事務局メンバーの勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
どうぞお読み下さい♪
(原則的には毎日更新しますが時々お休みもありますので、あしからず!)

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2004/4/30(金) 時の流れ
今日で2004年も3分の1が終わる。多くの人が年を経る毎に、「時の流れが速くなった」と口にしている。私も全く同感だ。
人間のDNAの中には、体内時計と言われるような本能的な時間に対する感覚がある。人間が自然界のリズムとあった暮らしをしていれば、自然界と自分の中の「時の流れ」が一致し、「速くなった」などという違和感は感じないのだろう。しかし今の日本では、それはなかなか難しい。
加えて行動範囲が広がったため、距離や意識の範囲も広がり、より相対的な感覚で、時を感じるようになったと思う。日帰りで東京〜鹿児島間を移動する、昼・夜逆転した生活をする、世界の情勢をリアルタイムで受け取る・・・自分の体や心が受容できる以上のグローバルな変化を、毎日毎日与えられているので、必死にそれに対応しようとし、異常に時間が短く感じるようになったのではないか。
今晩は7時に、雲の切れ間に薄いオレンジ色の光を放ちながら日が沈んでいった。ずいぶんと日が長くなってきた。明日は立春から数えて、八十八夜。世間はゴールデンウィーク中だし、たまにはゆっくりと自然界のリズムに沿った一日を過ごせれば、より心身共にリフレッシュできるだろう。実際にはお休みのない人も多いと思うが、有意義な5月のスタートを切りましょう。(事務局日誌は、数日お休みします)
今日のエコニュース:環境省は28日、全国で不法投棄された産業廃棄物の未処理量が合計で約1096万トンに上ると発表した。香川県豊島の産廃量(約51万トン)の約20倍。生活環境に影響があるなどの理由で撤去が必要な産廃は586万トンで、撤去費用は約3500億円と推定される。また撤去や浄化などの計画があるのは、量で2割程度にとどまっている。(毎日・朝日新聞)

2004/4/29(木) 「みどりの日」に寄せて
今日は「天皇誕生日」の祭日だと、夕方に新聞を読むまでは思っていました。「みどりの日」に変わったこと、ケロッと忘れてました。。。(^^;
ちょうど今日はいつもは通らない道を歩いて、たくさんの花達に出会うことができました。特にニオイバンマツリ(通称マツリカ・低木で2センチくらいの花が紫から白に変色しながら咲く)や大輪のバラを見事に咲かせている所が何軒もあり、とても幸せな気分で楽しく歩けました。また緑も鮮やかで街が新鮮な感じがします。
地球温暖化の主な原因となる二酸化炭素の濃度が、この1年で過去最高になっています。その二酸化炭素を吸収してくれる緑を増やそうとする活動が、いろいろな形で世界各地で行われていますが、それ以上に伐採や火災で消失する緑が多く、地球のバランスは崩れる一方。
トイレットペーパー・ティッシュペーパーを大量に使わない、外出時もハンカチを持参し紙タオルを使わない、新聞や雑誌、段ボールなどはリサイクルに出す、紙おむつ・生理用品の使用を減らす、本を購入するのは最低限にしてできるだけ図書館を利用する、チラシやコピー用紙の裏紙を有効に利用する、パソコンを利用してプリントアウトする書類を減らす・・・など、植林に行けなくても誰でも簡単に家庭やオフィスでできる“緑の保護”もたくさんあります。是非、継続的に実践していきたいものです。
今日のエコニュース:九州電力は28日の取締役会で、玄海原子力発電所の3号機でプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を燃やすプルサーマル計画の実施を正式決定し、佐賀県知事に説明会の開催を伝えた。(朝日新聞)

2004/4/28(水) 漁業資源は今・・・
先日、NHKスペシャル「データマップ63億人の地図 第4回〜魚が消えていく〜」を見た。この番組は、様々な統計データをもとに世界の今を見つめるシリーズで、今回のテーマは“魚”だった。
日本人1人当たり年間63.8kgの魚介類を食べ、それは世界の漁獲量の1割にもなるという。そしてその半分は輸入。世界では472種の魚のうち約4分の1が危機的状況になっている。たとえば日本ではタコの7割が輸入だが、その半分を輸入していたモロッコは乱獲により資源量が急激に減少。去年の9月から漁場は完全に閉鎖されてしまった。モロッコでは捕れば捕るだけ日本が買い取ってくれていたので、乱獲に拍車がかかっていたという。
また世界的に見ると、1950年代頃から漁船の大型化、捕獲法の近代化により、先進諸国はどんどん北半球の魚を捕り続け、やがて少なくなると、次々と南半球に漁場を求め侵攻し始めた。アフリカ諸国は貧しさゆえ、先進国に漁業権を売って外貨を稼いできたが、その結果大きな魚はすべて先進国が大量に捕っていき、自国では小さな魚しか穫れなくなってしまった。しかも最近では、その小さな魚さえ捕れなくなってきているという。
先進国による途上国の農場の“使い捨て”(コーヒーやバナナ、綿など、大量に化学肥料・農薬を使って作らせては、限界を超え穫れなくなるとその地域を見捨てる)の話はよく聞いてきたが、それと同じようなことを漁場でも行っているのは明らかだ。先進国は次々に新しい漁場に移っていけるが、大型船も漁業権を買うお金もない国の人たちは、魚のいなくなった海に依存しながら細々と生きていくしかない。
一方、アメリカでは「シーフード・ウォッチカード」という、絶滅の危機にある魚をその程度により、赤・黄色・緑で示すカードを作り、スーパーやレストランで表示する動きが出ているという。絶滅の恐れが強い魚は売らない、買わないなど、流通業者・消費者の意識に変化が出ているとのこと。漁業資源保護も、“まずは事実を知ること”から始まる。
今日のエコニュース:亀井農相は27日の閣議後の会見で、長崎県の国営諫早湾干拓事業(06年度完成予定)をめぐり、ノリ不作など有明海の環境異変と事業との関連を調べる潮受け堤防排水門の中・長期開門調査について、「慎重にならざるを得ない」と語り、事実上の調査見送りを宣言した。また、調査の代替策として、有明海の環境再生に向けた新たな施策の作成に着手するよう農林水産省に指示したことも明らかにした。(毎日新聞)

