2003年9月の事務局日誌
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2003/9/30(火) 地雷出前講座が開催されます。
地雷の埋まっている土地に、あなたは住めますか?
私は2月のアメリカによるイラクへの侵略が始まった頃に、HPを通じて地雷のことを知る機会があり、本当に驚いたものでした。たとえば“地雷によって20分に1人の命、手足、目などが奪われている”とか、“現在の撤去ペースで100%安全に撤去するには、あと1000年以上かかる”など・・・(オープンジャパン地雷撤去より引用) しかしそんな土地でも、人は生きていかなければいけないのです。
今回「ピースボート地雷廃絶キャンペーン」として、5月から自転車で日本縦断しながら、各地で「地雷出前講座」を行っている19才の上泰歩(うえ・やすほ)さんが、鹿児島で10月4日(サンエールかごしま14:00〜)、「地雷教室」を開催する運びとなりました。お時間がとれる方は是非足を運んで下さい。実際にカンボジアに渡った彼女から、地雷問題の実態と共に、元気と勇気をもらえるような気がします。
今日のエコニュース:鹿児島市は低燃費で排ガス量が少ないハイブリッド車などの低公害車について、11月から2年間、市内3ヶ所の市営駐車場で駐車料金を減免する。東京都や大阪府池田市、福岡で実施されているが県内では初の試み。(朝日新聞)

2003/9/29(月) どうか、早く鎮火しますように・・・
テレビで石油タンクが燃え、真っ赤な炎と黒々とした煙を見ていると、こっちまで気分が悪くなってくる。26日の十勝沖地震の際も、出光興産は直後に火災を起こし、また昨日から別のタンクが燃え出した。
あの煙に、どれくらいのダイオキシンが含まれているだろうか、また大気汚染がひどくなる、住民に健康被害が起きるのではないか、地球温暖化にまた拍車をかけるのではないか、貴重な石油がもったいない・・・など、いろいろな思いが沸いてくる。出光は、今回も併せて6回も大きな火災を起こしているらしい。天災の陰に、人災の感もしてくる。石油エネルギーはありがたい代物だが、危険性も含めリスクが大きいことを改めて感じた。
今日のエコニュース:高層ビルが林立する上海の金融街で、毎年1.5センチ程度地盤沈下し、20年代以降では1メートル以上も進んでいることが分かった。沈下の理由の7割が地下水の汲み上げ、3割が高層ビル建設によるものとされ、今後高層ビルの安全に支障をきたす恐れがあるという.。(朝日新聞)

2003/9/28(日) ゴミはゴミを呼ぶというけれど・・・
横浜市の中心部を流れる大岡川で、市の委託でゴミの回収をしている人達がいることを初めて知った。小舟で川に出て、6メートルの竹竿に網を取り付けた道具を使って、手作業でゴミを甲板にすくいあげるという重労働だ。しかも、去年のアザラシのタマちゃん騒動の時は、「こっちのゴミを早く取れ」だの、「逃げてしまうから、あっちに行け」だの、果ては物まで投げつけられたという。なんとも悲しい話だ。
この作業を中心的に行っている落合さんのお父さん、先代の社長は本牧沖の漁師で、「昔は黒光りするいい海苔が採れたんだ。それが、植え付ける度に全滅。あきらめようとしても、くやしくってさ。」と語る。そして落合さんは、浮かぶゴミは世の移ろいの予言者でもあるという。ビデオテープが大量に捨てられていると思ったら、DVDプレイヤーがビデオプレイヤーの出荷台数を上回っていたとか、犬のふんの路上放置が厳しくなるとたちまち、ビニール袋入りのふんが川面に浮かぶ・・・など。そして全く信じられないが、テレビや冷蔵庫、洗濯機、自転車までが、「みなとみらい21」横の都会の川に捨てられている。
落合さん達は、引き上げた冷蔵庫からのフロン回収、畳や木材の切断、コンクリートの粉砕などの適正処理までしているという。落合さんが回収した年間733トン、1日当たり2.5トンものゴミは、日本全国からすれば、ごく一部なのかもしれない。確かに鹿児島の川や海でも目を覆いたくなるほどのゴミに遭遇することがある。ゴミを拾う人もたくさんいるが、捨てる人がそれ以上にいるから、いつまでたってもゴミがなくならない。
どうして、ゴミを捨てるんだろう・・・どうしてゴミを捨てることが悪いことだとわからないんだろう・・・心は痛まないのだろうか・・・。不思議さの方が先に立つ。

