勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
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2005/6/30(木) 環境未来館(仮称)の市民意見交換会
今日は、鹿児島市が平成20年度の開設を目指している環境未来館(仮称)の市民意見交換会(ワークショップ)の第1回目が行われた。
参加登録者は56名で、今日は新鹿児島市地区から約40名が集まってきた。高校生、主婦、会社員、市民グループで環境保全に係わっている人、環境関連の仕事をしている人、、、etc。終了が夜の8時過ぎまでになる会議に、遠くは郡山や喜入からも来られていたので、熱心な方々が多いことに正直びっくりした。
去年の暮れ、環境未来館基本計画に対する市民意見募集があり、私たち団体も意見を出していた。今日は、そのときに出された全意見(提出者26人、意見数168件)に対しての回答を、ちゃんと書面でいただけた。どれだけ本当に参考にしてもらえるかは少々疑問だが、それでも無回答じゃないことはうれしかった。
今後も数回ワークショップを開催して、未来館の中身に対して市民の意見を聞くという。ただ今日も、中身云々より、まず「新しいハコモノを作ることが必要か」という議論をしたいという声を多く聞いた。でも、それはもう決まったことだから。。。と市当局。
まぁ、せっかく作るんだったら本当にみんなに必要とされる施設にしてほしい。今後も、この場で未来館の進捗状況をご報告します。
今日のエコニュース:環境省は28日、全国のフロン類破壊業者が04年度に破壊したフロン類の量は計2976トンで、前年度比23%増になったと発表した。対象は、業務用の冷凍冷蔵庫やエアコンとカーエアコンから回収したフロン類。これらは、フロン回収破壊法と自動車リサイクル法で回収、破壊が義務づけられている。(毎日新聞)


2005/6/29(水) もったいない−コンビニ弁当A
スーパーなどは、閉店時間が迫れば、2割引、半額と値を落としてでも売り切ろうとするが、コンビニに閉店はないので、切れ間なく商品が置かれることが当たり前とされている。その裏では、次から次へとまだ食べられる物が捨てられている現実。
一部の店では、廃棄物を減らす為の取り組みが始まっている。
サークルKサンクスでは、廃棄食品から作った堆肥で栽培したブロッコリーや玉葱を販売。ファミリーマートでは、生ゴミリサイクルシステムを582店(今年2月末現在)に導入。エーエム・ビーエム・ジャパンは、東京23区内の90%の店舗で堆肥化を実施。セイコーマート、エリアリングは、販売期限は消費・賞味期限1時間前。
その他にも店舗によっては、消費期限が迫ったお弁当を試食販売に回したり、お弁当注文を受けた近所のお年寄りに、余ったおにぎりやサンドイッチをサービスしたり。。。(毎日新聞参照)
以前ホームレス支援活動に参加していたときに、あるコンビニから「内密に」と、消費期限切れ間際のおにぎりの提供を受けていた。本部にばれるとまずいからと、包装ビニールは取り去り、改めて握りなおして、ホームレスの方々に配っていた。
規則や目先の利益だけで、まだ食べられる物を捨ててしまうのは、本当にもったいない。私たち消費者も、「より新しい物を」と選んで買わないこと、欠品があっても「当たり前」と受け容れること。それだけでも、大きく廃棄食品は減るだろう。
今日のエコニュース:内閣府は26日までに、昨年12月から今年3月までの冬期間における各省庁の省エネルギー対策の実施状況に関して調査結果をまとめた。対策は昼休みに全館を一斉消灯するほか、できるだけ階段を使い、移動には積極的に自転車を使用することなど10項目。全省庁ともすべて「実施した」と回答しながら、ガス、電気の使用量はいずれも削減目標を達成できなかった。小泉内閣は今年2月の京都議定書発効を受け、温暖化対策のため6月1日から9月末まで上着なしのノーネクタイで通す「夏のビジネス軽装」(クールビズ)を導入。民間にも盛んに勧めているものの、自転車の利用や消灯が進んでいる様子は乏しく、足元の省エネ対策が問われそうだ。(共同通信)


2005/6/28(火) 最近のエコニュースあれこれ

◆<環境省>家電の有害物質表示を義務付け 環境汚染防止へ
環境省は24日、国内で販売される家電やパソコンなどの電機・電子製品について、鉛や水銀など6種類の有害物質が一定量以上含まれる場合はメーカーや輸入業者に製品への使用表示を義務付ける方針を決めた。事業者がこれらの製品を産業廃棄物として処分する際は処理業者に有害物質情報を確実に提供することも義務付ける。 (毎日新聞)
◆都内の大気汚染、大幅改善 ディーゼル規制効果
東京都は24日、大気汚染物質の浮遊粒子状物質(SPM)について、2004年度の測定値が都内全47の一般環境大気測定局で環境基準を達成、34カ所の自動車排出ガス測定局でも1カ所を除く33カ所で基準をクリアしたと発表した。
SPMは大気汚染防止法で常時監視が定められた細かい粒子状の汚染物質の総称。ディーゼル車の排出ガスや、工場のばい煙などに含まれており、肺など呼吸器への影響が大きいとされている。
東京都など1都3県が粒子状物質についてディーゼル車規制を開始した03年度は、基準達成の割合が一般測定局でほぼ半数の24カ所、自動車排出ガス測定局は4カ所にとどまっていた。 (共同通信)
◆6有害物質の表示義務付け 環境省、パソコンや家電に
環境省は24日、大型家電製品やパソコンなどに一定量以上含まれる鉛や水銀など6種類の有害物質による環境汚染を防ぐため、メーカーに使用表示を義務付けることなどを盛り込んだ報告書をまとめた。企業が6物質を含んだ家電製品などを廃棄する際にも、処理業者に有害物質の種類や量などの情報を提供することも義務付けており、6物質の管理は大幅に強化される。
環境省は経済産業省と調整し、資源有効利用促進法や廃棄物処理法など関係法令に基づく政省令を改正し、2006年度以降の導入を目指す。
6物質は、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール(PBB)、ポリ臭化ジフェニールエーテル(PBDE)。報告書では国や自治体も6物質を含まない製品を率先して購入することも求めた。 (共同通信)


