事務局メンバーの勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
(原則的には毎日更新しますが時々お休みもありますので、あしからず!)
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2004/8/31(火) アメリカから餌付けされてる?
『肥満』を取り上げている番組(NHK)を見てみたら、“ひげのお医者さん”で有名な竹熊宜孝先生(熊本・菊池養生園)がコメンテーターとして出演していた。肥満は命にかかわる重大な病気。アメリカ式の食文化は非常に危険で、心身共に壊していくことを伝えていた。
先生曰く、「アメリカは農業大国。「アメリカ人のようにたくさん肉を食べれば、大きく強くなれる」と自国の牛肉を、敗戦後の日本に大量に売り込んだ。結果、私たちはそれまでの日本古来の健康食を手放し、“餌付け”されたように肉を食べる食生活になった。そして、その弊害が顕著に現れてきたのは沖縄だ。」
先生の言葉は、“当たっている”と思った。沖縄は長寿の島として名高いが、実は平成12年の厚生労働省が発表した調査で、沖縄の男性の平均寿命が5年前の全国4位から26位に転落。また肥満率は男女とも全国一位、中高年男性の自殺者数も全国一位。その原因は、米軍統治下で広まったアメリカ式の食生活だと言われているからだ。
総合食料自給率(カロリーベース)は、この10年40%で横ばい状態。穀物(食用+飼料)は27%。アメリカを始め、海外から食料を分けてもらわないと、多くの日本人は食べ物が回らない。国民の食べ物を自国で賄えないのは非常に危険だと思ってきたが、“餌付けされている”と言われると、危機感と共に何だか情けない。
今日のエコニュース:国連環境計画は27日、北朝鮮の環境に関する初の報告書を発表、森林破壊や河川、大気などの汚染が急激に進行し耕作地も減少しているとして、早急な対策の必要性を指摘した。報告書の作成には計20の政府・研究機関などが参加。北朝鮮政府も協力し、国際社会の支援を得て環境改善に取り組む姿勢を示した。報告書によると、北朝鮮の耕作可能な土地は1990年代を通じて3分の2に減少。報告書は「森林破壊や干ばつ、洪水、化学肥料の使いすぎなどで土壌が貧弱になった」と分析し、洪水防止のための土木工事や植樹などのほか、有機肥料の使用が必要としている。国土の74%を占める森林も最近10年間で大幅に減少。原因は1)まきの生産が倍増 2)山火事 3)干ばつによる害虫発生 4)耕地への転換−としている。(共同通信)


2004/8/30(月) 久しぶりに停電を経験
昨日から大型台風16号の影響で雨風がひどくなっていたが、今朝6時に目が覚めたら停電になっていた。「やられたぁ」って感じ。最近は技術の進歩で、停電回数もグンと減り(1軒当たりの年間停電回数0.17回、停電時間19分(02年全国10電力会社計))、私も運良く15年くらいは停電を経験していなかった。
念のためと、夕べのうちに懐中電灯・ろうそく・ライター・水を用意し、携帯電話とノートパソコンは充電していた。でもいざ停電してみると、ラジオの電池を用意していないことに気が付いてがっかりしたし、自宅の電話は通じなくて(留守電機能やFAX付き電話は電気がないと使えない)、どうしても携帯電話のメールで連絡を取り合うので、どんどん電池マークは減少。心細くなっていった。
ノートパソコンのインターネットで確認すると「鹿児島では146千世帯が停電中。本格的復旧は暴風雨が収まってから」とあったので、「これは、今日中は無理かも」とあきらめていたら、4時前になって通電。「暗くなる前で良かった」と安心した。
冷蔵庫の冷気は無くなっていたが、冷凍庫内の食品はほとんど溶けずに済んだ。うちは肉・魚は入ってないし、いざとなったら1,2日で食べきれる程の量しか入っていないので問題はなかったけど、生鮮食品がたくさんあったり、冷凍庫に溢れる程の食品が入っている家庭では、停電が長引くと廃棄食品が増えるのでは、と思う。それにオール電化の家庭・マンションは・・・?
夜中未明からの停電を経験したことで、電気がないと“困る”前にまず“心細い”ということがわかった。これで水道もストップ、ガスも使えない、避難生活、家屋浸水・倒壊・・・となれば、いかに大変なことか。今年は既に日本に上陸した台風は6個で、過去最多に並ぶという。まだこれからが台風の本格的シーズンになるというのに・・・
今日のエコニュース:日本郵船は26日、風力発電装置を備えるなど環境に配慮した自動車運搬用エコシップが完成し、近く実証実験を開始すると発表した。甲板上に縦型の風車を取り付け、発電した電力を自動車倉庫の照明に使う仕組み。風が弱い場合はディーゼル発電に切り替えるが、CO2排出量を減らせる。(時事通信)



2004/8/29(日) 田んぼ便り その5
私は参加しなかったのだが、田んぼの様子を見に行った仲間から、写真をもらった。もうかなり稲穂がついていて、いよいよ楽しみになってきた。でも超大型の台風16号の風がだんだん強くなってきて少々心配。どうか倒れませんように!
グンと大きくなって、りっぱな実をつけている。気になっていた草もほとんど問題ないくらい になった

黒米の稲穂は紫色できれい。黒米を1割混ぜて炊いたご飯は腐りにくいらしい。不思議だな。
今日のエコニュース:過去約50年に北米で観測された温度の上昇傾向は、人間の活動によって排出された二酸化炭素など温室効果ガスが原因だと認める内容の報告書を、米ブッシュ政権が連邦議会に提出していたことが26日、明らかになった。「地球温暖化の原因が人間活動であるかは科学的に未解明」としてきた同政権の従来の立場とは異なる内容だが、ホワイトハウス当局者はロイター通信に「政権の姿勢に変更はない」と説明、温暖化防止政策が変わらないことを強調した。環境保護団体は「温暖化の科学的事実をようやく認めた以上、すぐに解決への行動を取るべきだ」と批判している。報告書は、政府資金で実施された気候変動に関する研究の最新の成果などをまとめた。1950−99年の北米の気温上昇について「自然の変動だけによるものとは考えにくい」と、人間の活動の影響を認めた。一方で1900−49年の気温上昇は「自然の変動の範囲」とした。(共同通信)



2004/8/28(土) 諫早湾干拓事業に思う
長崎県諫早市の国営諫早湾干拓事業で漁業権を侵害されたとして、有明海沿岸の漁業者が工事差し止めを求めた仮処分の申し立てについて、佐賀地裁は26日、同地裁で係争中の本訴訟の判決が出るまで工事の続行禁止を命じる決定を出した。これを受けて同日午前10時過ぎには、前面堤防工事などを中止。漁業者側の弁護団によると、進行中の国営事業を直接差し止める決定は全国で初めてとのこと。
「異議申し立てをしないでほしい」と、漁民や弁護士らは翌日の昨日27日午前、農水省を訪れ、担当者らと会談。また国会議員や支援団体らも「工事中止だけでなく、開門を」と要請した。しかし、農水省は、週明けに同地裁に異議申し立てをする方針を決めたらしい。
1990年に潮受け堤防の本格工事、97年の排水門閉め切りによって、福岡、佐賀、長崎、熊本の有明海沿岸4県の年間漁獲量は着工前の30%以下に落ち込み、2000年度には壊滅的なノリ不作にも見舞われた。しかし、国は「工事との因果関係はない」と、以前06年度完成を目指して工事が進められている。
いろいろな問題が絡んでいて難しいことはわからないが、私としては様々な犠牲を払ってまでも進められる事業とは思えない。それに国は「大規模な優良農地を造るとともに、災害防止を図るための事業」とコメントしているが、造った農地は何年もしないうちに海面上昇で使えなくなるだろうし、災害防止と言っても、たぶん人間が想像する以上の災害が何十年か後には来るだろうから、意味ないのになぁ・・・と思う。来年度だけでも既に105億円が、この干拓事業に用意されているというが、「うーん・・・それだけのお金があれば、もっと別のことに使った方がいいのに・・・」 そう思うのは私だけではないと思うのだが。
今日のエコニュース:環境省は、自治体ごとにまちまちになっているごみ処理の適正化を図るため、収集と有料化についてのガイドライン(指針)を作成することを決めた。ごみ収集は原則有料化とし、自治体によって可燃と不燃に扱いがわかれているプラスチックごみは焼却処理を促していくことで、ごみの排出抑制と最終処分場の延命化を図りたい考えだ。家庭やオフィスから出るごみの収集・処理は、市町村が独自の判断で行っているため、分別の仕方や有料かどうかも異なっている。同省によると、家庭ごみの有料化は2001年度までに約8割の市町村が実施。プラスチックごみは、政令市では、横浜、福岡など9市が可燃ごみ扱いだが、札幌、名古屋など3市は不燃ごみにしている。ガイドラインでは、ごみの排出量を抑えるため、原則として有料化とし、徴収料金や徴収方法などについて具体例を提示する。一方、プラスチックごみについては、最終処分場の残余年数が2001年度末段階で12.5年とひっ迫していることに加え、ダイオキシン対策で焼却施設の建て替えが進み、性能や安全性が高まっていることから、可燃ごみとして収集、焼却処理していくよう促していくことにした。 (読売新聞)