2004/4/27(火) 船舶も環境対策の時代
「錦江湾帆船フェスタ」が4/30〜5/3まで、鹿児島市の鹿児島港本港区で開かれる。鹿児島県や鹿児島湾岸15市町などでつくる錦江湾みらい総合戦略推進協議会が主催。世界最大級の帆船「日本丸」「海王丸」と世界一周した「あこがれ」の3隻が集結するのは、全国的にもめずらしいとのこと。
帆船は風を切って優雅に進む姿が目に浮かぶが、現代の大半の船舶はディーゼルエンジンを搭載し、高速で走り燃費効率が高く経済性に優れている。しかしその反面、排ガスや二酸化炭素を発生し環境汚染の発生源ともなっている。
船舶の環境対策は約20年前から始まり、油濁汚染、有害物質や廃棄物問題へと徐々に対象が広がっていった。今国会でも、船舶に対する初の排ガス規制法案が提出されているし、来年には排ガス規制の条約議定書が発効する見通しになっている。排ガスに含まれている窒素酸化物、硫黄酸化物が問題になっているためだが、議定書の規制に対応しようとすれば経済性は低くなるため、環境配慮エンジンの開発や燃料の転換などが、本格的に検討されているという。
地球の約7割が海だし、その海を走っている船はきっと数限りなく存在しているのだろう。陸の自動車に環境対策は遅れているが、今後は太陽光発電や燃料電池で走る船が現れてくるかもしれない。
今日のエコニュース: 坂本龍一、小林武史(マイ・リトル・ラバー)、桜井和寿(ミスター・チルドレン)の3氏が中心となり、資金繰りが苦しいNPO(非営利組織)などの市民活動を支援する金融NPO「APバンク」を発足させた。風力発電などの自然エネルギー普及や環境保護についての事業に取り組む個人や団体を対象に低利融資するもので、5月1日からインターネットなどで融資先を募集する。(イオルニュース)

2004/4/26(月) メッセージを伝える

夕べのテレビ番組「素敵な宇宙船地球号」で、坪田愛華ちゃんのことを取り上げていた。愛華ちゃんは、今から13年前に『地球の秘密』という環境問題の作品を描き上げ、その翌日に突然、脳内出血により12歳の若さで亡くなった女の子だ。
愛華ちゃんの死後、ご両親は「愛華という子が、この世に生きていた証を遺したい」という思いから、絵本に仕上げて周りの方たちに配布。その絵本が評判を呼び、今では世界10ヶ国、11言語に訳され出版されている。またアニメビデオやミュージカルにもなっている。番組の中で、環境破壊が進んでいるモンゴルの子供たちに絵本を届けに行ったご両親は、「愛華が遺したメッセージで、地球環境のことを考えてくれる子供たちが増え、環境破壊を少しでもくい止めることができれば」とおっしゃっていた。親として我が子のことを偲んで始めた活動が、今では世界中の子供たちのために地球環境を守りたい、という願いに変わっていた。
私は絵本もアニメビデオも見たことがあるが、結構専門的でとても12歳の女の子が文章も絵も自分で描いたとは思えないほどだった。愛華ちゃんが今も生きていたら・・・と、ご両親でなくても想っている人たちも多いと思う。
人はそれぞれに“伝える”という能力を持っている。たとえ、文章がうまくなくても、絵が描けなくても、口べたでも・・・ あえて表現しなくても、その人自身の生き方で、伝えることができる。そして、その方法が何より一番強くメッセージが伝わるし、その分一番厳しい。 『子供は親を鏡にして生きるよね。 人間は、地球を鏡にして生きなくっちゃあ。』(愛華ちゃんの言葉より)

今日のエコニュース:鹿児島市は03年度のごみ処理の実績をまとめた。全体の処理量は22万5568トンで、前年度より1.4%減った。過去10年間で最高26万トンに達した00年度比14%減で、ほぼ10年前の水準に戻ったが、「缶瓶・ペットボトル」が初めて1万トンを超えるなど増加中の品目もあり、市は更なる減量を目指している。(南日本新聞)

2004/4/25(日) アースディ・イベントに参加して
鹿児島市のアースディ・イベントに出かけてきた。今回はフェアトレードのファッションショーや学生達によるパフォーマンスなど例年とはまた違った催しも行われていたし、いろいろな活動グループの出店・出展、あれこれ楽しむことができた。
鹿児島にも、“環境”というキーワードでつながる活動グループはたくさんある。でもそれらが一同に手を組んで動くことは少ない。こういうイベントに参加するのも、ごく一部のグループに限られている。
先日ある会で、こんな話が出た。川をきれいにするため積極的にごみ拾いをしているグループは、ごみが捨てられやすいし掃除するときに障害になると川縁の葦を切るべきだと進言している。でも野鳥保護をやっているグループは、葦を切ってしまうと川の浄化作用が薄れ更に汚れてしまい、魚やその魚を餌としている鳥もいなくなる。だから葦は切るべきではないと主張している。双方とも「川をきれいにしたい。自然を守りたい。」という思いは同じなのに、意見の対立が起きているということだった。
環境のことだけに限らず、何事も多面的な問題や利害関係もある。それらをクリアにするには、まずはお互いのことを知ることだろう。前述の2つのグループも、今後意見交換を考えているという。友人・知人らのテントを回りながら、「みんないい人だから、もっと協働して動ければ大きなことができそう」と思う一方、これがまた難しいことも感じている。
今日のエコニュース:環境問題に取り組む大阪のNPO『地球環境と大気汚染を考える全国市民会議』のメンバーの教師や弁護士、主婦ら約10人が中心となって、「ごみと私たちのくらし」をテーマに教材を作った。小学校高学年を対象にした12時間分の指導案と、資料集、カラーパネルがセット。ごみ問題に興味を持ってもらい、理解を深めながら、自分たちにできることを考えていくカリキュラムになっている。(朝日新聞)

2004/4/23(金) 「蓄養」について
先日も養殖魚の予防接種について少し書いたが、今日は「蓄養」について。
実は「蓄養」という言葉を私は知らなかったのだが、蓄養とは「産卵を終え東大西洋に戻る途中のやせたクロマグロを捕獲して、いけすでイカやイワシなどをたっぷりと与えて太らせ、脂の乗ったトロを作り出す養殖法」のことだという。
この地中海での蓄養に関して先日、世界自然保護基金(WWF)が、「管理されないで行われる蓄養が急増している。資源の保全よりも目先の利益が優先されている」と警告を出した。つまり陸への水揚げとは違い、捕獲されたマグロが、そのままいけすに入れられるため漁獲量が把握しにくいことと、小型魚の乱獲にもつながりやすいのが問題とされている。
実際のところ、地中海において昨年のマグロ業の50%近くまでこの蓄養が占め、そのほとんどが日本市場へ寿司や刺身用に流れている。そしてご当地のイタリア・シチリアでは最近、漁獲量が減ってきているという。
「地産地消」が推奨され、“地元で穫れたものを地元で消費しよう”という動きが活発になっている一方、私たち日本人は相変わらず世界中から食べ物を集めてきて、その国の人たちの「地産地消」の機会を奪っている。しかもWWFの海洋部代表は「近年の漁獲は持続可能なレベルの2.5倍と推定され、このままでは天然のクロマグロは地中海からいなくなるだろう」と言っている。
私もマグロは大好きだが、そこまでしてマグロが食べたいかと問われれば「NO」だし、多くの人もこの事実を知ったら、どうだろうか? 随分と“食の透明性”が計られるようになったが、どこから来た食べ物なのか、どういう方法で栽培・飼育されたものなのか等、知らないこともまだまだ多いと思った。
今日のエコニュース:鹿児島大学を中心とした「水素社会の実現に向けての実証研究」で、水力発電で得た電力から水素を発生させ、燃料電池で車を走らせる研究が20日、屋久島で始まった。化石燃料を使わずに二酸化炭素の排出ゼロを目指す、国内では初の試み。(朝日新聞)

