勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
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2007/12/26(水) 冬至が終わって
22日は「冬至」・・・一年で一番、暗く・闇の時間が長い一日でした。
キャンドルナイトイベントは雨のため、天文館アーケードでライブだけとなりましたが、そのおかげで同じ場所で行われた「高校生1万人署名」にも立ち会うことができました。
高校生が、核の廃絶&平和を願い、署名活動をし、それを国連に届けているんです。 今時の格好の子供たちですが、いろいろな高校から自主的に集まり、一所懸命、署名を呼びかけていました。この日だけで600人くらいの署名が集まったようです。 平和を願う高校生、そしてその思いに応えて署名をする大人たち、子供たち。 そのキャッチボールは、とても美しく嬉しいことです。
「夜明け前が一番暗い」と言われますが、今が、その時でしょうか。いろいろな事件に、心が痛みます。
「冬至」が終わり、今は少しずつ「夜明け」が早くなっています。
来年は、世の中の闇の部分が光に包まれ、世界の夜明け。。。平和で環境破壊もない年になりますように!
そう願いながら、新しい年を迎えたいと思います。
〈今日のエコニュース〉COP13閉幕 合意優先、妥協の産物 具体化
15日閉幕した国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)では、温暖化防止対策に消極的だった米国や、京都議定書による削減義務を負わない中国やインドも「ポスト京都」の新しい枠組み作りに参加することで合意した。しかし、削減の数値目標がほぼ削除されるなど合意を優先した妥協の産物だ。日本も温暖化対策が主要議題の一つとなる来年の洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に向け、調整力を問われることになった。(産経新聞)


2007/12/19(水) 最近のエコニュースあれこれ
琵琶湖で魚大量死 10月の湖底酸素濃度は過去最低
滋賀県の琵琶湖環境科学研究センターが今月実施した琵琶湖の湖底調査で、魚類やエビの死骸(しがい)が多数発見されていたことが7日、分かった。淡探による湖底調査は平成13年から行われているが、これまで魚の死骸が発見されたことはなかったという。
琵琶湖では昨冬が暖冬だったことなどから「湖の深呼吸」と呼ばれる全循環が起こらず、湖底の酸素濃度が低下していることが指摘されている。今回の調査で観測した酸素濃度も1リットルあたり0.6ミリグラムと低い値で、生物が生息できる環境ではないという。センターは「低酸素化が今回の事態に直結しているとは断言できないが、異常事態であることには変わりない」として、調査結果の分析を急ぐことにしている。(産経新聞)
アマゾンの森林、30年までに60%消失も=温暖化と破壊の悪循環を警告
インドネシアのバリ島で開かれている国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)に際して、世界自然保護基金(WWF)は6日、気候変動と森林破壊の悪循環が続けば、アマゾンの熱帯雨林は2030年までに60%近くが消失または大きな打撃を受ける恐れがあると警告した。(時事通信)
氷河湖決壊で大洪水の危険=ヒマラヤに温暖化の影響
インドや中国、ネパールなどヒマラヤ山脈周辺国が参加する国際機関、国際総合山岳開発センター(ICIMOD)=本部カトマンズ=のシュレスタ調査局長は5日、日本記者クラブで講演し、地球温暖化の影響でヒマラヤの氷河が溶けて巨大化した氷河湖が決壊し、大洪水が起きる危険性が高まっていると警告した。
ヒマラヤ山脈の200の氷河湖で決壊の危険があり、洪水が発生すると、氷河湖の下流にある集落だけでなく、水力発電所や道路、橋などのインフラが損害を受ける。シュレスタ局長は「温暖化には自然要因と人為的な要因があるが、人為的要因だけでも対処していく責任がある」と述べた。(時事通信)