2004/8/27(金) 環境ホルモンの危険性が、またひとつ明らかに
環境ホルモンが、脳にも影響を与えることが初めて確認された。マウスを使った実験で、前々から「イライラ状態になる・凶暴になる」などは確認されていたが、脳の発達そのものに影響を与えていることがわかったらしい。特にお母さんのおなかにいる時点からの、赤ちゃんへの影響が懸念される。
身の回りに多くの環境ホルモン物質が存在しているが、まずはプラスチック食器・調理道具を使わないことから始めてみては?(お弁当をチンするのも危険)もう一度、生活をチェックしてみよう!『環境問題Q&A』の「環境ホルモンとゴミ問題」もご参照下さい)
脳発達に影響 産総研などが動物実験で確認(毎日新聞)
内分泌かく乱物質(環境ホルモン)などの環境化学物質の一部が、脳神経の発達に影響を与えることを動物実験で突き止めたと、産業技術総合研究所と国立環境研究所の研究グループが25日発表した。「環境化学物質の脳への直接影響が確かめられたのは初めて」だとしている。研究グループは、自発運動に重要な役割を果たす脳内のドーパミン神経の発達に注目。生まれたばかりのマウスの脳にさまざまな環境化学物質を直接注入し、正常なマウスとの違いを比較した。プラスチックに多用されるフタル酸エステル類や樹脂類のビスフェノールAなどをそれぞれ少量注入されたマウスは、成長とともに行動に落ち着きがなくなり、人間の学童期に当たる4〜5週目では正常なマウスに比べて1.5〜1.6倍の多動性を示した。脳を調べたところ、ドーパミン神経の発達が阻害されていることが分かった。ドーパミン神経の発達障害は注意欠陥多動性障害(ADHD)などの原因とする見方もあり、産総研の増尾好則研究員は「あくまで動物実験の段階だが、環境化学物質が脳内の神経発達を阻害し、ADHDなどに関与する可能性があることが分かった」としている。
今日のエコニュース:地球温暖化の原因となる温室効果ガス削減のため、環境省は化石燃料に課税する環境税(温暖化対策税)を来年度の税制改正要望に盛り込む方針を決め、25日の自民党環境関係合同会議に報告した。しかし、環境税導入には経済界を中心に反発が強く、税の具体的内容や導入の是非などについて今後、政府や与党内で調整される。(毎日新聞)


2004/8/26(木) 打ち水大作戦2004、次々に
昨日は国会の前庭でも、超党派で作る「地球環境国際議員連盟」の国会議員6人が桶やひしゃくを手に、下水の再生水600リットルを“打ち水”したという。おとといは、東京ドームでも雨水を利用した“打ち水”イベントがあり、今年は“打ち水大作戦”の開催期間を長期に設定して呼びかけたことが功を奏しているようだ。東京ドームでの記事を転載します。
雨水300リットル、一斉に打ち水 路面温度11度も低下−東京ドーム
都心のヒートアイランド現象を和らげる環境イベント「打ち水大作戦2004in東京ドームシティ」(東京ドーム主催)が24日、東京ドームシティで開かれた。ドームの屋根に降った雨水を利用して、約100人が一斉に打ち水をすると、会場となった通りの路面温度は最大で11.5度下がった。東京ドームは屋根に降った雨水を地下の貯水槽に最大3000トンためることができ、雨水をトイレの洗浄や災害時の消防用水に使っている。今回はこの雨水を活用した。
この日、大手町の最高気温は前日より8度高い31.7度で、会場は33度の厳しい暑さ。「水をまくだけで環境問題に取り組めます」との呼び掛けに、遊びに来ていた親子連れや若者が集まり、正午から合図とともに打ち水。木の桶(おけ)やペットボトルの水を一斉にまくと、用意した約300リットルはわずか10分でなくなった。友人親子と訪れた府中市東芝町の荘村良江さんは「水をまくと涼しく感じます。子どもは水遊びが大好きなので大喜びです」と話し、娘の風未ちゃんも「楽しかった」と笑顔を見せた。
会場では気温のほか、通りの路面素材ごとに温度変化を測定。気温は33度のままだったが、路面温度はタイルとアスファルトはいずれも37度から31度に下がり、吸水性に優れたゴムチップは40.5度から29度に11.5度も下がった。(毎日新聞)
今日のエコニュース:環境省は25日、容器包装リサイクル法に基づき全国の市町村が2003年度に分別収集したペットボトルは約21万2000トンで、前年度より13%増えたと発表した。生産総量に対する回収率は48.5%で同2.9ポイント上がった。分別収集を実施したのは2891市町村で全体の91.6%に及んでいる。また、2000年度から始まったペットボトル以外のプラスチック製容器包装や紙包装についても、分別収集量は前年比でそれぞれ1.4倍、1.3倍と増えている。環境省は「制度は浸透してきているが、プラスチック製容器包装は分別収集実施市町村数がまだ6割に達しておらず、今後収集率アップに取り組みたい」としている。 (共同通信)


2004/8/25(水) 助っ人レンジャー100人募集

世の中には多くの“環境に興味がある”人がいる。でも、海の生物に詳しい人、ゴミ題解決に一生懸命の人、環境技術に関わっている人など内容は様々。それぞれが“一隅を照らす人間”になり、人数が増えれば、社会・世界全体が輝いていくだろう。
さて、環境省が来年度から自然環境保護を仕事とする「アクティブレンジャー」を募集するという。自然観察会などに興味がある人は、手を挙げてみたらいかがですか?下記は、その関連ニュースです。
<環境省>助っ人レンジャー100人募集へ
(毎日新聞)

環境省は、自然保護官(レンジャー)を支援する非常勤職員「アクティブレンジャー」を全国の自然保護事務所などに来年度から配置する方針を決めた。初年度は約100人を採用する予定で、人手不足に悩む国立公園の管理体制の強化を目指す。来年度予算の概算要求に約3億5000万円を盛り込む。
環境省が管理する国立公園や国指定の鳥獣保護区は計約220万ヘクタール。全国11カ所の自然保護事務所に配置されたレンジャー約230人が、現場で業務に当たっている。しかし、レンジャーの仕事は▽許認可業務▽動植物保護のための調査や見回り▽公園内の施設管理▽自然観察会での解説――など非常に幅が広く、人手不足は深刻だ。
世界自然遺産の候補地になった北海道の知床地区では、皇居の約400倍に相当する約4万6000ヘクタールをレンジャー4人で管理している。
アクティブレンジャーは、自然環境の保護に関心の高い人やレンジャーOBなどを対象に募集する。契約期間は1年。各地の自然保護事務所などで、主に国立公園内のパトロールや自然観察会での指導をする。

