勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
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2005/5/31(火) 食の安全性
先日、日本一添加物に詳しいと言われている安部さんと西日本新聞で「食卓の向こう側」を特集している加藤さんの講演が行われた。私は残念ながら参加できなかったのだが、添加物の実験やスライド上映を交えての“目からウロコ”の3時間だったとのこと。
今や、あらゆるものが、様々な化学物質・食品添加物を使って“人工的”にできるという。ただの砂糖色水がジュースとなり、コーヒー用フレッシュミルクは油に添加物を加えただけ(乳成分はゼロ)。人造イクラやインスタントラーメンの出汁も化学実験のように添加物をあれこれ合わせれば、すぐ出来上がり。。。食卓に上っている物で、本当に添加物なしの物は、ほとんどないとのこと。
今月発表された「04年度 農業白書」によると、消費者の8割が「輸入品より高くても国産品を買う」と答えているという。それは、とりもなおさず安全性を重要視しているから。
しかし、化学物質や添加物の話を聞くと、その国産品も「本当に安全か?」という疑問に突き当たる。「おいしくて、かつできるだけ安い物を食べたい。」その私たちの欲求が、今の状況を生んでいるのだから、企業が悪い、国が悪いと、責任を他に転嫁すべきではない。それは私たち、ひとりひとりの責任。
今日のエコニュース:核燃料サイクル開発機構(核燃機構)の高速増殖炉「もんじゅ」を巡って30日、最高裁であった国の原子炉設置許可の無効確認訴訟は、原告側の全面敗訴になった。2審の名古屋高裁金沢支部の勝訴判決から2年4カ月。明暗が逆転した結果に、核燃関係者やもんじゅ推進派は胸をなで下ろし、原告関係者は「あまりにもひどい判決」と怒りに落胆が入り交じった表情だった。(毎日新聞)


2005/5/30(月) ゴミゼロを目指して
今日5月30日はゴロあわせで、「ゴミゼロの日」。本当のゴミは、実はほんの少しで、多くの物はそのままの形で再使用できたり、形を変えて再利用できたり・・・少しでもゴミを減らし再利用に回していこうという動きは、全国的に活発になっている。
鹿児島市では今、燃やせるゴミ、燃やせないゴミ、新聞・チラシ、ダンボール、紙箱・包装紙等、雑誌類、紙パック、衣類、電球・蛍光灯類、乾電池と、11種類に分け、資源物の回収に力を入れている。県内では22分別を実践している町村もある。
ではそれで、本当にゴミが減ったのか?
残念ながらどこの市町村も、期待したほどの成果はあがっていないと聞く。
ゴミの削減もさることながら、ポイ捨ても、相変わらずの状態。100メートルも歩けば、何本タバコの吸い殻が落ちているだろう。美しい野山に、何台、車が放置されているだろう。
「ゴミゼロ」への道のりは遠い。しかし、それは江戸時代までは、普通にできたこと。江戸時代の人たちは完璧なる循環社会を築いていたという。日本人には、その知恵があったし、心くばりもあった。できないことでは、決してない。
今日のエコニュース:環境問題の解決を目指し、日本を中心とした100人以上の科学者が世界中で発表されている研究成果や文献を調査、分析する緊急プロジェクトが30日、スタートした。地球温暖化や資源枯渇、生態系の絶滅危機などさまざまな分野で客観的に評価し、具体的な政策決定や企業活動への活用を促す。(毎日新聞)