2005/6/27(月) もったいない−コンビニ弁当@
6/25の毎日新聞の一面トップに『セブン−イレブン 食品廃棄減少へ 今日から弁当など鮮度管理見直し』という記事が掲載されていた。
セブン−イレブン・ジャパンは、弁当など調理済み商品の鮮度管理を従来の1日3回から9回に細分化。3回では消費期限の最大7時間前に廃棄しなければならない商品が発生していたものが、細分化により一律2時間前になる。そのため廃棄対象商品が“延命”され、結果的に廃棄食品が減る見込みというもの。
毎日新聞は「もったいないキャンペーン」の一環として、まだ食べられる食品が廃棄される現場をルポしている。コンビニエンスストアやスーパーなどから出る売れ残り商品は年間、約60万トン(03年度)。毎日300万人分の食事を捨てている計算。ローソンは昨年、廃棄した期限切れの食品は約400億円分あったと公表している。
今日もまた、世界中では餓死している人たちが何万人と出ているというのに、相変わらずの日本の飽食。
さて、廃棄食品が多量に出る責任はコンビニだけにあるのか。私たち消費者が、廃棄食品を減らす方法はないのか。現在の利便性、大量の商品陳列が本当に必要なのかどうか。店側だけでなく、利用者も考え直す時期にきている。
今日のエコニュース:米上院本会議は22日、温室効果ガスの強制的削減を産業界に義務付けた法案を反対多数で否決した。この法案は共和党のマケイン、民主党のリーバーマン両上院議員が提出。地球温暖化防止のための強制的削減と排出権取引の導入などを柱にしていた。今回の反対は60票に達し、2年前に否決された同様法案に対する反対票(55票)を上回った。 (時事通信)


2005/6/25(土) 決心するのは早いんだけど、持続が・・・
一大決心をして始めた英語を、この10日間ほど、挫折中。3週間ほど前に、右脳を使って英語をマスターするという自宅学習の教材を買い込み、がんばってみたが、遅々として進まず、意気消沈。
でも先日、映画「ミリオンダラー・ベイビー」を観ながら、英語のセリフに注意を配っていたら、これまでよりは聞き取れている感じ。まぁ、ごく簡単なセリフばかりだったから、理解できたような気もするけど。
年を重ねて何かを学習するというのは、頭の回転が衰えている現実と、やる気が持続しないという点にぶつかってしまう。でも世の中には60才を過ぎても大学に行く人がいるし、何年も弁護士や医師になるために勉強を続けている人もいる。英語ごときで、挫折するのも恥ずかしい話。
うーん、でも、明日からまたがんばることにして、今日はパスしようかなぁ。
結局、意志薄弱者の独り言でした(^^;
今日のエコニュース:政府は20日の公害対策会議幹事会で、廃棄物処理など事業活動に伴う2010年度末のダイオキシン総排出量を03年度に比べ約15%減の315−343グラムとする削減計画の変更を了承した。03年度の総排出量は1997年度比95%減の372−400グラムとなるなど、ダイオキシン類対策特別措置法に基づく現行の削減計画(00年度策定)を達成。毒性が強いダイオキシンのさらなる排出削減を目指し、新たな目標値を定めた。10年度の総排出量は、老朽化した焼却炉の廃止や新型焼却炉の導入によって減少する量などを基に積算。廃棄物処理分野で164−189グラム、製鉄や製紙など産業分野で146グラムなどとしている。 (共同通信)