今日のエコニュース: 消費行動を循環型社会にふさわしいものに変えていこうと、京都府は今秋にも、府民や企業に環境にやさしい物品の優先購入を勧める「京都グリーン購入ネットワーク」を設立する。府県単位の同様の地域ネットは、全国で初めて設けた滋賀県を含め8番目となる。グリーン購入は、消費者が環境にやさしい物品を環境負荷の大きい物品より優先的に選ぶことにより、市場や製造企業の行動を変え、環境を守る取り組み。1980年代に欧米などで広まり、日本でも全国組織・グリーン購入ネットワーク(本部・東京)が活動している。京都商工会議所や京都工業会、京都精華大、京都生協、コンシューマーズ京都(京都消費者団体連合会)など20数団体・企業がメンバーとなり今秋、設立準備会を開き、情報発信や府民啓発などの事業計画などを決める。同ネットワーク事務局は「京都で地域ネットができることは、他府県へのアピール効果の面でも大きい。多数の企業や住民の参加で、うねりをつくってほしい」と期待している。(京都新聞)



2004/8/24(火) 屋上緑化
東京などの大都会に比べれば、まだまだ街に緑が多い鹿児島。それでも、ビルや自宅に『屋上緑化』を取り入れる動きが出ていると聞いている。
先日朝日新聞の記事に、自宅の屋上を緑化した場合に、費用はどれくらいかかるのか、メリットとデメリットはどうか等の特集が組まれていた。それによると、まず屋上が緑化できる状態か確認すること。設置には防水・排水工事や緑化用の屋根、軽量土壌工事、植栽、他諸経費がかかり、1平方メートル当たり2万〜7万と、規模や程度により、いろいろなパターンがあり、防水層は10〜15年を目安に改修も必要になるとのこと。助成金制度を導入している自治体も、都市部を中心に約40あるらしい。
都市部を郊外並みの緑被率にすれば、街全体が3℃程度の気温低下が期待でき、芝生・藤棚などで屋上を緑化すると、一般の屋上にくらべて、真夏における屋上面温度を最大20度〜30度も低くできるため、建物全体が涼しくなり、引いては省エネにつながる。それに樹木が増えれば二酸化炭素吸収量が増えるなどメリットが多い。

費用と工事トラブル(漏水、建物の損傷)等の問題点に気をつける必要があるが、温暖化防止にはとても有効なようだ。最近はNPO法人「屋上開発研究会」という団体が、屋上空間の有効利用の推進に必要な幅広く正しい知識と技術を持つ専門家を育成し、屋上利用の安全と快適性の確保と、健康で豊かなライフスタイルの実現のために、“スカイフロントコーディネーター制度”という資格制度も作っている。
これからは「屋上で自家菜園、太陽光発電で全エネルギーを賄い、水道代わりに雨水利用、という建物が当たり前!」なんて時代がくるかもしれない。
 ※NPO法人「屋上開発研究会」のHP
今日のエコニュース: 新華社電によると、中国の氷河面積が、地球温暖化の影響により、この約40年間で7%減少したことが、中国科学院青蔵高原研究所の調査で判明した。現在、1年間に解ける氷河の水量は黄河の年間総流量にほぼ匹敵するという。中国の氷河はヒマラヤ山脈を抱えるチベット自治区など西部山岳地帯に集中。総面積は5万9406平方キロに達するが、地球温暖化の進行により、20世紀半ば以降、氷河の溶解が加速している。年間の溶解水量は西部地区の河川総流量の10%を占めるまでに至っている。欧州連合(EU)はこのほど2050年にはスイス・アルプスの氷河の75%が消滅するとの予測を発表。中国西部の氷河の大幅減少も確認されたことで、ユーラシア大陸の東西で地球温暖化の影響が深刻化している状況が浮き彫りになっている。(読売新聞)


2004/8/23(月) 『環境フェスタかごしま2004』のつづき 
もう少し『環境フェスタかごしま2004』で行われた催し物について書きます。
中央公民館の前の広場では、天然ガス自動車やハイブリッド車、ごみ収集車(LPガス車)が展示され、特に天然ガス車については詳しいコーナーが設けられていた。現在すでに全国で2万台以上走っているらしいが、私は車に関心がないため、あまり天然ガス車のことを知らなかった。“CO2はガソリン車の70〜80%”、“酸性雨・光化ガススモッグを防ぐ”、“喘息やアトピーの原因となる黒煙はゼロ”等を知ると、「なかなか優秀!」と思ったが、埋蔵量は天然ガスも61年(石油は40年)と言われているので、大事に使いたい資源である。政府は低公害車の普及に向けて、補助金制度や税制優遇措置などを行っているし、鹿児島市も公営駐車場の一部無料化を始めている。今や車は一家に2台もめずらしくない時代。環境問題と直結しているので、みんなで十分に考えて利用してほしいと思う。
水道水、浄水場(河頭・平川)の水、ミネラルウォーターの4種類の水を飲み比べする“利き水”にチャレンジ。味の違いはわかったが、味の優劣までは???
ごみ分別・リサイクルコーナーでは、いろいろな種類のゴミを適切に分別できるかのゲームに参加。「えっ、これってどっちだっけ?」と迷う物もあり、なかなかスムーズにはいかなかった。帰りには「ごみ減らしアイデア100選」という鹿児島市が出している冊子をもらってきたので、後日このHPでも紹介していきたいと思う。
他にも太陽光を利用した目玉焼き、廃油石けん作り、牛乳パックでのハガキ作り、環境紙芝居、環境クイズコーナー・・・etc、たくさんあり、実行委員のみなさんや市役所の方々が、がんばっていました。以上、報告終わります。
今日のエコニュース:漢方薬の原材料となる生薬のうち11品種121サンプルについて厚生労働省の研究班が調べたところ、半数近くの56サンプルから残留農薬が検出されたことがわかった。生薬には一部を除いて薬事法に基づく農薬の残留基準がない。ただちに健康影響が問題になる濃度ではなかったが、広範囲で検出されたことで、厚労省は農薬の基準値設定などの規制を検討している。(朝日新聞)



2004/8/22(日) 『環境フェスタかごしま2004』
『環境フェスタかごしま2004』が中央公民館で開催され、北野大さんの講演を始め、いろいろな催し物が行われた。(10:00〜16:00)
その中のイベントのひとつ「観てみよう!城山の木や鳥たち」(城山自然観察会)に、私も環境アドバイザーとして参加し、参加者のみなさんにオゾン層破壊や有害紫外線の話をさせてもらった。私の他には歴史、野鳥、樹木・植物、地層、錦江湾の生態系など、各方面のアドバイザーが同行。城山遊歩道を歩きながらいろいろな詳しい話を聞けて、とても楽しめた。実は長く鹿児島に住んでいながら、城山まで歩いて登るのは初めて。途中で防空壕の跡、昔の石の水道管、屋久杉のように着生植物が生えている楠の木など珍しい物も見ることができたし、緑深い木陰の涼しさは格別だった。
今年で3回目だった『環境フェスタ』もたくさんの来場者で賑わいながら無事終了した。一日だけのイベントから学んだことを、毎日の実践にしてくれる人が、一人でも多くいてくださるといいなぁと思う。

10:30中央公民館前のテントで、紫外線に気をつけましょうという話をしてから、約40名で城山へ出発

北野大さんは、「マー兄ちゃんのやさしい環境講座」として環境の話に加えて、弟のビートたけしさんの話し等も、楽しく織り交ぜながら講演された
今日のエコニュース:沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学構内に米軍ヘリが墜落した事故で、県文化環境部保全課の職員らが19日夜、現場の土壌調査を実施していたことが20日、わかった。17日に現場視察をした地元の喜納昌吉参院議員が「米軍が土を掘り返して、放射能測定器のようなものを使用していた、と聞いた。ヘリは劣化ウラン弾のような放射能物質を積んでいたのではないか」と発言するなど住民の不安が高まっていた。放射能のほか、水銀、ヒ素、カドミウムなどについても環境基準を超えているかどうかを調べる。同課によると、サンプルは墜落現場の5カ所で地表5〜10センチの合計5キロを採取。比較のために約50メートル離れた所からも同様に5つのサンプルを持ち帰った。今後、県衛生環境研究所で分析が行われ、結果が出るまで1カ月近くかかる見込みだという。 (産経新聞)