2005/5/29(日) 「ツキを呼ぶ魔法の言葉」
昨日は、五日市剛さんの「ツキを呼ぶ魔法の言葉」の講演会のお手伝いに行き、そしてもちろん講演も聞いてきた。会場はイスを500席近く用意したが、それも開演前には全部埋まり、立ち見状態。
五日市さんは謀大手企業で新規事業や研究開発に従事している傍ら、この数年は講演活動も忙しいらしい。特にその講演内容が04年8月に小冊子になるやいなや、爆発的に全国各地に広がり、すでに12万部も売れているという。
五日市さんの講演のテーマは、主に「言葉の使い方の大切さ」。「ありがとう」という言葉の持つ“力”の凄さはいろいろな人が説いているが、五日市さんもその一人。さらに、「感謝します」という言葉も多用し、「ありがとうございます」「感謝します」という二つの言葉で、人生・運命まで変わってくることを、自らの体験を基にユーモアを交えて話された。
ある本でも、大いなる宇宙に「○○になりました。ありがとうございます!」と、先にお礼を言っておくと、その通りになると書いてあった。
お礼の言葉や感謝の言葉は、言われる人はもちろん、言っている本人にも、いい影響を与えるようです。みんなが「ありがとう」「感謝します」という言葉を毎日、何回も何十回も何百回も口にすると、幸せの輪がどんどん広がっていくこと、間違いなし!
今日のエコニュース:環境省は26日、2003年度の国内の温室効果ガス総排出量が、二酸化炭素換算で13億3900万トンとなり、京都議定書の基準年の1990年レベルを8.3%上回ったとの集計結果を発表した。議定書が定める「90年比マイナス6%」の削減目標を達成するには、90年の14.3%にあたる1億7700万トンの削減が必要。政府や企業、家庭が一体となった削減の取り組みが大きな課題となる。環境省によると、排出増の最大要因は、2002年の東京電力の不祥事に端を発した原子力発電所の長期停止。火力発電の比率が高まり、CO2排出が6000万トン増えた。長期停止がなければ総排出は90年比3.4%増にとどまったとみられている。(共同通信)


2005/5/28(土) 変化と流れ
26日は、当団体の第2回目となる総会を行いました。正会員11名中参加が8名。プラス新入会の方が3名(今回はオブザーバー)。各議案に承認、監査も確認いただけ無事に終了。有り難い助言もいろいろいただきました。初年度もこれで終わり、本格的に平成17年度、2年目に“変わった”という気がします。
“変わった”と言えば、最近周りがいろいろと変化しているのを感じます。もちろん、それに連れて、私自身も。。。でも、“変わる”って、結構キツイものです。大なり小なり“抵抗”や“障害”が生じてきます。
それに加えて、“流れ”というものがあることも感じます。美空ひばりの歌ではありませんが、「あぁ〜川の流れのようにぃ〜 おだやかに この身をまかせていたいぃ〜♪」・・・なかなか難しいですけど。。。
ある言葉をみつけました。 『「成り行き」は、とても素敵な出来事』
大きく広い心で、生きていきたいものです。
今日のエコニュース:環境省は26日、一般廃棄物の適切な処理法などについて定めた廃棄物処理法に基づく基本方針を改正した。市町村が処理する家庭ごみなどの有料化を推進することや、自治体のごみ処理事業コストの透明化、効率化などを新たに盛り込んだ。環境省の調査では、専用のごみ袋の購入などで住民に一般廃棄物の処理費用を負担してもらっている自治体は全国の約4割に上り、一定の成果を上げている。同省はさらに有料化を推進することで、ごみの発生抑制や住民意識の向上につなげたい考え。有料化に当たっては住民の理解を得るために、自治体がごみ処理事業のコスト削減など効率化を図るとともに、こうした情報の公開を進める必要があるとしている。(共同通信)


2005/5/25(水) 「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーン
国連食糧農業機関(FAO)の報告書によると、世界の飢餓の原因は、「戦争」が「天候」や「天災」を抜きトップ(35%)になったという。(ロイター通信5/24)
つまり、戦争や抗争といった「人災」で多くの人たちが食糧危機に陥り、飢餓につながっている。極度の貧困で、死に至っている人たちは一日に3万人以上だと言われている。3秒に1人が死んでいる計算らしい。信じられない、信じたくない程の数字。
今日、26日、東京の渋谷で『ほっとけない世界のまずしさ』キャンペーンの立ち上げの集いが行われた。世界の貧困をこのまま“ほっとけない”メンバーが連携し、一人一人できることから始めようという主旨のもの。
最近は“もったいない”という言葉も注目されている。 “ほっとけない”も“もったいない”も、日本人らしい素敵な日本語だと思う。孫子の代までこの精神、そして実践をつなげていきたい。
 ※「ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンのHP
今日のエコニュース:ダイオキシンなどを含んだ食用油のため1968年に西日本を中心に発生したカネミ油症事件で、被害者の子供の約半数がダイオキシンなどが原因とみられる疾患や症状を示していることが24日、カネミ油症被害者支援センター(東京)の調査で分かった。センターによると、油症被害の次世代への影響調査は初めて。センターは「油症の毒性が子供に移行することを示した」と分析し、28日に東京都内で報告会を開く。今後、国に実態把握のための調査実施を求める。02−05年、油症被害者とその子供にアンケートや聞き取りを実施し、死亡したケースを含め85人分の子供のデータを得た。それによると、23人は死産だったり、出生後間もなく死亡したりし、生存している62人は6−42歳。62人のうち30人(48%)は、低身長や中耳炎など甲状腺ホルモンの異常や、子宮内膜症など性ホルモンの異常が疑われる疾患や症状を訴え、ダイオキシンなどの影響の可能性が高い。(共同通信)