2007/12/17(月) エコなお店が増えています
鹿児島市のお店でも、エコを推進しているところが増えてきています。
最近、私が行ったお店でも、うれしいサービスがありました。
いづろの「らぁ〜めん実家」さんでは、マイ箸持参でラーメンに煮卵を1個、アミュプラザの「いち・に・さん」ではマイ箸持参で黒酢ドリンクを1杯、それぞれサービスしてくださいました。
私のお財布の中にも、エコバッグのポイントカードがいろいろ入っていますが、ついうっかり忘れた時に、マイバッグを貸し出してくれるプロジェクトも始まっています。
それは「かごしま市民環境会議」が主体となって、協賛企業から寄付を募り、マイバックを300枚作成。それを、モデル地域として指定した西陵地区にある城山ストア、コープかごしま、タイヨーの3店舗に共通マイバッグを置いて、マイバッグを持ってきていない人に貸し出すというもの。借りた人は、次回、お店に行ったときに返却するシステムです。
各店舗、これでマイバッグ持参率10%アップを目標にしています。このプロジェクトがうまくいけば、他地域にも、広げていく予定です。
この事務局日誌を読んでいらっしゃる方の身近でも、いろいろな取り組みをされているお店をご存じの方は、事務局までメールをください。是非、多くの方々にお知らせしたと思います。
※マイバッグ貸し出しプロジェクト協賛企業:「岩田組」、「オートパーツ伊地知」、「中園久太郎商店」、「日本ガス」、「ビッグファィブ」、「ふるさと観光ホテル」、「美容室ZAZA.inti」、「焼肉なべしま」、「地球環境フォーラム鹿児島」
〈今日のエコニュース〉温暖化対策番付、日本は42位
ドイツの環境保護団体ジャーマンウオッチ(GW)は7日、地球温暖化対策の実績や取り組みに関する世界番付を発表した。二酸化炭素(CO2)の排出量や温暖化防止の政策などを調査したもので、日本は56カ国中42位と厳しい評価となった。
GWによれば、CO2の排出傾向や水準、環境政策を数値化してランク付けした。対象国のCO2排出量は世界全体の90%以上に当たるという。
上位3カ国にはスウェーデン、ドイツ、アイスランドと、環境保護に熱心とされる欧州諸国が入った。最下位はサウジアラビア。京都議定書を離脱した米国は55位、政権交代で批准したばかりのオーストラリアは54位だった。(時事通信)


2007/12/10(日) 最近のエコニュース あれこれ
◆温暖化で6億人に栄養失調の恐れ 国連開発計画が報告
国連開発計画(UNDP)は27日、2007年版の「人間開発報告書」を発表し、地球温暖化がもたらす食糧・水不足などで数億人の貧困層が栄養失調などに直面する可能性があるとして、先進国に温室効果ガス排出量の大幅削減や途上国への資金援助を求めた。
報告書は、温暖化による干ばつや気温上昇、降雨の不順による農業システムの崩壊で、アフリカ大陸南部を中心に最大6億人が栄養失調になる恐れを指摘した。また、洪水や台風で最大3億3000万人が移住する可能性があるとした。このため、今世紀中の地球の平均気温上昇を2度以内に抑えるべきだとし、炭素税導入や排ガス規制の強化を課題として挙げた。(読売新聞)
◆ずさんアスベスト対策 国交省175万棟未調査 総務省、改善勧告へ
肺がんを引き起こす恐れのあるアスベスト(石綿)を使った施設へ早期に実態調査を行う政府方針にもかかわらず、国土交通省が床面積1000平方メートル未満の民間建築物の調査を実施せず、未調査物件が約175万棟にのぼることが5日、総務省の調査で分かった。サンプル調査でアスベストが確認されたケースもあり、政府のアスベスト対策のずさんさが改めて浮き彫りになった。総務省は週明けにも、国交省に対し改善勧告を行う。(産経新聞)
◆南極の海が泣いている 鯨や魚の餌「オキアミ」 乱獲や温暖化で激減
南極海に生息する甲殻類で、鯨や魚などの餌としても重要なナンキョクオキアミの資源状況が、乱獲や地球温暖化の影響で大幅に悪化しているとの報告書を、南極海の自然保護に取り組む団体の連合体「ナンキョクオキアミ保全プロジェクト」がまとめた。
オキアミは南極海周辺で餌をとる大型の鯨やアザラシ、魚など多くの生物の餌として、南極周辺の生態系の基礎を支えている。また、養殖魚の餌などとしても大切な海産物で、近年は、漁獲量が増えている。
しかし、近年の温暖化で、オキアミが捕食者から身を守る上で重要な海面の氷が減少し、オキアミの個体数が激減したことが報告されている。日中は海の深い部分に潜み、夜になると浮上して餌を食べるオキアミは、植物プランクトンが大気中から取り込んだ二酸化炭素(CO2)を海底に運ぶ役割も持つ。このため、温暖化の影響でオキアミが減ると、海が吸収する炭素の量も減り、さらに温暖化を悪化させると懸念されている。(産経新聞)


