事務局メンバーの勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
(原則的には毎日更新しますが時々お休みもありますので、あしからず!)
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2004/6/30(水) 自主的行動が地球を救う
今日で6月が終わり、そして2004年も半分が終わりました。6月は「環境月間」で、6/5は「世界環境デー」、夏至の6/21は全国的に「100万人のキャンドルナイト」の消灯イベントがありました。また来月7/1から8/31までは、今度は資源エネルギー庁(経済産業省)が「省エネキャンペーン」を行います。
次から次へと“旗”は振られますが、元々環境に意識が向いていなければ「馬耳東風」状態になってしまうのでは? それに「やらされている」という感覚では、長続きしません。
「原因と現状」を学ぶ環境教育が基盤にあり、しっかりと環境問題を自分のこととして受け入れることができれば、“旗”を振られなくても自分で環境配慮行動を起こす人たちが増えていくと思います。自主的行動こそが、環境破壊をストップさせる源になります!
今日のエコニュース:食用油の原料として輸入された遺伝子組み換えセイヨウナタネを荷揚げ作業中に種子が風で飛ばされ、輸入港の茨城県・鹿島港周辺で生育していることが29日、農林水産省の調査で分かった。同省は「環境への影響はない」としているが、研究目的以外の組み換え植物の意図しない生育が国内で確認されたのは初めて。(毎日新聞)


2004/6/29(火) 『環境ISOクラブ』交流会を開催
第2回目となる『環境ISOクラブ』の交流会を行った。去年10月に会を発足後、このHPで会員企業の取り組みを紹介し、内部監査員研修会開催などの活動を行ってきた。今後もクラブ設立の目的である“企業の環境事業活動を、地域や市民へ広報し、交流支援を行う”、“企業同士のネットワーク化を図り、相互の継続的改善を目指す”が実現できるように会の充実を図っていきたいと思っている。
 ※「環境ISOクラブ・交流会」のページもご覧下さい。

  自治会館にて10企業参加
今日のエコニュース: ニワトリやブタの飼料用として、必須アミノ酸の一種トリプトファンの含有量が高くなるよう遺伝子を組み換えたイネの田植え作業が29日、茨城県つくば市の農業・生物系特定産業技術研究機構で公開された。米国では大手種苗メーカーがリジンなどの含有量が高い飼料用の遺伝子組み換えトウモロコシの栽培実験を行っているが、日本では初めて。 (時事通信)


2004/6/28(月) 「隠蔽体質」だけで、片づく問題なのか?
三菱自動車、三菱ふそうトラック・バスで行われていた数々の隠蔽工作は、驚きと共に呆れる程だった。これまでも数々の会社での不正が明るみに出てきたが、それはその会社の体質だけの問題なのか?社会全体が“知らんぷり”、“自分だけ、自分の家族だけ、自分の会社だけを守る”風潮になっているような気もする。企業の存在価値は“顧客や社会に貢献する”ことこそにあると思うのに、とても残念。今日また残念な報道があったので、転載します。
『関西電力は28日、運営する火力発電施設11カ所すべてで、2000−2003年度に自主検査のデータねつ造など不正な記録処理があったと発表した。不正の総数は計3659件に上り、特に悪質な処理にかかわった10数人の処分を検討している。関電はMOX燃料のデータねつ造問題で停滞していた高浜原発のプルサーマル計画を、今年再開したばかり。発電施設検査での不正発覚で、管理体制に対する不信が広がりそうだ。不正が明らかになったのは10カ所の火力発電所と、関西空港に電力を供給する発電施設の計11カ所。関空関連施設では既に176件が発覚しており、今回新たに見つかった不正は計3483件。分解検査を実施していないのに記録をねつ造した例や、計測値や管理基準値の書き換え、開いていない会議の議事録作成など特に深刻な不正が38件見つかった。また点検書類の作成が締め切り日を遅れるなどのミスも、新たに3345件が発覚した。(共同通信)』
今日のエコニュース:98年の白化現象で大きな被害を受けた日本のサンゴ礁が、その後回復していないことが環境省と日本サンゴ礁学会が初めてまとめたデータブックでわかった。高水温が原因で起きる白化現象は温暖化の影響でその後も頻繁に起きており、オニヒトデによる被害も再び広がっているという。(朝日新聞)


2004/6/27(日) 東市来の“たんぼ便り”その3
今日は子供たちも含めて11名集合。まず草取り。でも草なのか、稲なのか、迷うこともしばしば。
その後、たんぼ4面のうち1面残していたところに緑米を手植え。初心者が多かったので作業はゆっくり。お尻を始めあっちこっち泥で汚しながらも、楽しく田植えができて満足。緑米は薄緑色のもち米ができるとのこと。秋には餅つき予定なので今から楽しみ!スイカの差し入れもあり、川で冷やして昼にみんなでいただいた。

 水を抜いて草取り。でも草?稲?(^^;

  緑米(もち米)を苗床で育生

 ホヤホヤのへびの脱けガラ発見!

  並んで、緑米を手植えしていった
今日のエコニュース:携帯電話を常に持ち歩く男性は、そうでない男性より精子の数が最大で30%少なく、子宝に恵まれる可能性が減っているという研究結果がこのほど明らかになった。27日付の英紙サンデー・タイムズが報じた。携帯電話から出る電磁波が男性の生殖能力を損ないかねないことが示されたのは初めて。それによると、携帯電話をベルトのホルダーやズボンのポケットにいつも入れている男性は、リスクが最も大きい。携帯電話をかばんに入れ、体から遠ざけるよう忠告される日がいずれくるのではないか、と同紙は伝えている。 (時事通信)


2004/6/26(土) “ごみ探検隊”に参加してきました
今日は「かごしま市民環境会議」主催の“ごみ探検隊”に参加してきた。小型のバスで約20名、雨が降ったり止んだりする中、環境配慮で事業活動を行っている3ヶ所の会社に見学に行った。
まずは上福元町の自動車解体リサイクル業の『オートパーツ伊地知』。ここは、私たちの団体で作っている“環境ISOクラブ”にも加入しているので周知の会社だが、改めていくつもの段階を経て細かな作業で、自動車を分解、分別している姿には頭が下がる思いがした。自動車は非常に多くの様々な部品からできているので、それを分別してリサイクルに回す作業は非常に手間がかかること。自動車を作る段階から、廃棄した後のことまで考えて作る必要があることを今更ながら実感した。
2ヶ所めは小野町の建設廃棄物処理業の『エコフロント西部』。広い敷地で、木くずやコンクリートがら、発泡スチロールのリサイクル作業を行っていた。街路樹で剪定した枝や刈草を炭にした土壌改良材を商品開発。また生物の環境持続に貢献し、観察会などもできるようにと、りっぱなビオトープも作られていた。「産業廃棄物は汚い、危ないというイメージを取り除き、子供たちに見学にきてもらえるような会社にしたい」という社長の言葉が印象的だった。
3ヶ所めは溝辺町の『霧島高原ビール』。ここは空港近くにあり、チェコ村としてレストラン、焼酎工房GENとして焼酎の製造販売、施設見学などを行っている。ここで出る生ゴミ、焼酎カス、そして空港のレストランの生ゴミも引き取り、酵母菌により発酵させ飼料にしている(生ゴミ飼料化装置)。そしてその飼料を黒豚に食べさせ、その豚の肉をレストランで提供する、という循環システムができている。また施設内のトイレの汚水も再処理して、こちらも完全循環している、非常にめずらしい会社だった。
3社3様の事業活動だったが、いづれも“たくましさ”と“意気込み”を感じた。環境配慮企業が増えることを願うと同時に、私たち個人もしっかりしなくては、と思った。
 ※オートパーツ伊地知のHP  エコフロント西部のHP  霧島高原ビールのHP
今日のエコニュース:03年度のアルミ缶リサイクル率が、77年に統計を取り始めてから初めて前年を下回った。アルミ缶製造メーカーはペットボトルに対抗して、ふた付きアルミ製ボトル缶の出荷を増やしている。ペットボトルでは、ふたを外してリサイクルに回すため、これに慣れた利用者が2〜3gのアルミを含むふたを外してゴミとして捨てているため、少なく見積もっても年間1800t以上、回収量が減ったと見られている。(朝日新聞)