2005/5/24(火) 漫画制作をお手伝い
私たちの団体では、企業の環境啓発活動や環境に関連する事業のお手伝いもしています。その一環として、先日、(株)岩田組の広報漫画『トモとアッコの素敵なお宅おじゃまし隊』を制作しました。
(株)岩田組は1999年8月に、鹿児島市では初となる環境マネジメントシステムISO14001を認証取得しました。以来、環境配慮の建設業として、独自のエコ技術も開発しながら、先駆者的な事業活動を続けています。住宅の分野でも、住み心地はもちろんのこと、健康や環境への配慮が重要視される時代になってきました。
今回は、(株)岩田組のエコ技術を取り入れた一般住宅を、私たちが取材し“漫画”という形で制作しました。数日前に(株)岩田組のHPにアップしたばかりです。是非、ご覧下さい。
 (株)岩田組のHP(トップページ左の「素敵なお宅おじゃまし隊」のサイトを開いてください)
今日のエコニュース:当然のようにもらっていたレジ袋がなくなるかもしれない。容器包装リサイクル制度について、環境省は23日、中央環境審議会の廃棄物・リサイクル部会に、ごみ減量のためレジ袋の無料配布禁止を含む見直し案を提示した。同省は「買い物袋持参を促進したい」としている。見直し案では、レジ袋がプラスチックごみに占める割合が大きいと判断。レジ袋を規制する方針を打ち出した。具体的には、来年の通常国会提出を目指している容器包装リサイクル法の改正で有料化を盛り込む措置のほか、事業者や自治体が自主協定を締結することで無料配布を禁止する措置を案として提示。同審議会が六月に出す中間報告に盛り込む方針。(産経新聞)


2005/5/23(月) ご無沙汰でした
17日から横浜・東京に行っていたので、事務局日誌もお休みしていました
その間、とっても有意義なリトリート(ワークショップ)も受けてきました。人生に起きるすべての事に対して、それは必然であり、意味あることだということを受け入れ、それから学び、より成長していこうとしているたくさんの人たちに出会えて、本当にHAPPYでした。人は人から、たくさんの元気と知恵と愛をもらうものだと、改めて思いました。
さて今日は、お休みしていた間のエコニュースをまとめて紹介します。
◆自主参加排出量取引に34社 環境省が補助金拠出 (共同通信)
環境省は17日、工場やオフィスから排出される二酸化炭素の削減目標を企業に自己申告してもらい、その実現のための省エネ設備導入費を補助する「自主参加型排出量取引制度」の参加企業に、INAXや山崎製パン、三菱ガス化学など34社を選んだと発表した。愛知県や広島県など地方からの参加も目立った。取引は06年度からスタートする。34社合計の年間削減量は27万6000トンを予想。06年度末までに目標を達成するため、互いに余剰排出枠を売買したり、海外から排出枠を調達することを認める。それでも目標が達成できなかった場合は、企業に補助金の返還を求める。
◆アマゾン森林破壊が拡大=過去ワースト2、1年で東京の12倍(共同通信)
ブラジル環境省は18日、北部に広がるアマゾン地帯で03年8月〜04年8月期に、東京都の12.4倍に当たる2万6130平方キロの熱帯雨林が失われたと発表した。1994年期の2万9050平方キロに次ぐペース。同国の輸出を支える大豆や肉牛の農牧地拡大が主因とみられる。
◆フロンの違法排出に罰則 業務用エアコンで環境省
(共同通信)
強力な温室効果ガスの一種で、業務用エアコンや冷蔵庫などの冷媒に使われる代替フロン類の大気中への排出を減らすため、環境省は20日、業務用機器の使用者が回収業者に委託せず違法に廃棄した場合、新たに罰則を科す方針を明らかにした。京都議定書の削減目標達成に向けた国内対策の一環で、廃棄時に管理票(マニフェスト)や回収証明書をやりとりするよう事業者に義務付ける。またオフィスや店舗の改装や解体を手がける建設業者や解体業者の登録制度の導入も検討。現行のフロン回収破壊法がカバーしていない事業者の適正処分に向けた意識を高め、低さが問題になっている回収率を、現状の倍の60%に上げることを目指す。
◆関東、近畿は九州南部並み 100年後、高温化顕著 (共同通信)
気象庁が約100年後の年平均気温や降水量などの気候変化を、スーパーコンピューターを使って予測したところ、年平均気温は全国的に2−3度上昇、高温化が顕著に現れる結果になったことが19日、分かった。予測は同庁の気象研究所が考案したモデル計算式を使い、大気中の二酸化炭素濃度が2100年には1990年の倍以上になると想定。モデルで再現した1981−2000年の平均と、2081−2100年の平均を比較した。各地の気温は、北海道が一部で4度程度上昇して現在の東北南部並みに、東北は関東北部並み、関東は九州南部並み、近畿と九州北部は九州南部−奄美地方付近並みと、いずれも約300キロ南下した地域の気温に近くなる見込み。