2003/9/27(土) 化石燃料が枯渇する前に・・・
今日は、『自然エネルギー学校』の「自然エネルギー入門〜エネルギーシフトの中の自然エネルギー」に参加してきた。みなさんは、世界で一番太陽光発電を行っているのが日本だということをご存じだろうか?しかし、それでもエネルギー全体に占める自然エネルギーは、まだまだ微々たるもの。今や誰でも化石燃料の石油や天然ガス、石炭が限りあるエネルギーだということは承知している。特に資源の乏しい日本は、原子力発電に今だに固執しているが(危険性を省みず!)、ウランだって残りが60余年という数字も出ている。自然エネルギーは、コストがかかる・・・安定供給が・・・大量発電できない・・・など、マイナス面が表に出て、脱石油・脱核に拍車がかからないが、近い将来自然エネルギーしかない時代が間違いなくやってくるのだ。
今日の講師、自然エネルギー推進市民フォーラム太陽光発電所ネットワークの都筑健先生によると、将来自然エネルギーの中でも有望なのはバイオマスということだった。今のままのエネルギーの大量消費を続ければ、確かに自然エネルギーでは足りないだろうが、私たちが本気で2分の1、3分の1にしていけば、資源不足をそう心配することはないのかもしれないと思った。ここでも、やっぱり選ぶのは私たち。将来の選択は、今すでに始まっている・・・というかその選択ができる時間は終わりに近づいていると思う。
今日のエコニュース:沖縄県名護市沖で計画されている米軍普天間飛行場の代替基地建設は、天然記念物のジュゴンの生息環境を破壊するとして、日米の自然保護団体が26日米国防総省と国防長官を相手に計画の違法性を問う訴訟を起こした。(朝日新聞)

2003/9/26(金) 選ぶのは自分。グリーンコンシューマになりましょう!
本屋で、「危ない化粧品」「危ないコンビニ食」「買ってはいけない」など、ちょっと懐かしいタイトルの文庫本を見つけた。そういえば「買ってはいけない」の本が旋風を起こしたのは今から4年ほど前だっただろうか。当時は友達と回し読みして、「エー!本当?」「恐い!」「買っていいモノなんてないじゃん!」と嘆いていた。
先日の赤峰さんの講演会でも「スーパーで売っている物で化学物質が入っていないものは、ひとつもないですよ。」と言われた。できるだけ無農薬や減農薬、着色料や保存料が入っていないものを買いたいとは思っているが、現実的にはむずかしい。でも何も考えないで買い物してしまえば100%取ってしまう「毒」も、表示をみて量より質の心得で買えば90%や80%・・・選び方ひとつで少しずつでも減らせることができる。
再び赤峰さんからの受け売りですが、病院でもらう薬も合成化学物質(石油製品)。本来の「草(生葉)を楽しむ」ということからできた“薬”という字も、最近は“クスリ”と書くことも多くなりましたが、“クスリ”は反対から読むと何と読めますか?それは危険な物を含んでいることを忘れてはいけないのです。
今日のエコニュース:九州電力の02年度における新エネルギー発電の購入量は、風力が32%増の2860万キロワット時、太陽光が82%増の3621万キロワット時、廃棄物が7%増の3億7千万キロワット時で、新エネルギー利用特別法で九電が03年度に義務づけられた3億9千万キロワット時は達成できる見通しという。(朝日新聞)

2003/9/25(木) ある日の市電の中で・・・
私は、ほとんど毎日のように市電を利用している。(市電と言っても鹿児島市以外の方々には、わからないだろうが、いわゆる路面電車のことです)最近立て続けに、車椅子の方、盲導犬を連れた方と、同じ電車になった。長いこと市電を利用しているが、いづれも初めてだった。市電も低床型を導入して2年くらいだと思うが、実際にはどれほど障害者の方々が便利になったのだろうかと思っていた。
本当に「すごい」と思うほど慣れた様子で市電を利用している姿に、これまでの努力が偲ばれると同時に、それまでにならなければ一人で自由に外出できない現実が感じられた。バリアフリーが叫ばれて久しいが、物の充実と共に人の心はどれくらいバリアフリーになっているだろうか?残念ながら、まだ一部の人達にしか広がっていない気がする。
でも盲導犬を連れた女性が、停車時によろめいた時に、そばにいた私と同時に何本かの手が一瞬にして差し伸べられたときは、他人事ながらうれしかった。
今日のエコニュース:家庭や個人の使用済みパソコンの回収と再資源化が10月からメーカーの義務になるのを受け、業界統一の回収システムとして、31社が「ゆうパック」を使った共通方式で回収を始める。また製品に回収費用を上乗せして販売するメーカーは36社になると発表。(朝日新聞)

