2004年2月の事務局日誌
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2004/2/29(日) 『こんばんは』を観て
ある夜間中学の1年半を追ったドキュメンタリー映画『こんばんは』(森康行監督)を観てきた。山田洋次監督の「学校」のモデルとなった夜間中学で、何度も目頭が熱くなった。
戦争、貧困、不登校、外国からの移住など様々な理由で、義務教育を終了していない人たちが全国には約170万人もいると言われているが、それらの人々が低額で勉強できる公立の夜間中学は全国で35校しかなく、九州には1校もないとのこと。16才から最高年齢92才。いろいろな事情はあっても、「こんばんは」と言って登校してくる異年齢の同級生達はみんな楽しそう。そしてその生徒達を見守っている先生方も人間味に溢れ、心が温かくなる映画だった。本当に「学ぶことは楽しい」という気持ちで授業に望んでいる姿には、大学まで学べることのありがたさも感じずに、ただ勉強は大変だと思いながら過ごしていた私は恥ずかしくなってきた。
今日の映画やゲストで来られていた平井雷太さんの話しを聞いていて、本来の学びの原点は、自らの“問い”を、自らの力で“答え”を見つけることにあるのではないかと思った。そこには、知ることの楽しさがあり、満足感があり、更なる探求心が生まれる。でも現代の日本の子供たちや私たち大人も、周りからたくさんの情報が与えられすぎて、自分から疑問や考えが生まれにくくなっているのでは?「右に倣え」と言われれば、みんな疑問もなく、右を向いてしまっては、恐ろしい事態になってしまう可能性もある。教育は国の将来を築く上で非常に重要だ。日本の社会福祉費は68%が老人関係に使われ、教育には4%足らずだと聞いた。お年寄りにかける費用を単純に子供たちに回して、というようなことではなく、「これからの日本のため」と言いながら他に無駄に使っていることがあるのではないかと思う。なんとも心許ない。
今日のエコニュース:米環境保護団体の環境調査エージェンシー(EIA)は27日まで、日本の大手スーパー西友がクジラやイルカの肉を販売しているとの報告書をまとめ、同社を傘下に持つ米ウォールマート・ストアーズに対し、販売中止を求める運動を始めた。(毎日新聞)

2004/2/28(土) ツバルのニュース報道 その後
2月17日の朝日新聞に「ツバルが19〜20日にかけての大潮の高波で島全体が冠水する恐れがでてきた」という記事が掲載され、この事務局日誌でも取り上げた。その後どうなったか気になっていたので、インターネットで調べてみた。
するとツバルへのエコツアーを企画したり、写真集も出版している『Tuvalu Overview』というHPにたどり着いた。その主宰をされている方がツバルの気象庁長官さんに確認したところ、日本のマスコミの拡大解釈、誇大表現だったことがわかったと書かれていた。
以前からツバルのことは気になっていたので、「いよいよその時がきてしまったのか」と思っていたが、どうやら日本のマスコミの早とちりだったようで、ホットした。
でも、この一件で私の中の“物事を悪い方に悪い方に”受け取ってしまう面を改めて実感した。環境問題も深刻な状況が続いているし、今後も回復がむずかしいことが多いのは事実だが、必要以上に“最悪の結果”を想定するのは、気を付けたいと思った。何に関してもだが、先のことを心配する前にやるべきことはたくさんあるのだから。でも心配症の私は、それがなかなか難しい。。。(^^;

2004/2/27(金) 福岡なべしま『薩摩酎房』を市民団体審査
(有)福岡なべしま『薩摩酎房』に対して、ISO14001市民団体審査を行った。同店舗は『焼肉なべしま』のグループ関連企業で、福岡市で営業を行っている。2002年11月に神戸の大手審査機関から認証取得を受けていたが、今回私たちの市民団体審査に切り替えた。
環境管理責任者である猿楽店長と文書審査を進め、その後キッチンやホールなど現場の方たちにインタビューを行った。整理整頓された店内で、従業員の方たちは省エネ、ゴミの分別、廃棄物の削減、汚水の抑制、環境啓発活動などを積極的に行っていた。
環境配慮の店になろうと始められた『薩摩酎房』の思いと行動は、今ではスタッフそれぞれの家庭にまで広がっている声をたくさん聞き、うれしく思った。

2004/2/26(木) 冬に顕著に現れる地球温暖化
梅の花が可憐に咲いている。もうすぐ冬も終わりを告げそうだ。その冬が、一昔二昔とはずいぶんと変わってきているが。
温暖化の影響は海より陸地、南半球より北半球、夏より冬に顕著に出ると言われている。東京では1960年代は年平均30日以上あった「冬日」(最低気温が0度未満)が、70年代には半減、90年代には3日、この冬は一日もないという。20世紀に世界平均気温は約0.6度上がったが、日本は約1度、東京に至っては3.7度も上昇している。東京は一般的な温暖化に加えて都市部で問題になっているヒートアイランド現象も重なっているが、それがかなり深刻なことがうかがえる。
欧州のアルプス地方もここ数年記録破りの猛暑が襲い、氷河が大幅に後退、永久凍土が溶けてスキーリフトやロープウェーの施設が傾いた、十分な降雪がないためスキー場が雪不足に陥っている・・・などの異変が起きているとのこと。
寒さが苦手な私としては暖冬は助かるのだが、事はそんな個人の問題ではなくマジで重大なのだ。どうしたらいいのか?やはり基本的にはいろいろなエネルギー消費を控えること。個人個人は、そんな小さな事しかできないが、そんな小さい事が一番重要でもある。