2004/4/22(木) 毎日をアースディに!
今日「4月22日」は、「アースディ(地球に感謝し、地球のために行動する日)」として、世界各地で関連イベントが行われているようです。アースディは1970年にアメリカで始まり、日本では90年から広まりました。
私たちは、この地球に間借りして住み、地球(自然)の恵みにより、生きていられるのですが、毎日の生活の中では、その感謝の気持ちは忘れがちです。空気も水も化石燃料も、自然の恵みは“在って、当たり前”で、私たちは努力しなくても与えられるものとして、使ってきました。それが近年、地球の許容範囲を超え、すべてのモノが汚れ、枯渇しています。
「今年は地球を救う多分最後のチャンスとなろう(国連環境計画 トルバ議長)」、「我々にはまだチャンスがある。しかしこれまでと同じ過ちを繰り返す時間はない(地球サミット モーリスストロング事務局長)」は、1992年の地球サミットでの言葉。
その時から既に12年。技術の進歩は確かに著しいが、地球環境は悪化の一途。私たちは、最後のチャンスを逃したのか。早急に地球市民みんなで「毎日をアースディ」にしないと、最期の日はそう遠くないのかもしれない。。。
(鹿児島のアースディイベントは4/25(日)テンパークで開催。また関連イベント(かごしま市民環境会議の総会の第1部)として、4/24(土)13:30〜14:30県民交流センター3Fで、塩川事務局長による「鹿児島の紫外線状況」の講演会が無料で開催。)

2004/4/21(水) 本当に、“曖昧さ”が消えたのかな?
今月から、「無農薬」「減農薬」「減化学肥料」等といった表示方法が変更になった。これまで農水省が92年に作ったガイドラインにより、8通りの表示方法があったのだが、消費者団体などから“基準が曖昧”という声が多く、3年前から専門家により検討していたとのこと。その結果、「無農薬」「減農薬」「減化学肥料」等の表示は禁止になり、「特別栽培農産物」という表示名に統一したと新聞記事に載っていた。
この「特別栽培農産物」と表示できる条件は、「農薬と化学肥料の双方を当該地域の慣行栽培栽培に比べ、5割以下に減らした場合」に限定。この農薬と化学肥料の両方を半分以下に減らすのは、結構むずかしいらしい。
というのもこれまでは、農薬か化学肥料のうち、どちらかでもおおむね5割以上減らせれば「無農薬」「減化学肥料」と表示できたらしい。「えー!そうだったの?」と、ちょっと騙されてたという気持ちになった。
しかし、おととい生協やスーパーで買った野菜の表示を確かめようと見てみたら、大根:「有機無農薬栽培 有機大根」、長ネギ:「産直★★★」(★★★マークは農薬も化学肥料も3年以上使用していない土壌で育てられた作物)、玉葱:「あいら有機野菜 産直★」(★マークは農薬、化学肥料の削減に取り組んでいるが、通常栽培との比較で5割削減未満の作物)、人参:「安全、安心にこだわり「健康な野菜」づくりをめざしています」などと、それぞれ表示が違った。
「全然、統一されていないじゃん!」と言いたいところだが、今月から制度が変わったばかりで以前の表示のまま、残りのビニール袋を使っていても仕方ないよなぁと思いつつ、基準の曖昧さが消えたかどうかは、少々疑問・・・(^^;
今日のエコニュース:03年度の「森林・林業白書」が20日の閣議で了承された。同白書によると、中国への国産木材の輸出量が前年の13倍に膨らんだ。これは中国が経済発展を続け木材需要が増加してことに加え、98年の大洪水を契機に天然林の伐採を禁じ輸入材の依存が高まったため。また従来は環境面などから森林の有用性を主張してきたが、今回は木材そのものの良さをPRする方針に転換。昔のように国民が木材に親しむ「新たな木の時代」の必要性を提唱している。政府の雇用対策で新たな森林作業員が定着し始めたが、国内の林業は木材価格の下落や就業者の減少など依然厳しい環境にあるとしている。(朝日・毎日新聞)

2004/4/20(火) 論じるのは簡単だけど、視点がずれてない?
イラクで拘束された人たちに向かって吹き荒れている「自己責任論」や「迷惑・批判説」、そして週刊誌などによる「過去のプライベート暴露」は、恐ろしいくらいだ。
日本人の気質として『判官びいき』という言葉に代表されるように、不遇な者、弱い者に同情する傾向は強いが、一方規則に外れた者や、自己主張する者に対しては手厳しい。(「村八分」や「出る杭は打たれる」など)
今回はそれが、同一人物に続けて起きたように思う。拉致された時点では「かわいそう」となっていたのが、「助けて」と主張した家族の言動、解放されて「まだ支援活動を続けたい」と言ったことに対しては「生意気だ」と、反感を買ってしまった。手のひらを返したような一部の世論も悲しいものがあるし、政府の度量の狭さも際だって見えてしまった。
反面、パウエル米国務長官は、「危険を知りながら良い目的のためにイラクに入る市民がいることを日本人は誇りに思うべきだ。もし人質になったとしても、『危険をおかしてしまったあなたがたの過ちだ』などと言うべきではない」と発言している。
いろんな考え方があるから意見を言うのは自由だ。でも最近の攻撃的な言論やウワサ話的な暴露報道は、視点がずれてきているのではないか。今回に限らず、私たちは、真の問題点はどこにあるのかを見極める目が必要だと思う。
今日のエコニュース:人工衛星による観測データを、人間の健康作りに役立てる計画に各国が協力して取り組むことになった。気象や植物の状況解析で西ナイル熱やマラリアなどの感染症を媒介する虫などの大発生に先手を打ったり、熱波や紫外線増加に警報を出し衰弱死や皮膚ガンを減らせることが期待できる。25日に東京で開く地球観測サミットで基本方針を決め、具体策の検討に入る。(朝日新聞)