2004/8/21(土) 水田・農地で涼しさを取り戻す
18日から始まっている「打ち水大作戦2004」。全国各地で開催され、お祭り気分で楽しみつつ、実際に気温低下が確認されているようだ。
さて打ち水もいいが、気温の上昇抑制に一役かっているものに「田んぼ(水田)」がある。水田はもちろん、食糧供給が一番の役目だが、その他にも水害防止(山からの鉄砲水を止める)、生態系の保護(多種多様な植物や昆虫類が生息)、そして気温低下(大量の水が周囲の気温上昇を抑制)など様々な環境保全に役立っている。
農水省では、水田以外の農地でも猛暑を緩和する効果が見込まれるとして、今年度から3年かけて農地との距離や作物の種類、風向きによる冷却効果を調べることを決めた。農水省の試算によると、関東の8月の平均気温では水田10アール当たり1日に6.1トンの水が蒸発し、気化熱として361万7300キロカロリーの熱量が奪われる。冷房能力に換算すると、6〜9畳用のエアコン80台分にも相当するという。実際に昨年8月に、都市と、まとまった農地が混在する埼玉県春日部市で実施した予備調査では、市街地の気温が35度に達した日でも、水田地帯は29.5度だったとのこと。
地球温暖化で暑くなっているのは確かだが、それと同時にコンクリートジャングル化した町そのものが、気温上昇を助長しているのも明らかだ。環境問題はいろいろな事が絡み合って難題も多いが、ひとつずつ解決策を見つけて改善できたらと思う。
今日のエコニュース:琵琶湖の全域で農薬が低濃度ながら検出されていることが18日までに、複数の研究者の調査で分かった。環境基準を大きく下回るものの、研究者は生態系に及ぼす影響は未知数なことから「長期的な調査が必要だ」と主張している。滋賀県立大の須戸幹講師(環境化学)が2001年の4月から12月に、北湖の9地点や琵琶湖大橋直下で採水した結果、水田の除草剤や殺菌剤に使われる12種類の成分を検出した。最大濃度はモリネートが0.44マイクログラムで今春厳しく改定された水道の水質基準の11分の1だったほか、いずれも基準の20分の1−3000分の1の濃度だった。このうちシメトリンなど3種類は年間を通じて見つかり、水深50メートルからも検出された。「湖の上層と下層の水を隔てる境が消失する冬から春にかけて湖水の循環が起こることにより、農薬が下層へ拡散している可能性がある」とみている。(京都新聞)


2004/8/20(金) 意識的に呼吸する
私たちは生まれた瞬間から誰に教わることなく自然(無意識)に呼吸しています。しかし命の基礎であり、無くてはならない呼吸に対して「大事(丁寧)にしていますか?」「意識して行っていますか?」と問われれば、多くの方たちは「NO」と答えるのではないでしょうか。
腹式呼吸法、丹田呼吸法、ヨガ式の呼吸法など、昔から呼吸法と健康には大きな関係があると言われています。それぞれにいろいろな方法はありますが、まずは呼吸を意識的に行うことが大事なようです。
『意識的呼吸法の効果』として、@ストレスと緊張を解き放つ、Aエネルギーと持久力を高める、B感情をコントロールする、C 病気を予防・治療する、D美しく老いる、E痛みをコントロールする、F集中力と行動力を高める、G精神的変容を促進するなどが、上げられます。
難しい呼吸法はさておき、胸やおなか、体いっぱいに息を入れる『深呼吸』だけでも続けると、体の隅々の細胞まで活発になります。特に、朝に行うといいと聞きます。是非、毎朝続けてみませんか。
今日のエコニュース:東京都羽村市神明台のHOYA羽村工場跡地で、発がん性が指摘されているテトラクロロエチレンが最大で環境基準の7700倍の値で検出されたことが18日、分かった。同社によると、土壌を1月から8月にかけて検査したところ、最大で水1リットル当たり77ミリグラムのテトラクロロエチレンを検出した。また、発がん性が指摘されるトリクロロエチレンも基準値の40倍だった。同工場では1965年から眼鏡レンズなどを製造し、昨年、操業を中止した。これらの物質は製造過程で使われた。同社は「地下水汚染の心配はない」としている。 (読売新聞)


2004/8/19(木) 海のゴミ問題も国際協力
この事務局日誌でも、度々取り上げている“海のゴミ”。海のゴミは景観を損なうだけでなく、生物にも悪影響を及ぼす深刻な問題。夏は特に、大勢の人が海水浴に行ったり、海岸でバーベキュー・花火をしたりと、多くのゴミが捨てられしまうようだ。
『クリーンアップ全国事務局(JEAN)』を始め、いろいろな団体や個人が警告を続けているが、なかなか改善がみられない。その理由のひとつとして、海は世界中につながっているので、一地域だけで対策を講じても全体の解決には至らない点にある。私が吹上浜で『かごしまクリーンアップ』に参加した時も、明らかに日本製ではないゴミが落ちていた。
環境省は来年度から海岸の漂着ゴミについて、実態調査と削減に取り組む方針を決めた。日本海沿岸に漂着したゴミの量を調べ(5カ所で年2回)、発生源を特定。そして調査結果を踏まえ、日本と中国、韓国、ロシアの4カ国で漂着ごみ削減に向けた国際的枠組みを3年以内に築くことにしたという。
財団法人「環日本海環境協力センター」によると、02年に日本に漂着したゴミの量は約11万トンと推定されており、特に日本海沿岸では、韓国のハングル文字や中国の漢字が表記されたゴミが多く見つかっているとのこと。
海は世界中の人たちの共通財産。国際協力をしながら、その海を守ることは私たちみんなの義務だと思う。プランクトンの体内からもプラスチックが見つかった海にしてしまった責任は重い。
今日のエコニュース:佐賀県太良町大浦の牟田友尻に幅1キロ以上にわたって広がるアサリ養殖場が、今月上旬から発生した赤潮の被害を受け、来年2月の出荷に向け育成中のアサリがほぼ全滅したことが分かった。被害に遭った漁民からは、諌早湾干拓事業との関連を指摘する声が上がっている。(毎日新聞)


2004/8/17(火) 風流なエコチャレンジ
昨年8/25に行われた「大江戸打ち水大作戦」。前代未聞、世界初の試みは、今年も新しい展開で、明日8/18から25まで「打ち水大作戦2004」として行われる。
昨年は国土交通省やNPOなどが主催となり、30万人参加で東京都内の5カ所で行われ、付近の気温を一時的にではあったが0.5〜1度ほど下げた。
今年は全国各地で100万人が参加する見込み。基本的には、お風呂の残り湯などの二次水を使い、18日と25日は正午の時報に合わせて、各自一斉に水をまく計画。またこのイベントを機に、打ち水を習慣化させようというねらいもある。
今年の合い言葉は「風をおこそう」。打ち水し温度差ができると実際に風が起きるし、この企画により環境への関心が高まり、新たな風が起きるかもしれない。
ヒートアイランドが進んでいる都会ばかりでなく、地方でも周りをコンクリートで固められている一般家庭やオフィスも多い。コンクリート、アスファルトが熱せられて、下から上がってくる熱気は異様な感じがする。私も暑くて風がないときは玄関を少し開け、その前に打ち水をするようにしている。ただ郵便屋さんや宅配の人が来たときに、怪訝な顔をされるのがイヤなのだが。
みなさんも是非、昔からの生活の知恵を今一度、利用してみましょう!
 ※「打ち水大作戦2004」のHP
今日のエコニュース: 二酸化炭素の増加などで、今世紀末に欧米を襲う熱波は、現在より厳しく頻繁に、かつ長く続くようになることが、米国立大気研究センターのコンピューター予測で明らかになった。米科学誌サイエンス最新号に掲載された。同センターは、二酸化炭素などの排出対策を行わなかった場合を前提に、欧米の気候の変化をコンピューターで計算、現在(1961―90年)の平均値と、将来(2080―99年)の予測値とを比較した。その結果、米南部や西部、地中海東部沿岸などで気温が約3度上昇。パリではこれまで8―13日だった熱波の期間が11―17日にまで増えることがわかった。パリやシカゴでは、これまで年1,2回の頻度で熱波が襲っていたが、今世紀末には、熱波の発生する確率が約3割増え、年2回以上発生。熱波の続く期間も延びるという。昨夏、フランスを襲った熱波では約1万5000人が死亡。95年夏の米シカゴの熱波でも739人が死亡している。(読売新聞)