2004/2/25(水) 内部監査員研修を実施
かごしま県民交流センターで『ISO14001内部監査員研修』を行った。今日と明日の9〜5時2日間コース。認証からすでに3年目の会社から、検討中のこれからの会社までいろいろな立場の方たちが集まって下さった。
私もISOの研修で5泊6日研修も受けたことがあるが、なかなか頭に入ってこないし、覚えが悪くなっている自分には情けないものがあった。
今日明日参加の皆さん、自分のため、会社のため、地球環境のため、がんばっってくださいね!
今日のエコニュース:地球温暖化が進むことで近い将来、大規模な気象災害が多発、難民の大量発生や食糧・水資源の争奪をめぐる国家間の緊張を招き、米国の安全保障にも影響を与える可能性が高いとの内部報告書を、米国防総省の研究チームがまとめていたことが23日、明らかになった。(共同通信)

2004/2/24(火) 地域通貨について
今日地域通貨を語る会が主催した『地域通貨から補完通貨へ 社会を安定させるお金』という講演会に参加してきた。私も去年暮れから“地域通貨AZ”に登録しており、H氏が作った葉大根を私が200AZで買い、私が友達からもらったびわの葉のお裾分けをH氏が300AZで買ってとってくれ、差し引き私の残高がプラスの100AZになっている、という具合だ。私はまだ初心者なのでちょっとした“お買い物ごっこ”程度なのだが。
地域通貨というのは、物やサービスなどのやりとりを国が発行したお金ではなく、独自の通貨で行うこと。世界各国で行われ日本でも200〜300くらいあるとのこと。鹿児島でも6つほどあるそうだが、残念ながら最近は休眠状態のところが多いという。
今日はいくつかの事例も聞いた。外国から来た人が日本語を教えてもらい(地域通貨を支払う)、草刈りを手伝う(地域通貨でもらう)というやりとりや、“おはじき”を通貨に見立てて高齢者がちょっとしたことに手伝いをもらうとか、商店街の活性化のためにクーポン券的意味合いの地域通貨を使うとか、いろいろなパターンがあるようだ。
経済的なメリットとしては、金利負担からの解放、得意先の確保、地域からの富の流出の防止があり、社会的には新たな人間関係の形成、自己実現の可能性、余剰労働力の活用などがある。国や自治体も財政が苦しくなり行政サービスが行き届かなくなったところや、人と人との助け合いが少なくなった隙間に、有効的に活かせばメリットも多いようだ。
地域通貨のやりとりを本当にするかどうかは別にしても、「自分は他人に対して、どういうことをしてあげられるか?」ということを考えるきっかけになっておもしろい。私も含めて自分のことで毎日精一杯で、そこらへんのこと、忘れがちで生きている人たちも多いと思うから・・・
今日のエコニュース:農林水産省は23日、独立行政法人などの研究機関が屋外の試験水田などで遺伝子組み換え作物を栽培する際、周辺農家や消費者とトラブルがないよう情報公開や、花粉の飛散防止などの徹底を求めるガイドラインをまとめた。具体的にはイネでは20メートル、トウモロコシは600メートルなど隔離する距離を定めた。(毎日新聞)

2004/2/23(月) 電気が余っている。でも・・・
九州電力が長崎県の大村火力発電所廃止を決めたほか、石炭火力の港(大牟田市)や液化天然ガスの新小倉1、2号も廃止に向けて検討に入った。これまで運転を休止したことはあっても、発電所に雇用や税収を頼る地元自治体への配慮から廃止は控えてきたが、ここに来ていよいよ方針の転換を始めた。
それは国が基幹電源として特別扱いしてきた原子力発電所も例外ではなくなった。政府は2001年に策定した長期エネルギー需要見通しの中で、2010年度までに10〜13基を新たに作る目標を定めているが、それを半減し4〜6基程度にとどめる方向で検討を始めたとのこと。背景には電力需要の伸び悩みや電力自由化に伴う新規参入の増加、また原子力発電所に対する安全面での抵抗感もある。
実際、電気が余っていると言っても、それは過大すぎた需要の見通しがあったためで、私たちが使っている電気使用量が減ったわけではない。むしろ増える一方で、家庭における電気使用量は世界一になっている。エネルギーもほとんど輸入に頼っている日本。食料同様、自給率を上げることに早急に取り組まなければ、国の存続自体危ない。
今日のエコニュース:約2800の企業や自治体などでつくる「グリーン購入ネットワーク」が会員団体などを対象にしたアンケートで、回答した団体の83%がグリーン購入に取り組んでおり、特に大企業や自治体は96%にも上った。またグリーン購入の取引先を選ぶにあたって製品のエコ度だけでなく、それを売る企業の環境への配慮を考慮している度合いも前回の39%から69%に急増した。(朝日新聞)

