勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
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2006/8/28(月) 中里尚雄さん
先日のビーチクリーンアップに講師として招かれた中里尚雄(なかざとひさお)さんを、紹介します。
中里さんは、1966年東京生まれ。中学2年からウィンドサーフィンを始め、プロを目指して16才で単身、ハワイのマウイ島に移住。高校に通いながら、本場のコンベンションで目覚ましい戦歴を重ね、日本人で初めての世界ライキング5位に輝いた人です。
一時、プロを引退したものの98年から競技活動を再開。ブランクを取り戻すために、過酷なトレーニングを積み、再び世界のトップ5に入るまでの実力になっていましたが、03年、交通事故で自分の運転していた車に下半身を轢かれ、骨盤はぐちゃぐちゃ、座骨神経も切断され、瀕死の重傷をおい、再起不能と宣告されたそうです。
しかし、壮絶なリハビリを重ね、奇跡的に回復。2度目のプロ復帰を果たして、現在はハワイから千葉に拠点を移して、ウィンドサーフィンの指導や講演活動の傍ら、ボランティア活動も積極的に行っています。
中里さんが書かれた「生かされた意味」(飯塚書店)を、少しずつ読んでいます。中里さんの透明感が伝わってくる文章で、大事故からの復帰の様子が日記風に綴られ、だんだんと「生かされた意味」に気がついていく過程が書かれています。
中里さんと話してみると、プロウィンドサーファーでテレビCMにも出ていたという派手な職業から想像されるイメージとは全然違い、実に律儀で誠実な人で、子供たちにも、丁寧に接している姿が印象的でした。
中里さんのHP「水人WEB」
今日のエコニュース環境情報配信 携帯で「エコトレ」
国民の環境問題への意識や関心を高めるための携帯電話向けサイト「みんなでエコトレ!」が21日、運用を開始した。デジタル教育コンテンツの製作・販売会社、イマジニアが運営するもので、東大が作成・監修した環境関連クイズや、環境省の協力を得て環境ニュース・コラム・動画を配信する。
クイズは「地球温暖化」「ゴミ問題」「生態学」「健康」「文化・社会・商品」など環境問題を総合的に取り扱い、身近な問題として感じてもらう機会を提供する。情報料は無料。iモードは21日からサービス開始した。EZweb、VodafoneLive!は8月下旬から9月中旬ごろにサービス開始を予定している。
21日、東京・霞が関の環境省で完成披露会見が行われ、サイト内で環境ブログコーナーを担当する歌手の倉木麻衣さんは「楽しみながら環境に関する知識を深めてもらい、より多くの人に行動してもらいたい」と抱負を語った。 (フジサンケイ ビジネスアイ)


2006/8/25(金) ビーチクリーンアップinダグリ岬海水浴場
今日、志布志町にあるダグリ岬海水浴場で行われた「ダグリフェスタ KIDS地球サミット」に参加して、子供たちと一緒にゴミ拾いをしてきた。
以前、吹上浜でのビーチクリーンアップに2回参加した時は、煙草の吸い殻やペットボトル、花火など直接捨てたと思われる物から、日本語ではない文字が書かれた漂着物、劣化して粉々になったプラスチック&ビニール類まで、多種多様なゴミにびっくりした。そして、トラックに積みきれないほどの量の多さに悲しくなった。
今回は、プロウィンドサーファーとして有名な中里尚雄さんが講師として参加。ゴミが海の生き物たちにどういう影響を与えているかを紙芝居やゴミの現物を使って話をされたあと、集まった80人程の子供たち&大人達で40分ほどのゴミ拾い。
ダグリ岬海水浴場は毎日営業されている所なので、一見、ゴミがないように見えたのだが、いざ始めると、やはりいろいろな物があっちにもこっちにも。あっという間に、ゴミ袋はいっぱいになった。
これを機会に“ゴミを捨てない心”が子供たちに根付いてくれることを願う。
でも、明らかにゴミを捨てているのは子供たちより大人。煙草の吸い殻も、私が拾っただけでも50本ぐらいあった。
大人の後始末を子供にさせるのは、本当に情けない。