2004/6/25(金) トイレ掃除は危険?
『小学校のトイレ掃除をNPOに委託(東京都多摩市)』という記事をみつけ、「エ〜?! トイレ掃除を子供たちにさせないの?」と、びっくりした。
東京都内の多くの小中学校は、トイレ掃除は児童生徒にはさせず、業者委託が一般的になっているらしい。その理由として「化学物質の洗剤使用は危険で、児童の掃除は衛生上問題がある。また児童の掃除では清潔にもならない。」それで業者委託が広まったが、財政難のため毎週実施を隔週にしたら、臭いが悪化してしまった。そのため低コストで回数を増やす対策を検討し、NPOへの委託を実施。その結果コスト削減した上、登校前に掃除していた業者と違い、NPOのメンバー2人が学校を訪れるのは毎週金曜午後のため、児童との会話も多く、珍しい掃除道具を見て「やってみたい」と興味を示すこともしばしばで「思わぬ副産物も」という記事内容だった。
委託されたNPOは、知的障害者の生活や自立支援を目指して主婦や高齢者が設立したNPO法人「プレイルームゆづり葉の家」。今回は活動資金を確保するため清掃を請け負った。同法人の斎藤理事長は「掃除をして孫の世代の子供たちから感謝されるのはうれしいが、トイレ掃除は自分の行為に責任を持つこと。児童と一緒に掃除をする方が教育に生かされるのではないか」と感想を語っているとのこと。
ただでさえ、生活に関わるいろんなことを他人任せにすることが多いご時世。「汚いから」「危険だから」と、躾になるようなことまで避けるべきなのか?それに、トイレ掃除に「化学物質を使うから危険」というのは、あまりにも短絡的ではないか?今は自然にやさしい洗剤も出ているし、こまめに清掃していれば強い洗剤を使わなくても済むはずだ。全国的に見て、東京都が特異なのか、他の地域でもそういう傾向にあるのか、よくわからないが、教育について多くの問題点が指摘されている中、これも私にとっては釈然としないニュースだった。
今日のエコニュース:環境省は25日、過去20年間にわたって国内で欧米並みの強さの酸性雨が観測され、岐阜県など一部では河川や土壌の酸性度が高まって生態系に長期的な影響が懸念されるとの調査結果を発表した。今のところ植物が枯れるなどの深刻な影響はないが、このまま放置すると土壌による中和能力が落ちて急激な環境変化が起こる可能性もある。同省は来年度以降、いくつかの地点で重点的な監視を行う方針だ。(共同通信)


2004/6/24(木) 海外環境ニュースを3つ紹介します
『プランクトンの中にもプラスチック−深刻化する海洋汚染』
国連のアナン事務総長が発表した声明によると、プラスチックをはじめとする海に投棄されたごみが、毎年100万羽以上の海鳥と10万頭にのぼる哺乳動物やウミガメの命を奪っているという。死んだアシカ、イルカ、ウミガメなどの胃の中から、ビニール袋、プラスチック製のボトルキャップ、発泡スチロールでできたコーヒーカップがよく見つかる。世界環境デーにちなんだ会議に集まった参加者の多くは、海洋動物の死とプラスチックの関係について懸念している。4月にはオランダの科学者チームが北海のごみに関する報告書を発表し、フルマカモメ[カモメよりやや大型の海鳥で、北極圏周辺に分布]の胃に平均して30個のプラスチックが入っていたと報告している。
『ミサイル燃料の成分、米国各州の飲料水や牛乳を汚染』
環境団体『エンバイロンメンタル・ワーキング・グループ』(EWG)が22日(米国時間)に発表した最新の調査で、カリフォルニア州の乳牛から採取された牛乳を子どもや妊娠中の女性が飲んだ場合、ミサイル燃料に含まれる有毒な化学薬品、過塩素酸塩の摂取量が危険とされるレベルに達する可能性があることが明らかになった。過塩素酸塩については、州と連邦の規制当局が新たな環境基準の策定を検討しているが、今回のEWGによる報告書はこうした状況のもとで発表された。過塩素酸塩はミサイル燃料に含まれる爆発性成分で、甲状腺障害との関連性が指摘されている。
『地球温暖化−海面上昇は12mに及ぶ?』
米国科学振興協会(AAAS)の報告会に参加した科学者の1人、プリンストン大学のマイケル・オッペンハイマー氏は、1979年以降、北極海ではテキサス、カリフォルニア、メリーランドの3州を合わせた以上の面積の氷が失われ、海水面は10〜20cmほど上昇していると述べた。オッペンハイマー氏はインタビューの中で、『気候変動に関する政府間パネル』(IPCC)の資料を引用し、海水面は2100年までにさらに100センチ上昇する可能性があり、そうなると高水位線がおよそ90m内陸に移動し、フロリダ州やバングラデシュ、マンハッタンの大半でさえ水に浸かることになると話した。しかし、このシナリオは、グリーンランドや南極の巨大な氷床が今の状態を保つという仮定に基づいている。グリーンランドや南極西部[ウェッデル海から西、ロス海から東の部分]の氷床がもし融解するようなことになれば、海水面は12m以上上昇するとオッペンハイマー氏は語る。「実際にそうなるまでには何百年もかかるだろうが、それに関わるプロセスは加速していくかもしれない」


