水銀胎児に影響
厚生労働省薬事・食品衛生審議会の乳肉水産食品部会は12日、妊婦などに対し、クロマグロなど16種類の魚や鯨、貝などを食べ過ぎないよう呼びかける注意事項案をまとめた。食べ過ぎると、これらに含まれるメチル水銀が、胎児の発達に影響する恐れがあるためで週何回まで食べても心配ないか目安を示した。
1回に食べる量を80グラムとした場合、キンメダイ、クロマグロなど7種は週1回まで、クロムツやマカジキなど7種は週2回まで心配ないとした。
日常的に制限を超えると、さまざまな絵を見せて物の名前を言わせるテストで正解率が少し下がるなど、生まれた子供にごく軽い発達障害が生じる心配がある。水俣病のような重い障害が出るのは、制限を100倍程度超えた場合で、通常はありえないという。
同省は03年6月に、キンメダイなど7種について摂食制限を呼びかけたが、今回は種類を増やし、制限も厳しくした。政府の食品安全委員会が7月、妊婦などが摂取を続けても心配ないメチル水銀の量(耐容摂取量)を「体重1キロあたり1週間に2.0マイクログラム」(マイクロは100万分の1)と定め、従来の3.4マイクログラムから厳しくしたのに対応した。また、より生活実態に即した形で水銀摂取量を計算し直し、前回は対象から外したマグロ類を含めた。
厚労省は「魚は不飽和脂肪酸などを多く含み、健康によい食べ物」としており「妊婦は魚を食べるなというわけではなく、水銀濃度の高い魚を食べ過ぎないように、との趣旨」と説明している。
一方、今回の注意呼び掛けの対象を同省は「妊娠している方、または(気づいていないが、実際は)妊娠している可能性のある方」とした。米国や英国、オーストラリアは「妊娠を予定している女性」も対象としている。
食品安全委員会の調査会で座長を務めた佐藤洋・東北大教授は当初、「妊娠の1年前から」要注意とする原案を示した。しかし「子供がほしい女性の食卓から魚が消える恐れがある」との意見が出て、「1年前」の記述は削除された。佐藤座長は「大多数の女性は妊娠後の注意で十分だ。しかし日常的に水銀濃度の高い魚を多く食べ制限を大きく超える女性は、できれば妊娠前から注意する方がよい」と話す。【高木昭午】
 <妊婦の魚制限>
【注意すべき魚などと、食べてよい回数】
(1回80グラムとした場合)
<2カ月に1回まで>バンドウイルカ
<2週間に1回まで>コビレゴンドウ
<週1回まで>キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロ、エッチュウバイガイ、ツチクジラ、マッコウクジラ
<週2回まで>キダイ、クロムツ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ
*週に2種類、3種類を食べる場合は、それぞれの量を1/2、1/3などに減らす


2005/8/12(金) 日航機墜落
今日は20年前、日航機が御巣鷹山に墜落した日。テレビでも、ドラマや証言などで番組を制作し放映していた。失われた520人の人生、そしてご遺族の人生を、垣間見るだけで、心が痛む。
原因は、その機体が以前起こした“尻もち”事故に対しての修理ミス。ただの修理ミスで、多くの人命が失われたとは残念でならないし、しかも関係したどの会社にも、人にも責任は負わされないままだという。
今日のテレビ番組で、ご遺族の方が「この事故を風化させてはいけない。」と、おっしゃっていたが、被爆・終戦60周年を迎えた戦争とも重なるように感じた。
今日の夜もまた、福岡空港を離陸したホノルル行きJALウェイズ58便が福岡市東区の上空を飛行中、左主翼下の第1エンジンから出火し、金属片を多数落下。サッカーをしていた小中学生に当たったらしい。
私たちは、哀しい出来事から学ぶことが多い。いや、学ばなければいけないことが、多い。二度と事故を起こさないように、切に祈る。
今日のエコニュース:シダ、キウイ、インコ…。温暖化とヒートアイランド現象で平均気温の上がった東京で、熱帯から亜熱帯原産の植物や野鳥が繁殖している。国立科学博物館筑波実験植物園の主任研究官松元さんは5,6年前、JR日暮里駅ホーム向かいの石垣にシダが茂っているのを見つけた。南北の回帰線を中心に分布するホウライシダだった。温室で栽培されていたシダの胞子が風に乗り、根付いたという。目黒区にある国立科学博物館付属自然教育園で1990年、野生化したキウイを発見。ニュージーランドや中国南部が原産の亜熱帯の植物だ。明治神宮などでも見つかっているという。「最初は驚いて、まさかと思った」と同園主任研究官萩原さん。「冬の温暖化が顕著になり枯れずに育つようになった」と分析する。気象庁によると、東京は約100年間で8月の平均気温が2.4度上昇したのに比べ、1月は3.8度も上がっている。(共同通信)


