勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
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2007/3/31(土) 鹿児島でも黄砂に注意が必要?!
昨日は、鹿児島でも黄砂が舞っていた。ラジオでも気象予報士さんが「布団は干さない方がいいですよ」のコメント。春の訪れと共に、黄砂の季節になってきたようだ。
中国情報局のニュースによれば、30日、新疆、内モンゴル、寧夏、陝西などの一部地域で黄砂が発生。このうち内モンゴルでは視界1キロメートル以下の激しい砂嵐(黄砂ストーム)が発生するなど、各地で今春最大の黄砂に見舞われ、広い地域で黄砂注意警報を発令し、住民に注意を呼びかけたとのこと。
26日には「中国南部で干ばつが広がり、981万人の飲み水が不足している」、28日には「中国全土の約18%に当たる173.97万平方キロメートル(日本の面積の約4.6倍)が砂漠化し、4億人の生活に影響が及んでいる」などのニュースも流れた。
水不足、砂漠化により、年々、黄砂の被害が拡大している。
ここ数年は、太平洋も飛び越え、アメリカまで飛んでいく黄砂。鹿児島でも桜島の降灰より、黄砂に注意が必要な時が来ようとは思ってもいなかった。
〈今日のエコニュース〉ゴア氏、米上下両院公聴会で「地球は緊急事態」と警告
地球温暖化の危険性を訴えているアル・ゴア前米副大統領(58)は21日、上下両院の環境関係委員会の公聴会で証言し、「地球は緊急事態に陥っている」と警告した。副大統領経験者の議会証言は異例。ゴア氏は、京都議定書に代わる「より厳しい内容の新協定」を米国も締結し、2010年に始動させるべきだと訴えたほか▽二酸化炭素など温室効果ガスに対する排出課税▽白熱電球の使用禁止など10項目の法制化を提言した。(毎日新聞)


2007/3/28(水) 桜が咲き始めています。
鹿児島市内でも、少しずつ桜が咲き始めています。でも、市内中心部より、北の方から。それは中心部の桜は、充分な寒さを体験していないから。鹿児島より東京が先に開花宣言が出されたのも、同じような理由。一昔前までのように、平均的に南から桜前線が上っていくということは、もうないのかもしれない。
下記にネット上の百科事典『ウィキペディア フリー百科事典』に掲載されていた「桜前線の2007年トピックス」をコピーして掲載します。

2007年(平成19年)の第1回発表では、計算に用いるプログラムに一部不具合があったため、東京・静岡など4地点について誤った予想日を発表してしまった。このため、同年3月14日の第2回発表で、気象庁は訂正して陳謝した。
かつては、九州から北東方向にほぼ順に桜前線が北上していたが、最近は桜前線が複雑な曲線を描いて進んでいくこともある。特に九州南部の開花が九州北部や本州より遅れる逆転現象が特徴的である。その原因のひとつに暖冬傾向で桜が開花する条件である冬の間の一定の低温期間が不十分で休眠できずに開花が遅れると考えられている。例えば、2007年(平成19年)3月14日気象庁が発表した開花予想によれば、鹿児島より東京の方が先に咲くとされた。実際に東京都心のサクラ(標本木は靖国神社にある)が3月20日に全国で最初に開花した。なおこの日、東京の開花が宣言される数時間前に発表された第3回の開花予想では東京は3月22日になっており数日前から数輪の花が咲いているにもかかわらず現実を反映していない発表となった。これは現在の開花予想手法がサクラの蕾のふくらみ具合など実物の開花の様子が考慮されないことに起因する。


鹿児島でも、あと1、2週間後には桜の見頃を迎えることでしょう。楽しみです。
一足早く、昨日、鹿児島市の北部・郡山町で見た桜の写真も掲載します。


ソメイヨシノは、まだ1,2分咲き程度

名前はわからないがピンクの濃い桜は満開状態。
〈今日のエコニュース〉<原子力白書>「安全最優先」の見解添え 異例の公表
政府の原子力委員会は20日、06年版の原子力白書を公表した。北陸電力志賀(しか)原発の臨界事故隠しなどを受け、「(電力会社は)安全を最優先し法令を順守することが必要」との見解を、白書に添えて配布する異例の公表ぶりになった。
見解は19日に開かれた同委の臨時会議で「隠ぺいは国民の信頼を揺るがす」として、白書とともに配ることが決められた。国に対しても、原発の安全確保のシステムが信頼できるものかどうか確認するよう求めている。
白書は、今世紀末に世界の平均地上気温が1990年に比べ2.4〜6.4度上がる可能性があるとの予測を挙げ、地球温暖化問題の深刻化を指摘。世界のエネルギー需要が2030年に現在の50%増となるとの予測も紹介したうえで、原発は二酸化炭素排出量が少ないことなどから、原子力は温暖化とエネルギー問題の「中核的解決手段の一つとなりうる」と位置づけた。
解決の前提条件として「核不拡散への対応、安全確保、放射性廃棄物の適切な管理」の三つを挙げた。放射性廃棄物問題では高知県東洋町が、廃棄物処分場建設のための調査対象として、国に応募中だ。しかし地元住民の多くや、高知・徳島の両県知事らが反対している。(毎日新聞)