2005/5/17(火) 自分から
今もその放送があるのかどうかは知らないが、昔、ラジオのある番組で「暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りをつけましょう。」という名文句が毎週流れていた。なぜか、そのフレーズがずっと心に残っている。
14、16日の事務局日誌を書きながら、ふと久しぶりに上記の言葉が浮かび、そして、「そうだよね。自分から灯りを点けに行くことが大事だよなぁ」と思った。
愛読書にしているアイリーン・キャディの『心の扉をひらく』にも、いいメッセージがあったので、紹介します。
『世の中をののしり、不平をいい、自分以外のすべての人にその責任をなすりつけるのは、いともたやすいことです。自分にできることなど何もないと決めつけて無力感にとりつかれ、ただ手をこまねいているだけではどうしようもありません。あなたは現状を変えるのに力をかすことができるし、それも今すぐ始めることができるのです。まず手始めに、家の中を整頓すると言うのも一つの方法です。』
『あなたの意識が大きく広がって行くのを感じなさい。そして、限りなく意識を拡大させつづけなさい。意識に限界を設ければ、絶え間ない流れはせき止められてしまいます。限界は恐怖を生み、恐怖は停滞をもたらします。そして流れが停滞すると、循環が断たれ、壊死が起こります。常に循環を絶やさないようにしなさい。』
今日のエコニュース:中国の工業地域などで発生する「すす」の量が急増し、北半球の大気汚染を悪化させていることが、米航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙研究所の分析で明らかになった。早急に排出量の低減を図らない限り、世界全体の気候に悪影響を及ぼす恐れがあるという。すすは、工場や火力発電所のばい煙、家庭でまきを燃やした煙などに含まれる。同研究所は、衛星観測のデータやコンピューターを使った計算で、地球表面に広がるすすの排出源を調べた。その結果、世界全体のすすの3分の2は工業活動が原因で、その半分が、中国を中心とする東アジア地域で発生していることを突き止めた。(読売新聞)


2005/5/16(月) 戦争も核もない世界へ
昨日の昼、テレビ朝日系列で放送された『ザ・スクープ スペシャル』の「終戦60年・ベトナム戦争終結30年特別企画 検証!終わりのない戦争 知られざるヒバクシャたち』を見て、これも先日の『世界がもし100人の村だったら3』同様、哀しさ、空しさ、そして人間の愚かさを痛感した。
原爆の悲惨さは、昭和を生きた日本人だったら、よくわかっているが、平成も17年目に入った最近では、残念なことに“過去のこと”として意識が薄れつつある。でも、世界では今も尚、核の脅威は増している。
ベトナムではアメリカとの戦争が終結し30年経った今でも、毎日毎日、米軍が使った“枯れ葉剤”(ダイオキシン)の影響とみられる奇形児たちが生まれ続けている。枯れ果てていた森は再生しつつあるが、人間はそうはいかない。蓄積した毒性は、今も悲惨な連鎖を生んでいる。
アフガニスタンやイラクでは“劣化ウラン弾”という兵器によって、子供たちを中心にたくさんの人たちが被爆し、ガンや奇形を発病、毎日苦しんでいる。劣化ウラン弾の半減期は45億年もかかるという。つまり地球の寿命が終わっても、まだその毒性はなくならないということ。これからも悲劇が、何世代も続いていく。
また戦場になった国の人たちだけではなく、戦地に赴いていた米軍兵士たちにも、その被害は出ている。アメリカは兵士達の補償を行いつつあるが、多くの兵士達は何も知らされず、放置されている。
現在、サマワに滞在している日本の自衛隊でも、被爆の危険が大いにありうる。また番組とは関係ないが、ロシアでは政府の衰退によって、核施設や原子力戦艦が無防備のまま、放置されている現実がある。
世界には核保有を認められている国が5ヶ国(アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国)あり、それ意外の国には認められていない。しかし、インドやパキスタンでは公式に核実験を行っているし、イスラエル、イラク、イラン、北朝鮮も核を保有していることはほぼ確実と言われている。軍縮が言われているが、なかなか世界の足並みはそろっていない。本当に残念。
世界中には、地球を何回も全滅させるほどの核兵器があるらしい。私たちは、人を傷つけたり、自然を破壊するために、生まれてきたのではないのに・・・
人間には、間違いを認めたり、やり直したりする力がある。だから、きっと、いつかは・・・
 ※「ザ・スクープ」のHP
今日のエコニュース:地球温暖化による社会経済や食料生産などへの悪影響を避けるためには、長期的な平均気温の上昇幅を2度程度に抑える必要があるとする報告書を、環境省の中央環境審議会の専門委員会が12日まとめた。同省が温暖化の長期目標を打ち出すのは初めて。欧州連合(EU)も2度以下に抑える目標を掲げており、2013年以降の「ポスト京都議定書」をめぐる国際交渉で歩調を合わせた形だ。温暖化問題が主要議題になる7月、英国での主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)に向け、日本の積極姿勢を示す狙いもある。報告書は、気温上昇が3度を超えると大規模な気候変動を引き起こす恐れがあると指摘した。(共同通信)