2007/12/8(土) IPCCの報告書より

先月になるが、スペイン・バレンシアで開かれていた国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、今世紀末には最悪のシナリオとして地球の平均気温が6・4度上昇、対策をとってもサンゴの白化や森林火災の増加などの影響は避けられないとの報告書をまとめた。
また、アフリカの一部の地域では20年までに農作物の収穫が半分にまで減る可能性があり、アジアでは水不足に陥るなど、地域別の気候変動の影響の表も追加され、20世紀末からの気温上昇が1・5〜2・5度を超えると、生物種で絶滅のリスクが高まると言及した。
海水面の上昇については今世紀末に最大59センチ上昇するとも予測している。ただ、極地の巨大な氷床の融解の影響は含まれておらず、温室効果ガス濃度を安定させたとしても、気温の上昇は止まらず、海水面も数世紀にわたって上昇し続ける、としている。
IPCCの報告書は、130ヶ国、4000人以上の専門家による分析結果。今回、4回目の報告書となったが、版が進むに従って、厳しい内容になっている。
そのうえで、温暖化を最小限にとどめるためには世界の二酸化炭素(CO2)排出量を2050年には半減させる必要があり、この20〜30年の取り組みが極めて重要との認識を示した。
特に企業や家庭から排出されるCO2を、いかに減らせるかが、カギとなりそうだ。
50%削減・・・私個人では、我が家では、そして職場では何ができるのかを、考えてみよう。

〈今日のエコニュース〉CO2とN20、世界平均濃度が過去最高に
気象庁は11月23日、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)と一酸化二窒素(N2O)の06年の世界平均濃度が過去最高を更新したと発表した。特にCO2は90年代に比べて増加率が伸びており、石油や石炭など化石燃料の使用が増えて温暖化が加速していることを裏付ける数値だという。同庁が運営している世界気象機関(WMO)の温室効果ガス世界資料センターの年報として発表した。年報は来月3〜14日、インドネシア・バリで開かれる気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)で配布される。年報によると、06年のCO2平均濃度は381.2ppm(前年比2ppm増)、N2Oが320.1ppb(同0.8ppb増)。一方、メタンは1782ppb(同1ppb減)と微減だった。産業革命による工業化前(1750年ごろ)と比べると、CO2は36%、N2Oは19%、メタンは155%も増えたという。(毎日新聞)


2007/11/27(火) レジ袋
何かと便利なレジ袋。最近は、マイバッグを持って買い物に行く人も増えつつありますが、それでも大半の人達は、まだレジ袋をもらっての買い物です。
かく言う私も、マイバッグ持参率は100%とはいかず、まだまだ7,80%くらいです。
先日、知人のおばあちゃんに「最近はレジ袋をもらわないから、ゴミを捨てる時の袋にも困るんですよ〜」と笑い話のようにして話したら、「うちにたくさんあるから」と、綺麗に折り畳んだレジ袋をたくさん下さって、苦笑い話になっちゃいました。
さて、レジ袋は日本で年間305億枚使われているそうです。そのために約60万klの石油が使われ、レジ袋1枚が燃やされると9gの二酸化炭素が出ます。
もったいないですよね。
305億枚のうち、必要なレジ袋と必要ないレジ袋があると思います。必要ないレジ袋は1枚でも2枚でも、意識して減らしていきましょう。
レジ袋の削減は、石油&二酸化炭素&ゴミの削減にダイレクトに繋がり、とても有効なエコ活動の一つです。是非、今日から始めましょう。
〈今日のエコニュース〉富山県内のスーパー、一斉にレジ袋有料化
富山県内でスーパーを経営する12事業者と県、消費者団体などが加盟する「県レジ袋削減推進協議会」は16日、来年4月からレジ袋を有料化する方針を決めた。ゴミ減量と地球温暖化防止が狙いで、計134店舗のうち少なくとも117店舗で実施する。環境省リサイクル推進室は「都道府県の全域で一斉に有料化される例は聞いたことがない」としている。12事業者には、県外資本の大手スーパーも含まれている。レジ袋の価格や収益の運用方法などは、各社で検討する。4事業者は全店舗での有料化を明言しなかった。富山市などでレジ袋を家庭用ゴミ袋として使うことが事実上認められており、客の理解が得にくいことなどが理由という。(読売新聞)