2007/3/26(月) 『環境パートナーシップかごしま』設立
3月24日に、『環境パートナーシップかごしま(通称:エコパかごしま)』という会の設立総会が行われた。
この会は、鹿児島の市民、事業者、行政が相互に協力、連携して、今日の環境問題に取り組んでいこうというもの。同じような趣旨と形態で『かごしま市民環境会議』も活動しているが、また新たに別の組織として設立された。
当団体の塩川事務局長も副会長として就任。4月から、いろいろな問題に対するワーキンググループを作り、それぞれでよりより鹿児島の、そして日本、地球の環境改善に繋げる活動が始まる予定。
誰でも参加できる会になっていて、個人会員は1口/年1000円、団体会員は1口/年5000円。現在、すでに個人・団体合わせて100以上の参加申し込みがあるという。
この会を通じて、「環境」でつながる人・企業・団体が増えていくこと、そして確実な実績があがることを期待したい。
※詳しくは鹿児島市環境政策課内の「エコパかごしま」事務局まで
TEL:099−216−1296  FAX:099−216−1292
〈今日のエコニュース〉G8環境相会議が閉幕、温暖化対策強化の必要性で合意
ベルリン近郊ポツダムで開かれていた主要8か国(G8)環境相会合は17日、地球温暖化に対する国際的な取り組みを強化する必要性などで参加国が合意し、閉幕した。
議長のガブリエル独環境相は記者会見で、「地球温暖化や気候変動の脅威には人類が協力してこそ対処できる」などの原則で参加国の認識が一致したことを明らかにした。記者会見を行った若林環境相は、欧州連合(EU)が決めた温室効果ガスの20%削減の原則について、「目標を成功させるには、米国、中国、インドなどが、それぞれの実情に応じて貢献する枠組みを作らねばならない」と述べた。(読売新聞)


2007/3/19(月) 講演会
昨日、鹿児島市郡元町の美容室ZAZA..intiで、塩川事務局長の講演『あなたに知ってほしいこと』が行われました。
主催した「環境問題に取り組む美容師の会」は、パーマ液や毛染めによる薬害をできるだけ少なくしようと配慮している美容師さん達の会。化学物質による人体汚染、水の汚染が激しい今、とても重要な取り組みだと思います。
美容室がみごとに講演会場に変身。お店のお客様や美容師仲間の方達が集い、熱心に塩川さんの話に耳を傾けていらっしゃいました。
〈今日のエコニュース〉北半球 観測史上1番暖冬 米海洋大気局調査
北半球の冬にあたる昨年12月から今年2月までの地球全体の平均気温は1880年からの観測史上最も高かったことが米海洋大気局(NOAA)の調査で15日、分かった。平均気温上昇のペースも近年徐々に高まっており、地球温暖化の進行が改めて浮き彫りになった。
昨年12月〜今年2月の世界の平均気温は20世紀の平均気温より0・72度高く、過去史上最高だった2003〜04年の平均気温を0・07度上回った。2月は史上6番目だが、1月が記録的な暖冬だったため平均気温が押し上げられた。
地表の平均気温は観測史上1位。海面全体の平均気温は1997〜98年に続く2位。北半球の高緯度地域ほど温度上昇が著しいという。温暖化によって北極やグリーンランドで海氷の溶解が進んだことを裏付けた。
米政府機関の調査で地球温暖化の進行が示されたことで、温室効果ガスの強制的排出削減に依然として反対するブッシュ政権の新たな逆風になりそうだ。