2005/5/14(土) 過酷な現実
フジテレビ系列で、今晩9時から2時間放送された『世界がもし100人の村だったら3』を見て、今、かなりのショックを受けている。
児童労働のことは、これまでも情報としては知っていたものの、自分の子供と同じ年頃の子供たちが、大人以上に過酷な労働を強いられている姿、食うや食わずの生活をしている映像を見ていると、ただただ哀しくて、辛くて、泣けてきた。
フィリピンのゴミの山で、働く12才の少女。父が1年前、酔っぱらいに殺されてから、学校も辞め一家の唯一の働き手になった。病気の母と2人の弟のために、毎日10時間以上、売れるゴミを探しても、得られる収入は母の薬代と、3日に一食の米代にしかならない。空腹に耐えながら「学校に行きたい」と何度も口にしていた。
アルゼンチンの14才の少女は、8才で親に捨てられスラム暮らし。13才でジングルマザーになった。子供のミルク・薬代のために、毎日職探しに回っても子供がいるために雇ってもらえず、途方に暮れる日々。自分の目を売ってでも、泥棒してでも、子供のためにお金がほしいと涙を流していた。
ボリビアの11才の少年は、鉱山に出稼ぎ。寒さと粉塵の中、大人同様の労働で体を壊し始めている。月に一度、田舎の父と妹のためにたくさんの食べ物を買い(なんと20kg)、バスに1時間、そして6時間歩いて届けに帰る。3人で一つのベッドに寝ながら積もる話をし、1泊しただけで再び過酷な労働が待つ鉱山へ。
3人の子供たちのギリギリの生活を見ていて、近頃、また贅沢な暮らしをしていたと反省した。世界の子供たちが、安心して暮らせる社会になるために、自分が何ができるのか、何をすべきか、今また考えている。
 フジテレビのHP(右のWhat’s New!「世界がもし・・・」のサイトを開いてください)
今日のエコニュース:アメリカナマズなどの外来魚による漁業被害と農業排水による水質汚濁に悩む茨城県の霞ケ浦で10日、外来魚を魚粉に加工し、農業に利用するプロジェクトが始まった。地元NPOを中心に計画され、魚粉は有機農法を推進する農家が肥料や鶏の飼料に利用する。有機農法の農家が増えれば水質汚濁も減り、霞ケ浦の浄化も進む。できた野菜や卵をブランド化して、大手スーパーで売り出す計画も。NPOは「農業振興にもつながり、“一石三鳥”です」と胸を張る。(毎日新聞)