2005/6/24(金) 難民の実態
6月20日は「世界難民の日」だった。世界の難民を支援している“国連高等弁務官事務所(UNHCH)”が発表した2004年の年間統計を紹介します。
『2004年の難民数は2003年から4%減少し、1980年以来最低の920万人となったが、UNHCRの援助対象者は前年の1700万人から1920万人に増加した。援助対象者には、難民の他に、庇護希望者、帰還民、無国籍者、国内避難民などが含まれる。
難民数が4年連続で減少した主な理由は、難民が前例のないほどの規模で故郷に自主帰還したことである。2001年末以来、故郷に帰還を果たした人々は合計500万人以上にのぼる。2004年だけでも、合計150万人の難民が自主帰還し、2003年より約40万人増加した。アントニオ・グテーレス新高等弁務官は「難民数が減り、帰還民数が増えたことは喜ばしいが、1920万人1人ひとりが避難を強いられたトラウマに苦しんでいることを忘れてはならない」と述べた。
UNHCRの援助対象者数の増加は、主に国内避難民や無国籍者などが増えたためである。UNHCRが支援する国内避難民数の増加の原因として、スーダン西部のダルフール地方で国内避難民180万人のうち66万人が援助対象者に加わったことと、コロンビア政府発表の国内避難民数が24万人増の200万人に増えたことなどが挙げられる。』(UNHCHのHPより)
日本で82〜04年までに、難民申請をした外国人は3544人。そのうち認められたのは330人だった。日本は、難民を受け容れない国と言われている。
そんな日本でも最近、難民支援の一環として草の根絵本『ほんのすこしの勇気から』が作成された。「寄付から支援へ」。日本はお金は出しているが、実際の支援活動は・・・という話は以前から言われている。難民支援も「量より質」の時代にきている。
今日のエコニュース:20―60歳代の男女145人を対象に血液中のPCB(ポリ塩化ビフェニール)濃度を調べたところ、全員からPCBが検出され、年齢が高いほどPCB濃度が高いことが、千葉大学の調査でわかった。調査は今年2月、各年代ごとに協力者を募集し、145人分の血液を分析した。その結果、全員の血液から最高で1グラム当たり5.27ナノ・グラム(ナノは10億分の1)、平均で0.65ナノ・グラムのPCBが検出された。一方で、食生活や生活環境などと血中PCBとの相関関係はわからなかった。測定結果について同大の森千里教授は「健康への影響を心配する濃度ではない」としながらも、「PCBの血中濃度からみると、ダイオキシンなどほかの残留性化合物もある程度血液中に蓄積されていると予測される」と指摘する。(読売新聞)

 

2005/6/23(木) チャレンジ・マイバック!
いよいよ“レジ袋の有料化”が、本決まりになってきた。早ければ07年度から法規制される見込み。
「買い物にはマイバックを持参しよう」という運動は、もうどれくらい前に始まっただろうか。環境のことを考えている会員が多い生協でも、その浸透率は低く、今でもマイバックを持参しているのは少数派。
レジ袋の製造業者でつくる日本ポリオレフィンフィルム工業組合によると、国内で1年間に使用されるレジ袋は推定で約300億枚(大型レジ袋換算)。乳幼児を除く国民1人当たり、年間約300枚も消費していることになるという。
今から30、40年前までは、買い物には“買い物カゴ”を持って出掛けるのが当たり前だった。昔ながらの“買い物カゴ”も風情があるが、最近では、おしゃれな買い物袋もたくさん市場に出回っている。
マイバック持参は、そう難しいエコチャレンジではないので、是非実践してみてください。ゴミと石油の削減に、一石二鳥の効果有りです。
今日のエコニュース:経済発展にともなうエネルギー消費量の急増で、中国東部の華北平原で大気中の二酸化窒素(NO2)濃度が1990年代後半から増え続けていることが、海洋研究開発機構とドイツ・ブレーメン大の共同研究で明らかになった。中国でのNO2排出量や大気中濃度はこれまで公表されておらず、実態が判明したのは初めて。20日発行の米地球物理学会誌に発表する。海洋研の秋元肇プログラムディレクターは「日本で1970年以降に対流圏のオゾン濃度が上昇しているのは、“風上”にあたる中国でのNO2濃度上昇が原因の一つと推定される」としている。研究チームは96年から2002年まで欧州の衛星が観測したデータを解析。その結果、北京から上海にかけての華北平原ではNO2濃度が極めて高く、年率7%前後の割合で濃度が高まっていることが分かった。石炭火力発電所からの排出増が主因とみられる。NO2が太陽光で分解されるとオゾンが生成され、光化学スモッグの原因になるほか、高濃度では呼吸器など人体にも悪影響を及ぼす。また、二酸化炭素とメタンに次ぐ第三の温室効果ガスとされる。海洋研は昨年12月、日本の対流圏オゾンが70年から2002年の約30年間で著しく増加しているとの分析結果を発表。「大気汚染問題の解決のためには、東アジア全域での対策が必要」としていた。自動車台数の増加などで、中国のNO2濃度は今後もさらに高まると予想される。秋元さんは「中国では報道されないが、健康被害もかなり出ているはず」と話している。(産経新聞)