2007/3/15(木) 隠蔽事件
今晩のニュースで、西武球団のスカウトが学生に対して金銭を3年以上も渡し、しかもそれが発覚したら口止め工作に動いた・・・という問題が大きく報じられていたが、実はテレビでの取り上げ方は小さかったが、それよりももっとずっと大きな隠蔽事件が発覚した日だった。
それは、北陸電力が99年、志賀原発1号機(石川県志賀町)で、停止中の原子炉が突然、臨界状態になる事故が起きた上、緊急停止装置が15分間作動しなかったにもかかわらず、それを公にせず国にも報告していなかったことを発表したのだ。
これは、最近の数々の隠蔽事件でも最大級のものだ。原子炉が臨界状態になるなんて、ひとつ間違えば大惨事になって、大勢の被害者が出る可能性があるからだ。それを内緒にしていたなんて、益々原発への不信感を煽るようなことを北陸電力自身やっていたことになる。
毎日新聞の取材で、元原子炉設計者で科学ライターの田中三彦さんは、「制御棒を駆動する水圧計に異常があったと思われるが、国内では聞いたことがない。制御棒3本が抜ければ、おそらく約10本の燃料棒が反応を始め、水素が発生してたまれば、爆発の危険もある。こうしたトラブルは公表し、他の原発にも生かす必要があるだけに、隠したというのは言語道断だ。隠ぺいはこれにとどまらず、我々が思っていた以上に、緊急停止が頻繁に起きていたことが明らかになるのではないか。」と話している。
私たちが「またか・・・」と思うくらいに、企業や行政・政治家の隠蔽事件が連日のように明らかになっている。
人の命に関することも、メンツや利益、私欲のために2の次3の次。。。10の次くらいになっていることが恐ろしい。
〈今日のエコニュース〉気温75地点、過去最高
気象庁は1日、記録的暖冬だった今冬(昨年12月‐2月)の天候まとめを発表した。平均気温は、全国153観測地点のうち仙台、東京、名古屋、大阪、福岡など75地点で観測史上最高(過去タイ12地点を含む)。2位が32地点、3位が13地点と、全体の約78%に当たる地点で過去3位以内の暖かさだった。
 原因として気象庁は(1)北極圏が寒気を蓄積・放出する「北極振動」が寒気蓄積期だった(2)エルニーニョ現象(3)地球温暖化‐を挙げている。


2007/3/8(木) エコ通信第19号
会報「エコ通信」が出来上がりました。明日から発送作業に入りますので、会員さんのみなさんの手元にはもうすぐお届けできます。
「知っておこう!環境問題」では「地球温暖化は、今」として、2007年の世界各地の異常気象や映画「不都合な真実」のことを取り上げています。
事務局報告では喜入港海岸で行った「ビーチクリーンアップ」のことや、鹿児島市長との「ふれあいトーク」なども報告しています。
また、会員さんの作った「環境カルタ」や「エコレンジャー部隊」等を紹介しています。
その他、いろいろな話題を取り上げています。
会報を作りながら、改めて感じたこと。。。。。それは、温暖化が恐ろしいくらい急速に進んでいるということ。この半年間の話題を題材に会報作りをしましたが、そういうエコニュースばかりが目立ち、実際に目に見える形でも影響が現れてきています。
温暖化で雪が降らない。。。水不足になる。農作物に影響が。
温暖化で虫が死なない。。。害虫駆除のため、農作物に大量の農薬が必要になる。
温暖化で海水温が上昇。。。海の生物たちにとっては1度の変化でも大きな問題。生態系に大きな影響がでている。
桜が早いの、遅いの・・・という程度のことではすまされません。
※年に2〜3回会報『エコ通信』をお届けする「賛助会員」募集は通年で行っています。入会時のみ千円です。(年会費なし) 興味のある方は、是非、メールでお問い合わせください。
〈今日のエコニュース〉今冬は記録的な暖冬・小雪 平均気温、史上タイ
今冬(昨年12月〜今年2月)の全国の平均気温は、平年(4.4度)を1.52度上回り、1899年以降の統計史上1位タイ(前回は1948〜49年)の高さだったことが、気象庁のまとめで分かった。また、北陸地方で降雪量が平年の9%にとどまるなど、全国的に降雪量が少なく、記録的な暖冬・少雪となった。
同庁によると、暖冬の原因は、地球温暖化のほか、太平洋中東部の海面水温が上昇するエルニーニョ現象などの影響で、冬型の気圧配置が長続きしなかったためとみられる。平均気温は、全国の観測地点153カ所のうち、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡で平年を1.7〜1.9度上回るなど、計63カ所で最高値を更新した。また、降雪の観測地点123カ所のうち、青森、秋田、新潟など計21カ所で降雪量の最小値を塗り替えた。(毎日新聞)