2004/2/22(日) 千坂式の料理教室に参加して
昨年12月に初版が発刊された『血液力 〜毎日の「食べ合わせ」で病気を治す血液ができる〜』という本が注目されている。私も先月友人を通じて購入していたが、もうすでに3刷まで増刷。書店のベストセラーまで上がってきているところもある。
私はこれまでもいろいろな自然食療法やマクロビォテック関連のことはかじってきた。しかし『千坂式食療法』と言われるこれは、「血液」という視点に立っているところが、これまでの食事療法とは違う。そして今日、その料理教室に参加して驚きの連続だった。
玄米を20時間炊く、ゴボウやレンコン、大根や人参などは丸まま20〜30時間煮る・・・重症の時は梅干しと根昆布も入れて100時間!などと聞いて驚かない人はいないと思うが、とにかくシンプルだが長時間熱にかけて“陽性のエネルギーを引き出す”という調理法にはびっくり!おまけに私が続けている玄米に自然塩を入れ小豆や雑穀と一緒に炊く方法も止めた方がいいと言われた。玄米には自然塩より1合につき3年物以上の梅干しを入れた方がいいし、小豆は玄米のセルロースを溶かしてしまう、雑穀もヒエくらいでいい・・・など、「えー!?」っていう感じだった。
とにかく私たちが今好んで食べているものは「陰性×酸性」「陽性×酸性」が強い食べ物が多く、血液を薄く又は濃く汚しているものが多い。対して20時間以上炊いた玄米・大根・ゴボウ・人参、3年以上の梅干し、10年以上の味噌などは、「陽性×アルカリ性」で究極の食べ物になるとのこと。まぁ、今病気で苦しんでいないのだったら、そこまで究極にしなくてもいいみたいだが、調味料にはこだわってほしいと先生はおっしゃっていた。
何でもだが、知識として知っている事と、実践する事は全然違う。明日からの食事、また気を付けようと思ったが、自分の身体と頭と相談しながらということにして・・・(^^;

2004/2/21(土) 錦江湾の生き物たちは・・・
かごしま市民環境会議が主催した環境講座『カメラが見た鹿児島の海』に参加した。海の生き物たちの生態系調査から世界中から集まってくるダイバーたちの水先案内人、また水中カメラマンとしても活躍中の出羽慎一さんが講師だった。
「鹿児島の人たちは錦江湾は汚いと敬遠するが、錦江湾ほど素晴らしい海は少ない。鹿児島市民は、こんなに素晴らしい海がすぐ手の届くところにありながら、直接触れられない環境になってしまい、その価値を知らない。とても残念だ。」と言う出羽さん。
80枚余りの写真を写し出しながら詳しい解説をして下さった。アマモ(水中に生える草)の可憐な白い花、その周りに集まってくる種々の魚たち、何年も連れ添っている魚の夫婦(個体識別ができてわかるそうです)、意識的に性転換をする魚、砂地の中に埋まって目だけを出しているヒラメ(昨日出会った1Mくらいのヒラメは触っても逃げなかったとか)・・・錦江湾は内湾でありながら一番深いところで水深230M、東京湾が水深20Mと比較すれば、いかに深海であるかわかる。そのため多種多様の生き物が生息し、出羽さんがこれまでに確認しただけでも650種類の魚がおり、新種も40種見つけたとのこと。
でも出羽さん自身も16年錦江湾に潜っていて、環境悪化は感じているという。水温が上がったために産卵できずに激減したヒメギンポウ、錦江湾内の珊瑚もオニヒトデで被害を受けている(出羽さんも去年桜島の古里近くでオニヒトデ600個捕獲)、そして確実に腫瘍ができている魚が増えてきているという。
私たちの生活排水などで汚してしまった錦江湾。でも、その中で一生懸命生きている生き物たちに「ごめんなさい」と「がんばって」という気持ちになった。

2004/2/20(金) 初のダイオキシン全国調査が行われたというが。。。
環境省は19日に、人体にたまったダイオキシン濃度の初の全国調査結果を発表した。それによると、健康に影響するほどの蓄積はなく、地域間の格差もなかったとしている。
でもその調査のサンプル数を知って、私は「それって、不十分!」と思った。
『全国調査』なのに、全国を5地域に分けてたった259人(16〜72才)の血中濃度を測定しただけ。これでは、『全国調査』というには“お寒い感じ”がする。それでも最も低かったのは関東甲信越で22ピコグラム、最高は中国四国の34ピコグラム。(全国平均で27ピコグラム)
別の検査結果から日本人が体内に入れてしまうダイオキシンは、97%食事からで、そのうち45〜74%が魚介類からの摂取だ。今回の調査でも若干ながら漁村の方が都市に住む人たちより高かったという。そして幼少時の方が大人より一日当たりのダイオキシンの暴露量が多いということも聞いているので、子供たちも対象にした調査をしなければいけなかったのでは、と思う。
是非次回は、もっと幅広い調査と結果の積極的公表を望みたい。大阪府の能勢町や埼玉県所沢だけが問題なのではなく、私の町も私の体にもダイオキシンは存在し、その原因は何なのか、その対策はどうしたらいいのか、ということを明らかにし、広く公表しなければ、いつまでたっても“ダイオキシンは他人事”でしかない。
今日のエコニュース:環境省は18日、軽油密造の際に副産物として生じる有害物質「硫酸ピッチ」への対策や、不法投棄の罰則強化などを盛り込んだ廃棄物処理法改正案の要綱をまとめ、今国会に提案し、年内施行を目指す。(朝日新聞)