2005/6/22(水) 明日、「慰霊の日」
明日、6月23日は「慰霊の日」。太平洋戦争末期の1945年6月23日、沖縄での組織的戦闘が終わった日として、亡くなった20万人(半数は兵士でなく住民)以上の犠牲者を悼むために設けられた日。沖縄では休日扱いされるほど特別な日。
しかしその特別な日を、沖縄以外に住む日本人は、どれくらい認識し、哀悼の気持ちを持っているだろうか。
私も今から約25年前、琉球大学へ進学し沖縄で暮らし始めたときに初めて「慰霊の日」なるものがあることを知った。沖縄出身者“うちなんちゅ”と、本土から来た私たち“ないちゃー”とでは、今の日本と韓国・中国ではないが、歴史の教え方・捉え方が違うことに、とても驚いた。しかも10代の子供でも、戦争・歴史(琉球時代も含めて)に詳しく、私が知らない話がいっぱいでてきて、びっくりした覚えがある。
終戦から60年、アメリカ占領地から復帰して33年経っても、沖縄は戦後処理を引きずり、アメリカ軍の基地が多数残されたまま。そしていつしか、その基地が沖縄の多くの人たちの生活を支えているという矛盾も生んでいる。
沖縄戦終結60周年を前に、連日新聞では、当時の悲惨な状況を伝えている。日本兵による圧制・強要、集団自決、疎開船「対馬丸」の沈没、、、等々。記事を読んでいるだけで、つらく胸が締めつけられる思い。
多くの御霊の冥福を祈ると共に、悲劇を繰り返さないよう努力することを誓う。
今日のエコニュース:アフリカやアジアの乾燥地帯などを中心に砂漠化が特に深刻になっている地域は約1200万平方キロに達し、地球温暖化の影響で今後も拡大する可能性が高いとする報告書を、国際研究チームが16日、発表した。チームは、中国での砂漠化に起因する砂嵐が日本の大気汚染を悪化させることなどをあげ「砂漠化の拡大が今後の世界の環境に大きな悪影響を及ぼす」と警告した。研究は、国連や世界銀行などが4年前に発足させたミレニアム生態系アセスメントの一環。報告書によると、森林破壊や過剰な農畜産活動によって土地が劣化する砂漠化は、世界の乾燥地帯の約20%で非常に深刻で、総面積は約1200万平方キロに達する。(共同通信)


2005/6/21(火) 夏至の日に思うこと
3年目となる“キャンドルナイト”も、今年は19日からの3日間イベントとなり、夏至の今日が最終日。東京タワーや六本木ヒルズ、沖縄の首里城など全国約2万2500ヶ所の施設が午後8時から10時までの消灯イベントに参加しているようだ。
鹿児島は、あいにく昼から雨が降っているので、野外イベントは難しくなったが、それぞれの家庭で“マイホーム・キャンドルナイト”は、きっと行われるのではないだろうか。もちろん大きな施設の消灯は大量の節電につながる。しかし要は、ひとりひとりの節電意識の向上が目的なので、ささやかな節電でも大きな一歩につながっていくと思う。
それに、“テレビもパソコンも照明も消して・・・”は節電だけでなく、精神的にも必要なことなのかも。私たちは、毎日毎日あまりにも大量の情報や人の中にいて、知らず知らずのうちに神経も、そして脳も疲れてしまっている。自覚がある、なしに係わらず、それは現代を生きている多くの人たちに共通していることのように思う。
この機会に、たまには、ゆっくり自分を解放してしてあげましょう。静かな夜をお楽しみください。
今日のエコニュース: ペットボトルなど容器包装リサイクル制度の見直しで、経済産業省は15日、飲料メーカーなど事業者に容器包装廃棄物の収集保管費用の一部を負担させることやレジ袋の有料化などを盛り込んだ中間報告案を固めた。16日午前の産業構造審議会に提示し、了承される見通し。自治体が年間約3000億円を全額負担している収集保管費用をめぐっては、環境省が「ごみの排出抑制や処理コストの削減につながる」として業者への一部負担を求める案をまとめている。両省の考え方がほぼまとまってきたことで、両省は来年の通常国会に容器包装リサイクル法改正案を提出し、2007年度から業者負担を導入する考え。(共同通信)


2005/6/16(木) 山本氏の獄中手記から
朝日新聞の土曜版に「逆風満帆」というコーナーがあり、3週に渡って、元衆議院議員(民主党)の山本譲司氏のことが連載されていた。
山本氏は秘書給与詐取の罪で1年半服役し、その時の経験をつづった「獄窓記」を上梓。13刷6万8千部の大ヒット、テレビドラマにもなった。
彼は刑務所の中で「指導補助」という、心身に障害がある受刑者達の汚物処理から下の世話、食事や入浴の介助などのお世話係をしていた。そこで彼が目にしたものは、医療刑務所ではなく一般刑務所に、障害のある受刑者達が数多くいるという現実。身の回りのことができない人、認知症の老人、知的障害者、薬物中毒の後遺症がある人、、、etc。本来、福祉によって支援を受けるべき人たちが、行政や福祉との接点がないまま、犯罪を犯し刑務所へ、というケースが多いことを知ったという。
そして今、山本氏は都内の福祉施設でスタッフとして働きながら、再犯が多い出所後の知的障害者を受け入れる施設作りを目標にしている。
「隙間」という言葉を思った。福祉支援の隙間、医療保護の隙間、社会の隙間。。。そういう隙間に入り込んでしまった人たちは、人知れずどんどん増えているのではないだろうか。哀しい複雑な思いに駆られる。
今日のエコニュース: 中国国家林業局は14日、中国の砂漠化した土地と乾燥による荒廃地が、2004年末時点で国土の約46%に当たる437万5900平方キロに達したとの第3次全国砂漠化観測結果を発表した。中国政府は、砂漠や乾燥地は減少傾向にあると指摘、植林や監視体制強化の成果を強調しているが、国土の半分近くが依然として深刻な乾燥化、砂漠化に見舞われていることが明らかになった。発表によると、地表が砂や石に覆われ砂漠化した土地は国土の約18%で173万9700平方キロ。全部または一部が乾燥した荒廃地は国土の約27%で263万6200平方キロだった。(共同通信)


