勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
★過去ログはこちら→ 2003年 8月  9月  10月  11月  12月  
               2004年 1月  2月  3月  4月   5月  6月
                    7月  8月  9月  10月  11月  12月
               2005年 1月  2月  3月  4月  5月  6月
                    7月  8月  9月  

2005/10/30(日) お互い、気をつけましょう
世界保健機関(WHO)は、鳥インフルエンザが人から人へ感染する新型インフルエンザに突然変異し大流行を始めると、世界中に警戒を発している。
それに対して日本では、20日には『東京都の新興感染症対策会議は、都内で流行した場合、都民の3割に当たる378万5000人が感染、死者は1万4100人に達するとの被害予測をまとめた。過去5年間の都内のインフルエンザによる死者数(関連死を含む)の約33倍』というニュースが出された。
更に進んで、28日には『厚生労働省は予防や治療、発生動向の把握など総合的な健康危機対策に取り組む推進本部を設置。11月中に発生時の感染拡大防止や医療措置の具体策を示した「新型インフルエンザ対策行動計画」をまとめる。』と発表した。
これは、WHO)が、世界で7,400万人から200万人が死亡すると警告しているからだ。厚労省も国内の死者を10万6930人と推計しているという。
いづれにしても、すごい数を推測している。場合によっては、渡航や大集会の自粛まで検討しているという。
そんな中、風邪の予防には水(普通の水道水)の方が、うがい薬(ヨード液)でするより効果的というニュースもあった。うがいをすると、風邪の発症が4割ほど抑えられたという調査結果が出たという。(ヨード液うがいでは効果の確認できず)
これからの季節、例年より、もっとうがい、手洗いなど風邪の予防に気を付ける必要があるようだ。
今日のエコニュース:中国国家環境保護総局の張力軍・副局長(次官級)は24日、有効な環境保護策を講じないまま現在の経済成長が続けば、中国の大気汚染レベルは15年後には現在の最大5倍に達すると警告した。北京市内で開かれた環境問題に関する国際会議で明らかにした。副局長は「中国はこのような深刻な汚染には耐えられない」と述べ、汚染の現状を率直に認めた。副局長は、二酸化硫黄の排出量がことしは2600万トンに達するとみられるなど大気汚染物質の増加が止まらないとして、既に都市部の5分の1が「深刻な大気汚染の中で生活している」と指摘。15年後に中国の人口は14億6000万人に達し、国内総生産(GDP)は2倍になるが、現状のままなら「大気汚染は今の4−5倍となる」と述べた。 (共同通信)


2005/10/27(木) 無駄のなかに・・・
「無駄のなかに無限の豊かさがある」
この言葉はカレル・チャベック(チェコの作家)という人の言葉だそうです。
今のスピードと合理化が優先されている世の中、これほど緩やかに構えることができる人は、どれだけいるでしょうか。
幼い頃は、何をやっても「無駄だ」と感じることはなく行動していたでしょう。それが知恵を生み、創造性を広げることに繋がっていたはず。しかしいつしか、やる前から「無駄だ」とか「無理だ」と、自分自身に制限をかけるようになってしまった。
道教の教えだったと思いますが、「5歳の頃に帰りなさい」というのがあるそうです。私たちは、年をとりいろいろな事を知ることが成長であると思いがちですが、実は幼い頃の純粋な気持ち・行動の方が悟りに繋がると説いているそうです。
いつもは無理にしても(あー、ここでもつい制限をかけていますね)、あえて無駄なことをし、無駄を楽しむのもいいのかもしれません。
今日のエコニュース:環境省は21日、2004年度の温室効果ガス排出量の速報値をまとめた。総排出量は13億2900万トンで、前年度比0.8%の減少。原子力発電所の利用率が回復したことなどが影響した。
 しかし、地球温暖化防止の京都議定書の基準年(1990年)と比べると7.4%上回っており、08〜12年で90年比6%を削減するとした議定書の約束とは13ポイント以上の開きがある。 (時事通信)