2007/3/1(木) 映画「不都合な真実」
アメリカの元副大統領アル・ゴア氏が、温暖化へと突き進む地球を憂い、温暖化によって引き起こされる数々の問題を、私たちに解説してくれる映画「不都合な真実」を観てきた。2006年に作られ、アメリカでもドキュメンタリー映画史上、記録的にヒットした話題作で、先日もアカデミー賞の最優秀長編ドキュメンタリー賞を受けたばかり。
巨大なスクリーンで、様々な深刻な映像を見せられると、温暖化が急速に進んでいることを改めて実感した。そして、それが自分の身にも近い将来起こってくると思うと、本当に恐ろしい。
アル・ゴア氏はこれまで、千回以上の講演を世界各地で行ってきたという。それでも、ほとんどの人は行動に出ない。。。政治家は、反対の方向を見ている。。。どんなにか、失望感も抱いてきただろう。
今年のアカデミー賞の受賞式に出席したスターたちも、大きなリムジンカーからハイブリッドカーへの移行が多く見られたとのこと。人間の環境意識&行動も、少しずつは変化が起きているが、地球の環境変化からしてみれば、微々たるものに思えてしまう。
鹿児島では3/9(金)まで、TOHOシネマズ与次郎で上映しています。是非、足を運んで「地球の今」を感じてください。そして、行動を起こしましょう。
「不都合な真実」の公式HP
〈今日のエコニュース〉金属資源 中国などの消費続けば50年までに枯渇
BRICs諸国と呼ばれる中国やインドなどの経済成長が現在のまま続くと、銅、鉛、亜鉛、金、銀など多くの金属資源が2050年までに枯渇するとの予測を物質・材料研究機構がまとめた。同機構は「このままでは地球規模での経済発展を賄えない」と警告している。(毎日新聞)


2007/2/25(日) オスロ宣言
市民を無差別に殺傷するクラスター爆弾の禁止を目指す国際会議「オスロ・クラスター爆弾会議」は23日、クラスター爆弾の使用や生産を禁じる条約を08年までに作ることをうたった「オスロ宣言」を採択し、閉幕した。
会議には49カ国が参加したが、そのすべての国がこの宣言に同意したわけではなかった。ポーランド、ルーマニア、そして日本が支持を見送った。そして、クラスター爆弾の主要な生産・保有国である米国、ロシア、中国、イスラエルなどは、この会議そのものに参加しなかった。残念なことに。
クラスター爆弾は、大きな爆弾の中に数個〜2000個もの小さな爆弾が仕掛けられており、地上100〜1000メートルのところで破裂。その結果、無数の鉄片が広範囲に飛び散り、無差別に多数の人たちを殺傷する。
しかも、10〜20%は不発弾として残るため、事実上「地雷」として戦闘後も多くの被害者を生んでいる。
実際、06年夏にレバノン南部の戦闘でイスラエル軍が大量のクラスター爆弾を使用した結果、06年8月の停戦後今年初めまで不発弾による民間人死傷者は179人にも上っているという。
日本は「安全保障や技術面などの議論から何が必要な措置か考えるべきだ。現状では判断を避けたい」として、宣言に対する態度を留保した。私、個人的な思いからは「どうして?」という気持ちが強い。何を迷う必要があるのだろうかと。
とにかく、これ以上、人も地球も壊すことはやめてほしい。
〈今日のエコニュース〉世界の平均気温 1月は統計史上最高 2ヶ月連続
世界の月平均気温が、1月としては1891年以降の統計史上最高となったことが9日、気象庁の調査(速報値)で分かった。昨年12月の記録も最高値を更新しており、2カ月連続での記録更新となった。日本の平均気温は1898年以降、4番目の高さだった。陸上約1200カ所と、船で観測した海面水温の平均値で、平年より0.45度高く、過去最高だった02年を0.01度上回った。
主な都市では▽モスクワが氷点下1.6度(平年比プラス5.9度)▽ベルリン5.3度(同5.1度)▽ニューヨーク3.8度(同3.5度)だった。ヤクーツクは平年比9.2度、オムスクは7.7度高く、30年に1度程度の異常高温となった。
また、同庁は9日、世界的な高温の背景とされるエルニーニョ現象について、今春には終息するとの見通しを発表した。太平洋中東部の海面水温が上がり、大気の対流に影響を及ぼす現象だが、夏にかけて水温は基準値に戻る見込みという。(毎日新聞)