2004/2/19(木) 地球温暖化に対して その2
今日の朝日新聞に『温暖化防止 走る英国』という、昨日の事務局日誌の内容と通じる記事が掲載されていたので紹介します。
その前にひとつ訂正を。昨日は「日本の温室効果ガス排出量は、90年比対01年度には5.2%増加」と、過日の他社の新聞記事から引用したが、今日の記事は「9.5%増」となっていた。どうもこちらの方が信憑性が高いようだ。より悪い数字だが。
さて日本が9.5%も増加している間、他国では、ロシア38.3%減、ドイツ18.0%減、英国11.7%減。その反対にカナダ18.5%増、オーストラリア18.2%増、米国13.0%増。
ロシアは社会構造が激変したので比較はさておき、先進国の中で英国はドイツと並ぶ温室効果ガス削減の優等生となっている。これは、主要なエネルギー源を石油から天然ガスに代えたことが効いているが、さらに2010年までには20%削減、50年までに60%削減を目指しているという。なんと驚くべき数字!
その柱として3つ。まず新税「気候変動税」(工場だけでなく商店やオフィスも対象にした事業者向けのエネルギー税)の導入、そしてその新税に対する減税措置として「気候変動協定」(省エネや温室効果ガスの削減目標を決め政府と協定を結んだ企業・団体に8割の減税を認める)制定。つまり「アメ」と「ムチ」の組み合わせで企業の背中を押す。3番目の柱は企業間のガス排出量の融通を認める「排出権取引制度」(協定に参加した企業は削減目標を上回った場合は超過分を「排出権」として市場に売りに出せる)制定。この他、排出目標を達成した企業に対して、政府が直接助成金を支給する制度も設けた。
英国のこれらの取り組みは画期的で各国から注目されているという。でも英国やドイツばかりががんばっても、地球全体では残念ながら大きな変化は望めない。日本を始め温暖化対策に消極的な国々も、数字の辻褄合わせや他国との駆け引きばかりではなく、一日も早く実践的な「行動」をしなければ、私たちの20年後の未来はない。
今日のエコニュース:ハンバーガーチェーン大手のモスフードサービスは25日から、紙袋などの使用を減らす為の携帯用「エコバック」を首都圏122店舗で販売する。ペットボトルを再生したポリエステル製(ドリンク類を運びやすいホルダー付き)。(朝日新聞)

2004/2/18(水) 地球温暖化に対して
昨日は温暖化による『国の消滅』が秒読み段階に入ったことを書いたが、これはツバル一国だけの問題ではない。日本の砂浜も今世紀中に消滅するという予測も聞く。砂浜どころか、平地も海面が50センチも上がれば地下水に塩が入ってくるし、川の上流まで海水が上がってくる。つまり水や作物は直撃される。しかも埋立地の建物は液状化現象で早々に崩壊していくだろう。
世界的な温暖化対策の柱として、2008〜12年の先進国の温室効果ガス削減目標を定めた『京都議定書』の発行は遅れたままだ。日本はその中で、二酸化炭素の削減目標を90年比6%減としているが、減るどころか01年度には5.2%増加している。
そしてその『京都議定書』では、05年末までに“議定書後”の13年以降の枠組み交渉を始めるように定められている。重ねて今年は、政府の『地球温暖化対策大綱』の見直しの年。これまでは、“第1ステップ”として企業や個人の自主的な取り組みを中心に約200施策を上げてきたが、来年からは“第2ステップ”として環境税などの具体的・実質的な取り組み導入を検討している。
法律がどうのこうので動くのではなく、とにかく子供たちの明日も地球の未来も、すべては私たち一人一人の意識と行動からしか変わらない。このままでは最悪のシナリオ通りになってしまいそう・・・なんとかくい止めたい。
今日のエコニュース:米国が50年代から各国に対して行っていた“平和利用目的の濃縮ウラン燃料の供与・売却”は51ヶ国約1万7500キロに上っているが、核拡散防止条約を受けて96年から始めた回収は、昨年10月の時点でも約1100キロ。今後も回収可能は総量の15%程度にとどまる見込み。(毎日新聞)

2004/2/17(火) いよいよ、その時が来るかもしれない
オーストラリア、ニュージーランドの近くにある島国『ツバル』が、温暖化による海面上昇で近い将来水没してしまうかもしれないと、最初に聞いたのはいつだっただろう。それが、いよいよ秒読み段階に入ってしまった。
人口1万1千人のこの島の気象観測所は、今月19日から20日にかけての大潮で島全体が海水に浸る可能性があると警告しているという。さらに大雨や強風が重なれば、完全に水没してしまう場所もでてくるとのこと。
オーストラリア、ニュージーランドへの移住を要請しているが、なかなか受け入れてもらえず苦慮しているとも聞いている。きっとまだたくさんの人たちが島で暮らしていることだろう。あと数日でどこまで最悪の事態が回避されるのか。そして、日本は何年後に同じ運命を辿るのだろうか・・・10年後、20年後?
今日のエコニュース:鹿児島市の16年度予算で、新エネルギー発電設置の一般市民400件に対して1億800万円を助成、小中学校に太陽光発電装置を設ける調査・実施設計に42万9000円、ゴミ収集車10台をLPガス車に買い換える6297万8000円を計上した。また参加体験型の環境学習やリサイクル活動の拠点となる環境未来館(仮称)の基本構想を策定する。(鹿児島新報)

2004/2/16(月) 「スローな○○にしてくれ」・・・ちょっと古いかな(^^;
巷に「スロー」なる言葉が溢れている。スローフーズ、スローライフ、スロータウン・・・わかるようで、よくわからない使い方をしているものもある。
元々86年にイタリアで始まった「スローフーズ運動」は、ファストフードの対極にある郷土料理や地域色豊かな産物を守るのが目的で、味覚教育にも力を入れている哲学や手法の総称だという。単純に昔の食材を復元したり、有機野菜を栽培することではないらしい。それが日本に入ってきて、例のごとくカタカナで雰囲気好きの日本人が、食べ物に対してだけでなくいろいろな言葉にアレンジしているようだ。
先日TVCMで流れたキャッチコピーにおもわず笑ってしまった。あるメーカーが新発売したシチュールーだが、家族で食卓を囲む暮らしを連想し「スローライフシチュー」と名付けたという。化学調味料を避け、通常より10分長い調理法を推奨しているらしいが、何もそれくらいで、わざわざ「スロー」を付けなくてもいいのに、と思ってしまった。
本来の「スローフーズ」の意味とは外れている使われ方をしていることは否めないが、「スロー」という言葉はそれだけで「癒し」を感じる言葉だ。食だけではなく、暮らし方・生き方でも、急ぎすぎているのは事実。自分なりの勝手な「スロー」を見つけて、一息つくのもいいのかも・・・