2004/4/19(月) あなたは、予防接種を受ける魚をどう思いますか?
“養殖魚”に対して、今まで感じていた以上に「?」が増えるような事実を知った。それは最近、製薬会社は養殖魚向けのワクチン開発に力を入れており、養殖場では1匹ずつ注射器で接種するところが増えているというものだった。
従来は抗生物質(抗菌・抗生剤)の利用が一般的だったが、魚肉に残留し健康に影響するという懸念と、抗生物質では効かないウイルスにも効果があるという利点から、急速にワクチンの需要が増えているという。
ブリ養殖では体長12センチ前後に育った段階で、いけすから揚げ、麻酔薬につけ、1匹ずつワクチンを打ち、いけすに戻す。連続注射器を使うと1時間で1千匹に打て、某社によるとワクチンの普及率はブリで約40%、シマアジでは50%。
確かに抗生物質は、魚やそれを食べた私たちの体への影響が気になるし、大量に投入される海の汚染も心配が募る。それがワクチンなら減らせるというのなら、「それもいいのかなぁ」ともちょっとは思うのだが、それでもやっぱり「?」だと思う。私たちは注射までして魚を食べるべきなのか? スーパーなどで毎日廃棄される魚の量を考えると、多量に養殖する必要があるのか? “「食の安全」を求める消費者のため”と、国としてもワクチン開発を推進しているというが、それが本当に「食の安全」に繋がっているのか?。。。私は、いづれも「NO」と思うのだが・・・
今日のエコニュース:国際原子力機関は15日、国連安保理に書簡を送付し、イラクの旧フセイン政権崩壊に伴い、同国から海外に核関連物資や機器が流出していると指摘し、懸念を表明した。流出経過などは不明だが、一部には核兵器開発に繋がる物質も含まれているだけに、現在、イラク統治の実権を握る米英国占領当局の早急な対応が望まれる。(毎日新聞)

2004/4/18(日) 実は、コロンブスは2番手だった?
昨晩TBSで放映された『世界ふしぎ発見』は、その番組名にぴったりの内容だった。それは、アメリカ大陸を最初に発見(1492年)したのはコロンブスではなく、明時代の中国人の可能性が高い(1421年)というものだった。しかもアフリカ喜望峰をまわったのも、南極大陸・オーストラリアを発見したのも中国人!?という、まさに歴史の教科書を書き変えるようなレポートだった。
実はコロンブス達による大航海時代の前に、既に作製されていたと思われる世界各地の正確な地図が存在しており、以前から謎とされてきたらしい。しかもサンフランシスコでは中国船らしき船が発見され、そこからお米や陶器が見つかったり、アメリカの複数の土地で中国原産の植物や鶏、また石の建造物が残っていたり、今は絶滅しているオーストラリアの動物の絵が残されていたり・・・まだ調査段階のものが多いが、どうも中国人達が作製していた地図を基に、ヨーロッパ人たちは航海に繰り出して行ったのではという仮説が立てられている。
それでは、「それがどうして今まで知られていなかったのか?」というと、明がその後、鎖国状態に入り外国との交流が途絶えたこと、明帝国が崩壊したときにたくさんの資料等が失われたことによるのでは、と「1421」という著書で中国人による新大陸発見説を発表したギャヴィン氏は答えていた。
それにしても、明時代の中国は世界一の財力と技術を持っていたらしい。近代社会はヨーロッパが一番繁栄していたと思っていた私にとって、非常に驚きだった。現在も中国は次世代の世界を脅かすほどの大国だが、やはり“中国4000年の歴史”は底知れないようだ。
 ※「1421年・中国人新大陸到達」の詳しいことは→「世界ふしぎ発見」のHP
今日のエコニュース:環境省は、2010年の温室効果ガスの排出量を90年比で最大4.6%増加と試算し、16日の中央環境審議会地球環境部会に報告した。京都議定書では温室効果ガスの排出量を08〜12年90年比で6%削減を目標としており、達成は厳しい見通しとなった。(毎日新聞)

2004/4/17(土) 悲しみの涙が癒える日はいつ?
おととい、今日と相次いでイラクの武装集団に拘束されていた3人と2人が解放された。今回の事件はいろいろな問題を投げかけながらも、ひとまず無益に人の命が奪われずに一段落した。
でも、現実を見ると連日のように死者や重軽傷者が多数出ている。先日のニュースでイラクの死者は米国の10倍にも上り、それも民間人が圧倒的に多いと報じていた。それも数の把握が十分でないために、それ以上かもしれないと言われていた。
今回は日本や世界の人たち・マスコミの力が働いて、助かった可能性も高い。でも、そんな力も及ばない人たちの命が、簡単に銃弾で、爆撃でなくなっている。同じかけがいのないひとつだけの命なのに。。。
解放された人たちの家族の喜びの涙を見ながら、その何百、何千倍の人たちが悲しみの涙を毎日流しているんだろうなぁと、ふと思った。それはイラクもアメリカも同じ。遺族や傷ついた人の涙に違いはない。悲しみの涙が癒える日はいつ来るのだろう。
今日のエコニュース経済協力開発機構(OECD)は05年中にも、中国の環境問題に関する包括調査に乗り出す。OECDが非加盟国の調査を本格実施するのは異例。中国は急速な経済成長を続ける一方で、環境問題の深刻化が懸念されており、地球温暖化や大気・水汚染、水資源不足など世界全体に与える影響も大きいため。(環境新聞社)

2004/4/15(木) 桜島・錦江湾に思うこと
南日本放送の「アーカイブス50」という番組の再放送で、平成4年に全国放送した「ふるさとニッポン・活火山桜島の夏」を見た。活火山の下、噴火や降灰では大変な苦労を続けてきた島の人たちのたくましい姿を描いていた。
今から12年前の桜島。残念ながら、火山とは関係なく桜島の自然環境は悪化してしまったようだ。映像の中の松の木は青々し、錦江湾もきれいだった。
しかし今、桜島の松は“紅葉”しているのかと見間違うほど茶色に枯れた木が多い。そして錦江湾は汚れが増し、特に今月は赤潮がひどい。番組中で遠泳する東桜島小の子供たちの様子も流れ、現在も遠泳行事は毎年続いているということだったが、今の錦江湾を泳がせるのは酷だ。ごみが多いし、貝や魚に奇形が生じているほど汚染が進んでいる現状から見ても、もはや“危険な海”になりつつあるのではないかと思う。
錦江湾を汚している一番の原因は、私たちが出している生活排水。子供たちが安心して泳げる海にすることは大人の責任だ。一生懸命がんばって練習している子供たちを、汚い海水に入らせるのは忍びない。
今日のエコニュース:第45次南極観測隊にオブザーバー参加した環境省職員が13日、省内の報告会で「建築廃材などの木片が散乱、ドラム缶や雪上車の残骸(ざんがい)が積まれている」と、ごみ対策の必要性を指摘した。昭和基地のある東オングル島周辺を調査。内陸部の所々に木片などのごみが落ちており、また海岸線で木片やドラム缶の漂着を確認したという。1998年の南極環境保護法の施行以降、ごみは原則日本への持ち帰りとなった。だが、それ以前に観測隊が使用したドラム缶や雪上車も基地周辺に野積みされ、以前は海に流していたトイレットペーパーが分解されないまま残った白い痕跡も確認。漏れた燃料の油が土に染み込み、油の一部が海水に浮いている所も確認したとのこと。(共同通信)