2005/10/24(月) 子供たちの未来
昨日の夜、小6の甥っ子から、「5年生に、100年後の日本の環境のことを伝えないといけないんだけど、どうなっているかなぁ。教えて。」と電話がありました。
彼はなかなか頭のいい子。 うちの事務局長が以前、その小学校でも講演しましたが、その時の話もよく覚えています。
私は、いきなりあーだ、こーだと予測されていることを力説するつもりにはならず、“今、どういうことが起きているか”から話を広げていきました。石油などの化石燃料が残り少なくなっていることも、海面上昇して日本の海岸線がほとんどなくなることも、水や空気がとても汚れていることも、生物がたくさん絶滅していることも・・・とにかく、彼はたくさんの事実を知っていました。
そして100年後は、それらが、おそらく、もっともっと大変になることを二人で話し合いました。話をしてて、伝えるには、かなり過酷な未来だなと改めて思いましたが、彼は彼なりに最大最悪な地球温暖化が、どれほどたくさんの問題を引き起こすのか、繋がりが一段とわかったようでした。
でも、水質汚染や大気汚染が少しずつ改善されてきたように、私たちの努力でまだまだ改善の可能性があり、子供でも省エネなどできることはあること・・・なども話しました。
40分以上話し、電話を切ったのが10時半を回っていました。最後に「今、話し合ったことをさっさと書いて寝るんだよ」と言いました。今朝、彼の母、つまり私の妹からの電話で、文章を書くのが苦手な彼が、11時過ぎまで原稿用紙3枚に熱心に書いていたと聞きました。
100年先のことではなく、実際は明日の環境さえ危うい現在だが、彼らの未来をできるだけ明るくしたいと、本当に心からそう思います。
今日のエコニュース:富士写真フイルムなど日本企業5社は21日、世界初となる地球温暖化ガス排出権を国連から獲得したと発表した。日本の5社や海外企業などが出資する、世界銀行の温暖化ガス削減基金が投資した削減事業について国連が効果を認め、見返りに排出権を与えた。ほかに排出権を獲得したのは大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ(東京)、新日本石油、出光興産、沖縄電力。各社は世銀の「コミュニティ開発炭素基金(CDCF)」に合計2400万ドル(27億6000万円)を出資し、今回5社合計で413トンの排出権を得た。 (時事通信)


2005/10/21(金) 最近のエコニュースあれこれ
◆<世界の気温>9月は過去最高 平年を0.85度上回る (毎日新聞)
気象庁は14日、世界の9月の月平均気温(陸上のみ)が、記録が残っている1880年以降の平年気温を0.85度上回り、過去最高になったと発表した。日本は記録が残る1889年以降の平年気温を1.38度上回り、過去3番目だった。
同庁によると、夏季に当たる東アジア、北米中・東部、南米北部、アフリカ西部などが特に平年差が大きかった。地球温暖化と、数十年周期で繰り返される自然変動の高温期に入っていることが原因と考えられるという。今年は6月にも世界の月平均気温が最高値を記録している。
◆過去4番目の面積 今年の南極のオゾンホール (共同通信)
気象庁は20日、南極上空に今年発生したオゾンホールの面積は、9月に過去4番目の大きさになったと発表した。面積のほかホール内で破壊されたオゾン量なども合わせても過去最大級に発達した2000年、03年に次ぎ、1998年に匹敵する規模という。
現在、オゾンホールは縮小しつつあり、11月から12月にかけて消滅する見込み。
同庁は「フロンなどのオゾン破壊物質が依然として多い上に、南極上空の低温領域が例年より大きく、オゾンが破壊されやすい気象条件が重なったため」としている。
◆遺族に一時金240万円 環境省、石綿新法で (共同通信)
アスベスト(石綿)被害対策で環境省は21日、中皮腫などで死亡した被害者の遺族に一時金240万円を支払う方針を決めた。療養中の患者については、月額で最高約10万円の手当を支給することや、死亡時の葬祭料を約19万円とすることなどで最終的な調整を進めている。
この日開かれた「与党アスベスト対策プロジェクトチーム」の会合で、与党側は、遺族への一時金などの水準や過去の中皮腫、肺がんの患者数の推定人数を来週中にまとめるよう政府に求めた。環境省は近く、これらの方針を政府・与党に提示し、来年成立を目指す新法に盛り込む。