2004/2/15(日) ティッシュについて
昨日は鹿児島でも春一番の風が吹いた。そろそろ花粉症の季節になり、ティッシュが手放せなくなっている人も多いのでは?今日は『ティッシュ』の話し。
日本人は世界一、箱ティッシュを消費しているのはご存じですか?元々1924年に米軍の軍隊で包帯やガーゼ、フィルターの代用品を開発する過程で発明されたティッシュ。日本には64年に「使い捨てできるハンカチ」のキャッチフレーズで広まったという。97年の東京都の調査では、日本の1人当たりのティッシュの年間使用量は17.2箱、米国は5.6箱、英国4.9箱、韓国2.4箱。一方5箱の価格は、東京の395円に対して、ニューヨーク1008円、ロンドン1957円。日本のティッシュが他国に比べて極端に安いことを知って、驚いた。
安いからたくさん使ってしまうのか、それとも需要が多いから価格が安く設定できるのか?どっちもどっち、原因は両方だとは思うが、日本の製紙企業の“原生林破壊行為”を非難する保護活動が行われている現状を見れば、もういいかげん私たちが「なぜ、安いのか?そのために、外国の貴重な森林を私たちが破壊している」ことを自覚しなければいけないと思う。少々高くても、そこは100円200円のこと、古紙100%のティッシュ(箱ティッシュもトイレットペーパーも)を選びましょう。まぁ、私も時々は特売に心が動きますが、差額は寄付したつもりで“ぐっと我慢して(^^;”古紙使用を買っています。
今日のエコニュース:燃料電池用の水素を、天然ガスやメタノールではなく、ほとんど害のないエタノールで効率的に生産する方法が開発された。(朝日新聞)

2004/2/13(金) 腸管が生命体の根源
前出の本の紹介、3回めです。西野氏が提唱している“足芯呼吸”の方法は、実際に本を手にして実践してみてください。今日は最終回として“腸管内臓系こそが、脳・神経系の働きを支える”というくだりを簡単に紹介します。
『発生学的に見れば、動物の身体において、まず生きるための大本の器官として、腸管が形成されました。そして、その1本の腸管をさまざまに変化(変容)させることによって、口、鼻つまり顔から肺、食道、胃、肝臓、腎臓、膵臓、脾臓、膀胱などの重要な内蔵が作られたのです。そして私たちの大脳を構成している150億ものニューロン(神経細胞)は、腸壁の中にあった神経が脳の方に移動して出来上がったものなのです。つまり脳は腸から生まれたのです。長い間、腸は脳より下等な器官として見られてきましたが、実際は腸なくしては脳は、そして人間には成り得なかったのです。「腸管内臓系こそが、動物にとって生きるための根源的かつ象徴的な器官」なのです。』
最近は、「すべての病気の元は腸の汚れである」という説も聞きます。腸が正常に機能していなければ、他のすべての器官に悪影響が起きてしまうのでしょう。それはすなわち、食物の種類や食べ方が、いかに大切かということを示していると思います。
また、この腸管の先端部である“舌”は、無意識に動く他の腸管と違って唯一意識的に動かすことができる器官ですが、これがまた大切なんだそうです。バスケのマイケルジョーダンを始め超一流のスポーツマンには“舌出しプレー”が見られるらしいのですが、舌を出す行為は同じ腸管である胃や腸に刺激を与え、内臓の緊張を緩め、同時に内臓系と外壁系のバランスを取ることにも繋がって、最高の能力を発揮するんだそうです。ヨーガのポーズのひとつに“ライオンのポーズ”として、四つん這いになって舌を出して息を吐くポーズがあります。西野式呼吸法のカリキュラムの中にも、似たような方法があるそうですが、舌を出すことは脳を休め人間本来の野性的な生命力を取り戻すことに役立つとのこと。これも実践してみますか?(^^;

2004/2/12(木) 鼻呼吸していますか?
以前から『呼吸法』なるものに興味があったので、前出の本を読んでいるのだが、今日は“嗅覚・鼻呼吸が大切”というくだりを掻い摘んで紹介します。
『嗅覚は生存だけでなく、情動を作り、知性を生み出す上で、特別に重要な感覚です。「嗅覚が利かなくなる」ということは、有害なものを嗅ぎ分けられない、身の危険を察知することができないということだけでなく、状況判断ができなくなる、頭が働かなくなるということにも繋がるのです。アレルギー性鼻炎や鼻づまりだけでも、知性が阻害され、判断が鈍くなってしまいます。
現代人はその嗅覚をないがしろにした生き方をしています。その「典型」が、口だけで息をしようとする「口呼吸」です。人間以外のすべての動物は、気管と食道は別々になっています。人間だけが言葉を獲得した結果、口を気道として使い、口呼吸をすることが可能になったのです。しかしその結果、多くの弊害を産む事になってしまったのです。
口呼吸では、深い呼吸はできません。これに対して鼻呼吸は、狭い鼻孔を通ることで空気の圧力が高まるので、自然と深い呼吸になっていきます。鼻呼吸によって正しい呼吸をすることで、腸管内臓系や嗅脳(大脳辺縁系)が刺激を受け、情動が活き活きと発信されるために、脳の活動が正常化するのです。』
私たちは無意識の時、ほとんど口呼吸になっているようです。赤ちゃんは完璧な鼻呼吸をしていますが、年をとると口呼吸が圧倒的になり、鼻呼吸のやり方も下手になっていきます。古来から精神修行と呼吸法は密接な関係があるとされてきましたが、これは呼吸そのものが、いわゆる「邪念」を追放する効果があるからだそうです。
すぐに始められる呼吸法。一番簡単な方法は、鼻から3秒かけて吸い、6秒かけて口から吐く。私も最初は息がなかなか胸いっぱいに入っていかない浅い呼吸しかできませんでした。でもしばらくすると結構深く息が吸えるようになりました。最近は5秒吸って10秒かけて吐くくらいが、心地よくなりました。あなたも、実践してみませんか?