2003/9/24(水) お箸について
今日の朝日新聞に『障害者が作る国産割りばし 〜大学生協が支援、間伐材で〜』という記事が載った。全国の大学生協を母体とするNPOが“都市と農山村の住民が交流しながら環境や過疎などの問題を考える活動”のひとつとして提案したもので、徳島県の間伐材を利用して知的障害者の授産施設に製作を依頼し、できあがった箸は大学生協の食堂で使うというしくみだ。徐々に生産を伸ばし、今後は使用済みの割りばしを回収し炭にして、堆肥に混ぜるというリサイクルまで視野に入れている。
価格は中国産のほぼ2倍になるそうだが、国内の林業を応援すること、森の保全、障害者の自立など、その波及効果はかなり大きい。「環境」と「福祉」の両面で期待したい。
ところで、国内産の割りばしを使うことも大切だと思うが、まず私たちができることとしては、ゴミになる割りばしを使わないようにすること、「マイ・箸」を持つことだと思います。お店でマイ・箸を出すとき、ちょっと勇気もいるけどチャレンジしてみませんか?私もちょくちょく持って出かけるのを忘れてしまいますが、使っていますよ。(^^;
今日のエコニュース:林野庁のデータによると、国内の割り箸生産量は年々減り、昨年は7億6千万膳で流通量のわずか3%。残りは輸入で、そのほとんどはここ10年ほどで倍増した中国産。国民1人が年間200膳使っている計算になる。(朝日新聞)

2003/9/23(火) 赤峰勝人さんの講演を聞いて
赤峰さんは、大分で循環農法(完全無農薬・無化学肥料)でお米や野菜を作る傍ら1986年に「なずなの会」を発足し、百姓塾、講演会、食事指導など、自然の食べ物を通して循環の大切さを訴え続けている人です。(赤峰さんのHP)
私が赤峰さんの「ニンジンから宇宙へ」の本を読んだのは今から2年前。以来ずっと話を聞いてみたいと思っていた。自分は百姓だから・・・と言いつつ、その話は専門的な医学、宇宙の法則にまで及ぶ。今日の3時間の講演(ご本人はまだ話し足りなかったようですが)の中で、たくさんの貴重なメッセージをいただいたが、その中でひとつ紹介します。
アトピーの原因は卵が、大豆が、、、などと言われるが、悪いのは食べ物ではなく、その中に含まれている化学物質(農薬・化学肥料)が原因だということ。私もアトピー性皮膚炎に悩まされ食事制限もしたことがあるので、その理論はある種ショックな話だった。
うちの事務局長が講演の中で、「日本人がダイオキシンを身体に入れる65%は魚からだ。しかしそれは魚が悪い(罪)のではなく、私たちが川や海を汚してしまったから・・・」ということをよく口にする。
すべての出来事・現象は自分に返ってくる。土や川を汚せば、それを汚した者のところに返ってくる。それが原因と結果の法則だから。。。それが宇宙の法則だから。。。
今日のエコニュース:下水道が水環境の改善に一番貢献しているのは滋賀県で、下水道普及率の1番高い東京は45位という「水環境保全率」を国交省が初めて公表した。なぜ東京が45位だったかというと、都市部では汚水と雨水を同一管で流す合流式が中心で雨天時には未処理の汚水が河川などに流出して汚濁原因になるため。(鹿児島新報)