2005/10/18(火) ISOクラブ交流会
昨日の夕方から、自治会館で、3回目となる「ISOクラブ交流会」を開催した。
今回は7社の経営者や環境管理責任者が集まって下さった。
岩田会長のあいさつ、各自の自己紹介、事務局長から鹿児島市の事業所認定制度の説明をしたあと、自由にISO14001:2004年版の変更部分について、日頃の運用について等、活発な意見交換を行った。
今後は、ISOクラブ会員企業で連携して啓発活動を行うことも検討していきます。
今日のエコニュース:環境省は14日、アスベスト(石綿)製品の製造工場周辺など全国約140地域の約360地点で、大気中のアスベスト濃度を実測する調査を1995年以来、10年ぶりに再開すると発表した。今月中に開始し、来年3月末まで続け、調査結果を取りまとめて今後のアスベストの飛散防止対策などに役立てる。調査を予定しているのは、周辺住民に健康被害が発生したクボタ旧神崎工場(兵庫県尼崎市)、ニチアス王寺工場(奈良県王寺町)、竜田工業竜田工場(同県斑鳩町)の3地域をはじめ、アスベストの飛散が懸念される工場などが19地域、廃棄物の中間処理施設と最終処分場が20地域、建築物の解体現場が20地域など。 (共同通信)


2005/10/17(月) 「ゲップ」を真剣に考える
『ゲップ』が地球温暖化の一因である。。。そんな話は以前から聞いていたが、今ひとつピンときていなかった。でも、「やっぱり本当に大きな問題なんだよなぁ」と思った記事があったので、転載します。(10/16朝日新聞)
『牛が吐くゲップの中のメタンガスが、地球温暖化を加速しているという。冗談のようなこの話、どこまで深刻なのだろうか。
国立環境研の相沢智之さんは、「京都議定書では、乳牛1頭は年に116.4キロのメタンを出し、1歳未満の和牛は65キロなどと精密に計算している」という。
反芻動物は四つの胃をもち、第1胃で草を発酵・分解している。このときにメタンができる。牛の出す量は、1日に約500リットルにもなる。ゲップしなければ死んでしまう。
それでも、日本の温室効果ガス全体の中でゲップは0.5%に過ぎないが、ニュージーランドとなると話が違う。
人工約400万人に牛950万頭。さらに同じ反芻動物の羊が4千万頭弱。03年をみると、温室効果ガス排出全体の31%がゲップからのメタンだ。CO2の45%に迫る。
まずいのは、メタンは同じ量の二酸化炭素の21倍もの温暖化効果をもつことだ。ゲップを減らす発酵飼料の研究が真剣に進められている。』
今日のエコニュース:環境省は13日、人に危害を及ぼす恐れがあるとして「特定動物」に指定しているカミツキガメやニシキヘビなどに、所有者情報が分かるマイクロチップを埋め込むことなどを義務付けた省令案をまとめた。特定動物の飼育数は近年増える一方。遺棄やずさんな飼育による逃亡が問題化しており、無責任な飼育を規制するのが狙い。6月の動物愛護管理法改正を受けた省令変更で、専門家や一般から意見を募り、修正を加えた上で来春にも決定する。特定動物には既にサーバルキャットやワニ、クマなど約650種が指定されている。今回毒グモのセアカゴケグモやキョクトウサソリなどを追加する。チップは直径2ミリ、長さ1センチ程度の円筒形のものを皮の下に埋め込むのが一般的。 (共同通信)