2004/8/16(月) 海洋汚染
下記のニュースは6/23に発表され、事務局日誌でも取り上げたが、詳しい内容がインターネットで流れていたので、転載します。
プランクトンの中にもプラスチック――深刻化する海洋汚染

 国際連合は今年の『世界環境デー』が取り組むテーマとして、海を選んだ。海に大きな悪影響を及ぼしているものの一つが、身近な素材、プラスチックだ。
国連のアナン事務総長が発表した声明によると、プラスチックをはじめとする海に投棄されたごみが、毎年100万羽以上の海鳥と10万頭にのぼる哺乳動物やウミガメの命を奪っているという。
 死んだアシカ、イルカ、ウミガメなどの胃の中から、ビニール袋、プラスチック製のボトルキャップ、発泡スチロールでできたコーヒーカップがよく見つかる。世界環境デーにちなんだ会議に集まった参加者の多くは、海洋動物の死とプラスチックの関係について懸念している。4月には、オランダの科学者チームが北海のごみに関する報告書を発表し、フルマカモメ[カモメよりやや大型の海鳥で、北極圏周辺に分布]の胃に平均して30個のプラスチックが入っていたと報告している。
 非営利の環境団体『アルガリタ海洋研究財団』(カリフォルニア州ロングビーチ)のビル・マクドナルド副会長によると、海中では大きなプラスチックがクラゲやイカのように見え、小さな破片は魚の卵に見えるという。
 また、海中を撮影する映画制作も行なっているマクドナルド副会長は、アホウドリの親が遠くまで飛んでいって、プラスチック製のボトルキャップやライター、夜釣り用のプラスチック製発光器具などを巣に持ち帰り、ひな鳥にエサとして与えてしまうのを見たと語っている。
 「海中には驚くほど大量のプラスチックが存在する」と、マクドナルド副会長は言う。アルガリタ海洋研究財団の研究者はこの数年間、北太平洋の真ん中の広範な海域でサンプルを採取しており、藻類1キログラムに対し、6kgのプラスチックを発見している。
 世界中で毎年1億tを超えるペレット状のプラスチックが生産され、自動車、コンピューター、パッケージ、ペンにいたるまで、ありとあらゆる製品に加工されている。
  米国海洋政策委員会の研究者アンジェラ・コリドア氏によると、海中に存在するプラスチックの約20%は、船舶や海上プラットフォームから投棄されたもので、残りは風や水によって陸上から運ばれたものだという。プラスチックを食べたり、プラスチック製品が体にからまったりして海洋動物が死ぬだけでなく、生息環境そのものがプラスチックによって悪化し、破壊される、とコリドア氏は指摘する。「魚にとっても人間にとっても良くない。汚れた海岸に行きたいと思う人はいないはずだ」
 また、ペレット状のプラスチックには、DDT、PCB(ポリ塩化ビフェニール)といった毒性の高い物質を引き寄せる性質があり、実質的には毒薬のようなものだ。日本の研究者たちによると、吸着された有毒物質の濃度は水中と比べて100万倍も高くなっているという。さらに、プラスチック自体からビスフェノールAのような内分泌撹乱物質[環境ホルモン]が溶け出す危険性もある。
 マクドナルド副会長は、カリフォルニア州オレンジ郡のプラスチック製品製造工場からこぼれ出したペレットの「吹きだまり」に出くわしたことがあるという。「強い風雨を受けて、ものの3分ほどでペレットの一部がすぐ側の小川に洗い流された」
 プラスチックの大半は生分解されないため、除去しないかぎり何百年でも海中にとどまり、どんどん小さく砕けていく。イギリスの科学者チームは最近、海中のいたるところに――海洋の食物連鎖の要となるプランクトンの体内にさえ―― 微細なプラスチック片が存在することを発見した。
 この科学者チームは、海中に存在するプラスチックの量が1960年代以降、少なくとも3倍に膨れ上がった点についても指摘している。これほどのプラスチックが海洋の生態系にどんな影響を及ぼすかは分かっていない。
 水産学を専門とする科学者として名高いランソム・マイヤーズ博士は、プラスチックによる海洋汚染が最大の問題ではないという見方だ。それでも、海洋の生態系に思いがけない影響を及ぼしている可能性はあると認めている。「海で起きていることを理解する人間の能力は、非常にお粗末なものだ。現在のところ、海洋にとっていちばんの脅威は、底引き網漁による乱獲と生息環境の破壊だ」
 海洋政策委員会は仮報告書の中で、米国の海岸と海洋を護るために残された時間は尽きかけていると警告している。同委員会は提案事項として、ホワイトハウス内に海洋委員会を設置すること、魚介類の乱獲を促進する計画に助成金を与えないこと、海洋研究への投資額を倍増することなどを求めた。
 海洋政策委員会のコリドア氏はこれらに加えて、海洋のごみを監視する米海洋大気局への資金提供を再開すべきだと主張している。
 アルガリタ海洋研究財団のマクドナルド副会長は次のように述べている。「われわれは毎年のように、海に関する悪い知らせを耳にしている。海が大きな問題を抱えている事実に、人間がようやく気づきはじめたのだ」
今日のエコニュース: 世界最高峰のエベレスト(中国名チョモランマ)の標高が、地球温暖化の影響で年々低くなっていることが、中国科学院青蔵高原研究所などの調査で明らかになった。新華社通信によると、エベレストの標高は、1966年には8849.75mだったが、99年には8848.45mとなり、1.3m低下した。1年の低下ペースは75年から92年までは1cmだったが、92年から98年までは約10cmに拡大し、99年には13cmに達したという。エベレストの山頂部分は厚さ十数mから数十mの雪と氷の層が存在する。研究者は、「気温の上昇は、雪が氷に変化するプロセスを加速する。標高の低下は、雪が氷に引き締まる過程で起きた」と指摘。実際に標高の急低下が始まった92年は、「気候が急激に温暖化した時期と付合する」としている。(読売新聞)


2004/8/14(土) 感謝し、真面目に
9日は福井県美浜原発(関西電力)での事故、13日には沖縄県宜野湾市での米軍機墜落事故。死者数だけみれば、毎日のように起きているたくさんの事件事故の中に埋まりそうだが、事の重大さや与える影響は、計り知れないほど大きかった。
危険と隣り合わせで生活している私たちの日常。改めて、人間がすることに対して「絶対安全はないんだ」ということを感じた。今回の事故も、諸事情が重なったとは言え、そこに怠慢や驕りがあったことは否めないと思う。
いくら文明が発達しても、技術が進歩しても、私たちは万物に対して謙虚でいるべきだろう。このお盆の時期に、“生かしていただいている命に感謝し、自分のやるべきことを真面目に取り組むこと”を、今一度考えてみたいと思う。
今日のエコニュース: 京都市は11日、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量削減のための計画策定を業者に義務づける全国の自治体で初めての「地球温暖化対策条例(仮称)」の大綱を明らかにした。来年春までの制定を目指す。市内で販売されるエアコンと冷蔵庫に、省エネ性能を5段階評価した独自のラベル表示を義務付ける。(毎日新聞)