2007/2/20(火) 身近な異変
あまり馴染みがないが、鹿児島の錦江湾でも、ワカメや海苔ができる。
でも、今年は成長しなかった・・・いや、成長できなかったようだ。
ワカメは水温2〜14度が適温。水温が高い夏場は休眠し、秋以降20度以下になってくると、配偶体が受精して発芽し、冬から春にかけての低温時に成長する・・・という流れになっているそうだ。
それが、今年の冬は高水温が続いているため、全くと言って良いほど成長しなかったと、垂水で漁業をやっている人から聞いた。
ラジオでも、海苔ができなかったというニュースが流れていた。
身近な昆虫の世界も、異変が。冬は死ぬはずの虫が、冬を越しているという。これから春・夏にかけて、農業にどういう影響を及ぼすことか。
今年は、一段と温暖化の進行を感じた冬だった。
二十四節気では、昨日「雨水」を迎えた。それまでの「雪」が「雨」に変わるという節目。日本のあちこちで「初雪」も降らないままに、「春一番」が吹き、「雨水」になった。
桜も、入学式から、卒業式に・・・いや、それ以前、桃の節句の頃に咲くようになるのかもしれない。そしていつかは、咲かないまま木が枯れる時が来るのだろうか。
〈今日のエコニュース〉
省エネ法 戸建て住宅も規制対象 経産省方針 補完制度を検討
経済産業省は8日、エネルギーの効率的な利用を義務付けている省エネ法の規制対象に、一般の戸建て住宅を含める方針を固めた。まず、新築住宅の冷暖房機や給湯器などの省エネ基準を設定する。地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出抑制対策が家庭部門で最も遅れていることから、業務部門に集中されている省エネ規制対象を拡大することにした。ただ、コスト面で割高になることから、減税や補助金などの措置を併せて検討する。(産経新聞)


2007/2/5(月) IPCC第4次報告書

1日にIPCCが第4次報告書を正式発表し、3日の朝刊は各紙一面で、その内容を大きく取り上げていた。ネットでは毎日新聞の記事が一番詳しく書かれていたので、それを下記にコピーします。
これは、人類史上、最大で最悪な、世界共通の問題になっていることを、数字としてではなく、現実として受け容れる時にきていると思います。
<地球温暖化>「人為的と確信」IPCC報告書(毎日新聞)
地球温暖化に関する最新の分析や予測を集約する国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第1作業部会は1日、21世紀末に地球の平均気温が最大で6.4度、海面は最大59センチ上昇すると予測する第4次報告書をまとめた。当初案より0.1度及び1センチ上方修正された。人間活動が温暖化を起こした可能性については「かなり高い」と従来より表現を強め、確率は90%以上とした。
01年に公表された第3次報告書は、21世紀末の気温上昇を1.4〜5.8度、海面上昇を9〜88センチと予測していた。
IPCCは今後、社会・経済や生態系に与える影響を予測、必要な対策を示す報告書にまとめ、今回の報告書とともに5月の総会で採択する。世界各国に確実な温暖化対策を迫るものとして、大きな影響を与えそうだ。
報告書は、大気や海の平均気温の上昇や雪氷の融解などの現象を根拠に「地球温暖化は疑う余地がない」と指摘。18世紀半ばの産業革命を境に、温暖化を起こす二酸化炭素(CO2)とメタンがそれぞれ1.4倍、2.5倍に急増したことを挙げ、「1750年以降の人間活動が温暖化の一因だと強く確信した」と分析した。
温暖化による異常気象についても、「70年以降のハリケーンや熱帯サイクロンがより強力になっている点に表れている」と関連を認めた。
このまま温暖化が進むと、今世紀後半までに晩夏の北極海の海氷がほとんど消滅する恐れがあり、台風やハリケーンの強度が強まるという。
報告書は経済優先や環境配慮型など社会情勢に応じた6種類の設定で2090〜99年の年平均気温を予測、1980〜99年の20年間の平均気温と比較した。自然エネルギーを重視するなど環境配慮型の場合は1.1〜2.9度に収まるが、化石エネルギーに依存して高い経済成長を実現した場合は2.4〜6.4度になると予測した。
今世紀末の海面上昇幅は18〜59センチになる。
 ◇第1作業部会報告書の骨子
 第1作業部会報告書の骨子は次の通り。
・大気、海洋、雪氷などの観測から、地球温暖化は明白だ
・1906〜2005年の地球の平均気温は0.74度上昇した
・1961〜2003年に年1.8ミリの割合で海水面が上昇した
・20世紀半ば以降の気温上昇は、人間活動による確率が90%以上
・20世紀末に比べ21世紀末の平均気温の上昇幅は1.1〜6.4度
・21世紀末の海水面上昇幅は18〜59センチ
・猛暑や熱波、豪雨の頻度が増える可能性がかなり高い