2005/10/14(金) 暑い!
暑い!10月も半ばだというのに、鹿児島は30度を超えるほどの暑さが続いている。まだ、冷房を入れている所も多い。
気象庁は14日、世界の9月の月平均気温(陸上のみ)が、記録が残っている1880年以降の平年気温を0.85度上回り、過去最高になったと発表した。日本は記録が残る1889年以降の平年気温を1.38度上回り、過去3番目だったらしい。
この暑さで虫が大量発生。作物や稲に被害が出始めているとも聞く。桜や桃の花が咲いたという話も。
あれもこれも、温暖化の影響で・・・と、一括りにしたくはないが、実際のところ、それが一番の理由のような気がする。
今日のエコニュース:東京電力は、石炭火力発電所で発生する石炭灰を活用し、路面の温度上昇を抑える新しい道路舗装技術を開発した。今後、首都圏の地方自治体に採用を提案し、2007年度の実用化を目指す。舗装は2層構造からなり、砂利の上に厚さ10〜15センチで石炭灰を路盤として敷き詰め、その上にアスファルトと石炭灰を4対1に比率で混ぜたものを舗装する。石炭灰が雨水などを長期間にわたって内部にため、徐々に蒸発させて路面の温度の上昇を抑えるため、東電の実験では夏場に10度程度の路面温度引き下げ効果があったという。 (読売新聞)


2005/10/11(火) 最近のエコニュースあれこれ
◆<ペット規制>国立公園などで放すのは禁止 環境省(毎日新聞)
環境省は7日、国立公園や国定公園の特別保護地区内で、動物を放したり逃がしたりすること、植物を植えたり種をまくことを禁止する方針を決めた。犬や猫などのペットは持ち込めるが、綱などから外して放すことは禁止行為となる。自然公園法に基づく政令を改正し、来年1月1日から施行する。違反者には6月以下の懲役か50万円以下の罰金が科される。
特別保護地区内では動植物や土壌、岩石などの採取が一切、禁止されているが、生物を国内の他地域から持ち込んで植えたり、逃がしたりする行為に規制はなかった。このため北海道の羊蹄山(支笏湖洞爺国立公園)では、本来は自生していない高山植物のコマクサが道内の大雪山(大雪山国立公園)から持ち込まれ、植えられるなどのケースが起きている。同省国立公園課は「優れた自然環境や景観を守るために、理解と協力をお願いしたい」と話している。
◆サトウキビからバイオ燃料 沖縄・宮古島で利用始まる
(共同通信)
沖縄特産のサトウキビを用いた製糖工場から出る副産物を使って自動車燃料用アルコールを製造し、実際に利用する環境省の技術実証事業が7日、沖縄県宮古島市で始まった。地球温暖化防止と農業廃棄物減らしの一石二鳥を目指す。
バイオエタノールと呼ばれるこのアルコールをガソリンに3%混ぜて県や市の公用車50台で使い、走行性能や経済性などを確かめる。植物由来のバイオ燃料は化石燃料の消費抑制につながるため、温暖化対策の切り札になると期待される。
地元の石油卸会社りゅうせき(同県浦添市)が同日、製造プラントの建設を開始。来年春には、サトウキビから砂糖を精製した後に残る廃糖蜜(とうみつ)を発酵させた後に蒸留し、年間90トンのアルコールを生産できるようになる。
◆産廃処理の管理票制度、7割が法令違反 (読売新聞)
産業廃棄物の排出から処分までの流れを業者間で相互確認し、行政がチェックする管理票制度について、抽出調査した管理票の約7割に法令違反が見つかったことが7日、総務省の行政評価・監視で分かった。
総務省は同日、都道府県など地方自治体の指導・監督が不十分だとして、所管省庁の環境省に対し、制度の周知徹底を求める勧告を行った。
廃棄物処理法では、産廃の排出業者が別の業者に運搬・処分を委託する際、産廃の種類・数量などを記載した管理票を交付し、運搬・処分の終了後に管理票の写しを排出業者に返すことを義務づけている。
しかし、総務省が2003〜05年に、21業者が交付した管理票59件を抽出調査したところ、42件で種類・数量の記載がないなどの法令違反が見つかった。管理票自体を交付しなかったり、運搬業者に記載を「丸投げ」する例もあった。