2004/8/13(金) 梅干し作り その5
3日3晩干した梅とシソ。表面には塩が噴きカラカラ状態。それを梅酢の中にもどして、梅干し作りが一応終了した。3年以上寝かせた梅干しは万能薬になるということなので、しばらく熟睡してもらうことにする。
今日のエコニュース:ディーゼル車の排ガスに含まれる大気中の粒子状物質(PM)が03年度、過去10年間で最低だったことが埼玉県青空再生課のまとめで分かった。埼玉や東京など首都圏4都県は、昨年10月からディーゼル車にPM減少装置の装着を義務付けており、同課は「規制が効果をあげているとみられる」と話している。同課によると、住宅地の観測点57カ所では、PMの年平均値が昨年度、大気1立方メートル当たり0.034ミリグラムで、ピークだった95、96年度(0.051ミリグラム)の3分の2に減少した。また、主要幹線道沿いの23地点でも同0.039ミリグラムと過去10年で最低となり、ピーク時の94、95年度(0.065ミリグラム)の6割にとどまった。住宅地の観測点57カ所のうち、環境基準値(1立方メートルあたり0.1ミリグラム以下)を満たしたのは39カ所。一方、幹線道沿いの観測点では23カ所のうち3割の7カ所にとどまった。(毎日新聞)


2004/8/12(水) 中国の大気汚染
韓国が中国から排出される大気汚染物質により、多大な被害を受けていることが、ソウル大学の研究チーム(中国科学院と共同調査)による論文で明らかになった。
それによると、二酸化硫黄、窒素酸化物など韓半島の大気汚染物質の最大49%が、中国から飛んできたもので、特に国内生態系の約30%は、中国で発生した汚染物質によって「耐えられない水準」の致命的な悪影響を受けており、問題はこれ以上放置できない水準になっているという。
日本は島国なので、隣国から直結した大気汚染の環境影響は受けにくい。しかし大陸になると、そうはいかない。国境なんて人間が決めた線引きでしかないので、大気には関係ないのは当たり前。「世界の工場」と言われる中国の公害問題が深刻になっている状況は以前から言われているが、その影響は徐々に拡大しているようだ。
今日のエコニュース: 世界保健機関(WHO)の研究組織「国際がん研究機関」が、シックハウス症候群の原因物質「ホルムアルデヒド」について、発がん性があると認定していたことが分かった。これを受け日本でも、国の規制行政に影響力を持つ日本産業衛生学会の許容濃度委員会が、同物質の発がん性について検討する可能性が高くなった。(毎日新聞)


2004/8/11(火) 船のリサイクル
いろいろなものがリサイクルされる世の中になってきたが、それは船も例外ではなさそうだ。9日付けの産経新聞の記事を転載します。
FRP船リサイクル義務 昭和40年代大量製造…廃船ラッシュ間近
国交省、システム構築へ
繊維強化プラスチック(FRP)製のプレジャーボートや漁船のリサイクルシステムの構築が、平成17年度から具体化することになった。国土交通省が取り組むもので、昭和40年代に大量製造されたFRP船が耐用年数の時期を迎え、今後、年間7千−1万2千隻の廃船が出る事態に備える目的だ。自動車や家電製品のようにメーカーにリサイクルを義務付け、所有者に処理料金を負担してもらう仕組みを作り、2,3年後に稼働させる。
FRP船は木造船より耐久性などが優れているため昭和40年代から普及が始まり、海洋レジャーブームが広がった45年前後に年間1万5千−1万6千隻が製造された。耐用年数は30数年とされ、数年後に大量廃船時代が訪れる。
しかし、自動車などと違ってリサイクルが進んでいないのが実情。処置に困った所有者が不法投棄するケースも多く、他の船の航行障害になるなど各地で問題となっている。こうした不法投棄船は全国で約1,200隻に達するという。
このため、国交省は12年度からメーカーなどと共同でFRP船リサイクル技術の研究開発をスタート。FRP船を解体・破砕し、その破砕片をセメントの原・燃料として利用する技術にめどがついたため、17年度からシステムを構築することになった。
自動車リサイクル法のような法律を作るか、廃棄物処理法の枠内でシステムを作るかは今後検討するが、資金管理法人が所有者から処理料金を集め、メーカーが廃船の引き取りとリサイクル処理を行う案が有力視されている。FRP船の処理には現在20万−30万円かかるが、リサイクルシステムでは処理料金を10万円未満に抑えたいという。ただ、200社以上あるメーカーの大半は中小企業のため、業界の足並みをそろえるのに時間がかかりそうだ。これと並行し、国交省は解体しやすく、FRP使用量を減らした船(エコ・ボート)の開発も進めている。
今日のエコニュース: 環境省は、地球温暖化防止などへの意識を高めてもらおうと、環境に優しい活動を実践する家族「エコファミリー」を募集し、リーダーを「わが家の環境大臣」に認定する事業を来年度スタートさせる。エコファミリーは、インターネットで登録。買い物袋を持参しての買い物やごみ拾いの励行など、環境に優しい活動への取り組みを宣言すると「大臣」の認定証が送られる仕組み。認定した家庭には、毎月の電気、ガスや水道の使用量といったデータから、一家のエネルギー使用量や二酸化炭素の排出量が出せる環境家計簿ソフトを配布し、省エネなどの取り組みに活用してもらう。環境豆知識やエコツアーの情報なども配信する。優れた活動を報告した家族は表彰することにしている。(読売新聞)


 

2004/8/10(火) 梅干し作り その4
“土用”は、とっくに過ぎてしまったが、今日やっと梅干しの土用干しを始めた。「3日3晩干す」とか、「夜は梅酢の中にもどす」とか、いろいろな方法があるようだが、とりあえず漬けていた瓶の中からとりだして広げてみた。数えてみると101個。数は少なくて少々寂しいが、まぁここまでカビも生えずにできているので、自分としては上々の気分。狭い我が家で日光を求めて移動しながら干す3日間になりそうだ。
今日のエコニュース: 奄美大島に所有する山林内の植物が希少植物に指定されたため、林業が継続できなくなるとして、鹿児島市の「岩崎産業」(岩崎芳太郎社長)が鹿児島県の須賀龍郎知事(提訴時、7月に退任)を相手に指定取り消しを求める訴訟を6日までに鹿児島地裁に起こした。訴状や鹿児島県によると、県は4月までに「希少野生動植物の保護に関する条例」に基づき保護の対象とする41の動植物を指定。奄美大島の山林面積の1割強に当たる約6500ヘクタールを所有する岩崎産業の社有林には12種類の指定植物が存在し「植物を保護しながら林業を営むことはコスト面などから不可能に近い」と主張している。(共同通信)


2004/8/9(月) カナダの氷河も
昨日は富士山の永久凍土のことを書いたが、7日付けの読売新聞にもカナダ最北部の氷河が100年間で9割も減少したというニュースが掲載された。何千年も維持されてきた自然が、今、世界各地で崩壊している。
『カナダ最北部の氷河、100年間で9割消えた』(ワシントン=笹沢教一)
北極海に面したカナダ最北部で氷河など陸上の氷が過去100年の間に9割も消失、流氷など海上の氷も過去15年で厚さが3分の1にまで減っていることが、カナダ・ラバル大などの観測で6日、明らかになった。極地で顕著とされる地球温暖化の影響と見られている。
同大などの観測によると、19世紀末と20世紀初頭に行われた探検では、カナダ最北端のエルズメア島一帯に広範な氷が定着していたことが記録に残っている。しかし、1980年代になると、氷が著しく減少。現在、同島北西岸を覆う氷床は5つだけになり、総面積は100年前の1割になってしまった。
5つのうち、北極最大のワードハント氷床(表面積約440平方キロ)は2002年ごろから割れ始め、昨夏に大きく割れた際には氷床内の湖(面積150平方キロ)から淡水が海へ流出したことも確認された。湖は毎年夏季に出現し、塩分の少ない水を好む原始的な微生物が生息しているが、生態系に深刻な影響が出ている。
今日のエコニュース: 環境省は6日、一般廃棄物と産業廃棄物の焼却施設からの03年(02年12月−03年11月)のダイオキシン排出量が、97年(96年12月−97年11月)に比べ約98%減少したと発表した。ダイオキシン排出源としては、ほかに小型焼却炉や金属製造など産業部門があり未集計だが、これらを含めても02年度末で97年に比べ総排出量9割削減という政府目標達成は確実としている。同省は「焼却施設の高性能化が進んだため」と分析している。総排出量は、一般廃棄物焼却施設が71g、産業廃棄物施設が74gで合計145g。前年の635gと比較して77%、97年の6500gと比較して98%減少した。(共同通信)