2005/6/15(水) 横浜に行ってました
12日から、また横浜に行っていた。今日の昼過ぎのANAで帰ってきたが、搭乗するのに30分遅れ、飛び立つまでにそれから更に30分。機内では、「滑走路のひとつが閉鎖されたため・・・」と、簡単な説明しか受けていなかったが、夜になって、またJAL機のトラブルがあったためだとわかった。
今回も4日間の間に何回も電車を利用した。京急線、山手線、横浜線、小田急線、銀座線、中央線、、、鹿児島にいたら、JRか市電しかないものが、東京に行くといろんな路線があり、しかも電車が途中で切り離されて前と後ろで違うところに向かったり、京急本線が途中から都営浅草線になったりで、毎回ドキドキ。
先日のJR宝塚線の列車事故でも、過密ダイヤが問題のひとつとして上げられていたが、都会に行くと、本当に次から次へと列車が来るのに驚く。しかも平日の昼間もたくさんの乗客。いかに都会に人が集中しているかがよくわかる。
中年の男性が駅員さんに絡んでいる光景も何度か見かけた。大した問題でもないのに、突っかかったような言葉を投げかけていた。その光景を見てしまった私にも、嫌な思いが伝わってきた。言葉は言霊。その影響は、とても大きい。
いい言霊もたくさん受けとった4日間でもあった。人の気持ちが、形となって社会に表れる。この地球も、この社会も、私たちの思いが作っていくことを改めて感じる日々でもあった。
今日のエコニュース: 地球温暖化防止を目的に今年2月に発効した「京都議定書」について、国内の大学生の約74%が具体的内容を説明できない−などとの、エネルギーと環境に関する意識調査の結果を13日、社会経済生産性本部(東京)などが発表した。「エネルギーと環境の問題が自分たちの生活にどうかかわっているか実感できない」と答えた学生が約半数を占めることも判明。調査をした信州大の渋沢文隆教授は「温暖化問題に対する切迫感は希薄だ。理解と行動を促すための教育が必要だろう」と話している。調査は昨年7月から12月にかけて実施。全国18大学の学部やゼミなどを通じ計2261人から回答を得た。(共同通信)


2005/6/12(日) 最近のエコニュースあれこれ

エタノール利用車販売急増 ブラジルでガソリン車逆転(共同通信)
ガソリンとエタノールの混合燃料も利用できる「フレックス燃料車」の5月の月間販売台数が、ガソリン車を初めて上回ったことがブラジル自動車工業会の調べで分かった。ブラジルでは地球温暖化対策で注目されるエタノールが燃料として広く使われている。リオデジャネイロ周辺では最近、ガソリンが1リットル2・2レアル(約100円)に対し、エタノールは1・4レアルと割安。原油価格の高騰でガソリン価格が上昇傾向にあるのも販売急増の理由とみられ、「想定を上回る人気ぶり」(フォルクスワーゲン・ブラジル)という。同工業会はさらに普及が進むとみている。
温暖化研究に「政治介入」 大統領府が報告修正と米紙(共同通信)
米政府が発行する地球温暖化関係の研究報告に、石油業界出身のホワイトハウス当局者が事前に度々手を加え、温暖化が温室効果ガスの影響によるかどうかは不確かだと強調する内容に修正していたと、8日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。同紙は科学への「政治介入」として批判する声や、ブッシュ政権と関係が深いとされるエネルギー業界の影響を指摘する見方を紹介。だがホワイトハウスは「報告は現時点で最善の科学に基づく」とし、恣意(しい)的な修正はなかったと強調した。
レジ袋を有料化へ 07年度にも環境省 (共同通信)
環境省は10日、スーパーの店頭などで無料配布されているレジ袋を有料化する方針を固めた。増え続けるレジ袋ごみの減量化が狙いで、同省は次期通常国会に提出する容器包装リサイクル法(容リ法)改正案に有料化の制度を盛り込む。施行は2007年度以降になる見込みだ。
有料化によってレジ袋は、自治体が収集・選別する容リ法の対象外になるため、店頭回収なども小売店などに要請する考えだ。
具体的には、国が業種ごとに政省令などで削減に向けた目標を設定。取り組みを促すため達成状況の報告を国が受け、減量が少ない場合は国が指導、勧告する。この目標設定の中で有料化の考え方を示す方針。レジ袋の金額など詳細な内容は今後詰める。環境省は、容リ法に基づきレジ袋のリサイクル費用の支払いを求められている日本チェーンストア協会(東京)が、法制化によるレジ袋の有料化を求めている点を考慮した。
◆改正温暖化対策法が成立 企業に排出量報告義務付け(共同通信)
一定規模以上の工場やオフィスごとに二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス排出量の報告を義務付け、国が排出データを公表する「改正地球温暖化対策推進法」が10日の参院本会議で可決、成立した。来年4月1日に施行される。
対象となるのは産業、業務、運輸部門の1万数千事業所。企業数では7000−8000社になる見通しで、日本全体の総排出量の約半分をカバーできる計算。排出実態の透明性を高めて消費者の目を意識させ、企業の自主的な削減努力を促すのが狙いだ。
排出報告を求めるのはCO2、メタン、代替フロンなど京都議定書が定める6種類のガス。2006年度分から事業所ごとに排出量を算定・報告させ、07年度に企業や業種別、都道府県ごとに集計して国が公表する。市民の求めに応じて事業所別のデータも開示する。