2004/4/13(火) 中国の水事情のひとつ
中国はとにかく巨大な国だ。面積はロシア、カナダに次いで世界第3位。人口は世界第1位で12億9440万人(02年・実際はまだ多いと言われているが)。特に世界の工業地帯と言われているほど工業化が進み、最近は家庭におけるインターネット人口も日本を抜き米国に次ぎ世界第2位になっている。人口が多い分、何でも規模・影響が桁違いに大きくなる。
そのひとつの例として、水不足や水の汚染が深刻さを増している。特に2大河川の黄河・揚子江の枯渇は中国全体に影響を及ぼすほど悲惨な状態。また中国の国家環境保護総局が03年に発表したところによると、全国の河川の約40%に深刻な汚染が見られ、建設部によると、全国の90%以上もの都市が水質汚染による問題を抱えて、生態系や農作物、飲料水の安全に影響を与えているという。
この原稿を書くにあたって、インターネットでいろいろと中国の水事情を調べていたら、次から次へと劣悪な情報が入ってきて頭がクラクラしてきた。農業・工業・生活排水ともひどい状態で、同じ地球上に住む一人として「どうすんの?どうにかしてよ!」と叫びたい気持ちになった。
水も空気もその土地の人、その国の人だけの問題じゃない。すべては地球上で循環しているのだから。水が豊かできれいだと言われていた日本人も水を買うようになって久しいが、「消費指南」という中国の雑誌社が北京市で行った調査によると、「よく水を買う」、「時々買う」と答えた人が調査対象者の96%にものぼり、「まったく買わない」と答えた人はわずか4%であったという。
自分だけがきれいな水を飲めればいいのか?そんなのはただの気休めで、どんな食べ物にだって『水』は含まれている。『水』はすべての生物の源。根本的な問題を解決しなければ、自分の身も地球の未来も守れない。それにしても、中国の都市部ではきっと、水用を始め様々なペットボトルのゴミが山のように出ているんだろうなぁ・・・ あー考えるだけで溜息が出る。

2004/4/12(月) 今日できることは今日の内に・・・ガ、イインデスケドネ
岐阜市の山林で、少なくとも約52万立方メートルに達する産業廃棄物の不法投棄が先月、発覚した。地元住民は以前から不法投棄の相談や苦情を寄せていたらしいが、市は業者の弁解を口頭で聞いていただけで、現場に足を運ぶこともなかったという。その結果、97年から不法投棄されたゴミは、山を切り開いて作った段々畑のように何層にも積み上げられ、周辺は異臭が漂い、撤去費用は100億円以上と予想される事態にまでなってしまった。
人はどうして『早急な対応』が、苦手なのだろう。特に行政の仕業には悪評がつきまとう。イジメ・虐待への対応、財政問題、環境問題・・・最初に対策をとっていたら、これほどまで深刻な問題にならなかったのでは、ということも少なくない。昔から言われている「お役所仕事」という言葉からもうかがえるように。しかし一般企業でも問題発覚から対応まで長時間を要し、被害を拡大させてしまった例は数限りない。ミドリ十字の血液製剤、三菱自動車のハブ、古くは水俣チッソ工場・・・母体が大きいほど、動きが遅いのは事実だし責任回避・転嫁が行われやすいのだろう。
でも、私自身も『早急な対応』は、なかなか実践できていない。ついつい“やりたくないこと”、“面倒くさいこと”は後回しにしがちだ。後回しにしても、解決しないとわかっていても。そう、後回しにしても“やっぱり、やらなきゃいけないこと”もしくは“もっと大変になる”とわかっていることは、『早急に対応』した方が懸命なこと。結局は自分を楽にすることなのだ。うん、そうだ!じゃあ、明日にはやろう!。。。(^^;
今日のエコニュース:新生児のへその緒や母親の血液から有害化学物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)が検出されたとする調査結果を、都内で開催中の日本産科婦人科学会で13日、発表する。妊娠中の母から子にPCBが入り込んでいることを示す結果。森教授は「心配がいらない低濃度だが、胎児の安全基準はない。PCBが免疫機能低下や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの神経系疾患を起こすとの報告もあり、継続調査が必要」と話している。2000年から03年にかけ、新生児と母の56組を調べ、すべてからPCBを検出。このうち25組(母親の平均年齢32歳)を詳しく分析した。PCB濃度は、へその緒では脂肪1グラム当たり14−160ナノグラム(ナノは10億分の1)、母の血液では同23−160ナノグラムだった。(共同通信)

2004/4/11(日) みなさんの「異論」は?
今日の鹿児島新報の2面トップの『正論・異論』というコーナーに掲載されていた、フリーキャスターK氏の寄稿が心に引っかかった。もちろん、世に中にはいろいろな考えの人がいるのだから、私がその記事で不愉快になることもないと思うのだが、なんか一日中引っ張ってしまった。
『・・・・・。18歳の少年の親は「直ちに自衛隊を引き揚げ、息子を救出しろ」と繰り返した。また30代半ばの女性は現地のテレビの取材に「自衛隊がイラクに入ったので迷惑している。日本に帰れ」と言っている。何の勘違いか?私が親なら、育て方も躾も悪かったとおわびする。学校教育も家庭のしつけも、物差しが狂っていると思うのは私一人だろうか。・・・・・自動回転ドアで児童が死亡したが・・・・・親がそこにいて、なぜ子どもと手を繋がなかったのかということだ。・・・・・遊具の問題でも、慌てて指を差し込んだ子は気の毒だが、わざわざ突っ込んだり、とてもまともとも思えない漕ぎ方でブランコに乗るなど、日頃の躾の悪さ、躾の無さと言えまいか。器具や管理以前の問題ではないか。』
私が見た最初の家族の映像で、「お騒がせしてしまって申し訳ない」とコメントしていたし、たとえ自業自得と言われても、親としては殺されないようにと必死になるのは当たり前ではないか。本人達もたぶん自己責任で「もしも・・・」のことは覚悟していたと思う。それでも周りが助けたいという気持ちで一生懸命になっている時に、躾が悪いで片づけられては無情としか私には思えなかった。それに自動回転ドア事故の件も、きっと一緒にいた母親が一番、手を繋いでいなかったことを後悔していると思う。卒園したばかりの元気のいい子どもに対して、躾が悪いと言われればそれまでだが、大人の想像する範囲以上に動き回るのはよくあること。しかもあれは、感知範囲を狭めていたこと、回転速度を速めていたことが一番の原因で、それより親の監督責任が問題と指摘するのは違うのではと思った。「異論」にまた「異論」を唱えてしまったが、みなさんの「異論」は?
今日のエコニュース:環境省と経済産業省は9日、01年の家電リサイクル法施行以降、家電量販店などで客から引き取った廃家電約8万台がメーカー側に引き渡されなかった可能性があると発表した。両省は家電業界に対し、今年夏をめどに改善を指示した。(朝日新聞)