2004/8/8(日) 富士山の永久凍土
TV番組「素敵な宇宙船地球号」で、富士山のことを取り上げていた。
ここ30年間で富士山の環境は劇的に変化したという。山開きの時、まだたくさん残っていた雪が減少、富士山で枯れることのなかった井戸の水が夏場枯れるようになった、7,8合目まであった永久凍土が山頂付近にしか残っていない、土砂崩落が頻繁に起きる(岩・土をつなぎ止めていた永久凍土がなくなったため)、森林限界が上がり緑がどんどん上へと広がっている・・・そのすべての原因は、地球温暖化!
これまで東京ドーム60杯分の土砂が崩れ落ちている上、登山者にたくさんのゴミを捨てられ、きっと霊峰富士は苦しみ悲しんでいることだろう。
私たちは近い将来、日本人のイメージとしてある“青い山肌に白い雪”をかぶっている姿ではなく、“緑に覆われた普通の山”として、富士山を目にするかもしれない。残念なことだ。「ストップ・ザ・温暖化」を、改めて思う。
今日のエコニュース: 国土交通省は5日、環境に優しい運転の実践を宣言したトラック事業者に、空吹かしや急発進の有無など走行状況の詳細な管理ができ、燃費向上に役立つ機能がついた車載器を安くリースする制度の導入を決めた。05年度予算の概算要求に数億円を盛り込み、二酸化炭素(CO2)の排出削減につなげる。事業者にとっては、車載器を活用しドライバーの走行を管理、指導することで10−30%の燃料費削減効果が期待できる。新制度では、全国から応募で約100の事業者を選び、「1年でCO2を10%減らす」といった目標を掲げた計画を提出してもらい、車載器などを5年程度リース。目標達成状況を評価し、成績が悪ければリースを打ち切る。(共同通信)


2004/8/7(土) 食糧自給率の低迷
農林水産省は6日、03年度の食糧自給率(カロリー換算)が6年連続で40%だったと発表した。政府は10年度までに45%に上げることを目標にしているが、具体的な対策が進んでいないのが実状だ。
海外の自給率は米国122%、フランス121%、ドイツ99%、イタリア69%、英国61%(01年)などで、日本は先進国中で最低。穀物自給率だけをみても02年時点で、世界175カ国のうち128番目、先進国が加盟する経済協力開発機構(OECD)30カ国のうちでは29番目と、これまた最低水準。日本の自給率は1960年度には79%だったが、食料輸入の増加に伴って年々低下し、98年度以降は横ばい状態が続いている。
異常気象で不作が続いたら・・・戦争で輸入がストップしたら・・・不測の事態になったとき、私たちの“食の安全保障”は極めて厳しい。しかもそのような状況にありながら、流通段階での廃棄分や家庭・外食での食べ残しで、20%以上を無駄に捨てている矛盾。早急になんとかしないと、本当にバチが当たりそう。。。
今日のエコニュース: 環境省は5日、市町村が収集した家庭ごみを、処理を委託した業者が不法投棄するのを防ぐため、市町村が最終処分まで責任を持つように都道府県の指導を求める通知を出した。不法投棄した業者が倒産するなどして、投棄された地元自治体が撤去する場合、費用はごみを排出した市町村が負担すべきだとしている。通知に基づき環境省は、1995−97年にかけて茨城県神栖町と福井県敦賀市でそれぞれ家庭ごみが不法処理された問題について、ごみ処理を業者に委託した関東や中部地方などの市町村に撤去費用を負担するよう要請した。関係市町村間で負担額などを調整する。(共同通信)


2004/8/6(金) 非核への道を
今日は59回目の「原爆の日」。広島港からフェリーで20分ほどの似島(にのしま)では、今夏、原爆死没者の遺骨85人分がみつかった。この島には原爆投下直後、負傷者を収容するため臨時野戦病院が設置され、推定1万人が運ばれたらしい。家族のもとに帰ることなく眠り続け茶褐色に変色した遺骨は、今年やっと平和記念公園の供養塔に納められたという。
『核』はこの59年間の間に複数国(米・露・英・仏・中・印・パキスタン、イラン?北朝鮮?)に広がり、地球上すべての人たちにとって共通の驚異となっている。
広島市が核実験に対して抗議した回数は587回を数え、今年5月の米国の臨界前核実験まで、この36年間でゼロだった年はなかったらしい。世界はいつまで、『非核』とは逆方向へ歩んでいくのだろうか。
この時期になると、特に原爆の恐ろしさを伝え聞く。とても悲惨で悲しい過去だが、それは未来でもあり得ることを、私たちは真剣に受けとめなければいけないと思う。8/6や8/9、8/15だけではなく、日々『非核』『平和』を願いたい。
今日のエコニュース: 環境省は3日、二酸化炭素(CO2)や代替フロンなどの温室効果ガスの排出量について、市場原理を活用して、企業が互いにやりとりしながら削減する国内排出量取引市場を来年度から創設する方針を決めた。企業は削減目標を掲げて自主参加し、目標達成すれば省エネ設備などの補助金が受けられる仕組み。削減に余力がある企業が、削減に苦しむ企業に対して余剰枠を売ることで、全体として無理なく確実に目標を達成できるのがメリットだ。同省や三重県が取引実験を行ったが、本格実施は国内で初めて。同省は来年度予算の概算要求に、参加企業への設備補助金として数10億円を盛り込む方針。地球温暖化防止のための京都議定書の目標達成に向け大きく弾みがつきそうだ。排出量取引市場は既に英国が実施。来年1月には欧州連合(EU)が域内の取引をスタートさせることを決めている。(共同通信)


2004/8/5(木) 以後、気をつけます!
今日は反省の弁。注意力に欠け、漫然と仕事をしていたことと、整理整頓ができていない自分が露呈。そしてそれにより、複数の人に不愉快な思いをさせ、加えて私も午後からの予定をキャンセルせざるを得なくなった。昨日「5S」のことを取り上げたばかりなのに、「しっかりせー!」と拳骨を自分で自分に入れたいくらいだった。
それから数時間かけて書類などの整理整頓を始め、あれこれと自分の悪い行動パターンを是正した。でも振り返ればこれまでも、同じような小さな見落とし・失敗はあったのに、それに十分に対処してこなかったことにも原因があることに気が付いた。
なんかまだ心がすっきりしないが、今回の失敗を繰り返さず、糧にできるように気持ちをもっていきます。でも今日は本当に、汗をいっぱいかいた一日だったなぁ。暑くて出る汗はもちろん、冷や汗も・・・(^^;
今日のエコニュース:総務省は3日、湖沼の水質保全政策について、「期待される水質改善効果が認められない」などとする初の政策評価をまとめ、農林水産、国土交通、環境の関係各省に通知した。評価には、水質保全計画の見直しや、汚水などの排出量を抑制する新たな政策の検討を求める意見を添えた。総務省は、環境省が定める水質環境基準を達成しておらず、水質保全が必要とされる全国10カ所の「指定湖沼」を中心に、水質汚濁の度合いを示すCOD(化学的酸素要求量)などの資料を分析し、地元自治体から聞き取り調査をした。その結果、すべての指定湖沼がCODに関する環境基準をいまだ達成しておらず、琵琶湖、中海など4湖沼では水質が悪化傾向にあると結論付けた。(読売新聞)