2005/6/10(金) サマータイムは本当に省エネに有効か?
今日6/10は『時の記念日』。環境分野で『時間』と言えば“サマータイム”のことが思い浮かんだので、少し調べてみた。
6/20から札幌商工会議所が中心になり、道内全域で試験的な試みとして「2005北海道サマータイム月間」が実施される。昨年に引き続き2回め。これは6/20〜7/31までの約40日間(1週間や2週間の実施も可)、標準時間より1時間早めて暮らしていこうというもの。ただし時計の針自体は変更しないので、たとえば通常9時からの出社を8時からにし、17時終業を16時に。そうすることで、日が出ている時間を有効に使えるので、省エネにも役立つはず。。。というもの。昨年は221社の参加があったそうだ。
サマータイムの導入については、今から6年前にも国会で取り上げられたが、世論の支持を得られず撤回。最近再び、注目を浴びるようになり、昨年から北海道での試験的導入となっている。昨年のアンケート結果をみても、イベント的要素が高く、経営者は有効的と捉えているが、従業員は好意的ではないように受け取れた。(労働時間が長くなったり、睡眠不足を招いたりという意見も多かった)。それに、本当に省エネにつながっているかは疑問。
また、緯度が高い北海道は日の出日の入りが早いので1時間早めてもまだいいとして、日の出日の入りが遅い九州・沖縄地方ほど、省エネ効果は微々たるもので弊害の方が大きいと言われている。さて、今後どういう展開になることやら。。。
今日のエコニュース: 環境省は8日、鉛や水銀など六種類の有害物質を一定量以上含む大型家電製品やパソコンなどを対象に、使用などの表示をメーカーに義務付ける制度を導入することを決めた。国や自治体は有害物質を含まない製品を率先して購入、民間にも同様の措置を促すとしており、代替品がない場合などを除き、事実上の使用を禁止することにつながる。欧州連合(EU)は2006年7月以降、域内で販売される家電製品などへの六物質の使用禁止を特定有害物質使用禁止指令で求めており、日本もEU並みの規制を目指す。表示は資源有効利用促進法に政省令で盛り込み、平成18年度以降の導入を目指す。(産経新聞)


2005/6/8(水) 停電のない暮らしに感謝!
台風4号は大した影響もなく、鹿児島から逸れて北上しているようだ。
昨年は台風の当たり年で、大きい台風が頻繁にやってきた。そして被害も多く出た。昔は台風と言えば、停電も当たり前のように起きていたが、最近はめっきり減った。どうしてだろう?九州電力の資料で、その原因を探ってみた。
作業や事故による停電は、今から約40年前の昭和41年度は、1軒当たりの年間停電回数は4.85回、停電時間にして701分もあったが、おととし平成15年度になると、年間停電回数が0.17回、時間にして15分。0.17回とは、年間1回もないという数字。これは、世界でもトップクラスとのこと。
それは、もちろん技術の進歩が一番の要因。配電線事故発生現場に行く前に、営業所から遠方、自動制御ができるようになり、停電範囲の縮小と時間の短縮が実現したという。また、送配電線ルートの複線化や多様化を進めたり、電気を送りながら作業を行う無停電工法の実施、最新鋭の発電機の導入なども。
だが、それだけではなく、人の力も大きい。巡回パトロールの実施や、離島には台風前のまだ船が出るうちに復旧要員の派遣を行い、停電被害に待機しているという。また、山奥の電線が風倒木で断線している場合は、本体作業に着手する前に倒木の除去から始めなければならない。それらの人たちの努力により、私たちはほとんど停電のない快適な暮らしを送れるようになったのだ。
環境月間の今、省エネを行いながら、あらためて“電気がわが家にきてくれるありがたさ”を感じてみるのもいいかもしれない。
今日のエコニュース: 北極圏に位置するシベリア西部の永久凍土地帯に広がる大型湖の数が1970年代以降、1000個も減少していることが米カリフォルニア大などによる衛星画像の研究でわかった。地球温暖化の影響と見られている。3日付の米科学誌サイエンスに掲載された。研究チームによると、米航空宇宙局(NASA)の衛星ランドサットが撮影した73年の画像で確認された40ヘクタール以上の面積を持つ大型の湖は1万882個。これに対して、ロシアの衛星が同じ場所を撮影した97〜98年の画像では、同規模の湖は9712個に減少していた。面積が縮小しただけでなく、125個は完全に消失していたという。(読売新聞)