2007/11/20(火) 最近のエコニュースあれこれ
中国 原発計画、20年までに現状の4.4倍に(毎日新聞)
中国政府は2日、大気汚染や地球温暖化対策のため原子力発電の設備容量を2020年までに現状の約900万キロワットから4000万キロワットまで約4.4倍に引き上げる計画を発表した。「有害物質を排出しないクリーンエネルギーの普及に有効な手段」(国家発展改革委員会)と説明している。
中国は、地球温暖化防止の新たな国際的枠組みを巡って、温室効果ガス削減の数値目標を盛り込むことには強く反対する構えだが、同計画達成時には総発電量に占める原発の割合が現状の2%弱から4%前後に高まる。
中国の原発は新運転2基を含め現在11基で、8基を建設中。1基あたり100万キロワットが主流の最新の原発に換算すると、現在建設中を含め、今後13年間で30基以上を一気に新設することになる。
◆失われゆく農地、今や国土の4分の1が砂漠−中国(Record China)
2007年11月1日、中国治理荒漠化基金会の安成信理事長は中国の砂漠化の状況について、一部地域を除き悪化の一途をたどっており、楽観は許されないと述べた。
データによると、中国の砂漠は国土全体の27.3%を占め、毎年2000平方kmずつ砂漠化が進み、4億人以上が被害を被っている。砂漠化がもたらす直接的経済損失は540億元(約8640億円)、間接的経済損失は2889億元(約4兆6224億円)と言われる。
◆地球温暖化、数百万人の雇用を奪う可能性=UNEP(ロイター)
国連環境計画(UNEP)のアキム・スタイナー事務局長は12日、地球温暖化により、漁業や観光業などで数百万人の雇用が失われる可能性があるとの見方を示した。国際労働機関(ILO)の会議で、各国代表や労働組合員、企業の代表者らに対して語った。
一方、環境技術分野など、温暖化対策によって新たな雇用も創出されるとしている。同氏によると、米国ではすでに、環境問題に従事する人の数が医薬品業界の雇用者数よりも多く、またドイツでは2020年までに、環境関連の雇用が自動車セクターの雇用を上回る見通しだという。


2007/11/15(木) ビーチクリーンアップの結果報告
11/3と11/8に行ったゴミの集計を報告します。
(ICCのデータカードに基づいて分類)
◆破片/かけら類 喜入港 神瀬島
硬質プラスチック破片 212 86
プラスチックシートや袋の破片 318 51
発泡スチロール破片:小(1cm2未満) 225
発泡スチロール破片:大(1cm2以上) 356 77
ガラスや陶器の破片 32
紙片 96 11
金属破片 25
◆陸(日常生活・産業・医療/衛生・物流など)
〈タバコ〉 タバコの吸い殻・フィルター 33 10
タバコのパッケージ 18
葉巻などの吸い口 28
使い捨てライター 13 19
〈飲料〉 飲料用プラボトル 161 380
飲料ガラスびん 29 70
飲料缶 52 78
ふた・キャップ 353 91
プラタブ 10
6パックホルダー
〈食品〉 食器(わりばし含む) 20
ストロー・マドラー 58
食品の包装・容器 320 98
袋類(農業用以外) 69 54
〈農薬〉 農薬・肥料袋
シート類(レジャー用など)
苗木ポット 10
〈医療・衛生〉 注射器
注射器以外の医療ゴミ
コンドーム
タンポンのアプリケーター
紙おむつ
〈生活・レクリエーション〉
漂白剤・洗剤類ボトル 15 22
スプレー缶・カセットボンベ 16
生活雑貨 123 41
おもちゃ 14 12
風船
花火 46
〈衣料品〉 衣服類
くつ・サンダル 12 11
〈大型粗大ゴミ〉 家電製品・家具
電池(バッテリーも含む)
自転車・バイク
タイヤ
自動車・部品(タイヤ・バッテリー以外)
潤滑油缶・ボトル
〈物流〉 梱包用木箱
物流用パレット
荷造り用ストラップバンド
ドラム缶
〈建築〉 くぎ・針金
建築資材(くぎ・針金以外) 13
〈特殊〉 薬きょう(猟銃の弾丸の殻)
レジンペレット
◆海・河川・湖沼(水産・釣り・海上投棄など)
釣り糸
ロープ・ひも 24 27
漁網 23
発泡スチロール製フロート 19 10
ウキ・フロート・ブイ
かご漁具
魚箱(トロ箱)
釣りえさ袋・容器 20
電球・蛍光灯(家庭用も含む)
ルアー・蛍光棒(ケミホタル)
カキ養殖用パイプ
廃油ボール
今日のエコニュースCO2排出量、経産省は「減った」・・・環境省試算に反論
今年4〜6月の日本の温室効果ガス排出量が前年同期より増えたとする環境省の試算に対し、経済産業省の北畑隆生次官は1日の定例記者会見で、「(経産省所管の)日本エネルギー経済研究所の数字と違う」と、懐疑的な見方を示した。
環境省は、エネルギー利用による二酸化炭素(CO2)の排出量について、4〜6月は約2億8000万トンで前年同期比4・8%増との速報値をまとめた。5日に発表する予定だ。ところが、日本エネルギー経済研究所の調べでは、排出量は同じ約2億8000万トンだが、前年同期比では2・3%減となる。北畑次官は、「(環境省の数値が)エネルギー経済研究所と違って増加したというのもちょっと変わっている」と環境省の数値に疑問を示した。(読売新聞)