2005/10/8(土) 季節の変わり目
鹿児島も昨日からの雨で、ずいぶん秋らしい空気になってきたように思います。
これからはとても過ごしやすい季節にはなりますが、夏から秋、そして冬への季節の変わり目は、体調に異変を起こす方も多いようです。
寒さや空気の乾燥はウイルス繁殖の好条件が整い、かぜ (普通感冒)やインフルエンザ、気管支炎、肺炎、気管支ぜんそくなどが増えます。また、急激な気温、気圧の変化は、リウマチや神経痛など慢性病が悪化するとも言われていますし、肩こりや冷え性の方たちにも辛い季節になります。それに、心、精神的にも不安定になりやすいようです。
自分の体調や心調を見守りながら、ゆっくりのんびり秋を楽しみたいものです。
今日のエコニュース:環境省は、殺虫剤としてかつて大量に使用された有機塩素化合物「DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)」に、魚類の生殖機能などに影響を与える環境ホルモン作用(内分泌かく乱作用)があるとする試験結果をまとめた。同省が内分泌かく乱作用を確認したのは、ノニルフェノール、オクチルフェノール、ビスフェノールAに次いで4物質目。メダカを使った試験で、低濃度のDDTにさらすと、繁殖期のメスに特徴的なたんぱく質が、オスでも増えることを確かめた。精巣の一部に卵巣の細胞が混じったりすることも分かった。ただ、河川などで実際に測定されるDDTの濃度は、影響が心配される濃度の100分の1以下で「現実的な危険度は低い」とみている。(読売新聞)



2005/10/6(木) 煙草の吸い殻ゼロを目指して
鹿児島市は10月1日から「みんなでまちを美しくする条例」に基づき、天文館地区にある、通り全体を覆う全蓋(ぜんがい)型アーケードすべてを禁煙とした。
指定された通りでは一切の喫煙行為が終日禁止。禁煙地区を知らせる看板の掲示、指導員の巡回などが行われている。
去年の10月に施行された「みんなでまちを美しくする条例」。天文館通りの禁煙地区を徐々に広げ、鹿児島中央駅前地下通路も今は禁煙となっている。今後も、もっと対象地域を広げていく予定とのこと。
これまでは、どの通りが禁煙で、どの通りがOKなのかわかりにくかったが、今回のアーケード内全面禁煙で禁煙地区が明白になった。
市の定点調査によると、指定地区に捨てられた吸い殻の本数は指定前に比べて最大で9割以上減少しているという。それはすごい数字だと思うが、ポイ捨てゴミの大半は今でも煙草の吸い殻らしい。
先日行ったアメリカの観光地や公園では、吸い殻ひとつ見なかったことに感激した。それが、どれほど気持ち良かったことか。どんな綺麗な景色でも、煙草の吸い殻がたくさん落ちていれば、美しさも半減する。もちろん、環境にも悪い。
鹿児島も早く「吸い殻ゼロ」になりますように!
今日のエコニュース:内閣府は1日、地球温暖化対策に関する世論調査の結果を公表した。温室効果ガスを削減するため、化石燃料に含まれる炭素量に応じてガソリンや電気などに課税する「環境税」の導入に対する意識を聞いたところ、「反対」と答えた人が32.4%で、「賛成」の24.8%を上回った。地球温暖化防止など環境保護の必要性は感じながらも、負担増につながる政策には抵抗感があることが浮かび上がった。(毎日新聞)