2007/2/1(木) 冬の省エネ
今日は、桜島も綺麗に雪化粧。この冬一番の寒気団が、鹿児島にもやってきました。
ちょうど今日から2月。省エネルギー月間になりました。
今や、夏も冬も電力需要には差がなくなってきました。冬のピーク時は夏の9割にもなっているのです。
石油ストーブがエアコンやホットカーペットに、エアコンで乾燥するから加湿器も必要、トイレは暖かい便座に・・・etc、冬の家電製品がいろいろと増えたことが一番の要因ではないでしょうか。
「うちエコ」・・・おうちでできるエコアクション・・・エアコンの温度を上げずに一枚多く着る、エアコンのフィルター掃除をこまめにして効率アップ、便座の蓋を閉めて熱が逃げないようにする等、ちょっとしたことで電気使用量が減っていきます。
ストップ・ザ・温暖化! まだまだできることはあるはず。 小さな事でも実行に移していきましょう。
〈今日のエコニュース〉
産廃・・・リサイクル技術向上で最終処分量は過去最低

環境省は、04年度の産業廃棄物の排出、処理状況を発表した。産廃の総排出量は約4億1700万トンと2年連続で増加した一方、埋め立ての最終処分量は2600万トンと7年連続で減少し、75年度に統計を取り始めて以来最低となった。リサイクル技術の向上などが影響したとみられる。(毎日新聞)


2007/1/28(日) 今世紀末の地球は・・・最新報告
世界の科学者がこれまで発表したデータ・論文等を、調査分析したIPCCの第4次報告書が、先日まとまった。
人類が永続的に生きていくには、「2度上昇が限度」という声も聞こえてくる中、このままの状態が続くと、日本では「今世紀末の冬の平均気温が現在より最大6・95度、夏は5・48度上昇する」という数字が。
下記に読売新聞の記事を掲載します。
あなたは、これを読んで、どう感じますか?そして、どいう行動をとりますか?

『雪不足・コメ減収、世紀末は6度も上昇・・・国連報告』
地球温暖化についての科学的予測をまとめた国連「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の最新報告書案が23日、明らかになった。
石油や石炭など化石燃料に依存する社会構造をこのまま続けると、日本を含む東アジア地域では、今世紀末の冬の平均気温が現在より最大6・95度、夏は5・48度上昇すると予測。国内では北海道以外のスキー場の大半が雪不足になるほか、中部以南の多くの県で米の収穫高が最大40%減収、花粉症患者も増加するなど、日常生活にも様々な被害が生じると警告している。
今回の第4次報告書案は、第3次報告書の策定時点(2001年)では情報不足でできなかった、地域ごとの詳細な被害予測を具体的な数値をあげて初めて明記した。さらに、「気温上昇や雪氷の融解は現実に起きており、温暖化は明白」として、根強い温暖化懐疑論も明確に否定している。報告書案は、今月末から5月にかけて開かれるIPCCの各作業部会で正式決定され、世界全体の温暖化対策の判断材料となる。
地域ごとの影響評価は、化石燃料に頼る社会を続けた場合と省エネ社会に転換したシナリオを設定。東アジアでは2070〜90年までの平均気温を予測した。その結果、経済や健康被害のほか、海面が1メートル上昇した場合は、約410万人が居住する東京や大阪、名古屋の沿岸域などが浸水する恐れがあるなどとした。
世界的には、過去100年の平均気温が0・74度上昇した観測結果をあげ、第3次報告書時点の過去100年(0・6度)よりも温暖化が加速していると指摘。第3次報告書では今世紀末の平均気温は最大5・8度上昇すると予測していたが、今回は最大6・3度上昇すると上方修正した。
その結果、北極海の海氷が晩夏には完全に消えるほか、暴風雨を伴う強力な台風やハリケーンも増加。海水の酸性化も進み、サンゴ礁が溶ける恐れがあると警告している。また気温が1990年時点より4〜5度上昇すると、世界で11〜32億人が水不足に、世界人口の5分の1が洪水被害に遭う恐れがあるとみている。
(2007年1月23日14時32分  読売新聞)