2003/9/22(月) 夕べ放送された2つのテレビ番組から
昨日は2つのテレビ番組で、強い感銘を受けたので紹介します。
まず1つめは、「世界ウルルン滞在記」で、『ドイツ国際平和村』のことを知った。アフガニスタンの戦争などで傷ついた子供たちをドイツに連れて行き無料で治療・リハビリをし、母国に返していくプロジェクトをしている団体だ。子供たちの傷ついた姿は本当に痛々しく、また家族と離れて暮らす寂しさも伝わってきた。そして、ある程度快復したら喜んで帰っていくのだが、そこにでは相変わらず戦車が行き交い地雷が埋まる貧困生活が待っている。戦争の現場で生きる人間の生の生活を、戦争を起こしている人達は知っているのだろうか、知っていたら戦争なんか起こさない方法をもっと真剣に考えるのでないかと改めて思った。 詳しくは→『ドイツ国際平和村』のHP
もうひとつは「宇宙船地球号」で、日本でフェア・トレードを広めているサフィア・ミニーさんを取材しながら、インドの綿産業の実態や日本でのフェアトレード活動を紹介していた。私たちの事務局スタッフもフェアトレードに関連して活動している者もいるので、私も2年くらい前から買い物を通して相手の国のことまで考えるようになった。私たちが途上国からの安いものを買うことで、どんなにその国の環境や人権、健康を破壊しているのか・・・私たちが知らないことはまだまだ多い。 詳しくは→グローバル・ヴィレッジのHP
今日のエコニュース:プラスチック樹脂の原料などに使われ、環境ホルモン(内分泌攪乱)作用が指摘されている有機化合物「ビスフェノールA」が肝臓の特定の酵素との反応で作用が約1千倍強い別の物質に変化することが、広島大学の研究でわかった。特に胎児の場合はその影響が強く発生する恐れがある。(朝日新聞)

2003/9/21(日) 「自然エネルギー学校・かごしま」のご案内
九州では福岡に次いで2番目となる自然エネルギー学校が27日から全5回講座として開講します。定員30名ですが、あと2,3名の余裕があるので、ご案内します。
私たちの今の暮らしは電気無しでは、成り立たなくなっています。でもなるべくなら原子力や火力で作られた電気ではない太陽光や風力、水力、地熱、バイオマスなどの環境負荷が少なくかつ枯渇の心配のない自然エネルギーを使って生活したいと思いませんか?実は鹿児島県においては、9割の電気が原子力発電で作られているらしいのです。自然豊かな鹿児島こそ、もっと自然エネルギーがたくさん作られていいと思うのに・・・
そこで私たちも自然エネルギーの正しい知識を身につけ、今後の行政や多くの市民の人達と協働していく足がかり、広く啓発活動を行うしくみ作りとなるように「かごしま市民環境会議」が主催してワークショップ形式(発電所視察会もあり)で行います。私たち事務局スタッフ3人も参加しますので、よろしければご一緒しませんか?
詳しくは、こちらをどうぞ→http://www.k-shiminkankyou.org/

2003/9/20(土) きれいになるつもりが・・・
環境汚染のことを知ってから、シャンプー剤にも気をつかうようになった。一時は酢だけで洗髪していたときもあったが、石けん成分や植物成分など、できるだけ身体や環境に害が少ないものを選んでいる。
シャンプー・リンスやヘアカラーなど数限りない種類があるが、身体や環境に配慮している製品はまだまだ少なく、それらに含まれている化学物質(環境ホルモンの疑いのあるものも)は、毛穴から体の中に入り、女性の場合は子宮にたまりやすいと聞いている。20代男性の精子異常が急増している原因の一端もそこにあるように思う。きれいになるつもりで使っているシャンプーやヘアカラー製品。「おしゃれ」より「健康」を基準に選ぶ必要性を強く感じる。
今日のエコニュース:アスベスト(石綿)を使った建材などの製造、使用をほぼ全面的に禁止することを盛り込んだ「労働安全衛生法施行令を改正する政令案要綱」を労働政策審議会に諮問した。厚生労働省は来年10月からの禁止を目指す。(鹿児島新報)