2004/6/23(水) 沖縄「慰霊の日」
今日6月23日は「慰霊の日」。私は、沖縄で暮らし始めた18歳まで「慰霊の日」なるものがあることさえ知らなかった。沖縄では6月23日は祭日で学校も休みとなり、沖縄全土で追悼と平和を願う一日となる。
59年前の悲惨な沖縄戦では20万人以上が亡くなり、兵隊に加えて多数の一般市民の命も奪われた。それは米軍との戦いだけでなく、日本兵から殺されたり、自決を強要されたり・・・地獄絵のような毎日だったと思う。
今年は初めて、戦時中亡くなったハンセン病患者111名の名前が「平和の礎」に刻まれたという。礎が建立されて9年。元患者たちは刻銘を再三訴え、ようやく叶った「人間回復の証し」になったようだ。病の偏見・差別に苦しめられ、戦争中は飢えと病の悪化のため、約400人が命を落としたと言われているので、その無念さが少しでも晴れた形になったのだろう。
小泉首相も沖縄を訪れ、「二度と悲惨な戦争を起こしてはならない」という言葉と共に基地の負担軽減と経済支援を表明したが、沖縄県民がそれに加えて聞きたかったのは、「日本が率先して世界平和を呼びかける国になる」という首相の言葉だったのではないか。それが、戦争で亡くなった人たちへの最大の哀悼の意になるのでは、と思う。
今日のエコニュース:ダイオキシン類の中で最も毒性が強い四塩化ジベンゾダイオキシン(TCDD)を効率よく分解する細菌をアサヒビールと東京大の共同研究チームが初めて見つけた。同社の関連会社の工場排水処理施設の汚泥にいた。他のダイオキシン類や石油を分解する能力もあった。研究チームは「この細菌を利用し、安価で安全なダイオキシンの無害化処理を実用化したい」と話している。(毎日新聞)

 

2004/6/22(火) 不必要な電灯、点けていませんか?
照明を消して地球環境を考える消灯イベント「100万人のキャンドルナイト」が、昨日の夏至をピークに終了した。イベントはNGOと環境省が呼びかけ、昨年を大幅に上回る観光名所や公共施設、東京タワー、大阪城、札幌時計台など全国約5600施設が一斉に午後8〜10時まで消灯・減灯した。
鹿児島でもNGO「DANKA DANKA」が主催して留学生ら約60人の参加者と共に、持ち寄ったろうそくに火をともし、環境や平和についてゆったりとした語らいの時間を過ごしたという。
電気事業連合会の発表によると、年間最大電力を記録した日は2002年が8月1日、2001年が7月24日。いづれも14〜15時。「夏の高校野球決勝戦の時間が一番電気を消費する」という伝説は、当てはまらないようだ。また、2002年の年間電力消費量は、8415億kwh。そのうち電灯用に消費された電力は2634億kwh。全体の31%を占めている。結構な量だということがわかる。2002年度と1965年度(昭和40年)を比較すると、電力消費量は6倍、電灯で限ってみれば9倍にもなっているという。
必要な電気はもちろん使うべきだと思うが、夜間のイルミネーション、広告照明などは、本当に必要なのだろうか。この「100万人のキャンドルナイト」をきっかけに、もう一度「節電」を日本全国で考え直したらいいのになぁと思う。あのオイルショックの時のようなことが起こる前に。。。
今日のエコニュース:夏祭りのシーズンを前に、東京都千代田区は7月から、繰り返し使用できるプラスチック製の「リユース(再使用)食器」を、祭りなどのイベントに無料で貸し出すことを決めた。全国の自治体で初めての試みで、担当者は「ごみを減らす大きな一歩」としている。(ヤフーニュース)


2004/6/21(月) 深い呼吸していますか?
日本に初めてヨーガを伝えた佐保田鶴治先生(インド哲学者)の教え子で、いづれも30年以上ヨーガ禅を行っている先生方の講話と実技研修会に、昨日参加してきた。お二人とも70歳を超えられていたが、「さすが〜」というようなアーサナ(体位体操)を披露され、お話も「ヨーガは「体操」「呼吸法」「瞑想法」から成り立ち、何歳からでも誰でもできる健康法だ」ということを力説されていた。またオーム真理教の影響で一時ヨーガは敬遠されていたが、最近は再び若い人たちが興味をもってくれるようになり、とてもうれしいとおっしゃっていた。
呼吸について、日本人は平均呼吸数は1分間に18回だが、これは「かなりみじめな状態」で、肺の7分の1程しか使っていないので短く不揃いになっていると言われた。先生は1分間に5〜6回だと聞いてびっくり。ただ鍛錬しても半分使えるかどうかぐらいとのこと。深くゆっくりとしたリズミカルな呼吸になれば、腹も立たない、落ち着いた人になれるし、体も健康になると、おっしゃっていた。
折しも昨日の夜のテレビ番組で「太る人は酸欠不足?!」というテーマを放送していた。そこでも、呼吸が浅いと体は酸欠状態になり脂肪は燃えず、視力も悪くなる・・・等、いろいろ弊害があることを伝えていた。
呼吸は意識しないと、なかなか深くできない。ヨーガでは何種類もの呼吸法があるそうだが、とりあえずは一般的な深呼吸でも思い立ったときに繰り返しすれば、有効だと思う。ちゃんとした呼吸法を実施するときは、ヨーガの体操と同じく食後3時間以上空けないと内臓によくないそうだ。できる範囲で、深い呼吸をしてみましょう。
今日のエコニュース:カナダ最小の州、プリンスエドワード島で、再生可能エネルギー税が今年後半にも導入される見通し。2015年までに島の電力を100%、共同体所有の風力発電によりまかなう事を目的とした新税となる。(エコロジーオンライン)


2004/6/20(日) 今日は「世界難民の日」
世界では今、2000万人もの人達が故郷を逃れて“難民”になっている。そして今日6/20は「世界難民の日」。今年のテーマは「故郷と呼べる所」。難民状態の解決策(母国への帰還、避難国での定住、第三国定住)を見出すことに焦点を当てている。
難民の大多数は、紛争で荒廃しても故郷に帰りたいと願っているが、現実は厳しい。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は17日、2003年中に難民110万人が帰還し、援助対象者数は、過去10年最低の約1710万人まで減少した、という新しい統計を発表した。それでもスーダン難民など緊急の支援を求めているところも多く、砂嵐の中でビニールシート一枚に身を寄せている少女の写真を見たが、胸が締めつけられるような気がした。
鹿児島は台風が近づいているが、ちゃんと家の中にいられる幸せをしみじみ感じる。ホームレス支援をしているチャさんのHPに、この雨風の中のホームレスの方たちを心配している書き込みがされていた。住む所がない不安は非常に大きいだろう。
日本は難民受け入れに、かなり消極的。治安を始めいろいろな問題もあるのだろうが、閉鎖的な気質も否めない。日頃は、なかなか難民の人たちのことまでは気も回らないが、今日のこの日をきっかけにちょっと思いを馳せてみてはどうだろうか。。。
 ※国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のHP
今日のエコニュース:中国新聞社は18日、中国でも砂漠化が最も深刻な地域の一つ、甘粛(カンシュク)省における砂漠化面積は192,800平方キロで、全省の42.5%を占める。そのうち土壌の侵食による砂漠化が28,100平方キロ、乾燥化によるものが157,900平方キロ、特に塩化による砂漠化が68万平方キロにわたっている。乾燥化による砂漠化は、河西回廊の謄格里(トングリ)、巴丹吉林(バダインジャラン)などの砂漠とオアシスの接する地帯で深刻。ゴビ砂漠でも157,900平方キロに渡って乾燥化が進行している。また現在、667,000ヘクタールの流動砂丘がオアシスを脅かしている。(ヤフーニュース)