2007/1/21(日) まったなし状態
先日テレビで、カエルが冬でも見られるという話がでていた。また、例年ならこの時期、冬眠に入っているクマが宮城県内で頻繁に見られるというニュースも。
つまり、カエルもクマも冬眠しない・・・いや「冬眠しない」というより、体内時計がおかしくなって「冬眠できなくなっている」のか?
地球の平均気温は0.7度上がってきているのが確認されているが、日本はその2倍以上、1.6度ほど上がっているという。1.6度で、スキー場に雪がなくなり、南の魚が北陸で獲れるようになってきた。そして、日本でも竜巻が起きたり、集中豪雨が多発してきた。
このままでいくと、4,5度は気温が上がっていくだろうと言われている。1.6度で、体感できるほどの異変が起きているのだから、4度も5度も上がっていくと・・・
温暖化問題は、いつか来るものではなく、今もう来ているし、まったなしの状態であることを、私たちはもっと自覚しなければいけない時にきていると思う。
日本政府も、憲法改正や省庁改革より、ずっとずっと大急ぎで、そして本気で対処しなければいけない問題ではないだろうか。
最近、アメリカの前・副大統領のゴア氏が出演している「不都合な真実」の映画や本が話題になっている。彼がテレビのインタビューに答えて、「日本の「地球の危機」という言葉は素晴らしい。地球の「危ない」状態は、よくなる「機会」でもある」というようなことを言っていた。
「もったいない」を実践しつつ、「危機」を乗り越えられる日本人でありたい。
〈今日のエコニュース〉
地球滅亡まであと5分=北の核、温暖化などで2分進む−終末時計
【ワシントン17日時事】核戦争の危機を警告するため地球滅亡までの残り時間を象徴的に表した「終末時計」の針が17日、北朝鮮とイランの核問題の深刻化を受けて2分進められ、「残り5分」となった。時計を管理する米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」がワシントンとロンドンで同時に発表した。
同誌は、昨年10月の北朝鮮による核実験実施やイランのウラン濃縮活動、米国とロシアになお2万6000発の核兵器があることを挙げ、「われわれは第2次核時代の縁に立たされている」と強調。また、1947年の創設以来初めて地球温暖化の危険性に触れ、「30〜40年先に甚大な被害をもたらす恐れがある」と指摘した。


2007/1/18(木) 森市長とのふれあいトーク
昨日の午前中、鹿児島市(市民参画推進課)が行っている「市長とのふれあいトーク」に参加してきました。
それは、森市長と鹿児島市内で環境活動をしている市民団体として「かごしま市民環境会議」と「地球環境フォーラム鹿児島」のメンバーが意見交換するというものでした。
私たちは事務局を中心に9名で事前に集まり、市政に対して当団体としてはどういう意見を出していくか検討し、以下のことを話してきました。
・鹿児島市職員の環境教育について  ・ゴミの有料化問題  ・屋上緑化だけでなく壁やガラスの断熱構造への補助金を市内全体を対象に行ってほしい ・親子エコレンジャーとしてイベント後の清掃活動を行う準備を進めているので市にも協力を ・安心安全の食や物を取り入れる情報提供や推進 ・地域で環境活動をしている方達を活用した子供たちへの環境教育推進 ・市電の復活・延長など。
また時間が足りなくて、環境管理事業所の認定を受けている事業所のことを、もっと積極的に市民に広報してほしい、ということが話せなかったのが、ちょっと残念でした。
森市長は、とても真摯に話を聞いて、一つ一つの意見に対してコメントをしてくださいました。また、環境部署の方々も同席されていたので、今後、私たちの意見が少しでも市政に活かされていけばうれしいなあと思います。
〈今日のエコニュース〉
日本海側の漁資源に与える影響大、海洋汚染も深刻化−中国
2007年1月12日、中国国家海洋局が発表した海洋環境・汚染状況報告によると、2006年に中国の海域で発生した赤潮が前年より11回多い93回に増えた。また沿岸海域の25%は水質の汚染度が中度以上になっており、深刻化している。
赤潮の発生面積は延べ1万9840平方キロ。うち有毒な赤潮は41回、延べ1万4970平方キロだった。発生地域は経済発展が著しい渤海湾、長江河口部などに集中している。
海洋汚染問題は、日本海側の漁資源に与える影響も大きく心配されている。この他にも、あらゆる環境汚染.破壊問題が勃発しており、経済成長の影で環境対策は、後手に回り環境問題は事実上取り残されているような格好だ。