2005/5/13(金) 「チーム・マイナス6%」
政府主催で、地球温暖化防止「国民運動」なるものが始まっている。「国民運動」と言われると、ちょっとコワイ&カタイ感じがするが、その愛称は「チーム・マイナス6%」とのこと。(かなりイメージに隔たりがあるけど・・・(^^;)
「チーム・マイナス6%」とは、みんなで一つの“チーム”のように力を合わせて、京都議定書の削減目標6%達成に向けて、6つの具体的な温暖化防止行動を行っていこうというもの。6つの行動とは、
@冷房は28度に設定しよう(温度調整で減らそう)
A蛇口はこまめにしめよう(水道の使い方で減らそう)
Bエコ商品を選んで買おう(商品の選び方で減らそう)
Cアイドリングをなくそう(自動車の使い方で減らそう)
D過剰包装を断ろう(買い物とゴミで減らそう)
Eコンセントをこまめに抜こう(電気の使い方で減らそう)
環境省のHPでは、この「チーム・マイナス6%」のチームメイトを募集中で、個人はもちろん、団体や法人での参加登録もOK。ちなみに、チーム員ナンバー1は、小泉総理です。あなたも楽しみながら、これまで以上の温暖化防止行動にチャレンジしてみませんか?
 ※環境省「チーム・マイナス6%」のHP
今日のエコニュース:トヨタ自動車と米ゼネラル・モーターズ(GM)が、燃料電池車の研究開発で提携を強化する方向で検討に入ったことが11日分かった。燃料電池車開発の合弁会社設立を軸に調整している。燃料電池車では、トヨタが世界の自動車メーカーの中で先行しており、提携を強化することで経営不振のGMを支援する狙い。(毎日新聞)


2005/5/11(水) サラリーマン川柳
先日、第一生命の「第18回サラリーマン川柳コンクール」の結果が発表された。今年もなかなかの作品が選ばれている。元気のないあなたも、クスッと笑えるかも!?
  ●オレオレと 亭主と知りつつ 電話切る  (反抗妻)
  ●ペと言えば 母はヨンジュン 父 加トちゃん  (夢と現実)
  ●「振り込め」と 言われたその額 持ってない  (とっちゃんママ)
  ●ヨン様かぁ オレはわが家でヨソ様さ  (凍児)
  ●有害だ 「まぜるな危険!」 嫁姑  (漂白亭主)
  ●オレオレは マルケンサンバだけでいい  (鷺羽 嫌太)
  ●「残念!」と俺の給料 妻が斬り  (切腹パパ)
  ●「何食べる?」 何があるのか 先に言え  (心のつぶやき)
  ●所得税 所得増えずに なぜ増える。  (税金泣かされ夫)
  ●ケンカして わかった妻の記憶力  (機関銃)
ちなみに過去3年の第一位川柳は
  ●「課長いる?」 返ったこたえは「いりません!」  (ごもっと)
  ●タバコより 体に悪い 妻のグチ  (小心亭主)
  ●デジカメのエサはなんだと孫に聞く  (浦島太郎)
うーん、やっぱり笑えるようで、笑えないかなぁ・・・(^^;  
今日のエコニュース:ニューヨークで2日開幕した核拡散防止条約(NPT)再検討会議は4日までに、主要国の演説がほぼ出そろった。各国とも北朝鮮、イランの核問題などでNPT体制が危機的状況にあるとの認識は共有するが、対応策については立場の違いが表面化。焦点の核軍縮をめぐる「核保有国」対「非核保有国」という伝統的な構図に加え、核拡散を防ぐために原子力平和利用の権利制限を唱える米国など「原子力先進国」と、イランなど「途上国」の対立も新たに浮かび上がった。(共同通信)


2005/5/10(火) 国際フェアトレード・デイ
「フェアトレード」とは、直訳すれば「公正な貿易」だが、この言葉が含んでいる意味は深い。長い間、多くの国際貿易は、富める国(人)が、貧しい国(人)の人権・環境・健康を無視して、安く安く買いたたいてきた。その結果、世界のわずか2割の人が世界中のお金やエネルギー資源の8割を所有し、残りの8割の人で2割を奪い合っている現在の状況を作り出してきた。
それを変革しようと1940年代に、アメリカから始まったのが「フェアトレード」。主に、アジアやアフリカ、中南米の農村地域や都市のスラムなどで暮らす人たちに仕事の技術や機会を提供し、できた製品・作物・加工品などを正当な値段で買い取ることによって、経済的な自立や貧困問題の改善につなげることを目指している。日本では90年代に入ってから徐々に広がってきた。
そして5月14日はもっとフェアトレードのことを知ってもらおうと「国際フェアトレードデイ」として各地でイベントが開催される。鹿児島市で唯一のフェアトレード店『りんく』さんでも、店内で試飲試食会が行われるとのこと。(14日:ネパールカレー限定有料、15日:レモングラスティ無料) 私も時々、『りんく』さんにはおじゃましているが、かわいい小物から、おしゃれな洋服、使い勝手のいいバック・・・とお勧めのものがいっぱい。自分の買い物が国際協力につながるという気分は、なかなかいいものですよ!
  ※「フェアトレードショップ りんく」のHP
今日のエコニュース:2004年度末で、政府の一般公用車4236台のすべてがハイブリッド車や天然ガス車などの低公害車に切り替わったことを環境省が発表した。これは、小泉首相が2001年5月、2004年度末までの低公害車への切り替えを指示し、各省庁が計画的に導入してきたものとのこと。ちなみに、保有台数は財務省が688台、法務省が684台、国土交通省が650台など。(共同通信)