2003/9/19(金) 夢を実現する方法教えます。
たとえば10年後の「なりたい自分」を思い描く。そのころどんな暮らしをしていたいのか。仕事は?家庭は?社会的には?・・・人それぞれ、それこそ「夢」を描けばいい。自分で心底「こうなりたい!」と思えば、それはかなりの確率で叶うのだ。
じゃあ10年先の夢を叶えるためには、どうしたらいいのか?それは、逆算して目標を立てることだ。10年先の「なりたい自分」になるためには7年目までには何をしていればいいのか。5年目には、3年目には・・・来年までには何をすべきか・・・そうやって先の夢を叶えるためには手前の目標を立て、それを実現していけば10年後の「なりたい自分」や「夢」にたどり着く。。。
そんなことをレクチャーされた。でも自分に落としてみたとき、まず「夢」が思いつかない。世の中がこうなったらいいなぁというのはたくさん思うんだけど、自分自身に関しては・・・(^^;  「あなたの夢は何ですか?」
今日のエコニュース:須賀鹿児島県知事は、新税として森林環境税(仮称)を06年度までに導入し、法定外目的税として産業廃棄物税(仮称)も早期に設けたい考えを示した。(朝日新聞)

2003/9/18(木) コスモス
友人が『祈り コスモスファンタジー』(エッセイと詩:湯川れい子 絵:荒木幸史)という本を贈ってくれた。コスモス(秋桜)はこれからの季節にぴったりの花で、私も昔から大好きな花だ。コスモスの絵しか描かないという荒木さんと、その絵に惚れ込んだ湯川さん。どのページを開いてもコスモスが美しく咲いているが、美しさと同時に「広がり」と「儚さ」という相反するものも感じた。
コスモスという言葉は『宇宙』という意味があると知っていたが、確かめたくて辞典を見たら、『ギリシア神話で、秩序整然とした調和ある世界。宇宙』と書いてあった。残念だけど、今はとても『コスモスな世界』ではないことを感じる。毎日驚くような事件ばかり。秋風に揺れながら可憐に咲くコスモスは、今のこの人間社会をどのように見ているだろう。。。
今日のエコニュース:光化学スモッグや浮遊粒子状物質になるトルエンなど揮発性有機化合物(大気汚染の4大物質のひとつ)の大気中への排出について、環境省は初めて法的な規制に乗り出すことを決めた。(朝日新聞)

2003/9/16(火) 砂浴に挑戦
ある海岸で友人と三人、自分たちで穴を掘って入る砂浴(砂療法)をしてきた。砂は人間の毒素を出してくれる作用があると聞き以前から是非やってみたいと思っていた。
日本では「あなたと健康社」を主宰している東条百合子さんが、その療法を広めていらっしゃるが、同じような健康法はオーストラリアのアボリジニや中国のウイグル自治区、エジプトのナイル川周辺では昔から行われていたらしい。木の近くで人を埋めたら、その木は枯れてしまうほど、強い毒素を人間は抱えてしまっているそうだ。
私たちは30分ほどしか入ってこなかったが、それでも体からは何かがぬけたようだった。驚いたのは、私たちが出た後の砂に、どこからともなく来たハエが何匹も集っていたこと。私たちって、そんなに臭かったの!?って感じだった。
興味がある方はこちらをどうぞ→http://www.tekuteku.net/sunayoku1.html
今日のエコニュース:レジ袋の原料となるポリエチレンフィルムの業界団体が2002年に32万トンをレジ袋生産に使用していることから、年間生産枚数を約400億枚以上と算出。一人当たり年間315枚となるが、安価な輸入品が増えているため流通量はもっと多い。廃棄量は年間42万トン。

2003/9/13(土) 「ヒバクシャ」の映画を観て
午後から「ヒバクシャ世界の終わりに」の映画と関係者によるトークショーに出かけてきた。内容はイラク・アメリカ・日本の被爆者達の深く悲しく恐ろしい現実を伝えてくれた。
世界にはこれまでも核でたくさんの命が失われ、現在もたくさんの被爆者が毎日苦しんでいる。その悲惨さは各国政府もわかっているはずなのに、核がなければ世界平和が訪れないような矛盾した正義感が横行している。どうして、いつまでもそんな現状が続いているのか・・・単純な私には各国の駆け引きはむなしく悲しく見えるだけだ。
映画の最後の方でショッキングなことを知った。1996年から北海道・東日本で乳ガンが急激に増えているらしい。どうも、それは1986年のチェルノブイリの原発事故の影響ではないかと言っていた。そして、核被爆で傷ついたDNAは三代目、孫の時代に出てくるらしい。つまり今日本では核の被害がじわじわと再発しているのかもしれない。
今日のエコニュース:先進国は途上国からの輸入品には高い関税をかけ、自国農業へは補助金を出しダンピング輸出している、など途上国側から見た「ゆがんだ」世界貿易の実態を途上国の救援や開発協力に取り組む国際NGOがまとめ発表した。(朝日新聞)