2007/1/12(金) 最近のエコニュースあれこれ
◆オーストラリア、地球温暖化の進行速い=気象局(ロイター)
オーストラリアは世界の他の地域と比べ、速いスピードで地球温暖化の影響を受けていることが分かった。豪気象局が3日発表した年次報告書で明らかにした。
報告書は、もともと干ばつが多く乾燥した気候のオーストラリア大陸は、現在そうした独自の気候と戦争のような格闘を強いられている、と指摘。また国土の半分が水不足に苦しむ一方で、もう半分の地域には全土の年間降水量に匹敵する降雨があったとしている。
ロイターの取材に対し、気象局の担当者は「これらが地球温暖化加速による影響だということは、ほとんどの専門家の一致した見解」だと語った。その上で「オーストラリアは気温も世界平均と比べて速いペースで上昇しており、最も暑い年の記録上位20のうち15は1980年以降の年で占められている」と話した。
◆07年の世界平均気温、観測史上最高となる見通し=英気象庁(ロイター)
英気象庁は4日、地球温暖化やエルニーニョ現象により、2007年は世界的に観測史上最も気温が高くなるとの見通しを示した。
同庁はさまざまな要因が重なり、今年の平均気温は観測史上最高だった1998年を上回る公算が大きいとしている。同庁の科学者ケイティー・ホプキンス氏は「この新たな情報は世界規模で気候変動が起きていることをあらためて警告している」と指摘した。
気象庁は毎年1月、イーストアングリア大学と協力して気象予測を発表している。それによると、2007年の平均気温は1961─90年の平均気温である14.0度を0.54度上回る見通し。
◆イオン、レジ袋有料化 京都市内開始(河北新報)
イオンは10日、買い物袋の持参率を高めるため、京都市内の1店舗で11日からレジ袋の無料提供をやめ、一枚5円で販売する有料化をスタートすると発表した。
年内にも仙台、横浜、名古屋各市の一部店舗に拡大、さらに2010年を目標に全国の店舗への展開を目指す方針。買い物袋の持参率を高めてごみを減量し、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の削減につなげる。
レジ袋の有料化は生協など一部業者が始めているが、大手スーパーでの本格的な取り組みは初めて。小売業にレジ袋などの減量を義務付ける改正容器包装リサイクル法が4月に施行されるが、多くのスーパーは、顧客が他店に流れることを警戒し有料化に慎重姿勢。全国に店舗網を持つイオンの対応が、業界全体に影響を与えそうだ。
イオンは地球温暖化対策としてレジ袋の持参率を50%に高める目標を掲げ、袋を持参した買い物客へのポイント還元などを実施中。しかし持参率は全店平均約20%にとどまっており、目標の達成には有料化によって、買い物客に意識を変えてもらうような対策が不可欠と判断した。
イオンによると、現状のままでは10年に同社だけで年間16億7000万枚のレジ袋を使用する見通し。これを50%削減すれば、同社のCO2排出量の1割弱に当たる8万8000トンが削減可能という。
イオンは10日、京都市やレジ袋有料化を推進する同市の市民団体と、有料化支援に関する協定を締結。11日から京都市内の「ジャスコ東山二条店」でレジ袋を有料化する。イオンは同店で(1)有料化に対する地域の反応(2)レジ袋の削減効果(3)来店客数への影響―などを検証。結果を踏まえて対象地域を拡大していく。


2007/1/6(土) 無から有を生ず
今年ちょうど御鎮座1250年を迎えた『箱根神社』に初詣に行って来ました。
そこで大きく掲示されていた「丁亥の年」についてを書き写します。みなさんの一年が、よりよき年になりますように!
無から有を生ず−丁亥(ひのとい)の年
平成十九年の新春を迎え、皆々様のご清祥を心よりお慶び申し上げます。今年は「丁亥」の年が巡って参りました。
「丁」は、陰性の「火」を示してをり、「亥」は、陰性の「水」を表しています。「丁」は、おだやか、丁寧、熱心等を意味し、働くこと、機転、向上等を中心に作用します。
「亥」は、核、実直等で万事果断を尚び、希望は成就する事を象意としております。
前半は火性としての燃え上がる力を持ちながら、あたかも生木がくすぶるように、もうもうと煤ばかり立ちのぼらせ、いっこうに火としての熱と光明を発揮できないことに、自ら煩悶をもち、迷い、不遇に陥るような状況を招くこともあるでしょう。
この時、皆様が持っておられる「働く」という力を無心に尽くされ、そのことが「転換」となり、光明に向けて、果断に実践することによって、「無より有を生ず」という状況を作り出すことが出来ます。
その転期は、七月か八月に救いの神となって現れ、皆様の信用、財産、希望は、ともに向上を変じて参ります。
この気運に乗られた方は、以降五年間の発展の基礎を築かれることになります。
こうして「無より有を生じ」たともしびは火性本来の炎を燃え上がらせ、充実した活動と成功をもたらしてくれることになるでしょう。今年は、箱根の大神様のご神助を戴かれて、働くこと、転換、向上の実を挙げられ良い年とされますよう、お祈り申し上げます。(宮司敬白)

芦ノ湖沿いに建っている大きな鳥居

石段には鎮座1250年を祝う提灯も

しめ縄で作られた輪を通ってお参り

見上げるほどの大きな掲示板





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