2007/11/10(土) 神瀬灯台瀬島ビーチクリーンアップ
今月2回目となるビーチクリーンアップを、11/8(木)、錦江湾の真ん中、神瀬灯台が建っている瀬島で行ってきました。
今回の参加者は15名。「かごしまベイクルーズ」さんの協力により小型の船で瀬島に渡り、1時間ほどクリーンアップ。そして、「カフェ潮音館」さんのピクニックセット(サンドイッチとサラダと珈琲)を食べて帰ってくるというツアー企画で行いました。
このピクニックセットは、ゴミを出さないテイクアウトを、ということで「カフェ潮音館」の川崎社長さんの発案で作られているもので、カップやスプーン等も使い捨ての物ではなく、リユースとなっています。
さて肝心のゴミなのですが、ペットボトルや缶・瓶などの多さが特に目立ちました。
ここは普段は人がいない処なので、ここに捨てていったゴミというのはなく、ほとんどが錦江湾を漂い、ここにたどり着いたもの。ということは、どれほどたくさんのゴミが錦江湾内に存在しているか、想像するだけでも頭を抱えてしまいそうです。
用意していった45Lのゴミ袋10枚はすぐにいっぱい。ゴミとしてあった大きなビニール袋にも入れ、結局、15袋+タイヤ、バケツ、傘なども船に乗せて、岸壁まで持って帰ってきました。
でも瀬島には、まだまだゴミがたくさん残っていて、参加者のみなさんも、もっとのんびり過ごしたかったという思いと、ゴミを拾い切れなかったという心残りを残しながら、瀬島を離れました。

灯台の真下の部分には、特にゴミがいっぱい

桜島が間近に見えます。

船の定員のこともあり、2陣に分かれて移動。
第1陣がゴミと共に島を離れていく様子

またしてもゴミの山ができました。でも、この何倍ものゴミが、まだ瀬島には残っています。
〈今日のエコニュース〉CO2排出、今年度は大幅増か、原発停止・猛暑で
日本の温室効果ガス排出量は、2006年度に前年度より減少したものの、今年4〜6月には前年度同期比で増えていることが、環境省のまとめた速報値で分かった。7月以降も原子力発電所の運転停止や猛暑など排出増の要因があるため、07年度の排出量は最終的に大幅増に転じる恐れが出てきた。08年度から京都議定書で削減目標を達成しなくてはならない「約束期間」に入るが、目標達成はさらに厳しくなりそうだ。速報値によると、06年度の温室効果ガス排出量は、約13億4100万トン(CO2換算)。京都議定書で定められた基準年(1990年度)より、6・3%(約7900万トン)上回っているが、05年度からは1・3%(約1800万トン)減少した。同省は、「暖冬の影響で家庭やオフィスでの電力や灯油の消費量が激減した」と分析している。(読売新聞)


2007/11/4(日) 喜入港ビーチクリーンアップ
秋晴れの中、2回目となる喜入港海岸ビーチクリーンアップを行いました。今日、参加してくださったのは大人11名、子供4名。初参加の方々が半数以上でした。
今年は去年より、更に大量のゴミを拾い、45Lのゴミ袋30枚がいっぱいに。
今回のクリーンアップも、国際クリーンアップの調査票にゴミの種類と数を記入しながら実施。後日、集計結果は、この事務局日誌でもアップしますが、全国クリーンアップ事務局(JEAN)に提出し、最終的には国内及び国際データの一つして、ゴミの発生原因の分析、対策などに役立ちます。
クリーンアップをして毎回思うのですが、その場所が綺麗になるのはもちろんですが、やっている本人の心も清々しい気持ちになるし、みんなも笑顔になるんです。それに汗もかいて、結構、いい運動にもなります。
来年も、この時期に実施することになると思うので、次回はもっとたくさんの方達が参加してくださったらいいなぁと思います。
本当は、ここはもう綺麗なままで一年保たれ、来年は別の処をしようか。。。となるくらいだったら、いいなぁ。。。もっと言えば、ゴミを捨てる人が世界中にいなくなり、クリーンアップをする必要がなくなればいいんですけどね。