2004/8/4(水) 「5S」について
風水で有名なドクター・コパ氏が、『「西に黄色い物を置くとお金が入ってくると聞き実践しているが、いっこうにお金がたまらない。」と言う人がいます。それは、その人の家や部屋が片づいておらず、ホコリがたまっているのだと思います。まず、家の中をきれいにすることが先決で大事なことです。』と、言っているのを聞いたことがある。
マネジメント用語の中に「5S」というものがある。
整理(Seiri):要るものと要らないものの区分をして、要らないものを一掃すること。
整頓(Seiton):「何を、どこに、どの様に置くか」を決めて実施すること。
清掃(Seisou):ゴミ・汚れのない状態にすること。
清潔(Seiketu):ピカピカの状態に磨き上げること。
躾(Situke):整理・整頓・清掃・清潔の状態を常に維持すること。
整理から整頓、清掃と、躾に向かうほど実施・定着化は難しい。5Sが徹底した職場は、無駄な作業や過剰在庫がなくなり、安全で効率的な職場状態が出来上がるため、『会社を変える「5S」の基本』などの本も出版されているほど。
これは会社だけでなく、家庭でも同じようなことが言えると思う。でも、私も「5S」が苦手。その都度、片づけたり掃除したりすれば短時間で済むのに、後延ばしにするために余計に時間がかかる。それがわかっているのに、なかなか実行できない。(^^;
そうそう、ドクター・コパ氏は「玄関に一日中、靴を出しっぱなしにしているような家には“運”は入ってこない。」とも言っていました。さて、皆さんのご家庭は?
今日のエコニュース:環境省は1日までに、アジア各国の環境、廃棄物担当部局と来年度から「アジア資源循環推進ネットワーク」(仮称)を構築し、環境汚染防止やリサイクル推進のため、情報交換を進める方針を決めた。6月に米国で開催された主要国首脳会議で、廃棄物の発生抑制、再使用、再生利用(3R)を目指す「3Rイニシアチブ」が合意されたのを受け、国際的な循環型社会形成に取り組む。ネットワークは、中国、韓国、インドネシアなど東アジアの10カ国前後で構成。各国の廃棄物・リサイクル関係の制度、規制などをデータベース化して自由に参照できるようにし、輸出入の際の審査などを効率化。国際間のリサイクルを行う上での制度的課題や、不法投棄などを防ぐ仕組みづくりなどについて事務レベル会合で協議する。(共同通信)


2004/8/3(水) 暑い夏も、凛と咲く蓮の花のようになりたいが。。。
蓮が今、黎明館下のお堀で、きれいなピンクの花を咲かせている。私は口にしたことはないが、蓮の花や葉はお茶に、実や蓮根は薬として昔から利用されているらしい。
気象庁のまとめによると、7月の天候は関東以西は猛暑が続き、雨の少なさも記録的なものとなった。一方では、すでに秋の虫が鳴いており、20日ぐらい前倒しで季節が早まっているという話しも聞く。
でも8月も暑くなりそうなので、蓮の花のように凛と涼しげに過ごすのは無理かな (^^;

 花の美しさもさることながら、葉の大きさには圧倒される。
今日のエコニュース: ダイオキシンと似た毒性を持つことが注目されている臭素化ダイオキシンの汚染が、瀬戸内海や大阪湾周辺に広がっていることを、摂南大の太田壮一助教授らが7/31までの調査で確認した。中でも岡山県の水島港周辺で採取した海底の泥からは、環境省が実施しした全国調査の最大値の10倍以上という高濃度の臭素化ダイオキシンが見つかった。今後、発生源の解明など詳しい調査が必要になりそうだ。太田助教授は「周辺に多い化学物質工場などが発生源とみられるが、詳しいことは分からない。他にも汚染の激しい場所が存在する可能性もある」と指摘している。研究グループは02年、大阪湾と瀬戸内海沿岸の17カ所で海底の泥を採取し、含まれる臭素化ダイオキシンを分析。水島港近くの泥から1g当たり1万6000ピコ(1ピコは1兆分の1)gの臭素化ダイオキシンを検出した。(共同通信)


2004/8/2(火) アメリカ 豊かさの裏で 〜その3〜
毎日新聞に掲載されていた『豊かさの裏で 〜04米大統領選の土壌 第2部〜』の第4、第5話の内容を簡単に紹介します。
米国がITブームに沸いた90年代、「立役者」として持てはやされたハイテク技術者やホワイトカラーの中間層の人たちが今、加速するアウトソーシング(外部への業務委託、生産拠点の海外移転)により、リストラの波の中にいるという。安い賃金で働く(働かされる)移民に仕事を奪われているからだ。しかし一方では工場の海外移転で、その移民の人たちの仕事さえ、奪われようになってきた。(今年1月、ジーンズで有名な「リーバイス」はテキサス州にあった米国内最大の工場を閉鎖したため従業員800人が解雇された)
また、失業者や低所得者は医療保険制度に加入できない人たちも多く、米国勢調査局によれば、02年の保険未加入者は総人口の15.2%にあたる4360万人。前年比で240万人も増加している。(NPO法人の統計では8180万人に上るとの統計もある)
日本でも、同じような現象は起きている。「企業再建」のため、切り捨てられる人たち。収入が少ないため、保険に入れない人たち。。。
先日、日本の昨年1年間の自殺者は3万4427人と前年より2284人(7%)増え、統計を取り始めてから最悪を記録したことがわかった。その中で、景気低迷などを反映して、特に働き盛りの40〜50代を中心に、負債や生活苦、失業といった「経済・生活問題」が動機とみられる自殺者が急増し、初めて8000人台に達したという。日本も世界から見れば、豊かな国だけど、その裏には「いろいろあり」です。
今日のエコニュース: 大和村が計画している村道の拡幅工事で、NPO法人「奄美野鳥の会」が7/28、工事によって奄美大島の希少野生生物の生息に大きな影響が出る恐れがある、と永田武光村長に工事の中止を求める要望書を提出した。拡幅計画は、同村名音集落から川沿いに山中の森林都市公園を結ぶ村道大棚名音線の3キロ、4Mの幅員を5Mにする。車の離合が難しく、同公園近くに果樹畑を持つ名音集落民から拡幅要望があった。着工は来年度以降の予定。要望書では、拡幅区間は国の特別天然記念物のアマミノクロウサギや天然記念物のオオトラツグミなどの生息地域で「特にオオトラツグミは営巣地になっている可能性が高く、将来保護すべき重要な地域。工事によって営巣地の喪失や生息環境への大きな負荷が避けられない」としている。これに対し、永田村長は「村民の生活にかかわる事業で理解を求めていきたい」と環境に配慮しつつ工事を進める考えを示した。(毎日新聞)


2004/8/1(日) たんぼ便り その4

5/9に手蒔きした3面は稲の定着、成長にばらつきがある。
6/25に手植えした緑米(もち米)は、さすがに整然と並び、
稲の色も緑が濃い。(草刈り ・草取り前の状態です)

下段の手蒔きした田んぼの水の流れ込むところは、草も稲も身の丈ほど茂っていた。よくよく見ればすでに穂穂も。
草と共に成長している稲穂がわかりますか?

稲の可憐な白い花と、りっぱな稲穂。籾を手蒔きして、わずか
2ヶ月足らずで、実を付けるとは驚き!
北薩方面は雨不足が深刻で、特に長島町では稲が枯れ始めた所もあるらしいが、東市来の田んぼは今日もイキイキしていた。
手蒔きした3面はばらつきが目立ったので、多い所から間引きして少ない所に移植。また、水の流れ口と土手の補修・草取り・畦道の草刈りをした。
特に身の丈程まで勢いよく茂っていた所を草取りしていたら、稲穂が実っていてびっくり!同じ日に同じように蒔いても、まだ20センチぐらいしか成長していないところもあるのに、これほど成長が違うとは、信じられないくらいだった。
全身汗びっしょりになりながらの草取りも、“夢中で無になれる”ので、楽しかった!それに、田んぼがすっきり・きれいになっていくのは気持ちよかった。ちょっと(かなり?)腰は痛くなったけど。。。
今日のエコニュース:環境省は7月29日、世界各地の上空のオゾン層に関する03年度の報告書をまとめた。札幌、つくば(茨城県)、鹿児島の3地点ではオゾン量が長期的に減少する傾向が続いており、特に札幌の減り方が大きかった。一方、オゾン層破壊の原因となるフロンガスの減少傾向は続いているが、代替フロン類の大気中濃度は増える傾向にある。(毎日新聞)


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