2005/6/7(火) 新月のソウルメイキング
今朝の6時56分に『新月』になったそうです。今回は双子座の位置。
『魂の願い 新月のソウルメイキング』(ジャンスピラー/東川恭子)という本も出ており、新月には不思議な力があるとのこと。そこで、その新月パワーの恩恵をいただくために、手書きで「お願いリスト」を作ってお願いするといいと、友人のメルマガに掲載されていました。スッチーおんじゅのニューカレドニアあるがまま生活のサイト
2件以上10件以内で、直感を働かせ明確な言葉で自分の気持ちを映し出すように書く。あくまで主体は自分。他人を、どうしたい、こうしたいというお願いはダメ。そして書き終わったら、必ず読み返す。「これでいい」と感じたら、それは自分の中で調和が取れているということなので、宇宙も聞き入れてくれるとのこと。
新月になった瞬間から48時間後までは“新月パワー”が働き、特に強いのは、最初の8時間だとか。だから今日の午後2時55分。でも、まだあさって6/9の6時55分までなら大丈夫。
お月様に不思議な力があることは、以前にも事務局日誌に書いたことがありますが、「新月のソウルメイキング」なるものがあるとは、初めて知りました。私も、早速今朝は6時56分になるのを待って、一気にお願い事リストを作り、お願いしました。「星に願いを」もロマンチックですが、「月に願いを」も素敵。新月から日々、お月様が丸く満ちていくように、願い事も丸く大きく成就していくということなのかも。楽しみ!
今日のエコニュース:国連環境計画は5日の世界環境デーを前に、人口増加とともに過去2、30年に世界各地で急速に進んだ環境破壊の様子を宇宙からとらえた衛星写真集「一つの惑星、多くの人々」を3日、公表した。作成には米航空宇宙局(NASA)などが協力した。森林破壊を特にくっきりととらえたのは南米アルゼンチン、ブラジル、パラグアイの3カ国にまたがる貴重な熱帯雨林の写真。1973年には豊かな緑だった森林が、2003年には90%以上が切り開かれて大豆やトウモロコシの畑になり、白っぽく見えている。パラグアイ側の変化が著しい一方、アルゼンチンにはかなり緑が残っており、UNEPは「その国の土地利用の進め方が、将来の環境を大きく変える」と解説している。 (共同通信)


2005/6/6(月) みんなで幸せに
昨日は「環境の日」、何かいつもと違った“エコ・アクション”をした方はいらっしゃいますか?私は、数日前から近所の道路脇に放置されていたゴミが、猫か犬に食い荒らされていたので自宅に持ち帰り、分別してわが家のゴミと一緒にしました。中には、口紅がついたペットボトルが2本と、パンやおかず、お菓子の空き袋や空き容器などが入っていました。
午後からは、友人が出演した『第7回 癒しのコンサート」(テンパーク広場)に出掛けていきました。木陰の下、心地よい風も吹く中、クラシックからジャズ、マンドリン演奏、ゴスペル、そしてバナナのたたき売りの口上まで飛び出す、バラエティに富んだ演奏会。日頃、生の音楽と接する機会が少ないので、とても新鮮で楽しいひとときを過ごすことができました。
地球環境の悪化はあるけれど、まだまだ豊かな自然はたくさんあるし、音楽を始めとする芸術文化を楽しめる自由もある。平和な日本に生まれてきた幸せ。
でも、この幸せを自分だけ、日本だけで守ろうとするのは、上記のゴミを捨てた人と共通するところがあるのかもしれない。自分さえ快適だったら、他人が迷惑しても、困っていても構わない。。。やっぱり他人(他国)も幸せになってこそ、真の幸せが自分に回ってくると思う。
今日のエコニュース: 環境省は3日、1日施行された外来種被害防止法で規制対象となったアライグマやオオクチバス(ブラックバスの一種)などの20種類について防除の区域や期間、捕獲方法などを公示した。公示は「特定外来生物」に指定された37種類のうち、野外に定着し、自治体などの防除活動が一部実施されている動植物を対象とした。自治体や民間の動物保護団体などが、それぞれ防除の実施計画をつくり国の確認を受ければ、鳥獣保護法上の捕獲許可が不要になるなど、手続きが軽減される。公示によると、セアカゴケグモ(三重、大阪、兵庫、奈良、和歌山)やアルゼンチンアリ(広島、山口)、タイワンハブ(沖縄)などの5種類は「特定区域」で防除するとし、カミツキガメやオオクチバス、コクチバス、タイワンザルなどの15種類は全国で防除する。(共同通信)