たくさんの子供たちが真剣に中里さんの話しに聞き入っていました。

砂浜に落ちているいろいろな物を取り上げて子供たちに説明。

みんなが集めたゴミを担当の方達が分別。大きな鉄板やロープなども見つかった。

これは私が集めたゴミ。一人で40分、拾っただけでこれだけの量になりました。
今日のエコニュース宇宙からCO2観測 日米、08年に衛星
温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を地球上の、どの地域が吸収し、どの地域が排出しているかを調べるため、日米両国が2年後に相次いで地球観測衛星を打ち上げる。地球温暖化対策のためCO2濃度を主に測定する衛星は初めて。熱帯地方や南半球では地上の観測地点が少なく、地球全体では十分な精度での測定ができていない。宇宙からの観測で「空白地帯」を補い、CO2の「収支分布」を明らかにし、温暖化防止に役立てていくのが目的だ。(毎日新聞)


2006/8/23(水) 田んぼ便り その6
20日の日曜日に田んぼに行って来ました。8月は2回目。今回も、ヒエ&草取りで、いっぱい汗を流してきました。
ヒエは植えてもないのに、稲と同じような形をして、しっかりと根を張って大きくなっています。ヒエは稲の生育を妨げる上、脱穀するとき米や餅米と混ざって厄介なことになるので、できるだけ抜いているんです。
でも、これがまた稲とそっくりだから、ヒエを見つけてぬくのに、かなりの時間がかかります。根っこが稲より太いこと、そして稲より少し広がり気味で伸びていることなどを見極めながらの作業。根の部分を見るため、確認しやすいように下草も取らないといけないし、なかなかスムーズにはいきません。
体力的には大変だけど、作業自体は毎回、楽しんでます。草取りって、無心になれるし、爽快な気分にもなれます。
成長の早いところではもう花がさいてる稲もありました。まだまだ暑いけど、秋が近づいていることを感じました。

8/6の写真と比べると、2週間の間に一段と稲が成長したのがわかります。

ヒエの根です。根っこが白く太いことが特徴ですが、時々間違えて稲を抜いてしまいました。

白く小さい稲の花は、早朝の一瞬だけ、パッと咲いて閉じてしまうそうです。 
今日のエコニュース<風の道>皇居の冷気をビル街に 
緑地の冷気を導く「風の道」を整備し都心部のビル街の気温を下げる取り組みに、環境省が来年度から乗り出す。ビルの空調による二酸化炭素の排出量抑制が狙い。来年度は、東京都の丸の内周辺をモデル地区に設定。街路樹や噴水を設置するなど、数本の通りを風の道として整備。緑の生い茂る皇居の冷気をビル街まで送り込む。 (毎日新聞)


2006/8/18(金) ウナギの変
先日の朝日新聞に、異様な形・・・背骨が縦・上方に曲がっているため「逆への字」状態になっているウナギの写真が掲載されていた。
これは、“謎の腰曲がり現象”と言われ、15年程前から見られた現象らしい。静岡県の水産試験場の調査で、養殖ウナギの1割、01年以降は毎年30〜45トンもこの腰曲がりウナギが水揚げされていることがわかったという。
養殖業者からは「成長が早かったり、エサをよく食べたりするウナギに多く見られる」との声が寄せられているため、早すぎる成長が原因の可能性が高いとみられているが、はっきりとしていない。
天然のウナギが200グラムになるには早くて4年もかかるのだが、養殖では7ヶ月で200グラムを超すほどの育て方をするとのこと。4年と7ヶ月、この差は誰が考えてもおかしいと思うのではないだろうか。
品質や安全性に影響はないと言われても、???
いくら食いしん坊の私でも、食べたいとは思わない。
以前から背骨が曲がっている魚が増えていることは聞いているが、他の養殖魚たちのことも気に掛かる。
今日のエコニュース紫外線かるた
紫外線の健康への影響や防御策を楽しみながら学んでもらおうと、国立環境研究所(茨城県つくば市)が「太陽と紫外線かるた」を700部作り、全国の都道府県教委などに配った。7.12センチ四方で、読み札には紫外線の知識やその防御策を簡潔に。取り札には親しみやすいイラストが描かれている。
「累積する紫外線の量が怖いんだ」「老人斑、紫外線対策を忘れた証拠」。強い日差しが気になる季節。カルタ取り大会では、子供だけでなく若い女性も思わず真剣になりそう。 (毎日新聞)