2004/6/19(土) 牛のプロフィ−ルが見えてきた
昨年12月から「生産情報公表JAS規格」(新JAS規格)が始まった。これは販売時に表示されている14桁の識別番号をインターネットで検索すると、牛の飼育履歴(どこで生まれたのか、どんな餌を食べ、どんな治療を受けたか)が分かる仕組み。
これとは別に、「トレーサビリティー(生産履歴を追跡する仕組み)法」が今年の12月から施行され、国内産の牛肉はすべて10桁の個体識別番号の表示が義務づけられる。その数字で、牛の生年月日、雌雄の別、品種、生育地、解体処理された日、生産者の所在地まで分かるようになる。
これらは、「消費者により安心して牛肉を買ってもらおう」という趣旨の元、始められた制度。実際は識別番号をその場で確認できない限り、直ちに情報が得られないので、いまいち実用性に欠けるような気もするが、とりあえずは「食の安全」への大きな前進なので歓迎したい。
先日の新聞で、牛の餌を365日毎日すべて国産で賄うことは至難の業で、やっと最近、国内で初めてそれに取り組んで実績ができてきたところがあると報道されていた。それほどまでに、牛の餌は海外に依存していたのかと驚いた。海外からの餌がなければ、国産の牛はほとんど存在できないのが現実だ。
今日のエコニュース:地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減のため環境省は18日、事業所に温室効果ガス排出枠を設け、事業所間で排出枠の取引を認める国内排出量取引制度導入を中央環境審議会地球環境部会に提案した。日本経済団体連合会は「自由な企業活動に制限を加える」と反対としており、反発が予想される。(毎日新聞)


2004/6/18(金) 環境格付け型融資制度
今日の毎日新聞に次のような記事が載っていた。
『日本政策投資銀行の「環境格付け型融資制度」が注目を集めている。有害物質の削減や資源再利用の促進など、環境対策を積極的に進めている企業に有利な条件で融資する制度で、17日には地方の中堅企業2社への適用を決めた。同制度への申し込みはすでに80社を超えており、そのうち約2割は中堅・中小企業。環境対策はコスト増要因になるため、負担増を嫌う中堅・中小企業は二の足を踏むケースが少なくないが、金融面から後押しする考えだ。』
「日本政策投資銀行」を調べてみた。一口に「銀行」といっても政府系と民間系があり、民間は私たちに身近な普通銀行や信用金庫、証券会社など。政府系は日本政策投資銀行や国民生活金融公庫などがある。民間銀行は個人や企業対象に預金集め・融資をしているが、日本政策投資銀行は政府からの借入や債券の発行により資金を調達しているので預金を集める仕組みはないし、個人融資はしていない。融資対象は民間金融機関だけでは対応できない分野、たとえば「資金回収に長期を要する」「リスクが高い新エネルギー」「災害復旧」などの分野に融資をしている。
「環境格付け型融資制度」では、企業の環境対策を127項目でチェック・採点し3段階で格付け。それに応じて金利を最大0.6ポイント優遇する。この動きを受けて、民間の銀行でも格付けを利用した融資を検討しているところもあり、今後も広がる可能性があるという。日本政策投資銀行の南九州支店は天文館にあり、鹿児島でもこの制度が適用される企業が出てくればいいなと思った。
 ※『日本政策投資銀行』のHP 
今日のエコニュース: 大気中の化学物質による発がんリスクは、大阪府など大都市とその周辺ほど高く、最も低い鳥取県に比べると5倍以上も違うことが、国立環境研究所の調査でわかった。大気への排出量が多く、発がん性が確認されているベンゼンやホルムアルデヒドなど5物質について、大気中の濃度をもとに試算したもので、各都道府県別の総合的な発がんリスクは初めて。松本主任研究員は「2001年度と比べると、34都道府県で発がんリスクは下がっており、排ガス規制などの効果も出ている」と話している。(読売新聞)


2004/6/17(木) 最近、星を見ましたか?
『100万人のキャンドルナイト』は首相官邸など参加施設が、次々に増えているようだ。ちょうど環境月間でもあるので、もっとこの輪が広がっていけばいいなぁと思う。
さて昨日の事務局日誌にも書いたが、夜間照明と星の見え方は反比例してしまう。近年、夜間照明が明るくなり過ぎたために、特に都会では星が見えにくくなり、この現象を『光害(ひかりがい)』と言う。1998年には環境省が、不適切な照明による天体観測、動植物の生育などへの影響を防止し、良好な照明環境(望ましい光環境)の実現、地球温暖化防止にも資するように「光害対策ガイドライン」を策定した。
ガイドラインでは「光害」の概念を明確にし、地域特性(自然公園、郊外、都市中心部)に応じた照明環境の類型を設定。その上で、照明機器メーカー、施設整備者、広告物設置者などが適切な対応をとれるように「街路照明器具のガイド」、「屋外照明等設置チェックリスト」、「広告物等のガイド」の3つの詳細な屋外照明のガイドラインを提示している。
満天の星空を見ると、その美しさと共に宇宙の広さに感激する。そして日常の些細なことを離れて、宇宙や世界に思いを馳せることができる。最近の子供たちの様々な問題行動も、もう少し視野を広く持っていたら防げたのではないかと思う。しかし、子供たちを視野の狭い余裕のない生活に追いやっている責任はやはり私たち大人にある。それは大人も余裕のない生活を送っているということだろうか。たまには星を見ながら、ゆっくり、のんびり、ぼけ〜と過ごしてみましょうか?
今日のエコニュース:4年後をめどに南極・昭和基地周辺に残る340トンのごみを一掃する計画を文部科学省の南極地域観測統合推進部は16日決めた。第46次隊からごみを出さない努力を徹底し、毎年200トン以上を計画的に持ち帰って、4年後にはゼロを目標とした。(朝日新聞)