2004/4/10(土) 『天狗のかくれ里』の感想
劇団ふるさときゃらばんのミュージカル『天狗のかくれ里』を観てきた。市民文化ホール第2の会場は満員状態だった。今回の公演は様々な職業の人たちが「鹿児島市心ふれあう劇場を創る会」という実行委員会を立ち上げての開催だった。いい作品、講演でも、チケット売りはなかなか大変なもの。陰で支えてきたスタッフの苦労も、今日の熱気溢れる好演と、満席の入りで報われたのでは、と思った。
環境をテーマに作られた劇だけあって、森(木)の役割や、温暖化による海面上昇で沈みゆくツバルのことも詳しい説明が出てきた。実は出演者・実行委員会スタッフに環境の話をしてほしいという依頼を受け、塩川事務局長が今日の昼、公演に先立ち短時間だったが、温暖化の現状など話をしていた。
個人的には主役の小学5年生を演じていた男の子の演技が素晴らしくて、連れて帰りたいくらいにかわいかった。公演後、少し話ができたが実際に今月5年生に進級したと聞いた。出演者が小学生からご高齢の女性まで登場していたし、観客も年齢層が幅広かった。こういう風にいろいろな年代の人たちが感動できる劇はいいなぁと思った。今後も県内で公演を企画されているので、たくさんの人たちに観てもらいたい。
今日のエコニュース:排ガス低減装置問題で、熊本市交通局と鹿児島県は9日、放射線量の正式な検査結果を発表し「特に人体に影響のあるレベルではない」と結論づけた。しかし市民の不安感から今後の使用は取りやめ、国など関係機関と協議して処分方法を検討していくとしている。(毎日新聞)

2004/4/9(金) 21世紀は、もっと明るい未来のはずだったのでは?
今日は朝から『イラクで拘束された3人を助けよう』と、いくつのもNPO・友人からメールをもらった。早速、緊急アピール活動を多くの人たちが始めている.。私も3人のこれまでの行動を知るに連れて「殺されてほしくない!」という気持ちが強まった。でも、この3人だけではなく、他国の人も次々に拘束されているし、連日イラク人もアメリカ人も命を落としている。21世紀にもなって、毎日こんなに暗いことばかり起きるのは悲しすぎる。
テレビアニメ「ちびまるこちゃん」のエンデングに流れる『宇宙大シャッフル』という歌が、ふと頭をよぎった。シャッフルして、みんなで1からやり直せないだろうか?世の中を覆っている『暴力』と『権力』と『無関心』から解き放たれる日は、いつ?
『宇宙大シャッフル』  作詞:さくらももこ 作曲:忌野清志郎
ぼくらが見てた夢は 流線型にシルバーの
カッコ良すぎる未来 宇宙旅行に行こうぜ
月にだって住めるぜ

ブッ壊れたビルを 月が見てるよ
爆破された街で ネコがないてる
何やってんだ人類 どうしたんだ未来

死んだママの横で ボクが笑うよ
逃げられない闇を ハトが飛んでく
ふざけんなよ人類  遅すぎるぞ未来

21世紀には 不可能はないはずだろ? (宇宙大シャッフル)
アースパワーを 全開にするんだ!  (ウッ シャッ シャッ シャッフル)
太陽系を 巻き込もうぜ!  (宇宙大シャッフル)
アンドロメダも 巻き込もうぜ!  (ウッ シャッ シャッ シャッフル)
隣のおやじも 巻き込もうぜ!
宇宙大大大大シャッフル

血の流れた砂を 風が運ぶよ
引き裂かれた場所で 花が揺れてる
どうなってんだ人類 話がちがうぞ未来

21世紀なら なんでも出来るはずだろ?  (宇宙大シャッフル)
アースエナジー 炸裂させるんだ!  (ウッ シャッ シャッ シャッフル)
銀河系を 巻き込もうぜ!  (宇宙大シャッフル)
ケンタウルスも 巻き込もうぜ!  (ウッ シャッ シャッ シャッフル)
天才メガネ君も 巻き込もうぜ!
宇宙大大大大シャッフル

21世紀には 不可能はないはずだろ? (宇宙大シャッフル)
アース魂 合体させるんだ!  (ウッ シャッ シャッ シャッフル)
大宇宙を 巻き込もうぜ! (宇宙大シャッフル)
ダルメシアンも 巻き込もうぜ!  (ウッ シャッ シャッ シャッフル)
カワイイあの娘も 巻き込もうぜ!

宇宙大大大大シャッフル 宇宙大大大大シャッフル
大大大大大大大大 シャッフル

2004/4/8(木) ボランティアと取材に行っただけなのに・・・
テレビを見ていたら、いきなり画面が変わって「日本人3人がイラクで拘束された」と、アナウンサーがしゃべりだした。突然のことで、私はただ呆然。今まで字幕でニュース速報が流れることはあっても、いきなりニュース番組にすり替えられたのを見た覚えがない。たまたま私が見たことがなかっただけかもしれないが、それほど重大なニュースだったことも間違いない。
NPO活動家二人とフリーのフォトジャーナリストが人質になった映像が流れ、期限付きで自衛隊のイラクからの撤退を要求してきた。しかも要求に応じない場合は・・・・・恐ろしく苦渋を迫られる事態になってしまった。すぐに政府は撤退する理由はないと拒否を表明したが、今後、どういう方向で事態が進んでいくのか、とても気がかりだ。
それぞれは“正義”だと主張しているが、立場・宗教・環境によってそれは全くかみ合わず、しかも敵対感情・テロ行為は過激になる一方。
あと3日でどういうことが起きるのか?何が変わるのか、それとも変わらないのか?なんとも気が重い。無事に解放されることを願いたい。

2004/4/7(水) 『排ガス低減装置問題』報道について
昨日紹介した毎日新聞の記事は、波紋を呼び政府(文部科学省原子力規制室)も実態調査に乗り出した。既に製造した宮崎の会社は01年に倒産しており、総代理店をしていた鹿児島市の会社から事情徴収を始めたとのこと。(鹿児島県内では700台が販売されている)
今日の他数社の新聞やテレビのニュース番組でも取り上げられていたが、どうも毎日新聞のそれとは“深刻度”の伝え方が違うと感じた。毎日新聞は独自取材ということで力が入っていたのは確かだ。しかし他社は使用実態、撤去の動き、困惑の現場などはもちろん報道しているが、「人体に影響を与えるほどの数値ではない」との学者のコメントと共に、毎日新聞の記事ほどは切羽詰まった感じは伝わってこなかった。同じ事実を伝えているのに、送り手側の思いによって、伝わり方が違うことを改めて感じた。
実際今回問題になっているモナザイトという物質は様々なところでも使われているので、一概に騒ぎ立てることはできないらしい。しかし現実として「危険の可能性がある」ことは事実。よく塩川事務局長が講演の時に、「環境先進国は『安全は立証されていないから、規制が必要』とするのに対して、日本は『危険は立証されていないから、規制は必要ない』とする姿勢があるから、環境問題が深刻化するまで手を打たないまま被害が拡大してしまう傾向がある」と話しているが、今回もそれが当てはまるのでは、と思った。
今日のエコニュース:JA県経済連はこのほど、野菜や果物の出荷の際に使うコンテナの流通拠点となる「通いコンテナセンター」を、鹿児島市東開町の市中央卸売市場青果市場内に作った。「通いコンテナ」は従来使われていた段ボール箱に代わるプラスチック製ケースで、農家や農協に貸し出す。畑で青果を詰めた後、そのまま店頭に並べられる。その後も繰り返し使えるので、物流経費やゴミの削減に役立つ。コンテナの外側には生産農家の顔写真や名前、生産場所が載ったプレートを装着。プレートのバーコードをカメラ付き携帯電話で読み取り、インターネットでアクセスすると、どんな作り方をしているのかなどを紹介しているホームページに繋がる仕組みも今後整える予定。(毎日新聞)