2004/2/11(水) 「細胞さん、ありがとう!」
『生命エネルギーを高める 西野流呼吸法』西野皓三著を、今日読み始めました。まだ少ししか読んでいませんが、興味深かったところを紹介します。西野流呼吸法とは、女優の由美かおるさんが実践して有名な健康法です。
『人間は約60兆個の細胞でできていますが、その細胞一つひとつが“知”を持っているのです。知というのは、従来、頭脳によってだけ産み出されるものだと思われていましたが、一つひとつの細胞の中に、脳をはじめ、身体のすべての部分を作る情報(知)が含まれているのです。そうした「細胞」が60兆個集まって、人間が作られているということです。「すべては一つ、一つはすべて」なのです。(たとえば、細胞のDNAからクローン羊が誕生したことも、その一端を表しています)
そして、細胞レベルの知は、“記憶”を持ち“こころ”を持っています。臓器移植された患者の例でもそれは明らかです。臓器提供者の情報を持った細胞は、新しい人の体でその情報を伝達していく、つまり移植した患者の人格や好みを変えてしまった例はいくつもあります。白血球でさえ、提供した人が離れた場所で恐れや怒り、興奮といった強い情動を起こすと、試験管内の細胞がはっきりと反応を見せるという事実も確認しています。』
私たちは、自分の体に対して「感謝」の気持ちを忘れがちでは・・・と思います。元気な時は、特にです。細胞の一つひとつが「私」を作ってくれ、そして機能してくれるからこそ、命があり今日も生きることができます。多少どこかの細胞にガタが来ていても、他に補ってくれる細胞がある。。。本当にありがたいなぁと本を読みながら、改めて思いました。

2004/2/10(火) アフガニスタンにて
ちょっと前になるが、朝日新聞に次のような記事が載っていた。
『世界最大のケシ生産地で知られるアフガニスタンで、一般市民や難民にアヘンやヘロイン中毒が急速に広がっている。自国産のケシを原料にした麻薬が格安で手に入るためだ。戦乱で家族を失ったショックや貧しさから麻薬に手を出すケースも多い。国際機関などは「アフガン全体が麻薬漬けの国になる」と警戒を強めている。・・・』
日雇いで稼いだ全額をヘロインに注ぎ込む。難民キャンプで親子5人全員がアヘン中毒。農村や難民キャンプでは幼児を寝かしつけるためにアヘンの溶き水を飲ませる。。。タリバーン時代は根絶されていたケシ栽培がここ数年で大幅に増えた。そして市民の生活崩壊をよそにヤミ取引で各地の軍閥は巨額収入を得ているという。
特に生活苦や家族の死などのストレスを受けた貧困層や女性に麻薬使用が深刻とのこと。戦争は終わっても現実逃避に追い込まれている姿が見える。イラクだって「戦後」と言われても、市民は落ち着きを取り戻してはいないようだ。戦争で破壊された建物も人間も、そして人の心も一度失われたものを回復させるのは、非常にむずかしい。

2004/2/9(月) 容器包装リサイクル法の改正を求める運動
昨年10月に『容器包装リサイクル法の改正を求める全国ネットワーク』が設立した。私も最近知ったのだが、そこが作成したチラシが回ってきて、改めて今のままのリサイクルではダメだなぁと思った。
家庭から出るゴミの約60%は、容器包装ゴミ(プラスチック容器やペットボトルなど)。1995年に『容器包装リサイクル法』ができて、循環型社会に近づくかと思いきや、大きなハコモノのリサイクルプラザを作り分別は進んだが、全体的なゴミが減ってきたとは言えず、負担が少ない事業者は尚一層ペットボトルや持ち帰り容器を作り続け、回収や保管で負担が大きい市町村は益々負担は増すばかり・・・リサイクルすればするほど、大事な税金は使われて、ゴミの減量には繋がっていないのが実状。
この大きな原因は、順番が間違っていることにある。まず1番には「リフィーズ=使わない」、それができないものは「リデュース=減らす」、次に「リユース=繰り返し使う」、そしてそれでも使えなくなった物は「リサイクル=再資源化」という順番でいけばいいのに、今の日本では「とにかく、リサイクルしよう」という考え方が先にきています。これでは、根本的な改善には至らない。それにリサイクル費用は税金ではなく、商品に組み込んでメーカーに責任を持たせれば、もっと容器を減らすことを真剣に取り組むはず。
上記のネットワークでは全国的に改正のための署名活動を進めています。みなさんも参加してみませんか?