2003/9/12(金) 十五夜と9・11
夕べは中秋の名月、十五夜だった。鹿児島は台風の影響で時折雨が降りお月さまも雲に隠れがちだったが、その姿を現したときは本当に美しかった。
と同時に同じ地球上のニューヨークでは、9・11から2年目の記念式典が行われていた。9・11から始まった争いは、まだ続いている。私たちはついつい9・11の「その後の問題」に目が行きがちだが、その原因となった人種・貧困・宗教問題etcは、もう何十年も前からあったことを忘れてはいけないと思う。その根本的な問題を解決しなければ、悲劇は繰り返される。
地球上どこからも、安心して夜空の星と月を眺められる日が早くきてほしい。
今日のエコニュース:環境省は10日、02年度の大気汚染状況を発表。呼吸器に障害を起こす可能性が指摘されている浮遊粒子物質が、黄砂の影響などを受けて増えており、3年連続悪化していたことを公表した。(毎日新聞)

2003/9/10(水) 新聞報道の反響に思うこと
9/8に行った『ISO14001自己適合宣言及び市民団体認証証書授与式』には、新聞社4社とテレビ局1社が取材にきて下さったので各メディアで報道していただきました。
行く先々で「新聞見ましたよ」と声をかけてくださったり、事務局に「いいこと始めたね」とわざわざ電話を下さった方もいらっしゃいました。
まだまだ一般的には「ISO14001」のことを知っている方は少ないし、ましてや「自己適合宣言」とか「NPO認証」と言っても、ピンとこないというのが実状だと思います。でも、今回のような私たちの取り組みが他県でも広がっていき、地元の市民と企業が環境問題で対立する立場ではなく、もっと相互に理解できるようになれば、よりよい生活環境・地球環境に貢献できるようになるのでは・・・と思います。
全国紙でも掲載予定と聞いて、そんな思いを新たにしました。
今日のエコニュース:東京の玉川高島屋では、8日の改装オープンの際に屋上の4100平方メートルにリンゴなどの果樹やハーブなど250種の草木が植えられた。東京都は01年度から大型建物を新改築する際、屋上面積の20%以上の緑化を条例で義務づけられているが、同店の緑化はそれを大きく上回る規模。(朝日新聞)

2003/9/8(月) ISO14001NPO認証第1号
今日の午後、鹿児島市平之町の住宅リフォーム会社「(株)ペインターかわさき」において、『ISO14001自己適合宣言及び市民団体認証証書授与式』を行った。企業を市民団体が監査・審査しISO14001の適合を認証するのは全国でも前例は聞かないし、もちろん地球環境フォーラム鹿児島としても、第1号の認証となった。
地元の市民団体が環境ISO企業を認証し今後も毎年監査していくということは、地域に根ざした環境配慮企業と市民との繋がりが生まれてきます。市民がチェックの目を企業に向けながらも、環境配慮の事業活動を応援・支援していくことが、地域全体の環境レベルアップにつながっていくことと思います。
近い内に、(株)ペインターかわさきの環境方針や具体的な取り組みなどをこのHP上で公開していきますので、是非、ご意見やご感想をお寄せ下さい。

2003/9/6(土) 過疎問題と温暖化
過疎地区ほど車が必要で、それによって温暖化を促進する社会構造になっている。公共交通機関は路線廃止や便数の削減が進み、車がなければ通勤・通学ができない。しかも小さなお店は廃業し、買い物も町の大型店に行かなければ食材や日用品も手に入らない。鹿児島は、一家に2台の車があるところはめずらしくないし、山間で過疎化が進む大分県の日田に住んでいる私の友人も大人4人子供2人の家庭で車4台を所有している。
朝日新聞のある記事に載っていたが、高齢化率が高い10県(島根・高知・秋田・・・)の年間ガソリン消費量の合計は、99年度実績で東京都の2.4倍にも上っていたそうだ。車依存度の高い過疎・高齢地域ほど、低公害車や電気自動車普及の対策が急がれる。
今日のエコニュース:南極上空のオゾンホールが急速に進み、9月1日現在2558平方キロと過去2番目の広さで、このまま推移すれば過去最大に迫る可能性があると気象庁が発表した(鹿児島新報)