2006/8/16(水) 最近のエコニュースあれこれ
大阪湾、酸素不足 原因不明、環境・漁業へ影響心配
大阪湾の海底付近の酸素濃度を示す溶存酸素量(DO)が、湾中央部を中心に昨年に比べ大きく減少していることが4日、国土交通省や大阪府など沿岸自治体による水質一斉調査(速報値)で分かった。中央部では生物が生きられない状態になっている。大阪湾は近年、環境改善により漁獲高が増えるなど取り組みが効果を上げてきているだけに、同省近畿地方整備局は「原因は分からない」と首をひねるが、環境や漁業への影響を懸念する声も出ている。(産経新聞)
◆有害物質の影響が顕在化 ホッキョクグマやアザラシ
ホッキョクグマやアザラシなど北極域の哺乳(ほにゅう)類に、ポリ塩化ビフェニール(PCB)などの有害化学物資による生体影響が出ている可能性があるとの報告書を世界自然保護基金(WWF)がまとめた。
工業製品や農薬による汚染が北極域にまで広がったと考えられ、WWFは「地球温暖化の脅威に化学物質汚染が追い打ちをかけ、個体数の減少や絶滅を招く恐れがある」と警告している。(共同通信)
灯籠流し 水に溶ける商品…「環境問題」で揺れる
夏の風物詩「灯籠(とうろう)流し」。最近、水に溶ける灯籠が回収の手間がかからないことを売りに増えつつある。ところが、環境NPO(非営利組織)などが「川が汚れる」と問題視し、国土交通省や自治体も「回収できず不適当」と主催者側に見直しを求める事態になっている。「目の前で回収されたら味気ない」との思いからも考えられた溶ける灯籠。日本の伝統的な風習が、環境問題で揺れている。(毎日新聞)

環境配慮の企業に利子補給=経営のグリーン化を後押し−環境省方針
環境省は10日、環境対策に積極的に取り組む企業に対し、2007年度から財政支援措置を講じる方針を固めた。政府系金融機関の環境格付け融資を受ける企業を対象に、利子の一部を補給する制度を創設する。金融の側面から「企業経営のグリーン化」を後押しし、環境保全を推進する施策の一環で、07年度予算概算要求に必要経費を盛り込む。(時事通信)


2006/8/6(日) 田んぼ便り その5
久しぶりに田んぼに行ってきました。実に2ヶ月ぶり。2週間前には大雨も降ったので、少々心配しながら向かいました。
着いたら、田んぼに水がない!川から引いた水が、ちょろっとしか入ってなくて4面ある田んぼのほとんどがカラカラ状態。場所によっては、ひび割れているところも。
原因は川から田んぼに引いている穴に石がたくさん入り込んでて、水をせき止めていたから。川の水流が多くて、石が流されて詰まったみたいでした。
調整したら、だいぶ流れ込んできたものの、地面が乾きすぎて水を大量に吸い込むため、なかなか全体に広がらず、私たちの帰るまでに下の段には水が回らないままでした。
草を取ったり、土手の修復をしたり、炎天下、大汗をかきながらの作業。おかげで、夕べたくさん飲んだアルコールがぬけて、すっきりしました。

田植えから2ヶ月、稲も成長していました

地面がひび割れ状態のところもありました

水が入っている所は稲もイキイキ&青々

アゲハチョウが水飲み場にしている所を発見

なぜか、飲んだ水をお尻から何度も勢いよく出していた。身体を冷やすため?

この写真の中に6羽の蝶が写っていますが、わかりますか?全部で10羽程いました
今日のエコニュース公害苦情の相談が6%減 監視強化などで効果
政府は28日の閣議で、公害等調整委員会の2005年度年次報告を了承した。04年度に自治体の相談窓口で受け付けた公害苦情は、前年度比6%減の9万4321件で、1999年度以来5年ぶりに前年度を下回った。
土壌汚染(前年度比21・6%減)やごみの投棄(同11・3%減)に関する苦情が減少しており、同委員会は「行政による廃棄物の不法投棄などの監視強化の効果が上がったためではないか」と分析している。
調整委員会が05年度に取り扱った公害紛争の件数は新規9件と継続11件の計20件。
このうち決着したのは8件で、国営諫早湾干拓事業(長崎県)と漁業被害の因果関係の裁定を求めた事件では昨年8月、科学的なデータ不足などを理由に因果関係を認定できないとし、漁業者側の申請を棄却した。 (共同通信)