2004/4/6(火) 環境配慮が裏目に
なんともショッキングな記事が毎日新聞の一面と三面記事のところに大きく掲載されていた。それは、自動車の排ガスを低減するために、燃料タンクとエンジンの間に取り付ける“排ガス低減装置”にウランやトリウムなどの放射線物質が使われていることがわかった・・・というものだった。
そしてそれは、なんと自然界の2000倍の濃度!放射線量も、その装置を近くに置いているだけで1時間で一般人の年間被爆限度の42倍も被爆するし、1メートル離しても13倍になるほど強い放射線を放出しているという。(いづれも最大値で)そんな装置が全国で5000台以上のバスやトラック、自家用車に取り付けられ、日々町中を走っている。熊本市営バスや大分グリーンコープのトラックの一部車両にも取り付けられており、担当者たちは「排ガスが少しでも減ればと、環境配慮のつもりで使っていたのに」と語っているという。
しかし、これまで放射線物質の規制は核関連施設などしか想定されていないため、この装置に対しても取り締まり法がないらしい。処分したくても、どうしたらいいのか、不安と不信感に苦慮しているのが現状だ。
実は私の知人もこの装置を付けていると聞いたことがある。今回この報道で、私たちの毎日の暮らしの中に潜む危険性はもちろん、規制がない今の状態では不法投棄が多発するのではないかということが懸念される。適切な処分ができるように、国の対応を早急に望みたい。
今日のエコニュース:経済産業省は「環境JIS(日本工業規格)」の基準作りを進めて、規格の数を大幅に増やすことになった。消費者の環境に対する関心が高まる中で、環境保護につながる製品であることを統一基準で示せば、環境JISを取得した製品の競争力が高まり、メーカー、消費者双方にメリットがあると判断した。今年度中に85種を新設、改正し、32種だった03年度の2.7倍に加速させる。06年度まで217種を設け、各メーカーに利用を促す。環境JISは、製品がごみ減量などにつながることを示す「環境配慮規格」と、環境汚染の正確な測り方などを示してメーカー実験の信頼性を担保する「環境測定規格」の2種類から成る。(朝日新聞)

2004/4/5(月) 巨大な壁を前にして・・・
夜中に見た3つのドキュメンタリー番組を、ここで少し紹介する。
『巨大都市に飲み干された湖』米カリフォルニア州、シェラネバダ山脈の麓にあるオーエンスレイクは1913年、ロサンゼルス市の水源となりパイプラインで水が湖から吸い取られ、やがて完全に涸れてしまった。その後、塩の砂漠となり、周辺には砂嵐によるぜんそく患者が増え続け、健康被害や治水問題で住民と州との訴訟が始まった。80年の時を経てようやく湖に砂嵐が起きない程度の水がもどされるようになったが、同じような問題は他の地域でも起こっている。
『牛丼はなぜ消えた・・・米国産牛肉の真実』ワシントン州で見つかった米国初のBSE感染牛。日本を含めた数十か国が米国産牛肉の輸入を禁止した。しかし米国は日本が求める全頭検査を一蹴、安全性を主張し輸入再開を迫っている。「BSE感染牛はへたり牛などではなかった。見た目には健康な牛だった。だからへたり牛だけを検査してもだめだ。アメリカも全頭検査をすべきだ。」と屠殺処理した食肉処理業者が衝撃の告発をしてから3か月。政権と密接に結びついた業界の強大な力の存在と、非力ながらも必死に抵抗する個人の対比、BSEを取り巻く現状を取材。
『もうひとつの油症事件〜台湾で起きた悲劇』1968年に北九州市の工場で食用の油に有害化学物質が混入し、多数の人が食中毒・健康障害の被害を受けた「カネミ油症事件」。戦後有数の“食品公害”で、ダイオキシン類の影響が強いことも判明した。その11年後、実は同様の事件が海を隔てた台湾、目の見えない子供たちが生活する盲学校で起きていた。子供たちをどのような悲劇が襲ったのか。台湾に暮らす被害者たちの現状を取材。
3つの番組とも、巨大な政府や企業の仕業に対して、個人が翻弄され、そして戦っていく姿又はあきらめていく姿が取材されていた。なんとも重い現実を見た気がした。
今日のエコニュース:国際環境保護団体「国際森林研究センター」はこのほど、欧米でのハンバーガー人気でその原料である牛肉の輸出拡大が、アマゾン地帯の熱帯雨林破壊につながっているとの報告書(表題「ハンバーガーがアマゾンを破壊する」)を公表した。ブラジル当局によると、アマゾンの森林減少は近年、四国の広さとほぼ同じ年17,000平方キロ前後で推移していた。しかし2001年は4割増に加速。同センターは地元住民が先を争って牧場開墾を進めたためと指摘する。(鹿児島新報)