2004/6/16(水) 100万人のキャンドルナイト
去年の夏至、6/22に『100万人のキャンドルナイト』というイベントが全国各地で初めて行われた。“夜の8時から10時まで電気を消し、キャンドルの明かりの下、スローな時を過ごしましょう”という呼びかけに、推定500万人の人々が自主参加した。東京タワーや姫路城など全国で2300施設、企業、自治体などの参加も多数あり、鹿児島でも環境に関心のある人達が集まってイベントも行われた。
今年の夏至は6/21(月)。再び『100万人のキャンドルナイト』を21日を挟んで前後3日間で行おうとの動きが活発になり、すでに松下電器(全国の200ヶ所のネオンサインを消す)、東京電力(当日の電力データ公表)、イトーヨーカドー(全177店で広告塔の1/2の電気を消す)、コンビニのファミリーマートやミニストップ、リコー、外食チェーンのワタミフードサービス、早稲田大学なども次々に参加表明をしているとのこと。
今のところ、鹿児島市では『DANKA DANKA』というNGOが国際交流会館(鹿大水産学部横・下荒田4-50-20)で鹿児島在住の外国人と共にイベントを計画している。(参加者募集中:詳しくは西村さんまで099−256−6214)
しかしこのイベントは、たとえ出かけなくても、自分の家で、部屋で誰でも参加できる。照明やテレビを消し、キャンドル(ローソク)を灯すことで、「節電の実行」と共に「電気のありがたさを考える」、「ゆっくりとした時間を楽しむ」、「家族でキャンプ気分を楽しむ」など、様々な効用があると思う。どうぞ、それぞれのスタイルで参加下さい。皆で電気を消したら、いつもよりきっと星がきれいに見えることでしょう★☆★
 ※『100万人のキャンドルナイト』のHP      『DANKA DANKA』のHP
今日のエコニュース:鹿児島県内で風力発電の建設計画が相次いでいる。吉田町に地元企業が8基を、長島町に日立エンジニアリングサービスの関連会社が3基を計画中。すでに県内12市町村で63基の風力発電が稼働中。出力は計2万800キロワットにのぼり、九州で最も活発となっている。(朝日新聞)


2004/6/15(火) レスター・ブラウンの言葉
『筑紫哲也NEW23』で、筑紫キャスターとレスター・ブラウン氏の対談が放映された。ブラウン氏はワールドウォッチ研究所の創設者で、『地球白書』などを通じて世界の環境問題を分析し、その対策を提言し続けている有名な環境論者だ。
先日のサミットでは、イラクやテロについての論議(本当に論議してたのかな^^;)に終始し、環境問題は話題にもならなかったようだ。環境問題も世界中の人にとって緊急かつ重大な問題なのに・・・
ブラウン氏は、「環境問題(環境破壊)が貧困を生み、テロの温床となっている。つまり、貧困・環境問題の解決無くしては、テロ問題の解決にはつながらない」と語った。まさしく“木を見て森を見ない”政策が今も続いているから、テロ対策も泥沼化しているように思う。またブラウン氏が前々から提唱している『成長の限界』は、この先10年で迎え、あと2,3年もすれば次々に崩壊状態を露呈するだろうとも語っていた。
ブラウン氏は著書『エコ・エコノミー』の紹介で、次のメッセージを日本の読者向けに出している。『私たちは大きな岐路に立っています。持続可能な新たなる経済、つまりエコ・エコノミーを選ぶか、「いままで通り」の経済、つまり環境的に持続不能で必然的に衰退する経済を選ぶかです。ここで見落としてならないのは、中間とか中道といった楽観的な選択はありえないことです。私たちの選択が、地球上のすべての生命の明日を決定します。』 あなたは、どちらの道を選びますか?
今日のエコニュース:保護区の拡大など、悪化が深刻な世界の海の環境を再生するために必要な費用は、最大で年間約140億ドル(約1兆5000億円)に達するとの調査結果を、英ヨーク大やケンブリッジ大のグループが15日、米科学アカデミー紀要に発表した。グループのカラム・ロバーツ・ヨーク大教授は「金額は膨大に思えるが、漁業や観光業など、海の環境を守ることによって得られる利益を考えれば、意味のある投資だ」と話している。(共同通信)


2004/6/14(月) 黒潮の流れ
“黒潮の大蛇行”について「イオルニュース」で配信されてきた。海流や海水温のことをもう少し詳しく調べてみようとインターネットで調べてみたら、科学的な見解が次々に・・・私の頭では少々理解不可能(^^; わかったのは海流は“生き物”みたいに変動性に富み、ビミョ〜な温度差や塩分濃度で膨張・収縮を繰り返しているということ。とりあえず、記事をそのまま転載します。
『この夏、黒潮が「大蛇行」するとの予測を気象庁が発表した。この現象、海上保安庁によると、日本で初めて確認されたのは1934(昭和9)年で、戦後6回観測されている特異現象とのこと。この「黒潮大蛇行」が起こると、海水温の極端な変化によって漁場も変化し、通常は紀伊半島沖の熊野灘で取れるカツオが伊豆諸島で取れるようになる反面、アジやサバなどが取れなくなり、庶民の味がなかなか食卓に上らなくなったり、水族館でエサに事欠くなどの影響が出るとのこと。また、潮流の変化によって沖縄方面から北上する船舶の燃費が悪くなったり、水温が例年より下がることから、海水浴での事故も多発したという。さらに、黒潮は通常、流れの内側(日本列島側)の水位が外側より1メートルほど低いのが特徴だが、流れが北上すると潮位が全体的に30〜40センチ高くなり、1979年10月にみられた大蛇行は大潮と重なり、東京湾から伊勢湾にかけての各地で浸水被害が発生した。それでなくとも地球温暖化の影響で、沿岸水位は高くなっているので、しばらくは注視する必要がありそうだ。』
今日のエコニュース:世界的に急増している洪水の被害が今後さらに深刻化し、2050年には現在の2倍に当たる約20億人が大洪水の危険にさらされるという予測を国連大学「環境と人間の安全保障研究所」がまとめ、13日発表した。異常気象の増加や海面上昇など今後予想される自然環境の変化に加え、発展途上国で土地や水を入手しやすい河川敷などの低地に人口集中が続くとみられることが大きな要因。同研究所は、洪水の予測や警報システムに資金を振り向けることが急務だと指摘している。(共同通信)


2004/6/13(日) アクセス数5000!
今日は夜8時に、このHPのサイトを開いた。すると、ちょうど「5000」番目! そろそろ「5000」とは思っていたが、土・日はアクセス数が少ないので、もう少し後かと気にしていなかったのに自分が「5000」番目になって、なんだか嬉しかった。(^^;
ある会員さんのご厚意でHPを作っていただいた後、去年の8月1日には全面リニューアル。事務局で随時更新もできるようになり、約10ヶ月半で「5000」のアクセス。最初の頃は更新してはチェックを繰り返していたので、1日の半分以上が事務局のアクセスカウントだったこともある。それが、今では結構、常連さんや日本各地からアクセスしてくださるようになった。
事務局日誌では、いろいろな話題を提供し、読んでくださった方が何かを感じたり考えたりするきっかけになれば、と思いながら書いている。書いていると、毎日いろいろな事が起こり、そして流れていくなぁとつくづく感じる。
HP全体も、もっと充実させたいと思っているので、ご意見や質問など、なんでもお気軽に掲示板やメールにお寄せ下さい。お待ちしています!
今日のエコニュース:国の医療費給付を受けられない大気汚染公害の未認定患者のうち、約4割が気管支ぜんそくなどの病気のために失業や転職などに追い込まれていることが、東京経済大の除本助教授(環境経済学)ら調査班のアンケートで分かった。約5割が年収300万円未満で暮らしていることも判明、深刻な生活実態が初めて浮き彫りになった。環境省保健業務室は「排ガスとぜんそくなど疾病の因果関係ははっきりしていない。現状では、未認定患者を救済する制度の創設は考えにくい」としている。(読売新聞)