2006/8/3(木) “水”について その2
今日は、水の汚染について。
今の日本では工場などからの排水規制はずいぶん厳しくなったので、“公害”に至るような汚染はかなり減っている。
しかし家庭排水は未だに規制がかからないまま、汚れた水を流しているようだ。
米のとぎ汁、みそ汁・醤油などの残り、カレーやシチューを作った鍋の洗い水・・・・・さすがに天ぷら油を直接、排水溝に流す人は減っているだろうが、ちょこちょこ汚れはそのまま流しているのが実状のように感じる。
ゴミの分別が進み、プラスチック容器類を洗ってリサイクルへ回す行為は素晴らしいが、そのためにマヨネーズチューブや醤油の小袋を洗うとき、ちゃんと排水に気を付けているだろうか。環境にいいことをしているつもりが、逆に環境に悪いことをしていないだろうか。
海も相当な浄化作用があるが、それも限界を超えている。
今一度、それぞれの家庭でできるだけ汚れた水を流さない方法を考えてみましょう。
最後に、興味深いエコニュースがあったのでご紹介します。
◆河川に抗生物質 初の全国調査 下水処理しきれず
人や動物用の医薬品や抗生物質の成分が下水などを通じて流入、各地の河川を汚染していることが、東京農工大や土木研究所(茨城県つくば市)などのチームによる初の全国規模調査で27日、分かった。下水処理場で十分除去できない実態を示す結果で、同大環境資源科学科の高田秀重助教授は「濃度はそれほど高くないが、複数成分が一緒になった場合の生態系への影響などを調べる必要がある」と話している。
高田助教授によると、抗生物質や薬には、生物の成長阻害や内分泌攪乱(かくらん)作用を持つものがあると指摘され、抗生物質が効かない耐性菌を生み出すことも懸念される。
チームは平成16年と17年、使用量が多い抗生物質11種と、解熱・鎮痛剤などの医薬品14種について、それぞれ全国19の一級河川を対象に、河口近くの水中の濃度を測定した。
抗炎症剤としてわれるサルファ系などの抗生物質成分は、19河川すべてで検出され、大和川(大阪府)と多摩川(東京都)、庄内川(愛知県)で、1リットル当たり354〜264ナノグラム(1ナノは10億分の1)と高かった。流域の人口が多いためとみられる。
処方箋(せん)の必要がない医薬品の成分が比較的多いことから、主に家庭などで使用後、排泄(はいせつ)されたり流されたりしたとみられる。 (産経新聞)


2006/8/1(火) “水”について
今日、8月1日は『水の日』です。昭和52年に「水資源の有限性、水の貴重さ及び水資源開発の重要性について国民の関心を高め、理解を深めるため」に8月1日は「水の日」、この日から一週間を「水の週間」と定めたそうです。
そこで事務局日誌も、数回にわたって“水”について書いてみようと思います。
地球は水の惑星と言われていますが、実際に私たちが使える真水は地球上にある水のわずか0.01%しかありません。それは、ほとんどが海水だからです。
しかもこの0.01%の多くは“氷河”という形で存在しているので、本当に使える水は極々わずかということになります。
その極々わずかという水も年々、減っています。
以前、NHKでもやっていましたが、水が足りなくなってアメリカの大規模農業も黄色信号が点ってきているようです。
「足りなくなる水」・・・今世紀の最初に「20世紀は石油の奪い合いで戦争が起きたが、21世紀は水の奪い合いで戦争が起きるとだろう」と言われていたのが、真実味を帯びてきています。
今日のエコニュースダイオキシン類似物質、たばこの煙に“たっぷり”
たばこの煙に、ダイオキシンに似た毒性を持つ化学物質が大量に含まれている可能性が高いことを、北村正敬・山梨大教授らが突き止め、米医学専門誌に発表した。喫煙者は肺がんなど健康を損ねるリスクが高いが、このダイオキシン類似物質の作用が、リスクを高める要因のひとつと考えられるという。
ダイオキシンは、細胞内の特殊なセンサー(受容体たんぱく質)に結合してそれを活性化させることで、がんや免疫異常などを引き起こす。同じ受容体を活性化させる力があれば、ダイオキシン以外の化学物質でも似た毒性を発揮する。
たばこにも微量のダイオキシンが含まれているが、1日20本吸ってもダイオキシンの摂取量は基準値を超えないとされる。 (読売新聞)