2005/10/4(火) 日本で最も美しい村
殺伐としたニュースは、正直なところ、もう聞きたくない。なんか、いいニュースはないかなぁとヤフーニュースを見ていたら、『「最も美しい村」連合発足 農村が連携し発展目指す』という記事に目がいった。
それは、日本の農村の景観や文化を守り、連携して地域の発展を目指す「日本で最も美しい村」連合ができたというニュース。全国の7町村が参加していた。HPを見てみると、私は2町村には行ったことがあった。
全国で市町村合併が進み、鹿児島でも新しくできた馴染みのない町名を聞くと、「えっ、それ、どこ?」とか、「どことどこが合併したの?」と思う時がある。
どんなに小さな村でも、独自の歴史があり、文化がある。それを無理遣り、お金のためにねじ曲げて合併したニュースを聞くと寂しい気持ちもしていたので、合理化の波みに飲み込まれず独自の道を探る「日本で最も美しい村」たちには、是非がんばってほしいなぁと思った。
 ※「日本で最も美しい村」のHP
今日のエコニュース:夏場に北極海を覆う氷の面積がこの9月、人工衛星による観測が始まった1978年以来最小を記録したことが、28日分かった。米雪氷データセンターや米航空宇宙局(NASA)などの共同グループが発表した。氷が減って海が太陽熱を多く吸収することで、氷の縮小に一層拍車をかける悪循環に突入した恐れが大きいという。グループは「この勢いで氷の縮小が進めば、夏場の氷の消失は21世紀末よりかなり早い時期に起こる」と警告し、地球温暖化も一因との見方を強めている。北極海の氷は9月に最小となり、冬に拡大するサイクルを繰り返す。最小を記録したのは今月21日で、氷の面積は532万平方キロ。これは78−2000年の夏場の平均より約20%(約130万平方キロ)小さく、日本列島ほぼ3個分が消失した計算だ。 (共同通信)


2005/10/2(日) これからのニッポン企業
テレビ番組「ガイアの夜明け」で、最近続けて“日本の技術衰退”や“中国への危険な依存”についての問題を取り上げていた。
「2007年問題」。それは、団塊の世代700万人の企業戦士・技術者達が、2007年を境に一斉にリタイヤしていく時代になることを指す。特に危機感を持っているのは製造業。高度の技術者が若者への伝承ができないままリタイヤしていくからだ。
重労働で、しかも賃金も低い仕事が多い製造業では、若い人たちの定職率が低い。昔のように、職人技を何年もかけて会得しようとする人も少ない。手先が起用で、これまで技術大国だったニッポンが危うくなってきている。
多くの技術、工場が賃金の安い海外へ。特に、“世界の工場”と言われる中国への依存は計り知れない。その中国も変化が見られるようになった。人民元が引き上げられたし、数々の「リスク」も表面化してきた。人件費高騰、電力不足、環境汚染、反日感情。。。
日本での技術伝承と、海外進出のリスク分散。これからの日本企業の新しい転換期になっているようだ。
今日のエコニュース:環境省は、家庭から出る生ごみ(食品廃棄物)を、エネルギーなどを生み出す再生資源として活用していく方針を決めた。焼却中心の処理方法を転換することが、循環型社会や脱温暖化社会を目指すために不可欠と判断した。近く専門家による検討会を設置し具体的な回収方法などについて議論を進め、来年夏までに実施方法をまとめる。現在、レストランやコンビニなど一定量以上の生ごみを出す事業者に対しては、食品リサイクル法で肥料や飼料などで再生利用が義務づけられ、約2割がリサイクルされていると推定される。一方、家庭の生ごみはほとんどが焼却処分されているのが現状だ。
 同省の02年調査では、一般家庭から容器包装を含む「生活ごみ」は1日平均743グラム排出され、そのうち生ごみは重量で約4割、容積で約1割を占める。家電や容器包装、自動車などを対象に各種リサイクル制度の整備が進む中、家庭の生ごみを再生資源として活用することは、同省が進める3R政策(リデュース=ごみの減量▽リユース=商品の再使用▽リサイクル=再生利用)の中で懸案となっていた。このため同省は、生ごみを発酵させメタンガスを回収する、バイオマスエネルギーとしての活用などを視野に、具体的な活用策や導入時の問題点、さらに消費者や処理業者、国や自治体の役割などについて専門家に議論してもらうことを決めた。同省は「ごみ回収から新たな設備の整備まで課題も多いが、できることから導入していきたい」としている。 (毎日新聞)


<HOME>