2005/8/10(水) 打ち水大作戦2005
2年前から始まった「打ち水大作戦」が、今年も全国各地で開催中だ。そして今日はちょうど、「全国いっせい打ち水」が正午に開催された。
先人の知恵であり、実際に科学的にも効果が認められている「打ち水」。気温を下げ、風を起こし、地域の繋がりも作ろうという打ち水作戦。去年は300万人以上も参加したというデータも出ている。
うちでも、野菜や食器の洗い水(アクリルたわしを使い洗剤は使っていないので)などを溜め、打ち水している。
重要なことは、水の再利用で行うこと。決して水道から出した水をそのままは使わない。お風呂の残り水や、シャワーの温度が上がる前の水、雨水を溜めた水などを利用することが大事。それぞれの家庭や職場で、楽しく打ち水を実践しましょう!
 ※打ち水大作戦2005のHP 
今日のエコニュース:環境省は6日、夏場の軽装運動「クールビズ」が実際に二酸化炭素(CO2)削減にどれだけつながっているか調査することを決めた。企業や自治体に対し、クールビズの導入状況とともにオフィスの冷房設定温度を聞き、そのデータを基にCO2排出量削減量を算定。クールビズの実質的な効果を把握する。来週中にも企業3000社と都道府県、政令市などに調査票を送り、9月までに集計する方針。 (時事通信)


2005/8/8(月) 楽しくエコチャレンジ
京都市は、家庭や職場で実践しやすい温室効果ガス削減の取り組みを表彰する「チャレンジ・エコライフ・コンテスト」を実施するという。募集するのは「省エネをうまく実行に結びつけられるアイデア」で、特に“ユニーク度”を重視するとのこと。
エコアイディアは、いろいろあるが、我慢したり、面倒だったりすると、なかなか続かない。楽しくやれるものだったら、続くし、人にも勧めやすい。
環境省のHP「エコファミリー」でも、いろいろなエコアイディアが紹介されている。ひとつでもふたつでも楽しくできそうなものは、是非みなさんのご家庭でも取り入れてみませんか?楽しくエコライフを続けましょう!
 ※環境省「Eco Famly」のHP
今日のエコニュース:環境省は5日、国内固有の生態系に被害を与える生物の輸入などを規制する外来種被害防止法に基づき、チュウゴクモクズガニ(上海ガニ)を含むモクズガニ属や食用のウシガエルなど42種類の動植物を「特定外来生物」として2次指定し、規制対象とすることを決めた。9月上旬まで一般から意見を募り、修正がなければ11月下旬にも閣議決定。規制対象は第1次指定の37種類と合わせ79種類となる。指定後は許可なしに輸入や保管ができなくなり、食材として人気のある上海ガニについては、生きたまま扱うことの多い中華料理店や輸入・卸業者に影響が出そうだ。(共同通信)