2人1組、又は家族で1組になり、ゴミを拾う人
調査票に記入する人と役割を分けてのゴミ拾い

今は、ほとんどは「燃やせるゴミ」になりますが、金属類、缶・瓶は「燃やせないゴミ」として分類

ゴミと一緒に、「はい、ポーズ!」

ゴミ袋に入りきれない大きなゴミもありました
〈今日のエコニュース〉国連事務総長が南極訪問へ、温暖化の現状視察
国連報道官は30日、潘基文(パン・ギムン)事務総長が11月上旬から中旬に、南極やブラジルのアマゾン熱帯雨林などを訪問し、地球温暖化や環境破壊の現状を視察すると発表した。潘事務総長は気候変動を最優先課題の一つに掲げており、12月にインドネシア・バリ島で開かれる気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)への機運を高める狙いがある。国連事務総長の南極訪問は初めてとみられる。潘事務総長は南極の観測基地で、研究者から温暖化の現状などについて説明を受ける予定。また、オゾン層破壊による有害紫外線の被害が深刻なチリ南端の都市プンタアレナスや、氷河が温暖化の影響を受けているチリのパイネ国立公園も訪問する。(読売新聞)


2007/11/2(金) ハワイのエコニュース
妹の結婚式があり、ハワイに1週間ほど行ってきました。
初めてのハワイは、とても快適だったのですが、その中でちょっと残念なことも。
それは、ワイキキビーチにたくさんのタバコの吸い殻が落ちていたこと。
「落ちていた」というより、砂に突っ込んで火を消して、そのまま。。。という感じのものをたくさん見かけました。日本のように、空き缶やペットボトル、お弁当の殻などは全然見られませんでしたが、白い砂の中に白いタバコのフィルターがあちこちに。。。という状態でした。
日本人の観光客も多いので、もしかしたら、その多くは日本人かも。。。などと、残念な想像もしてしまいました。
それから、お店に置いてあった日本語版の無料週間新聞をもらってきたのですが、その中には意外にも、エコニュースがいくつも大きく取り上げられていました。
たとえば、『アラワイの浄化プロジェクトが停滞・・・受験成功でも資金調達でつまずき』(「アクリクリ」と呼ばれる水草を使用して汚染されたアラワイ運河の浄化を試みたプロジェクトは、効果が証明されたにも関わらず、資金不足によりストップしている)とか、『寄付不足にあえぐハワイ・フードバンク』(「フードバンク」は、恵まれない人々に缶詰や米などの食料品を配給しているが、市民の生活が苦しくなっているので寄付が減っている)、『スーパーフェリーの運航再開に“NO” 〜環境損傷の可能性有りとマウイ巡回裁判事〜』(スーパーフェリーによるカフルイ港利用の申請が出されているが、環境影響評価が完了していないので、フェリー運用再開を禁止する裁定を下した)、ワイパフ高生徒らが湿原の生態系体験 〜ポウハラ自然保護区を訪問見学〜』、『ビルディングの空調に深海水を利用 〜ホノルル・ダウンタウンで計画進む〜』など。
この新聞がどの程度配付されているものかもわかりませんが、エコニュースだけを取り上げている新聞ではないのにも関わらず、いづれの環境記事も大きく写真入りで掲載されており、ちょっと驚きでした。
また、観光案内をしてくれたガイドさんが沖縄出身の方(琉球国のパスポートでハワイ入りして40年暮らしている人でした)だったため、第二次世界大戦のこと、アメリカ軍基地のこと、水不足の時の観光客への対応のこと等、ちょっと普通の観光ガイドさんでは聞けないような一味違った興味深い話しもしてもらいました。
日本人が多いよ〜と聞いていたハワイ。確かに、そうでしたが、アメリカ本国やカナダ、中国・韓国など、いろいろな国からたくさんの観光客が来ていて、まさに世界の観光地だなぁと思いました。
もしまた行く機会があったら、ワイキキビーチでもクリーンアップしてこようかな。。。

ワイキキビーチ。一見、ゴミなどは見あたりませんが、よ〜く足元を見ると、タバコのフィルターが。

「この木なんの木、気になる木〜♪」の歌でお馴染みの“気になる木”です。
〈今日のエコニュース〉土壌汚染件数1.5倍に、法施行から4年連続増
環境省は31日、六価クロムや鉛などの有害物質を扱う施設跡地の土壌汚染について、2005年度の調査結果を発表した。有害物質が基準値を超過した事例は667件と、02年度の土壌汚染対策法の施行以来、4年連続で増加した。
この調査結果は、同法が有害物質を扱う施設の廃止時に義務づけた調査に加え、都道府県などで独自の条例を定めたり、企業が自主的に行ったりしている調査をまとめたもの。それによると、05年度の基準値超過件数は、前年度(454件)から5割近く増加した。
一方、同法は、有害物質が基準値を超えた施設跡地を「指定区域」に定め、健康被害が起きる恐れがある場合は汚染除去対策を義務付けている。今回の調査では、計112件ある指定区域のうち、対策を完了していない指定区域は62件にのぼった。(読売新聞)