2006/7/30(日) 環境ISOクラブ
明るい環境の話しでも書きたいなぁと思いつつ、いつも暗い話しになってしまうのが残念です。
そんな中、おととい28日に「環境ISOクラブ」の交流会を行いました。「環境ISOクラブ」は、私たちの会員企業さんの中で、環境ISO(ISO14001)を取得している企業で作っているクラブで、現在10社いらっしゃいます。
環境ISOを認証取得しているということは、日々環境に気を付けながら事業活動を行っているわけですが、どの企業さんも環境担当者は本来の自分の業務をしながらの兼任ですし、文書や記録もたくさん必要だし、環境教育も欠かせません。環境ISOの要求事項を満たすべくマネジメントシステムを運用、継続的改善していくのは、なかなか難しいものなんです。
それでも、「もっと人や環境にやさしい事業活動を行おう」と、どの企業さんもステップアップを目指してがんばっていらっしゃいます。
暗いニュースが多い中、そういう姿を垣間見ると、うれしくなります。そして、こういう企業がもっともっと“選ばれる企業”になって欲しいと切に願います。
※7/28に行った「環境ISOクラブ」の交流会の様子をアップしました。
今日のエコニュース米西部のクマや氷河危機に 温暖化でと米環境団体
地球温暖化による影響で、米西部にある計12カ所の国立公園で、クマの絶滅や氷河の消滅など大きな生態系変化が起きる可能性があることが25日、米国の「自然資源保護協会(NRDC)」など環境団体の調査で分かった。世界的な観光地でもある各公園のシンボルが失われることになるとして、団体側は本格的な温暖化防止策を米政府に求めている。
調査によれば、「グリズリー」の名で知られる灰色グマが生息するイエローストン国立公園(ワイオミング州など)では、灰色グマが食べるシロマツが、1970年代から「バーク・ビートル」と呼ばれるキクイムシに食い荒らされる被害が増加している。 (共同通信)


2006/7/28(金) 最近のエコニュースあれこれ
相前後して、森(熱帯雨林)と海(サンゴ礁)の破壊が進みながらも、保護に至っていない現状が発表された。5%、2%と、実に寂しい数字。
「持続可能」はわずか5% 世界の熱帯林、保護が手薄
世界の熱帯林のうち、適切に管理された「持続可能」な森林はわずか5%ほどしかないことが、日本など世界59カ国が加盟する国際熱帯木材機関(ITTO、本部・横浜市)が24日までにまとめた報告書で明らかになった。
ITTOのスティーブン・ジョンソン統計部長は「熱帯林は生物多様性の維持や二酸化炭素(CO2)吸収にも重要な役割を担っており、こうした機能を守ることに対価が支払われる仕組みづくりが必要だ」と話している。
報告書によると、熱帯林は毎年、約1200万ヘクタールが農地や牧草地などに転換されているほか、違法伐採も減少の大きな要因になっている。 (共同通信)
さんご礁に及ばぬ保護の手 守られているのは2%だけ
日本など世界に分布するさんご礁のうち、きちんと保護されているのは2%にも満たないとの調査結果を英、米、ニュージーランドなどの国際研究チームが26日までにまとめた。
1300以上の海洋保護区内での保護対策の実態を調べた結果で、汚染や開発で破壊される危険度が低いさんご礁は、全体の0・01%しかないことも分かった。
日本については沖縄県など17の保護区を分析、うち沖縄県の4カ所と奄美群島(鹿児島県)の計5カ所が破壊の危険度が高いとされ、残りが中程度だった。 (共同通信)


2006/7/27(木) 災害とゴミ
昨日、梅雨明け宣言が出された鹿児島。晴天はうれしいことだが、朝から30度を超え、夕方の6時を過ぎてもまだまだ暑い。日差しの強さにもクラクラしてくる。先日の豪雨災害の復旧作業をされている人たちも、さぞや大変だろうと思う。
復旧作業が進むにつれて、表面化してくる問題のひとつに「ゴミ問題」がある。膨大な量に分別ができない、本来なら行政が回収すべきではない家電製品もたくさん出てくる、収集作業の処理が追いつかない、多額の処理費用がかかる。。。などなど。
昨日までちゃんと使えていた物が、いきなり「ゴミ」になる。家さえも、ゴミ同然になった方達の心労や経済的負担は計り知れない。片付けをしながら、やるせない思いが募ってくるだろう。
最近、もうひとつ厄介なゴミ問題が出てきている。それは東シナ海を漂っている「流木」。長崎県が、漂流・漂着を確認しただけで、すでに4万本近くに達し、撤去作業、処理費用に悩まされているそうだ。根っこのついた直径1m近い大木から、直径10cmほどの小枝まで様々。未だに流木の出所は不明だが、貝の付着から1,2ヶ月以上は経っているものと推定されている。どこかの国の災害で、排出されたものだろうか?
自然災害は私たちの想像を超え、いろいろな問題を突きつけてくる。
でも本当に、これらの災害は“自然”によるものだから仕方ないのだろうか?こういう状況にならないように、防げなかったのだろうか?
私は、温暖化を止める手立てを、急いで真剣にやってこなかった人間の責任でもあるのではないかと思う。
今日のエコニュース涼しければ金利上げます 熊本の銀行、定期預金で
熊本ファミリー銀行(熊本市)が、8月の平均気温に連動して金利が変わる定期預金商品を発売、好評を博している。涼しければ金利が上がる仕組みだ。
地球温暖化問題に関心のある人がターゲット。気温によって金利の変わる定期預金は全国でも珍しいという。
名称は「夏の涼風定期」。6月15日に発売した時の利率は年0・25%。8月の熊本市の平均気温が前年同月の28・3度以下なら、0・4%に引き上げる。
販売対象は個人のみで、1口50万円から。利率の適用は1年間。1年を過ぎると「スーパー定期1年もの」などの金利が適用される。発売は8月18日までだが、総額150億円に達した時点で終了する。 (共同通信)