2005/8/7(日) 腰痛
昨日から久しぶりの腰痛に苦しんでいる。座っているだけなら問題はないが、まっすぐ立てない、前屈みができない、おばあさんのような歩き方をしている。
昨日夕方、友人の鍼灸師に診てもらったら「全身、どうしてこんなに凝っているの?」と、呆れられる程。腰に痛みの症状は出ているが、根元は腰ではなく、おなか、足、肩、腕、首のコリに、腰が耐えられなくなっているから、と言われ、自分の体ながら「へぇー、そうなんだ」状態
今日もたまたま、医師で気功師でもある方に診てもらう機会があり、その方からも「何したら、こんなに首や肩が凝ってるの?腰は大したことないよ。」と言われ、「はぁー、そうですかぁ」って感じだった。
精神的なものも原因のひとつにあるらしく、腰の痛みが私に何かを教えてくれているんだろうなと思っている。それにしても、腰痛は生活に不便。普段、健康な時の“動けるありがたさ”をしみじみ感じている。
今日のエコニュース:サトウキビを原料にしたバイオマス(生物資源)エタノールの混合ガソリン(E3)を自動車燃料に利用する実証試験が来年1月から伊江村で始まる。「伊江島バイオマスアイランド構想」の一環で、11日に島内の旧製糖工場敷地に設備が着工する。E3は自動車排出の二酸化炭素(CO2)の削減効果が期待されており、50アールの畑で栽培された「高バイオマス量サトウキビ」30トン(年間)からバイオマスエタノール約1キロリットルを製造しそれを混合してE3を37キロリットルをつくる。E3ガソリンは村の公用車に利用する。(琉球新聞)


2005/8/6(土) 『地球交響曲 ガイヤシンフォニー』の第5番
『地球交響曲 ガイヤシンフォニー』の第5番を観てきた。
最初に、『地球交響曲 ガイヤシンフォニー』を観たのは、5年前くらいに第2番(1995年作)からだった。その後、友人等が自主上映してきたのを次々に観てきた。(第1番・1992作、第3番・1997年作、第4番・2001年作)。第5番は、昨年出来上がっていたが、私の知る限りでは、鹿児島では今日が最初の上映だったと思う。
第5番は総集編とも言えるほど、今まで出演してきた人たちもたくさん出てきたし、より社会や人々がいろいろなことを経験し、成長・進化していることを感じた。
また折しも、出演者のひとり元宇宙飛行士のラッセン・シュワイカートが広島を訪れる映像を、今日8月6日広島が被爆した日に観るとはなんという偶然。
より多くの人たちに観て欲しいと思った。お近くで上映される時は、是非足を運んでください。
 ※『地球交響曲 ガイヤシンフォニー』のHP
今日のエコニュース:国土交通省九州地方整備局は2日、2004年度に九州の一級河川20のうち12の河川で実施した「内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)調査」の結果を発表した。7河川で環境ホルモンを検出。このうち肝属川(鹿児島県)と嘉瀬川(佐賀県)の2河川で、国交省が各物質ごとに注意すべき基準値として設けている「重点調査濃度」を超える数値を検出した。同整備局は「全体として検出は微量で緊急的な危険性はないが、今後も継続して調査を進める」としている。(西日本新聞)


2005/8/5(金) 8月6日と9日
今朝の毎日新聞の「戦後60年の原点」シリーズで、広島・長崎の原爆特集が載っていた。先日から連日、その関連記事を読んできたが、今日はたくさんの写真も掲載されていたので、改めてその悲惨さに思考がすべてストップしてしまった。
炭のように何日も体が燃え燻りながら死んでいった母を看取った人。全身を大やけどし子供の運動会に行くのも憚れた人。被爆したことを話したら仲間はずれにされ、以来ずっと被爆者であることを隠し続けた人。。。そして一言も発せずままに、一瞬にして亡くなったたくさんの人たち。更に、今でも後遺症で苦しんでいるたくさんの人たち。
今の世の中、恐ろしいものは山ほどある。その中でも、「核」ほど最大級のものはないだろう。『核を恐れ 核に頼る 矛盾の歴史に幕を』と、大見出しで出ていたが、本当にその通りだと思う。広島と長崎の原爆投下から60年となる日も近い。
今日のエコニュース:環境省は来年度から、母親の胎内で有機水銀中毒になった胎児性水俣病患者に対し、新たな公的支援を行う方針を決めた。水俣病の公式確認から来年で50年となるが、胎児性患者の介護を担ってきた家族の高齢化が進んでおり、グループホームの整備や民間のボランティア団体への支援などを通じ、地域社会全体で介護する体制を整えることが必要と判断した。胎児性水俣病の患者は生まれながらにして知的障害や身体障害を抱えており、患者数は1950年代以降に生まれた約80人とみられている。一般の水俣病患者と同様に、チッソの負担で一時金のほか、治療費や介護費が給付されているが、自宅で暮らす40〜50代になった胎児性患者の介護は家族に頼っているのが現状。患者の親も水俣病患者という場合もあり、高齢化する家族の負担が大きくなっていた。(毎日新聞)