2007/10/27(土) 最大級の警告
国連環境計画(UNEP)は地球環境の変化や社会状況が人類に与える影響などについて調査した報告「地球環境概況4」をまとめ、26日に発表した。
その中で、「このままでは人類の生存を脅かすかもしれない」と、これまでになく危機感を感じさせる最大級の警告を発表した。
地球環境概況の発表は4回目で、今回は初めて、世界のすべての地域で温暖化の影響が出ていることを指摘。
具体的には、地球の平均温度は1906年に比べ0.74度上昇。今世紀の間に1.8〜4度上昇するとみられ、特に北極の気温上昇は他の地域に比べ2倍になっている。また、大気汚染のため毎年200万人以上が死亡していると考えられるほか、絶滅の危機にひんする動植物も増え、両生類では30%以上、哺乳(ほにゅう)類は23%、鳥類の12%が危機にある。。。などが明示されているという。
この報告書は、87年から20年、継続的に環境変化を調査した国連で最も包括的な環境報告で、その信頼性は高い。
さて、私たちは、それでどういう行動をとるのか、いや、とらなければいけないのか。。。
今一度、真剣に考えてみよう。未来の子供たち、未来の地球の存続は、今を生きている私たちに係っているのだから。
〈今日のエコニュース〉カルフォルニア山火事、CO2排出量、車44万台分
カリフォルニア大気資源委員会は24日、同州南部で続く大規模な山火事で、地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)の排出量が200万トンに上るという試算を明らかにした。年間排出量の1%に満たないが、温室効果ガスの削減目標を独自に設置して全米を主導する同州にとって、山火事は温暖化防止努力の脅威であることが浮き彫りにされた。カリフォルニア北部からメキシコ国境付近まで燃え広がる山火事で、排出されるCO2の量は、44万台の車両が年間に排出する量に相当する。州全体の年間のCO2排出量4億7000万トンの0・42%分が今回の山火事で排出される計算になる。(産経新聞)

 

2007/10/16(火) レイチェル・カーソン
『環境フェスティバル2007』の基調講演「レイチェル・カーソン生誕100年記念講演会 〜レイチェル・カーソンが考えたこと〜」に参加しました。
お話しされたのは、日本協会の専務理事 原さん。本の内容だけでなく、書かれた背景、、レイチェルの私生活など、いろいろなことを話してくださいました。
彼女を一躍有名にしたのは、1962年に出版された『沈黙の春』。それは、「化学物質」と「原子力」によって、春になっても鳥も鳴かない、花も咲かない時代がくるだろうと警告し、アメリカ社会を大きく揺り動かしました。
1958年、DDT等の殺虫剤が大量、かつ無謀に空中散布されていることに危機感を覚え、この本を書くことを決意したそうです。当時のアメリカは危険な化学物質が大量生産、大量使用され、水爆実験なども繰り返し行われている時代でした。
化学物質や放射能と、ガンとの因果関係は認められつつありますが、彼女自身、この本の執筆中にガンを発症し、体調を崩しながらも4年がかりで『沈黙の春』を書き上げたとのこと。
彼女はこの本の中で、私たちには『別の道がある』と呼びかけています。
「私たちは、いまや分かれ道にいる。・・・長い間、旅をしてきた道は、素晴らしい高速道路で、すごいスピードに酔うこともできるが、私たちは騙されているのだ。その行き着く先は、禍いであり、破滅だ。もう一つの道は、あまり〈人もいかない〉が、この分かれ道を行くときにこそ、私たちの住んでいるこの地球を守れる、最後の、唯一のチャンスがあるといえよう。」
彼女が、そう書いてから45年経ちました。
2007年を生きる私たちは、どうでしょう?その当時1962年と比べて、『別の道』を歩いていると言えるでしょうか?残念ながら、まだ別の道を歩いていると、胸を張って言えないように思います。
〈今日のエコニュース〉ノーベル平和賞、ゴア氏「意識高める好機」
地球温暖化問題への取り組みで、2007年のノーベル平和賞受賞が決まったゴア米前副大統領は12日、米カリフォルニア州パロアルトで記者会見し、「これはわれわれが直面する挑戦に対し、世界的な意識を高める好機だ」として、受賞の意義を語った。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)との共同受賞となったことについては「共同受賞で、より意義深い賞となった」と発言。今後は、受賞の栄誉を環境問題の啓発にどう有効に利用するかを考えたいとの意向を示した。IPCCと分割して受け取る賞金1000万スウェーデンクローナ(約1億8000万円)については、気候保護同盟に寄付する方針を示した。(産経新聞)