2006/7/25(火) 世紀末的梅雨空
22日に鹿児島県北部を襲った記録的な豪雨。日が経つにつれ、その被害の全容が見えてきた。亡くなった方が4名、680箇所もの土砂崩れ、床上浸水1545棟、床下浸水1046棟、今も34箇所の通行止め(オレンジ鉄道は今日から運行再開)、農業や畜産業への大打撃・・・・これから片付けや消毒、修復・建て直しの作業・・・・復興への道のりは険しいようだ。
実は今回のこの豪雨、気象研究所気候研究部などが、地球温暖化が進んだ約100年後の梅雨を予測した“今世紀末の梅雨空”に似ているという。
研究グループは、「温暖化が進むほど太平洋高気圧が日本の南で強まり、居座る。このため、梅雨前線が北上せず、列島にかかったまま梅雨明けが遅れ、高気圧の西端を回り込むように、湿った暖かい空気が前線に流れ込む。気温が高くなれば、それだけ多量の水分を含むことができ、大雨をもたらす。集中豪雨の回数が増え、西日本では梅雨時の降水量は5割近く増える。」という予測を出しており、今回の豪雨は、まさしくそのシナリオ通りだったというわけだ。
これは二酸化炭素濃度が現在の2倍になったことを想定してはじき出した予測だが、すでにその兆しが出ているということだろう。
今日の晴天を見ていると、あの数日前の雨がウソのように思えてくるが、現実も未来も「ウソでした!」とはならないようだ。
今日のエコニュース96%が温暖化問題に関心 経済広報センター調査
日本経団連の外郭団体、経済広報センターは18日、地球温暖化問題について一般市民から募ったモニターアンケートの結果を発表した。温暖化問題に「非常に関心がある」「ある程度関心がある」と回答した人は合計で96%に上った。
同センターは「地球の平均気温が上昇し、都市でヒートアイランド現象が起きるなど、社会的関心が広がった結果だ」と分析している。
昨年2月に発効した、先進国に二酸化炭素(CO2)排出削減を義務付けた「京都議定書」についても「よく知っている」「ある程度知っている」は計85%だった。
日常生活の温暖化防止策として、複数回答で「冷暖房の温度に気を付ける」が81%、「こまめに消灯し、家電の主電源を切る」が76%、「ごみの排出量を減らす」が64%−などと答えた。(共同通信)


2006/7/23(日) 紫外線で・・・
つい先日、紫外線でショッキングなニュースが発表された。
それは
日焼け注意、紫外線で年6万人死亡…WHO発表
界保健機関(WHO)は21日、紫外線を過度に浴びたことが原因で、世界で年間約6万人が死亡しているとする報告書を発表した。
報告書は、死者約6万人のうち、約4万8000人は、メラニン色素を作る細胞が、がん化する悪性黒色腫(しゅ)(メラノーマ)が原因で死亡、残る約1万2000人は、そのほかの皮膚がんで死亡していると指摘。悪性黒色腫や皮膚がんによって、早死にしたり、障害が残ったりするケースの約90%は、紫外線の浴びすぎが原因と推計している。
報告書はまた、紫外線には体内でビタミンDを合成する効果などもあるが、皮膚の老化、白内障、免疫機能低下による口唇ヘルペスなどを引き起こす危険性が高いと指摘している。(読売新聞)
というもの。みなさん、マジで気を付けましょう!
今日のエコニュース<ニセアカシア>「特定外来生物」の可能性 養蜂業者危機感 全国の養蜂業者に危機感が広がっている。高級はちみつの取れるニセアカシアが、昨年6月に施行された外来生物法で新たな栽培を禁じ、伐採を勧める対象の「特定外来生物」に指定される可能性も出てきたからだ。現在は「要注意リスト」に入っている。国産ハチミツの約半分はニセアカシアからの採取とされ、日本養蜂はちみつ協会(東京都中央区)の谷奥勝利常務は「指定されると、全国の養蜂業者の半分以上が廃業する可能性もある」と懸念。地方の業者からも悲鳴が聞こえる。(毎日新聞)