2004/4/4(日) みんなの力で自然エネルギー推進を!
県内初の市民による市民のための市民共同発電所「おひさま発電所」(鹿児島市緑ヶ丘町のふじヶ丘保育園に約10KWの太陽光パネルを設置)は、1月17日の点灯式後も順調に発電を続けている。
建設資金は約800万円。園の自主資金に加えて、市民からの寄付金と公的な補助金を基に「環境基金」を設立し、その資金で建設された。今後も園は発電量に見合った年間20万円の電気代を5年間環境基金に寄付し、市民共同発電所の2号機建設やエネルギーの啓発活動、運営費などに充てていく予定。
趣旨に賛同した企業からは寄付した市民に地域通貨「おひさまクーポン」として様々なサービス券提供も始まった。地球環境フォーラム鹿児島の「環境ISOクラブ」企業の数社も温泉入浴券や食事サービス券、リフォーム割引券など協賛企業として提供している。
日本は世界一の太陽光発電を行っている。しかしエネルギー全体から見れば、まだ微々たるモノ。石油など化石燃料には限りがあるとわかっていても、自然エネルギー等への切り替えはなかなかスムーズに進んでいない。
今回の「おひさま発電所」の寄付金も、まだ目標額には達していないので、是非ご協力を!みんなで協力して自然エネルギーの輪を広げていきましょう。
 ※市民共同発電所の詳しいことは→かごしま市民環境会議のHP
今日のエコニュース:海水中の栄養分が増える“富栄養化”によってプランクトンが大量発生し、海水中の酸素がなくなってしまう「死の海」が、日本周辺を始め、世界で拡大しているとの調査報告書を国連環境計画(UNEP)が発表した。「死の海」の数は少なくとも世界で150カ所に上り、UNEPは「農地での窒素肥料の大量使用が大きな原因の一つだ」と、海に流れ込む肥料の量を減らす努力を各国政府に求めた。日本では青潮と呼ばれ、瀬戸内海や大阪湾で深刻化している。また、アメリカ東海岸、欧州のバルト海や黒海など先進国周辺でも頻繁に起き、中南米や東アジアなどの発展途上国でも拡大している。報告書は、地球温暖化によって、プランクトンの活動が活発化、海に流れ込む水の量が増えることで、問題がさらに悪化すると指摘している。(共同通信)

2004/4/3(土) 春の遠足をしてきました
昨日公共交通機関のことを書いたからではないのだが、今日は「市電・市バス一日乗車券」を使って、新旧の観光地を回ってきた。
まず市電で鹿児島中央駅に行き、初めて地下道を通り新幹線乗り場へ。新幹線乗り場は私たち同様、多くの人たちが新幹線をバックにデジタルカメラ・携帯カメラでバチバチと撮影大会。それから、カゴシマシティビュー(鹿児島中央駅から仙巌園間、11ヶ所の観光地をめぐる)に乗った。一日乗車券はシティビューも乗り降り自由なので、ザビエル公園でいったん下車。昼食などを取った後、テンパークで一息ついて、また西郷銅像の所から乗り城山へ。城山の展望台は約20年ぶりに訪れた。眼下に広がる町の様相と大きくそびえる桜島に圧倒された。それからまた、再びシティビューを待って乗り薩摩義士碑前で下車。県民交流センター6Fの生命と環境の学習館で夕方まで過ごし、6時からは新幹線記念イベントのひとつとして、同施設前庭で開催された「鹿児島郷土芸能の夕べ 甦る南の国の仮面神」で、大好きな「霧島九面太鼓 和奏」の演奏も聞けて大満足して帰ってきた。
でも気になったこともいくつかあった。シティビューは外見はかっこいいのだが、今日のように大勢で乗ると、なんとも危ない乗り物だと思った。狭い上に掴まる所が少ない。しかも振動がもろに伝わる。小さい子供やお年寄りは大変だ。城山の展望台に沿うおみやげ品店の古さと元気のなさも気になった。観光地として観光バスもひっきりなしに着いていたが、立ち寄り人もほとんど見かけなかった。
桜はちょうど満開だったので、甲突川沿い、テンパーク、黎明館の桜とも、見とれてしまう程美しかった。春の陽気に誘われて出かけてみれば、日頃見慣れている風景も違って見えるかもしれません。それには一日乗車券は便利でお得でお勧めです!
 ※一日乗車券・カゴシマシティビューの詳しいことは→鹿児島市交通局のHP

2004/4/2(金) 路面電車が残ってて、有り難いです
路面電車の利用者がわずかながら上向きになっているという。鹿児島市も路線延長が再び話題になっているが、それは全国的な傾向。30年代に全国65都市で約1480キロの軌道を走っていた路面電車は、60〜70年代に相次いで廃止され、現在は19事業者約235キロ。しかし車椅子のまま乗り込める低床式のハイテク車両が開発されたこと、排ガスが出ないこと、都市中心部への車の流入を防げる役割などが見直され、徐々に復活が進んでいるという。
1人を1キロ運ぶための二酸化炭素排出量を比べてみると、タクシー414g、自家用車188gに対して、乗り合いバス94g、路面電車36gと低い。尚、更に鉄道は17g、地下鉄は16g。改めてかなりの違いがあることがわかる。
車社会の弊害として大気汚染、石油(ガソリン)の大量消費、商店街の空洞化、人の健康問題(車に乗りつけると歩かなくなるので)、交通事故者の増大等々いろいろある。しかし建設費などの問題から、今後大幅に路面電車が路線延長や新規建設が行われるとは言い難い。現在存続している路線を最大限活かして、利用者を増やしていく方向で進んでいくだろう。
余裕があるときは、路面電車や鉄道やバスなど、できるだけ公共機関を利用してみたら、“環境にやさしい”ことに加えて、いつもと違った時間と風景が味わえるだろう。いろんな“人間ウォッチ”ができたり、秘かに呼吸法を実践したり、自然な振動に身を任せてうたた寝したり・・・と、“スロータイム”を楽しめると思います。
今日のエコニュース:九州電力は1日、川内原発3号機増設に向けた環境調査の一環で、川内市内の予定地で気象調査を始めた。地上40Mの風速や風向などのデータを1年間記録して解析する。耐震性などの地質調査のため、昨年10月から試掘削の掘削も続いているが、原発の温排水の拡散予測や活断層の有無などを調べる海上調査は、周辺漁民らの協力は得られていない。(朝日新聞)

2004/4/1(木) 歪みを改善してみましょう
4月、新年度。私の周りでは大した変化はないが、町で初々しい姿の若い子たちを見ると、ほほえましく思う。多少(結構?)年をとり、あっちこっち痛い我が身。『操体法』の先生から「病気なる順序・治る順序」を教えてもらったので紹介します。
人間は元来<正体(バランスのいい体)>だが、息・食・動・想のアンバランスや悪い環境が加わると、<歪体(歪みがある体)>になる。これによって<感覚異常(気持ち悪い・肩がこる・腰が痛いなど)>が起きる。そしてそれが<機能異常(体の各部位に支障がでる。便秘・ホルモン分泌異常・・・等)>として現れ、そしてそれが慢性化すると<器質破壊(体の中のモノが変わってくる。腫れ・穴があく・硬化・・・等)> この段階にきて病名の付く「病気」となる。
反対に良くするには、まず<歪体>を<正体>にもどす。歪んだ体を、まっすぐにすれば、感覚の正常化(気持ちがいい状態)が図られ、それによって機能も正常もなり、やがては器質破壊の改善にも繋がる。そして健康体にもどるというのだ。
人間、長く生きてくると体も心も“歪み”が生じてくるのは仕方がないこと。それをどうやって改善したらいいのか、その健康法や生き方ヒントみたいな情報はたくさんある。しかしそれを知っているだけで、実践しなければ、ただの「絵に描いた餅」。まずは「健全な精神は健全な肉体に宿る」ということで、体の歪みを直して、心にも春らしい新たな気持ちを吹き込んでいきましょう♪

 

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