2007/10/15(月) 最近のエコニュースあれこれ
◆ポスト京都「拘束力ある目標」で一致 排出国会議が閉幕(読売新聞)
米国主催の温室効果ガス主要排出国(16か国と欧州連合)会議は9月28日、2日目の審議を終え、議長総括を発表して閉幕した。参加国は、京都議定書が期限切れとなる2013年以降、「先進国について拘束力のある中期目標を設定する」重要性を確認。長期目標に関しては、日本などが提唱する「2050年までの半減」案を軸に検討する方向となり、来年夏にも主要排出国の首脳会議を開いて、具体的目標での合意を目指す。
サンゴ白化、県内37地点で確認(琉球新報)
環境省那覇自然環境事務所は2日、八重山海域を中心に県内各地で広く確認されている大規模なサンゴの白化について、調査結果を発表した。7月上旬から研究者やダイバーらからサンゴの被害に関する情報を募集したところ、現在まで八重山海域から28地点、宮古島周辺海域から2地点、沖縄本島から7地点で、サンゴの白化情報が寄せられた。環境省は「例年にない高海水温が大規模白化の主要因」とみている。9月上旬に石西礁湖内の33地点を対象に実施した調査では、すべてのサンゴ(100%)から正常なサンゴの割合を引いた値である白化率は全地点で20%以上に達した。また全地点の約8割に当たる26地点で白化率が80%を超えた。
富士山頂 温暖化影響 下限の標高300メートル上昇(毎日新聞)
県は今夏から、6年ぶりに富士山頂の自然環境調査を始めた。99〜01年の調査では高層にある永久凍土の範囲が縮小し、約25年前と比べて平均300メートルほど下限の標高が上がっていることが確認された。地球温暖化の影響とみられ、県は「温暖化が進んだ今回、どこまで下限が上がっているか注目したい。またコケ以外の高等植物が山頂に進出しているという情報もあり確認したい」と話している。


2007/10/4(木) 環境フェスティバル2007
今年も10月13日と14日の両日10:00〜16:00、かごしま県民交流センターにて、「かごしま環境フェステイバル2007」が開催されます。
主な催しとして、「末吉竹二郎講演会」(13日10:45〜)、「レイチェル・カーソン生誕100年記念講演会」(14日13:30〜)、「『不都合な真実』上映会」(13日12:20〜 14:00〜  14日10:30〜 12:10〜 14:00〜)などが行われます。
他にも、「鹿児島まるごと探検隊」として桜島と錦江湾をバスでめぐるツアー(13日12:30〜 中学生以上、 14日12:30〜親子連れ)、エコクッキング教室(13・14日12:00〜)、前庭での各団体のブースイベントなど、多彩なイベントが盛りだくさんです。いづれも、参加費は無料です。
詳しくは、「かごしま環境フェスティバル2007」のHPをご覧下さい。
http://www.kagoshima-env.or.jp/fes2007/

私たちも、ボランティアスタッフとして参加し、主に「レイチェル・カーソン生誕100年記念講演会」のお手伝いをします。
レイチェル・カーソンをご存じですか?
彼女は著作「沈黙の春」で化学物質がもたらす環境汚染や生態系への脅威について警鐘をならし、そして「センス・オブ・ワンダー」で自然の神秘さや不思議さに目を見張る感性を子供たちへ授けてと願った、女性科学者レイチェル・カーソン。
彼女の生誕100年を記念して、レイチェル・カーソン日本協会専門理事の原さんに「レイチェル・カーソンが考えたこと」をテーマとして講演していただき、事例発表として、霧島が丘公園の園長門倉さん、有機野菜・合鴨農法を長く取り組んでいる橋口さんのお話もあります。
定員100名、入場は無料ですが、事前申し込みが必要ですので、電話099−805−0158,FAX099−805−0159まで、ご連絡ください。また、参加者にはマイバッグのプレゼントもあります。
お時間と興味がある方は、是非、会場まで足をお運び下さい。
〈今日のエコニュース〉北極海の氷、温暖化で観測史上最小レベルに
北極海の海氷が、1970年代に衛星による観測調査を初めてから最少レベルに達したことが明らかになった。米コロラド大学ボールダー校にある国立雪氷データセンターが1日に発表し、人類がもたらした地球温暖化の影響と指摘した。同センターでは、毎年北極海氷が溶ける3月から9月にかけてその量を測定している。研究者によると、普段は氷に覆われた当海域の北西航路は、海氷がことし大幅に減少したため、これまでになく完全な形で広がっており、船は大西洋から太平洋まで航行できてしまうという。同センターのウォルト・マイヤー研究員は、ロイターとの電話取材で、今後25年以内に夏の北極海から海氷が全く姿を消しても驚かないと語った。



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