2006/7/21(金) 「これまでと違う」ことを肝に命じて
梅雨前線が活発な動きをしている。鹿児島も、そろそろ梅雨明けかと思っていたら、この数日は不安定なお天気が続き、北部の方は大雨に見舞われている。
これまでに8府県で死者が17人、行方不明が1人。土砂崩れ、河川の氾濫も各地で多数起きている。台風ではなく梅雨前線による雨で、これまでこんなに被害が出ていただろうか。私は、あまり記憶にない。テレビニュースでもお天気キャスターが「これは温暖化の影響だろう」と、はっきり言っていた。
先日はスイスのアルプスを代表する名峰の一つアイガーの東壁で、巨大な岩塊が数百メートル下の氷河に崩落したというニュースが流れた。
地元報道によると、岩塊の大きさは40万−60万立方メートル。高さ147メートルの霞が関ビルが丸ごと落ちた形になるそうだ。これも温暖化の影響で、氷河が後退し、高山の地盤が緩んでいるためとのこと。
スイスのアルプスでは1985年から2000年までの間に氷河が約22%減少し、今後も温暖化に歯止めがかからなければ同地域の氷河は世紀末には消滅するとの研究結果も出ている。
これからは、前例にはないようなことが次々と起きてくるだろう。私たちの環境や安全に対するモノサシを変えなければならない時が来ているのでは。「これまでとは違う」ことを肝に命じなければいけないのかもしれない。
今日のエコニュース<サミット>「世界のエネルギー安全保障」声明採択
中東情勢の悪化を受け、原油が急騰する中、主要国首脳会議(サミット)で、主要議題の「世界のエネルギー安全保障」が討議され、声明が採択された。エネルギー需要は今後も増加していくことが確実で、06年までに国別の省エネ目標を検討することを盛り込んだ。投資促進や原油の備蓄戦略など危機に共同対処することでは、各国首脳が一致したが、原油などの価格抑制の即効薬は見当たらない。
原油先物相場はイスラエルによるレバノン領内への空爆などを受けて高騰。各国首脳は「高値かつ不安定な原油価格」との表現で懸念を共有。声明では、エネルギーの需要が2030年までに50%以上増加すると見通しが明記され「価格が急騰する」との見方を示す首脳もいた。
これに対して、ブレア英首相は「(脱原発から原子力活用へ)原子力政策を見直した」ことを紹介したほか、メルケル独首相も原子力の活用の検討を始めたことを明らかにした。欧州の政策転換は、原油価格の高騰とともに、ロシアが1月に天然ガス供給停止したことを背景に、供給先の分散化を図るものとの見方が強い。
また、ブレア首相らは「効果的な対策を打つためにも、中国やインドの需要の急増を注視すべきだ」と訴えた。更に省エネ政策では、米国の2倍、中国やインドの10倍に当たる高いエネルギー効率を実現している日本を念頭に「優れたエネルギー効率を移転」と明記し、技術移転を強化する方針を明記した。自由で競争的な市場が効率的なエネルギーシステムに不可欠なことなども明記した。(毎日新聞)


2006/7/19(水) 最近のエコニュースあれこれ
<片山右京さん>てんぷら油でパリダカに挑む(毎日新聞)
てんぷら油でレースに出てみませんか−−。大阪府大東市の大阪産業大客員教授で元F1ドライバーの片山右京さんが来年1月、家庭の廃油を再生したバイオディーゼル燃料(BDF)で、自動車レース「ダカールラリー(通称パリダカ)」に挑む。学生が原料の廃油を集める予定で、片山さんは「環境問題を身近に考えてもらうと同時に、上位を目指し全力で挑みたい」と意気込み、教え子らと準備を進めている。
問い合わせは大阪産業大OSUパリダカ参戦プロジェクト事務局(072-875-3745)
「沈黙の春」警告 今こそ受け継ぐ 京などで催し計画(京都新聞)
化学物質による環境汚染を警告した名著「沈黙の春」で知られる米国の海洋生物学者レイチェル・カーソンの生誕100年を来年に控え、京都でも記念事業の準備が進められている。環境問題が深刻化する今こそカーソンの思想を市民に広くPRしようと、関係者が意気込んでいる。ますます重みを増している。記念事業を機に、多くの市民にその思想に触れてほしい」と話す。
記念事業の一環として、協会は「レイチェルへのお手紙」を募集している。文章や詩、短歌、写真やイラストなど、自由な手段で環境への思いを表現してもらう。作品は5月の記念イベントで発表する。
問い合わせはコンシューマーズ京都TEL075(251)1001。