2005/8/3(水) 最近のエコニュースあれこれ
◆温暖化防止で新たな枠組み 日米中など6カ国参加(共同通信)
ブッシュ米大統領は7月27日、地球温暖化防止に向けた新たな対話の枠組みである「アジア太平洋パートナーシップ」が発足し、米国は日本、中国、韓国、インド、オーストラリアとともに参加したと述べる声明を発表した。6カ国の代表は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の外相会議が開かれているラオスの首都ビエンチャンで28日、パートナーシップ発足を正式発表した。先進国が持つ最新技術の発展途上国への提供などを促進するのが狙い。米政府は、京都議定書とは違った「実用性の高さ」を強調しているが、米専門家の間では実効性に疑問の声も出ており、成果が上がるかどうかは不透明。この枠組みは今月初めの主要国首脳会議で各国が合意していた。日本の環境省は「京都議定書を代替するものではなく、これを補完するものと位置付けている」としている。
◆熱中症の搬送数2倍に ヒートアイランド調査 (共同通信)
環境省は7月29日、都市中心部の気温が上昇するヒートアイランド現象による環境影響調査結果を発表した。横浜市など7地域では、1980年から20年間で熱中症のため救急車で搬送された患者の数が2倍程度に増えるなど、気温上昇による影響が深刻になっているとしている。調査対象は東京都の区部、市部と、川崎、横浜、名古屋、大阪、広島の5政令市の計7地域。各地域で熱中症の増加がみられる気温(28−31度)を超えた2000−04年の5年間の累計時間や熱中症による救急搬送数(推計)を20年前と比較した。それによると、累計時間は1980−84年の2.0倍の1921時間となった都区部など、7地域とも1.5−2倍に増えていた。
◆容器リサイクル費、今年度分は支払いへ…ストア協会 (読売新聞)
スーパーの業界団体「日本チェーンストア協会」は7月28日、臨時の正副会長会議を開き、容器包装リサイクル法(容リ法)が小売業者に負担を義務づけているプラスチック容器のリサイクル費用について、2005年度分は原則として支払うことで一致したと発表した。容リ法は現在、環境省などが見直し作業を進めているが、同協会の主張が反映されなければ、環境省などを相手に「負担金を支払わない“ただ乗り事業者”を公表すること」「払い込んだお金がどう使われているのか、情報開示すること」などを求め、行政訴訟を起こす考え。容リ法を巡っては、「容器メーカーなどと比べ、小売業者の負担比率が高すぎる」などとして、イオンやダイエー、ライフコーポレーションなどが今年度分の支払いを保留していた。
◆間伐材+超音波=バイオ燃料 軽油代替、2年後実用化へ (産経新聞)
間伐材などのバイオマスからエタノールを精製し、パーム油や使用済み天ぷら油など安い植物油と混ぜてバイオディーゼル燃料(BDF)を製造する新しい方法の開発に、大阪府立大(大阪府堺市)の坂東博教授らが本格的に乗り出した。BDFは硫黄酸化物などをほとんど排出せず、軽油に代わる環境に優しい燃料として期待される。新方法は超音波を利用するのが特徴で、製造過程で廃棄物は出ず、コストも安いという。平成十八年度に燃料製造プラントを建設し、堺市と協力し十九年度にごみ収集車で使いたいとしている。
◆サンゴ白化拡大、6月の大雨で赤土流出 石垣市白保 (琉球新報)
北半球で最大最古のアオサンゴ群落や、造礁サンゴをはじめ多様なサンゴ種が生息する石垣島の白保のさんご礁で、サンゴが白化し、一部が死滅していることが、7月29日までに、WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」(石垣市白保)の調査で分かった。八重山地方ではことし6月、梅雨で記録的な大雨が降っており、同センターは「農地などから赤土が流出したことなどが原因とみられる」と指摘。「赤土による白化は過去にも起きているが、今回の白化は大規模」と危機感を募らせている。1998年に海水温の上昇や海の環境悪化などで世界的な規模で白化が発生し、白保のさんご礁も大きな被害を受けた。同センターの調査は、島東部の轟川河口付近で実施され、調査地点18カ所のうち、8カ所で「一見して赤土による汚れが分かる」とされる汚染度ランク6を記録した。最も状態が悪いのはランク8だが、同センターで2000年8月から3カ月おきに調査を実施している過去20回の調査の中で汚染度6が8カ所で確認されたのは初めて。