2004/2/8(日) 鳥・鶏に思うこと
先日、中国のある地方で鳥が1万羽以上、突然空からバタバタと落ちてきたらしい。まるでヒッチコックの映画のようだ。想像しただけで、恐ろしい。原因ははっきりしないらしいが、鳥インフルエンザの拡大が問題になっている時期だけに、それが疑われる。
「鶏卵」は、物価の優等生だとよく言われる。価格が安く安定しているためだが、その安くなければいけないという“神話”のために、鶏たちは狭いケージに閉じ込められ、ただ卵を産むだけの道具として存在させられている。そしてそのストレスや病気の蔓延を防ぐために抗生物質が使われる。一方、高級な鶏卵も多数出てきた。放し飼いや飼料に配慮したもの、ヨードやビタミンEを含むものなど、様々な付加価値を付けている。安い卵も高い卵も、それぞれに求められる時代になった。
私は必要以上に付加価値を付ける必要はないと思う。ただ自然に近い状態で飼育された鶏たちは免疫力も高まり薬も使わなく済むと聞くし、何より鶏舎の狭いケージで卵を産まされている鶏の姿を見ると、哀れな気持ちが拭いきれない。いろんな奇病が流行ってきた背景には、人間がこれまで動物たちを自分たちの都合に合わせて育ててきたことに関係があるような気がするのだが・・・
今日のエコニュース:国土交通省は、地球温暖化の防止に役立つ燃費の良い車に対し、今年の4月から専用のステッカーを貼るよう、メーカーやディーラーに申し渡していることを明らかにした。(イオルニュース)

2004/2/7(土) ISO14001市民団体認証の説明会を開催
かごしま県民交流センターで、2回目となる『ISO14001市民団体認証 説明会』を行った。参加者は30名ほど。様々な業種の方が集まって下さった。
私たち団体の活動内容の紹介から始まり、市民団体審査の内容やメリットを説明。またこれまで環境マネジメントシステム構築や企業の啓発活動をいろいろと支援してきた事例を紹介。
今回の説明会をきっかけに、環境配慮事業に取り組んで下さる企業が増えてくれればうれしい。
今日のエコニュース:環境省は、沖縄本島北部だけに生息し、絶滅の恐れのあるヤンバルクイナの人工飼育に乗り出す方針を固めた。(朝日新聞)

2004/2/6(金) フード・マイレージ
『フード・マイレージ』はイギリスの消費運動家が1994年に提唱したもので、(輸入食品量)×(運ばれた距離)で算出される数字のことです。つまり数値が高いほど、世界中からたくさんの食品を、多くのエネルギーを使って輸入していることを表します。
食料自給率が先進国でもかなり低い日本は、この『フード・マイレージ』でも群をぬいてワースト1になっています。2001年は9千億トン・キロメートルで、アメリカの3.7倍、韓国の3.4倍にもなっています。日本人ひとり当たりは約4000t・kmとなり、これは平均輸入距離で10,000kmもかけて、私たちは食べ物を手に入れているということになるそうです。直線距離にして、ほぼ東京ーシカゴ間。そんな遠くからトラックや飛行機、船などを使って私たちの口まで大量に運んできているのです。
先日発表された意識調査でも、多くの国民は食料供給に不安を覚え、自給率を上げるべきだと思っていることが明らかになりました。『地産地消』が盛んに言われている昨今、農業がまだ健在な鹿児島から積極的にその動きを始めるべきだと、この『フード・マイレージ』の数値を知って、改めて強く思いました。

2004/2/5(木) 路上生活者の方に対しての鹿児島での動き
底冷えする寒さです。また鹿児島でも雪が降りました。
あるHPの掲示板で、鹿児島でも路上生活者の方たちを支援しようとする動きがあることを知りました。行政の発表では鹿児島でも60人ほどが路上生活をされているようです。今のところ施策的には何の支援もないため、有志の方が声かけ、カイロ渡しをされています。また今日は桜島フェリー桟橋近くで炊き出しもされたそうです。某女性市議は、せめて風雨を防ぐ対策を、と奔走されています。
こんな日は、更に寒さが身にしみているのでは・・・一時保護でもできないものかと思います。炊き出しのためのカンパ集めも始まっています。もしこの支援について詳しく知りたいという方は、メールでご連絡ください。
路上生活者の問題は根が深く複雑なので、どんな方策がベストなのか、私もわかりません。ただ、本当に困っている人がいれば法より情を優先してほしいなぁと願っています。甘いのかもしれませんが・・・
今日のエコニュース:消費者の90%が日本の食料供給に不安をもち、85%が食料自給率を大幅に引き上げるべきだと感じていることが、農水省が4日に公表した昨年末実施した意識調査で明らかになった。(南日本新聞)

2004/2/4(水) 中国との関係
深夜テレビで、中国出身留学生(福岡)のドキュメンタリーが放映されていた。志高く、日本に留学したものの、生活苦のため犯罪に手を染めていく人たちが多数出ている。そして、その影響で現留学生達の生活環境は更に悪化し、住居・アルバイトも敬遠され日本人との接点も少ないまま、苦悩している留学生の姿がそこにあった。
今日の毎日新聞に「増加する外国人犯罪」という特集記事が掲載されていた。03年上半期の来日外国人総検挙者(9084人)の45%が中国人、中でも重要犯罪・重要窃盗では56%が中国人。昨年6月の福岡一家4人殺害の凶悪犯罪は記憶に新しい。
きっと胸弾む思いで日本に勉強に来たであろう人達が、犯罪に走る姿は非常に悲しい。その背景を思うに必ずしも彼らだけが悪いのか?受け入れ側の体制も問題があったと、福岡や別府で草の根の交流が行われるようになったとのこと。お祭り騒ぎの国際交流ではなく、本当に一人一人の交流がなされれば、悲しい犯罪は減るだろう。
最近は日本との関係で暗い情報が聞こえてくる中国だが、日本と中国の真の友好関係はアジア全体にも重要だと思う。改善していくことを願いたい。
今日のエコニュース:日向灘に面した宮崎県の海岸で砂浜の浸食が急速に進み、国内有数のアカウミガメの産卵地にも影響が出ている。自然保護団体によると、この20年間に100メートル浸食が進み宮崎市から北隣の佐土原町にかけての約10キロの海岸では砂浜が削り取られて「浜がけ」と呼ばれる段差ができていると言う。(毎日新聞)