2004/6/12(土) 児童労働について
国際人権擁護団体『ヒューマン・ライツ・ウォッチ』は9日、中米エルサルバドルのサトウキビ労働者の3分の1が18歳未満の若年層で占められ、そのうち大半は8歳から13歳で働き始めていると報告した。そして同団体は砂糖の出荷先となるコカ・コーラ社などに、労働環境の改善を求めているという。(6/11毎日新聞にて)
今日6/12は、『児童労働反対世界デー』。そんな日があるなんて、上記の関連ニュースをインターネットで探していて、初めて知った。国際労働機関(ILO)では、15歳以下の子供たちが危険で有害な仕事をすること、また働くことにより教育の機会や人間らしい成長を奪われることを『児童労働』として位置づけている。
今、世界では2億4600万人もの子どもたちが十分な教育を受けられず、健康を損ない、基本的な自由を奪われて働いていると推定されているとのこと。農場・工場、路上など過酷な条件・環境下での長時間労働、売春やポルノ、兵士として戦場で戦うこと、薬物・化学物質・爆発物・危険な機械を扱う仕事・・・様々な形態で、わずかな賃金または無報酬で働かされていると思うと、胸が締めつけられるような思いがする。
マクドナルドの子供向け『ハッピーセット』のおもちゃを作っているのも、実は児童労働させられているアジアの子供たちという話しも聞いたことがある。なんとも言えない、むなしさを感じる。
今日のエコニュース:10日付の米紙ロサンゼルス・タイムズによると、米カリフォルニア州大気資源局(CARB)は14日、自動車メーカーに対し、2015年までに温室効果ガスの排出量を約30%削減するよう義務付ける規制の概要を公表する。排ガス規制を地球温暖化と結び付けて行う世界でも初のケースという。これに対し自動車メーカーは反発を強めており、同州を訴える可能性もあるという。(時事通信)


2004/6/11(金) 梅干し作り その3
赤シソが店頭に並ぶようになり、いよいよ梅干し作りの第2段階の時期がきた。5/27に梅に塩をまぶしてから数日で「梅酢」が出てきて、今では重しの半分まで梅酢に漬かる状態になっていた。
赤シソは1束買い、葉をむしると150gだった。それを洗い、しばらくザルに広げて乾かした物をビニール袋に入れ、150gの18%に当たる27gの自然塩を2回に分けて赤シソにまぶしてアクを出させた。色は黒い紫。アクを絞ったら今度は、梅酢を少量ビニール袋の中に入れ赤シソと合わせた。すると黄色の梅酢が鮮やかな赤紫に。それをそのまま瓶の中に入れて再び、重しを乗せた。(梅と赤シソは交互に重ねた方がいいのだが、量が少ないので梅の上に赤シソを入れただけにした)
申年の梅干しは縁起物として珍重されている。その由来は平安時代の村上天皇が疫病が流行した申年に、梅干しを入れたお茶を飲んで回復したことから伝承されているとか。私が作ったのも縁起物になるかな(^^;
今日のエコニュース:地球温暖化防止に向け、企業などの協力で緑化推進を図ろうと山梨県韮崎市甘利山財産区と県緑化推進機構、ダイドードリンコKK甲信支店は9日、同市役所で「ダイドードリンコ・甲斐甘利の森」の森林整備の調印式を行った。企業・団体と協力して緑を保護するため、同機構が設けた「企業・団体の森づくり制度」の山梨県内の契約第1号。(毎日新聞)


2004/6/10(木) 氷河期の到来
英国やフランスなど欧州10カ国の共同研究グループが南極でボーリング採取した氷柱によって「地球の気候は人類の干渉がなければ、今後1万5000年間は温暖で安定した気候が続く」との予測を、10日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
同グループは、8年かけて南極の氷を深さ3キロまで掘り下げ、74万年前からの継続的な気象記録を分析した。その結果、地球にはこれまでに8回の氷河期があり、各氷河期の後にはより短期間の間氷期がみられた。現在は1万2000年前に始まった間氷期で、これに相当するのは約40万年前の気候。この気候は2万8000年程度続いたので、次回の氷河期の到来は1万5000年後になるとの予測を立てた。
しかし、これには「人類の干渉がなければ」という但し書きがついている。現在のメタンや二酸化炭素など温暖化ガスの貯蔵量は過去44万年で最大に達しており、このような事態は過去にみられない。つまりこれまで通りの周期でいけば、まだまだ氷河期は1万年以上来ないだろうが、人類が過去に例のない地球環境にしてしまった以上、今後もその通りに繰り返されるとは言い難いのでは? とにかく、今私たちはかつて地球が経験したことのない気候の中で生きていることは確かなようだ。
今日のエコニュース:日本の大手製造業や電力会社など、一部の企業を対象にした二酸化炭素(CO2)の排出量取引制度を導入すれば、導入しない場合に比べ2−5割少ない費用で京都議定書の削減目標を達成できるとの報告書を、世界自然保護基金(WWF)がまとめ、10日公表した。(共同通信)


2004/6/9(水) 白山トンネル計画と公共事業
NPO法人『白山の自然を考える会』から、「白山トンネル計画中止の団体署名」協力依頼のメールをいただいた。『環境NGO総覧』を見て、白山(石川県)からわざわざ鹿児島の一市民団体にメールを送って下さったことに、少々驚いた。
『白山の自然を考える会』は、石川県内で活動していた自然保護団体・山岳団体が既にリゾート化されつつあった白山を、これ以上の自然破壊から守りたいという思いの元に結集し、7団体で1990年に発足されたとのこと。
正直なところ私は、「白山」の名前くらいしか知らなかったし、ましてや「白山トンネル計画」は全く無知。いただいたメールやHPを見ると、白山トンネルは、石川県小松市から東京方面への時間短縮と白山スーパー林道が夜間と冬期に使えないことを理由に、12〜22Kmの長大トンネルを中心に、建設計画の調査が国土交通省と石川県によって進められているという。しかし、地形や景観の破壊、膨大な残土発生、水源や生物多様性への影響や、東海北陸自動車道や中部縦貫自動車道の建設により時間短縮の効果はほとんどないこと、そして建設費およそ2,000億円、22kmのトンネルの維持費は電気代だけでも毎年10億円という莫大な費用がかかることから、反対活動をしているとのこと。
九州で大規模公共事業と言えば、諫早湾干拓や川辺川ダムのことが浮かんでくるが、全国ではまだまだ再考の検討が必要な公共事業があることだろう。公共事業がすべて悪いとは思わないが、改めて自然環境との共存のむずかしさを感じた。
 ※ 『白山の自然を考える会』のHP
今日のエコニュース:中央環境審議会は8日、鹿児島県の奄美大島と徳之島に生息するアマミノクロウサギなど11種の動植物を「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づき国内希少種に指定するよう、小池百合子環境相に答申した。7月に正式決定し、これで国内希少種は73種類になる。(毎日新聞)