2005/8/2(火) 羽田トラブル
実は28日から鹿児島を留守にしており、今日羽田からもどってきた。今日の羽田空港と言えば、、、そう管制塔のシステムダウン。そのとき、ちょうど23搭乗口にいた。
12:05発スカイマークエアランズに乗るために、11:30前には身体チェックも済ませ、中へ。その頃ちょうど、管制塔の電気系統すべてダウンしたらしい。しかし出発案内の放送は、いつもと変わりなくあちこちで次々に行われていたので、まさかそんな大事になっているとは知らないまま。
搭乗開始の11:50になって、「ただ今トラブル発生中でしばらくお待ち下さい」というアナウンスを繰り返し聞いても、自分が乗る機体だけの問題かと思って待っていたら、12:25頃には、隣のJALから「ただ今、羽田空港すべての離発着ができない状態になっております。復旧の見込みはたっておりません。」というアナウンスが聞こえてきて、びっくり!周りも、次第にざわめき始めて、私も携帯で情報収集。
「羽田に下りられなくて、成田に向かっている飛行機や引き返している飛行機もある・・・」と聞き、かなりヤバイ!と思った。そこに、「明日以降に、変更できるお客様は・・・」というアナウンス。あきらめて、明日にしようとカウンターに行って手続きの話をしていたら、「少し復旧してきたようです。もう少し、お待ち下さい」とのこと。そして13:00には機内に入り、さらに30分後には飛び立つことができた。
夜のニュースで、50便が欠航、338便の発着遅れ、約8万人に影響、終日ダイヤが乱れたというのを聞いて、1時間半遅れでも帰って来られたことがラッキーだったと改めて感謝!
それにしても、電気が1時間ダウンしただけで、このトラブル。恐ろしき、この世の中。電気がないと、私たちの暮らしは、計り知れないほど狂ってくる。しかし電気を作るための資源にも限りがあることは、みんなわかっていること。微々たる省エネでも、続けることが大事!
今日のエコニュース:国土交通省は27日、2005年版の水資源白書を発表した。地球温暖化によって100年後の利根川流域では、雨がまったく降らない日数が増えるため、夏場に渇水になる可能性が高まると分析した。白書は、100年後の年平均気温が現在より2−3度上がるとする気象庁などの推計を基に、2100年ごろの利根川流域の矢木沢ダム(群馬県)など8ダムの貯水量や河川流量の変化を予測した。その結果、大雨になる日数と逆に雨の降らない日数がそれぞれ増加。年間の降水量や総流量は増えるものの、流量は不安定になる。特に台風などに備えダムの貯水量を減らしている時期に雨のない日が続く可能性がある。 (共同通信)


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