2004/2/3(火) 病や死を前にした時、自分は・・・?
映画『半落ち』を観てきた。アルツハイマー病に侵された妻を殺害した警察署の教官が、殺害後2日間の空白を頑なに自白しないのは何故か?最愛の妻を殺害した背後にあるものは何か?というサスペンス&純愛物語のような内容だった。警察や検察内部の体制問題も含まれているが、アルツハイマー病や白血病などの医療と現実、そしてその現実に生きる人間の心の有り様も顕わになっていた。
先日は『解夏(げげ)』も観た。この映画は若い小学校の教員が目の病気になり、次第に失われていく視力の恐怖と現実、恋人や母親、故郷との関係が主題になっていた。
『半落ち』では「自分がわからなくなる前に殺してほしい」と懇願する妻。『解夏』では「視力を失った自分では彼女を幸せにできないから別れよう」とする若者。“病”や“死”を前にした時、様々な愛や思いが錯綜し、人間の強さと弱さが吹き出てくる。
何年も前だが、著名人に「あと1日で死ぬとわかったら、あなたは何をしたいですか?」というインタビューが新聞に連載されていた。思いっきり贅沢をしたいという人もいれば、静かに迎えたいという人もいた。印象に残っているのはK女優が「食べ物も何もいらない。死んでいく私よりこれから生きていく人にその分を分けてあげたい」と答えていた。そこまで思えるなんてすごいなぁと思った。人は誰一人、死なない人はいない。私もいつかはその時を迎えるが、できたら“飛ぶ鳥、跡を残さず”できれいに旅立っていきたいなぁ。思い残すこともなく、身辺も片づけて。
今日のエコニュース:北九州が目指す「環境で世界一の住み良い都市作り」を支援しようと、北九州商工会議所の呼びかけで会員企業が2日、「環境都市づくりを進める会」を設立した。(毎日新聞)

2004/2/2(月) ドイツの政党は・・・
昨日の大阪府知事選の最終的な投票率は40.49%で、やはり過去最低となった(前回は44.58%)。うーん、この数字は何とも言い難い、情けなさを感じてしまいます。
さて、政治続きで今日はドイツの話を少し。私のような環境問題に関心のある者は、『緑の党』にはとても期待を寄せています。『緑の党』は欧州各国で大量生産や大量消費を否定し、リサイクルや再生可能エネルギーを活用した循環型社会の実現を目指す政党です。特にドイツが環境先進国として実績を上げているのは『緑の党』の力に寄るものが大きく、脱原発にも強く影響を与えました。
しかし、その『緑の党』が、90年代末から支持率が低下していることを最近知りました。その巻き返しを図るためにも、欧州一円の『緑の党』が大同団結して『欧州緑の党』を今月創設するそうです。支持率低下は、、みんなが環境に対して関心が薄くなったのかと残念に思いましたが、それは少し的が外れていました。
理念の実現方法をめぐって内部の足並みが乱れているのは事実ですが、立党の原点である環境保護はいまや各党の主要政策として浸透したため、保守政党を含めて他の政党との差が出にくくなっているのが主な原因とのこと。どの政党も、環境保護に積極的というのは、すごいと思いませんか?日本の政党も早くそこまでいってほしいものです。
今日のエコニュース:使用済みのペットボトルをリサイクルし、再び飲料用ペットボトルにする技術が開発されたのを受け、食品安全委員会は、再生ペット樹脂が人の健康に与える影響について審査を始めた。審査をクリアできれば、今年の春にも「完全循環型」の仕組みが動き出すことになる。(イオルニュース)

2004/2/1(日) 今、政治について思うこと
イラク派遣承認案が衆院本会議で可決された。野党や自民党の一部議員は異議を唱えていたが、結局は過半数以上の政治家が派遣に賛成し、それによって国が動いた。
その善し悪しは今日はさておき、私は自民党の“右に習え”状態には、常々懸念を抱いてきた。『党の方針』の元、言いたいことが言えない圧力を端から見ていても感じる。今回、イラク派遣に反対していた3名が棄権と欠席という形で採決に拒否反応を示したが、これに対しても批判や処分の対象となっている。以前選挙の際、某市民団体がアンケートをしても自民党選出の候補者はほとんど同じ回答を寄せていたので、「何なの、これ?」っていう感じだった。個人の意見を尊重しない、自由な発言を認めない政党が、国民の多種多様な意見を吸い上げることができるのだろうか?
それに加えて、昨年の11月に行われた衆院選挙では、実に当選者の3割が世襲議員(身内に国会議員経験者を持つ議員)でした。しかも、自民党に至っては5割にも上ったそうです。小泉内閣も民間出身2人を除く閣僚16人のうち小泉首相を含む7人が世襲議員で、更にこの10年間に選出された首相も、7人中5人が世襲議員です。数々の“しがらみ”から本人の意思は押しつぶされてしまうのでしょうか?そして今や、『政治家』という職業は、“家業”となっているのでしょうか?
政治は本当に大切だと思います。何やかや言っても、最終的には国の方針には逆らえません。その国の方針を決めるのは、政治家です。そして、その人たちを選ぶのは私たち自身。“選挙権”は、長い年月かかって20才以上の国民すべてが持てるようになった貴重な『権利』です。でもその権利を私たちは本当に活かしているでしょうか?今日の大阪府の知事選も投票率は午後3時の時点で、22.97%でした。余りにも寂しいと思います。
今日のエコニュース:環境省は温泉に関する実態調査(昨年11月〜1月に実施)で、2002年度までの10年間に新たに掘られた温泉(4308件)のうち、湯枯れの原因といわれる深度1000メートル以上の堀削が45%に上っていることが明らかになった。(イオルニュース)

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