2005/6/4(土) 『スロースタイルかごしま 〜スローな鹿児島再発見〜』
今日の昼間、鹿児島放送(KKB)で、『スロースタイルかごしま 〜スローな鹿児島再発見』という2時間半の自主制作番組が放送された。
ここ数年「スロー」という言葉をよく聞くようになった。それは今の私たちがすべてにおいて「ファスト(速い)」、急ぎ過ぎているということを自覚してきた現れだろう。
今回の番組でも、“食”や“農”、“旅”、そして“生き方”などいろいろな角度から、じっくりと、そしてのんびりと取り組む素晴らしさを伝えてくれていた。そして私たちの周りには豊かな自然と伝統の偉大さが、今も息づいていることも。
私も“週末農”の仲間等と共に取材を受けていたので、今回の番組にも、ちょっとだけ出演した。私たちに限らず、どの人たちにも笑顔があった。自然に沸いて出るような笑顔があった。
私たちは自然そのものから教わることも多いが、人を通じて教わることも、とても多い。笑顔の人を見ると、こっちまで笑顔が伝わってHAPPYな気持ちになる。「ファスト」のときは、なかなか笑顔は出ない。みんなが笑顔でHAPPYになるためにも、やっぱり「スロー」が大切なのかも。心と体が喜ぶようなスローライフを楽しみましょう♪
今日のエコニュース:世界の鳥類の5種に1種は絶滅する恐れがあり、生息状況の悪化に保護策が追いついていないとの調査結果を、国際鳥類保護団体、バードライフインターナショナル(本部・英国)が2日までにまとめた。開発や外来動物の増加で、安全な生息地が減っているのが原因で、専門家は「保護対策を急がないと手遅れになる」と危機感を募らせている。調査によると、現存する計9775種の鳥類のうち、数が大幅に減って絶滅の危険が特に大きい「絶滅危惧種」は1212種。それに次いで生息状況が厳しい種が788種あり、同団体はこれら計2000種について、絶滅を防ぐための対策が緊急に必要だとしている。(共同通信)


2005/6/2(木) 映画『海を飛ぶ夢』
今年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した『海を飛ぶ夢』を観た。
ラモン・サンぺドロというスペイン男性の実話。25才の時、海に飛び込んだ際に首の骨を折り、首から下はすべて動かなくなり、四肢麻痺となった。それ以来、彼の生活は、兄、兄嫁、甥、そして父親と暮らす実家のベッドの上だけ。会話と、口にペンを挟んで詩を書くことはできるが、後はすべて介助してもらう立場。そして事故から26年経って、彼は尊厳死を望み、その声を世間や司法の場に上げていく。しかし・・・
とても重いテーマだが、決して暗い映画ではなかった。登場人物の一人一人の率直な気持ちが、哀しいほどはっきりと伝わってきたし、映像も、とても美しかった。
人間が生きていくということは、大いなる意味があり、目的があると信じている。しかし、この映画の主人公のような身になった場合、私は生きていく力を何十年も持っていられるだろうか。もし、愛する人が、家族が、そのような状態になり「死なせてほしい」と何年も願われたら、私は「生きて」と言い続けることができるだろうか。
尊厳死が正しいのか、正しくないのか、正直なところ、私にはわからない。「愛」も「死」も、いろいろな形があることを、改めて教えてもらった気がする。
今日のエコニュース: 各地で観察したツバメの記録をインターネット上に書き込んで共有し、分布や生活の様子を解明しようと、日本野鳥の会が中心となって「ツバメかんさつ全国ネットワーク」への参加を呼び掛けている。ツバメについては全国的なデータが少なく「数が減った」といわれるが実態は良く分かっていない。スタートした昨年は全国から約2000件の記録が寄せられた。今年はパンフレットも作成、2万件を目指すという。野鳥の会研究員で全国ネットを担当する神山和夫さんによると、都市部では土の露出や民家の軒先が減り、マンションが増え、巣を掛けにくくなっている。今回の対象はツバメ、コシアカツバメ、イワツバメなど6種。子育てを終える8月末ごろまでが観察期間となる。(共同通信)


2005/6/1(水) 今まで以上のことを
法務局で書類交付を待っていると、目の前に「温暖化防止と省エネ推進のため、職員は軽装を実施しますので、ご理解を・・・」という主旨の張り紙。そう言えば・・・と、よくよく見てみれば、男性の多くはノーネクタイ。冷房も入っておらず、窓からは自然の風。これまで、当たり前のようで、当たり前でなかった風景。
今日は、小泉首相も青い“かりゆしウエア”(沖縄の軽装着)を着て出邸。政府は中央官庁や国会で、「ノーネクタイ、ノー上着」の軽装運動を始めた。それに倣い、地方自治体等でも、その動きは広まりつつあるという。
夏場、暑さより、冷房の冷たさが身にしみることがある。特にオフィスでは、男性陣は背広を着ているため、エアコンの温度設定が低めに設定されていることが多い。それが、軽装に改善されると、余計な冷房を使わなくてもいい。健康にも環境にも良好なこと。
これからは一層、二酸化炭素排出量の削減、省エネルギー促進のために、いろいろなことが実施されていくことだろう。いや、実施しなければ、いけない時代。6/5は環境の日、そして6月は環境月間。今まで以上のことを、どんどん行動に移していこう。
今日のエコニュース: 外来生物による生態系への被害を防止する「特定外来生物被害防止法」が1日、施行される。第1次規制対象種に指定されたオオクチバスなど37種類は今後、無許可で飼育したり、野外に放したりすると、懲役3年以下か300万円以下の罰金となる。環境省には、規制種をペットにする飼い主から問い合わせが相次ぐ一方、規制種への指定を巡って強い反対運動が起こったブラックバスの一種、オオクチバスの放流が特例として認められた山梨県の河口湖では、他の水域への流出を防ぐ体制整備に追われている。(読売新聞)


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