2005/5/8(日) 母の日によせて
夕方、中学生くらいの男の子が一人、カーネーションの小さな花束を持って歩いていた。きっとお小遣いから買ったお母さんへのプレゼントなんだろうなぁと、微笑ましく思った。サトウハチロ−氏のお母さんを詠んだ詩を3編紹介します。
  鏡をみてもちっとも似ていない
     鏡をみても  ちっとも似ていない
     顔形も目も鼻も口も・・・
     それなのに後姿は
     母にそっくりだという
     半分さみしく 半分うれしい
     わたしの後姿に 母がいる  母がいる

        母といさかいをしたあと
            母といさかいをしたあと
            紙に大きく母の名を書き
            もんで丸めて くづかごへすてた

            むしゃくしゃ腹が おさまらず
            くづかごをけとばしたら
            丸めた紙が ころげでた

            とたんに右手が ぐいとのび
            ひろいあげたら 泣けてきた
            ひろいあげたら 泣けてきた

      おかァさんはおかァさんは
          おかァさんは おかァさんは
          朝のかまどの ほのかな匂い
          日ぐれの小窓の 夕月の匂い
          裏のものほしの 竹竿の匂い
          庭の縁側の 日だまりの匂い
          そうしてそうして わが家の匂い
     
今日のエコニュース:パリで2日から開かれていた国際エネルギー機関(IEA)の閣僚理事会は3日、原油価格高騰が長期化していることに「深刻な懸念」を表明し、大消費国の中国にも省エネルギーを促す声明を採択、閉幕した。急速な経済成長が続く中国など新興国はIEAに加盟していないが、声明はこれらの国々でのエネルギー需要増大への対応をIEAが取り組むべき「主要な課題」と位置付け、加盟国が持つ省エネのノウハウを中国などと共有することの重要性を指摘。石油備蓄に乗り出す中国の決定も歓迎した。また、エネルギー消費拡大に伴う地球温暖化にも懸念を示し、エネルギー効率の向上を図る必要性を指摘。天然ガス、太陽光などの再生可能エネルギー、原子力発電など、石油に比べ環境負荷の低いエネルギーの利用で、二酸化炭素(CO2)の排出抑制が可能とし、クリーンな代替エネルギー開発に向け、資金、政策の両面で努力する姿勢も明示した。(共同通信)


2005/5/7(土) そろそろ。。。の季節です
昨日の大雨から一転、昼からは五月晴れの気持ちのいいお天気になった。しかし、この時期注意しなければいけないもの。。。。。そう、紫外線です!
このHPでも、「リアルタイム紫外線情報」のページで、ペインターかわさきさんのHPから鹿児島市の紫外線が一目でわかるようにしてあります。(iモードでも見ることができます)。また、「チャレンジ!エコ生活」のページでは、『今すぐできる紫外線対策10ヶ条』として、いろいろな予防法が紹介してあります。そして、なぜ有害紫外線が地表に届くようになったかという原因については、「環境問題Q&A」のオゾン層破壊のところに書いてあります。 
先日の朝日新聞でも、『日焼け防止のツボ』の特集が組まれていました。日焼けはなぜ悪いのかということから、日焼け止めクリームやローションの強弱(SPF指数)の使い分け方、食事に予防効果があるビタミンCを取り入れること、日傘や帽子、洋服などで防ぐコツ、サングラスで目も守る必要があること・・・など。
今月中旬からは、気象庁のHPでも紫外線情報が掲載される予定。4,5月から9,10月頃までは、紫外線要注意の季節です。上手に紫外線とつきあっていきましょう!
今日のエコニュース:化学物質排出把握管理促進法で義務付けられている有害な化学物質の排出量届を出していない事業者が、プラスチック製造業など主要3業種で02年度、約1割に及ぶことが総務省の行政評価で分かった。同省は2日、未届け事業者を把握するため、都道府県に助言するよう経済産業省や環境省など5省に勧告する。同法は01年に施行され、ダイオキシン類など人の健康を損なう恐れがある354化学物質について、事業者に排出量などを都道府県を通して国に届けるよう義務付けている。(毎日新聞)