2004/6/8(火) 体内時計と光の関係
『体内時計に光が大きく影響を与えている』ことに関連した記事を紹介します。
ひとつめは、東大の教授らが行った動物実験で、夜更かし状態のように夜半に長時間、光を当てられたニワトリは体内時計を刻むタンパク質が夜になっても増えず、体内時計に遅れが生じる、という仕組みが解明されたという。
ふたつめは、深夜勤務や交代夜勤など夜間に働く人の睡眠障害(不眠・睡眠不足)を改善するために、光をコントロールする試みが広がっており、具体的には夜間勤務の職場では夜間でも体が昼間だと感じるほどの明るい照明を照らすようにして、体内時計を意図的にずらしているとのこと。そうすると、朝になって暗い部屋に入ったときに、寝つきがスムーズになるらしい。
さらに睡眠障害の治療法として、朝の2〜3時間、2500ルクス以上の強い光を浴びることで、体内時計を調整していく「高照度光療法」というものもあるとのこと。でも、わざわざ化学的な光を浴びなくても、太陽光でも同じような効果があるという。やはり朝、太陽光を浴びることは人間のリズムに則しているのだと、改めて感心する。
とにかく寝る前(30分〜1時間以上)は、なるべく明るい所を避けた方が懸命らしい。以前“気の流れ”に詳しい鍼灸師の友人に、寝る前せめて1時間前にはパソコンをやめること!と忠告されたことがある。そのときは「脳が興奮状態したままでは寝付きが悪くなる」と言われたが、パソコンの画面の明るい光もいけないんだろうなぁと気づいた。体内時計を狂わせっぱなしの生活を、やっぱり改めるべきだぁ。。。(^^;
今日のエコニュース:温室効果が二酸化炭素(CO2)の2万倍以上という物質もある代替フロン類の排出量が、今後10年間で急激に増加し、2010年前後には、最大で03年の3倍近くにも達するとの予測を、経済産業省と関連の業界団体がまとめていたことが7日までに分かった。(南日本新聞)


2004/6/7(月) お金の使い方もいろいろありますが・・・
「募金」や「寄付」は、『赤い羽募金』など馴染みの深いものもあれば、難病の子供の臓器移植資金集めなど多種多様にある。特に日本では千円程度のお金でも、発展途上国にしてみれば、医薬品を買えたり、学校に行けるようになったり、木を植えることができたり・・・自分のわずかなお金で大きなことができるんだと思うと、贅沢や無駄使いしているのが悪いような気持ちにもなる。
私もいくつかの団体に少しずつ支援活動をしているが、インターネットで検索してみると、実にたくさんの“支援団体”があることを知った。それだけ、世界中で「SOS」と助けを求めている人(動植物)がたくさんいるし、それに支援の手を差し出している人たちもたくさんいるということ。
本当に、これらの募金活動は“世界の実態”をよく映し出していると思う。下記に2つのサイトを紹介するので、援助をする、しないに関わらず、一度アクセスしてみてください。違う世界が見えてくると思います。
 ※ 『Gamba NPO.net』のHP    『ぼきんやドットコム』のHP
今日のエコニュース:地域によって可燃物、不燃物の区別がまちまちになっているプラスチックごみ。このごみを原則的に可燃物とするよう、環境省は地方自治体に要請する方針を固めた。これは、焼却炉の性能が向上し廃熱利用が進んでいるほか、不燃物扱いを続ければ、埋め立て地不足が加速するという事情もあるとのこと。中央環境審議会で年末まで是非を議論してもらい、分別収集に関するガイドライン策定を検討している。(エコロジーオンライン)


2004/6/6(日) 1ヶ月目の田んぼ  たんぼ便り・その2
5/9に自然農法の田植えに参加以来、私は初めて連れて行ってもらった。「わぁ生長してる」と思ったが、それは草。稲は近づいて見ないとわからないほどで、水面から約10センチ伸びていた。見た感じ、お世辞にもきれいな田んぼではなく、知らない人が見たら、「?」だと思う。でも驚くほど『藻』や『水草』がたくさん発生していて、とてもいい状態らしい。あと2ヶ月もすれば草の大きさに稲が追いつくということなので、その頃には田んぼらしくなるだろう。今後がますます楽しみだ。
  稲が見えないくらい『藻』がたくさん!

  4面の田んぼの全景です

  水がとっても澄んでてきれいです

  トンボや蛙も遊びにきてました
今日のエコニュース: 環境省は、地球温暖化防止のため、一定規模以上の工場やオフィス、店舗に対し、二酸化炭素の排出量を報告する義務付けるを固めた。排出量を最終的に国が把握し、公表することにより、排出元である企業側に一層の削減努力を促すのが狙いとのこと。(エコロジーオンライン)


2004/6/5(土) THE DAY AFTER TOMORROW
『ディ・アフター・トゥモロー』を観てきた。今日6月5日の『環境の日』に封切りされたこの映画のストーリーをあれこれ書くと、これから観ようとしている人たちに失礼なので控えるが、感想としては「観て良かった」と思った。私の予想を超える、そして想像外の「温暖化による影響」を、見せつけられた。
この映画は、ただのパニック映画でもスペクタル映画でもない。多少の誇張があるのは製作者サイドも認めているが、確固たる予測に基づいた映画であることは明らかだ。〜「起こるか?」ではなく、「いつ?」が問題なのだ。〜という言葉がパンフレットにも大きく書かれ、2004年3月に米国防総省(ペンタゴン)が作成していた“気候変動が引き起こす世界の混乱予測”も掲載されていた。
「じゃあどうするか?」 その自分なりの答えを考え、確認するためにも、映画館に足を運ぶことをお勧めする。それに、この映画は「愛と勇気」も描いているヒューマンドラマでもある。どんな状況になろうとも愛と勇気で、暗闇にも光が差せることを忘れたくはない。
今日のエコニュース: 原子力発電所で出るごみのうち、放射能汚染度の極めて低い金属やコンクリートは再利用したり産業廃棄物として扱ったりしてもいいようにする骨子案が4日、総合資源エネルギー調査会の廃棄物安全小委員会でまとまった。放射線量は一般人の年間被爆限度の100分の1以下が目安。原発の解体に対応し、欧米並の規制に転換する。(朝日新聞)