2003/9/4(木) 暑すぎじゃない!?
8月ほとんどエアコンを使わなかった私でも、9月に入ってからのこの暑さには、降参してしまった。強い日射しに、無風、夜になっても涼しくならない。鹿児島は北日本の冷夏とは、全然違う夏が続いている。
今年のヨーロッパは異常な熱波が続き、フランスで1万人が暑さで亡くなったとも言われている。アルプスでも温暖化の影響で年々万年雪が少なくなっていたが、今年はこの暑さで尚一層溶けているらしい。世界的にみても温暖化の影響で氷河が溶け雪崩が起きたり氷壁が崩壊するという現象が以前より頻繁に起き、被害者も多数出ているとのこと。
気象庁の天気予報も、今年の夏はハズレが多かった。科学的技術が進んでも、予想のつかない気候になってきている。
今日のエコニュース:九州電力鹿児島支店は9月2日の鹿児島支店における1日の消費電力量が3438万キロワットに上り、過去最大を記録したと発表(鹿児島新報)

2003/9/3(水) 子供たちに期待
エコロジーオンラインニュースのメルマガによると、今年の夏、同HPへのアクセス数が例年に比べて非常に多く、特に終盤は驚異的に増えていたということだった。どうやら夏休みの宿題用に環境問題のことを調べていた子供たち?親たち?がたくさんいたようだ。
最近は夏休みの自由研究に環境問題絡みを取り上げる子供たちが多い。その子達が夏休みの時だけの関心事にならず、ずっと環境のことを考え実践してくれたらなぁ。若き環境活動家のセヴァンのように・・・日本の子供たちも、きっとそのパワーをいっぱい持っているはずだから。
今日のエコニュース:経産省の推計では、1年間にゴミとして出される衣料品は約107万トン。うち古着などリサイクルされるのは12%で、欧米の30%前後と比べると低い。(朝日新聞)

2003/9/2(火) ヒバクシャは世界中に・・・
『ヒバクシャ 世界の終わりに』というドキュメンタリー映画が全国各地で自主上映されている。鹿児島も9月13日に行われるため、知人が関連資料を見せてくれた。アメリカ人のヒバクシャが2001年に来日したときの講演が小冊子になっているのだが、その内容には非常に驚いた。アメリカも悲惨なヒバクシャの国であることを初めて知った。
アメリカ各地で行われた核実験や核兵器の工場での被爆。病院で余命残り少ないと診断された人に対しての人体実験。刑務所の受刑者に人体実験したあげく、刑を終えて一般社会に出るときはその汚染が広がらないようにと避妊手術(パイプカット)用のお金を持たせていたという。(現在は情報公開による世論の高まりで、中止されたとのこと)
自然が美しいアラスカでも5回の核実験が行われており、アメリカで汚染されていないのは首都のワシントンだけだとその人は語っていたが、私はもはや地球上に核に汚染されていない土地はないと思った。程度の差はかなりあるが、もうすでに私たち地球人はみんなヒバクシャになっているのではないか。恐ろしく、悲しい。。。
今日のエコニュース:2002年の環境白書によると、生活排水の汚染発生原因の割合は、台所が4割、し尿3割、風呂2割、洗濯が1割。

2003/9/1(月) 『環境ISOクラブ』設立
地球環境フォーラム鹿児島は元々環境問題の深刻を知った若手経営者達が中心となって作った市民団体ということもあり、企業の環境事業活動に対してはこれまでも様々な協力・支援活動を行ってきた。
今回、鹿児島県内のISO14001(環境ISO)を認証取得している企業間の横の繋がりと市民(消費者)との繋がりの場を作ろうと、私たちの活動の中で『環境ISOクラブ』を設立した。
県内でISO14001を認証取得しているのは企業が59社、行政が指宿市役所の1ヶ所。全国では、12,392団体と毎年増えている。(6月末現在)市民と企業と行政が繋がり、みんなで循環型社会を作っていくお手伝いができればうれしい。
今日のエコニュース:環境ホルモン作用が疑われている有機スズ化合物の一部が、食物連鎖により魚介類の体内で数十倍に濃縮されていることが確認された。(朝日新聞)

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