2005/5/5(木) 「世界の子供たちの日」として、考えてみませんか
総務省が発表した今年4月1日現在の15歳未満の推計人口によると、今年は昨年よりも15万人少ない1765万人(1年で、そんなに違うとはビックリ!)で、24年連続で減少。総人口に占める子供の割合も、昨年よりも0.1ポイント下がって13.8%となり、30年連続で過去最低を更新したという。
日本では人口減少が懸念されているが、世界全体で見れば逆。1970年代から90年代前半にかけて「人口爆発」に対する危機感が募っていた。90年代後半に入ってからは増加率が鈍り、その脅威は静まっているとは言え、依然として人口増加状態にあるのは事実。今でもアフリカを中心に年間約8000万人ずつ増えているという。それに伴い、貧困と環境悪化の拡大が心配されている。
日本の子供たちの人数は減ったが、その分一人一人の子供たちは豊かになった。虐待や暴行などの悲しいことも増えているが、総じて日本の子供たちは恵まれている。しかし世界の子供たちに目を移してみると。。。
毎日、29,000人の子供たちが、安全な水が手に入らずに死んでいる・・・毎日、15,000人以上の子供たちが飢えで死んでいる・・・毎日、5,700人以上の子供たちがエイズのために親を失っている・・・そして、路上で物売りや物ごいをするストリートチルドレンは、2億1080万人以上・・・
今日「こどもの日」に、少し世界の子供たちのことを考えてみてはどうだろう。子供たちの笑顔は、世界の幸せの種。絶やさないことが、私たち大人の責任。
今日のエコニュース:国際的な資源循環型社会の在り方を議論するため東京都内で開かれていた「3Rイニシアチブ閣僚会合」は4月30日、リサイクル製品の国際流通に関して、関税などの障壁を減らすことの必要性などに触れた議長総括を採択し、閉幕した。総括では、「リサイクルや再生産品の国際移動は、資源の有効利用と環境汚染防止の両方に貢献できる」とし、関税などで設けられている障壁の低減に言及。しかし会合では、リサイクル名目で有害物質を含む廃棄物が運び込まれることを懸念する声が途上国から出たため、廃棄物はまず発生した国で最少量化させることや、受け入れ国で適正に処理する技術的能力がなければ、環境に悪影響を与える恐れがあることなども盛り込まれた。(時事通信)


 

2005/5/2(月) 数字の持つ意味
数字には、古来から意味があるとみなされています。数秘術を知ると、なかなかおもしろいものがあります。
今日は、2005.5.2。今朝書き物をしていて、この日にちを書いたとき、「すっきりとした数字の配列だなぁ」と思いました。そこで、これらの数字の意味を調べてみると・・・(キャロル・アドリエンヌのHPより)
「2」は、パートナーとの愛情関係から、人との交渉や協力またはコラボレーションに至るまで、あらゆる種類の「愛」を表象する数字で、私たちに辛抱強く他人や他の文化の考え方に耳を傾ける(そして共感する)ことを求めています。
また「5」は、変化を意味する数字で、先行きの展望がはっきりしないためにグズグズと変化に抵抗すると、他人と揉め事を起こしたり、落ち着かなかったりすることがあることを示しています。
そして「0」は、純粋で汚れのない中立の精神エネルギーを意味しています。
これらの数字の意味が関係し合って、その日のエネルギーが生まれるようです。でもまぁ、どんな日も大事な一日。明日から連休の人も、ずっと連休の人も、ずっとお仕事の人も、それぞれの一日一日を「今日はどんなコトに出会えるかな」と、楽しみにしながら過ごせたらいいですよね♪
今日のエコニュース:政府は4月28日の閣僚懇談会で、6月1日から9月30日までの4カ月間、閣僚や各省庁の職員が原則、「ノーネクタイ、ノー上着」で公務にあたることを申し合わせた。夏季の軽装を徹底することで、室内の冷房を抑え、京都議定書の温室効果ガス削減に向けた姿勢をアピールする。国会にも協力を呼びかける方針だ。(毎日新聞)


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