2004/6/4(金) 虫歯より怖いモノ
今日は「虫歯予防デー」で、6/4〜10までは「歯の衛生週間」。歯の大切さは多くの人が実感しているだろうが、今日は違った視点で自分の歯のことを考えてください。
福岡の歯科医師M氏は「歯は身体にとって末梢のものではなく、中枢の臓器だ」とおっしゃっている。そして、歯の金属(詰め物)が体に影響を及ぼすことを研究され、「アトピー、肩こり、腰痛、そしていわゆる難病と言われる病気も、歯に詰めた不適合金属(アマルガム、パラジウム)が溶けて、体に沈着することから生じることが多い。」という説を唱えている。
また、「噛み合わせの狂いや高さの違いによって姿勢が歪んで、中枢神経に影響し、異常を起こす」、「歯に詰めた不適合金属がアンテナになって、携帯電話やパソコンなどの電磁波を吸収しやすくなり、口の中で発電。この電流が徐々に体内にチャージされていくから、体がおかしくなる。」ということも公言されている。
歯の詰め物に関しては環境ホルモンの疑いのあるものもあり、極微量でも日々体内に取り込んでいる可能性があることも聞いている。私の奥歯にも、かれこれ30年近く前の銀色の詰め物が入っている。長持ちしてくれているのは有り難いが、たぶんこれはヤバイのかもしれない。


2004/6/3(木) ビワの種
今年もビワの季節がやってきた。去年からビワの葉の効用をいろいろと知り、乾燥させてお茶にしたり、焼酎漬け(虫さされやアトピーに効果あり)にしたり。そして、実や種で果実酒も作った。
ビワの葉に含まれている貴重な有効成分「アミグダリン」は、特にガンに効くと言われている。更に種には葉の何倍も、その成分が含まれているので、健康食品として販売されているくらいだ。でもわざわざ市販品を買わなくても、実を食べたあとの種を焼酎漬けにして飲んだり種を食べたりすることで、万能薬になる。また種と氷砂糖、焼酎(ホワイトリカー)で作った果実酒もイイ香りがしておいしい。ビワを食べたときは是非、種をそのまま捨てずにお試しあれ!
でも、そのビワの種も長年、品種改良した結果「種なしビワ」ができたと先日報道されていた。確かに「種なし」は食べやすい。しかも甘みが増しているとなれば、望まれるのも仕方がない。だけど、「種なしブドウ」は非常に強い薬品に浸けて種を無くしていると聞いたこともある。
おいしいものは食べたいが、その裏で何が行われているかを知ったら、怖い話しもゴロゴロ。私たちの欲望が、そうさせているから文句も言えないのだが。。。
今日のエコニュース: 環境省の「エコツーリズム推進会議」は2日、自然保護に配慮しながら環境への理解を深める旅行や観光の「エコツーリズム」の普及、定着を図るため、北海道知床や鹿児島県屋久島など13地域をモデル事業実施区に選んだ。今年度から3年間実施する。(毎日新聞)

2004/6/2(水) 人類が途絶える日が来るのか
「成人男子大学生34人中、世界保健機関(WHO)の自然分娩可能基準に適合した精子を保有していた学生は1人しかいなかった」という帝京大学での調査結果が発表されたのは1998年だった。そして、それ以前1992年にはデンマーク大学の教授が「男性の精子の量、濃度ともこの50年間で半減した」と発表していた。
『環境ホルモン』の存在を知ってはいたが、その本当の恐怖を知ったのは、この帝京大学の検査結果を聞いてからだった。無意識に取り込んだ『環境ホルモン』が、体内のいろいろな作用を狂わせている現実。そしてその『環境ホルモン』が、身の周りに溢れていることに気づいたとき、強い驚異を感じた。「子供ができない」ことは個人的な問題だけではなく「人類の存続問題」につながる。「種の絶滅」は人類にもあり得ることを、実感した。あれから6年。また、昨日『Yahoo!ニュース』に関連した記事が掲載されていたので転載します。
『5月23〜28日(現地時間)にカナダのモントリオールで開催された第18回世界不妊学会で、男性不妊の発生率が世界的に急上昇しているという研究報告が行なわれた。科学者チームは、環境中の有毒物質や飲料水中の薬品などが原因ではないかと推測している。
「この50年間というもの、人間、動物、そして魚でも、精子の数が減少し続けている」とモントリオール大学のセルジュ・ベリズル教授(産婦人科学)はモントリオールの新聞『ガゼット』紙上で述べている。まだ議論はあるものの、複数の分析結果で、男性の生殖能力にはっきりとした減退が生じていることが示されたと、シカゴのイリノイ大学メディカルセンターの男性不妊の専門家、ゲイル・プリンズ博士は語る。
原因はまだ特定されていないが、ほとんどの殺虫剤に使用されている内分泌撹乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)と呼ばれる一連の化学物質が、動物の生殖システムに大きな影響をもたらす場合があるという有力な証拠があると、プリンズ博士はインタビューで述べている。「ポリ袋やプラスチック容器に入ったものを、私は絶対に電子レンジで温めないようにしている。プラスチックが熱されたときに浸出する化学物質があるからだ」とプリンズ博士は述べている。また、プリンズ博士は精製水を飲み、食物や環境内の殺虫剤にさらされる危険性を、可能な限り減らすよう気をつけている。「殺虫剤が生殖システムに影響を与える可能性について、確たる証拠が存在する」とのことだ。
いっぽう、ドイツの科学者チームが、汚染レベルの高い地域に住む女性は、双子を出産する確率が高いという研究結果を報告している。有毒廃棄物の焼却場近辺の地域では、ドイツの他地域とくらべて、双子の出生率が2倍になっていたという。プリンズ博士は、このような例は他には見られないと語った。「これは何かがある可能性に注意を喚起するものだ」』
今日のエコニュース: 環境省は、98年に作成した環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)と疑われる67物質のリストを廃止し、改めて約1千の化学物質から洗い直す方針を決めた。リストに挙がった物質のこれまでの研究では生殖機能への作用が主だったが、免疫機能への影響など新たな試験の必要性も出てきたことなどから、第三者機関によって随時、物質を選んで試験していく仕組みになる予定。(朝日新聞)


2004/6/1(火) 6月は『環境月間』ってご存じですか?
6月5日は『環境の日』で、6月は『環境月間』になっている。
これは、1972年にストックホルムで行われた『国連人間環境会議』が6月5日から始まったことを受けて、世界的に6月5日が『世界環境デー』となり、日本では1991年度から制定された。環境基本法の中でも、環境の日については、「事業所及び国民の間に広く環境保全について関心と理解を深めるとともに、積極的に環境保全に関する活動を行う意欲を高める」と規定に定められている。
環境省が環境月間に掲げているテーマは「はじめています。地球にやさしい新生活」 毎年テーマが変わっていたのに、今年はなぜか去年と同じテーマなのがちょっと気になるが、まぁまだ始めている人が少ないと政府も実感しているのかも・・・(^^;
『○○の日』にこだわることはないし、環境については毎日が『環境の日』にしなければ成果は上がらないと思う。みんなが胸を張って「はじめています。地球にやさしい新生活」と言える日が早く来ることを願っている。
今日のエコニュース: 姶良町の生活排水浄化対策指導委員会と生活学校、思川漁業協同組合は、EM(有用微生物群)菌を混ぜて作った泥団子による河川浄化の取り組みを始めた。5月に同町脇元地区の狩川と、住吉地区住吉池近くの排水溝に各50個、6月上旬には松原地区の用水路に50個、合計150個を投入。地元自治会などの協力を得て、川の浄化の様子を観察していく。(南日本新聞)

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