2006/7/17(月) 冷蔵庫
1年365日24時間、動き続けている冷蔵庫は家庭内の消費電力の20%を占めるらしい。だから、この冷蔵庫が省エネタイプかそうでないかによって、家庭内で消費する電力も大きく変わってくる。
少し前に、冷蔵庫の省エネ度は表示されているほどでもない、誇大表示ではないか、というニュースが流れた。実際に家庭で使うくらいに物を詰めて計測すると、メーカーが表示している以上に電力を消費することがわかったからだ。
でも、10年、20年前に比べれば、格段に消費電力が減っているのは確か。まだ使えるものを捨ててでも・・・とは思わないが、できるだけ早めに買い替えた方が得策と言える。
そして、壁との間を空ける、物を詰め込みすぎない、量や季節によって温度調整をするなどの省エネテクニックも使って、冷蔵庫と賢く暮らしましょう。
今日のエコニュース化学物質36種類「人に作用する恐れない」
環境ホルモンに関する環境省の「化学物質の内分泌かく乱作用に関する検討会」(座長、鈴木継美・東京大名誉教授)が10日開かれ、同省が分析を進めていたノニルフェノールなど化学物質36種類について「人に作用する恐れはない」とする報告が示され、了承された。同省は36種類について昨年度、動物実験を行っていた。 (毎日新聞)


2006/7/15(土) 酸性雨
「酸性雨」。。。小学校では測定しているところもあるが、一般的にはあまり情報は聞こえてこない。しかし実際は、日本で降る雨の75%以上がPH5.6未満の酸性雨となっている。
酸性雨(雪)になる原因は、工場や車の排気ガスが酸性物質に変化し、それが雨や霧、雪に溶け込むため。桜島などの火山活動でも酸性雨になる。
そのため、太平洋ベルト地帯といわれる工場地帯、車の交通量が多い都市部、そして日本海側や九州。。。?九州は火山が原因だろうが、日本海側はなぜ?
それは、アジア大陸から硫黄酸化物や窒素酸化物が流れてきているから。
そのため、大陸に近い九州や日本海側が影響を受けているらしい。
それも、国外からの影響は3割程度と推定されていたのが、最近まとめられた研究結果(京都大、国立環境研究所)では、2002年度時点で硫黄酸化物の65%、窒素酸化物の60%が国外(中国や朝鮮半島)から飛来していると推計されたようだ。しかも、今後は更に1割は増えるだろうとのこと。
酸性雨は、建物(コンクリート・大理石)を溶かし、やがて倒壊させる。森林は枯れ、木は育たなくなり、土壌も汚染される。海や川、湖、沼から魚がいなくなる。。。
酸性雨は非常に大きな環境問題の一つであることを忘れずに、私たちは車の使用を減らしたり、低公害車、低燃費車に乗る、などに努めたい。そして人体(皮膚、髪、目、喉)にも悪いので、雨には濡れないように気を付けよう。特に、降り始めの雨がより多くの化学物質を含んで落ちてくるので、要注意です。
今日のエコニュース遅れる国の温暖化対策 目標達成計画の評価報告
建築物の省エネ性能向上施策の進ちょくが目標の37%にとどまるなど、昨年閣議決定した京都議定書目標達成計画の進展に遅れが目立ち、今後、過去を上回る努力が必要だとの報告書を政府がまとめた。報告書は7日午前、首相官邸での地球温暖化対策推進本部(本部長、小泉純一郎首相)の会合に提出された。
小泉首相は温暖化対策を加速化させるよう指示。関係省庁は強化策を検討する。
政府は、昨年4月の計画決定からほぼ1年になるのを機に、60項目以上に上る各対策の進ちょく状況を評価。 (共同通信)


2006/7/13(木) 回らない風車
「回らない風車」・・・・・それが3億円。しかも税金で作られた。・・・・・と聞けば、ただの笑い事では済まされない。
茨城県つくば市の事業で風車(つくば市内の小中学校52校に75基)を設置したが、ほとんどの風車は回らず、当初見込み発電量の0.2%にしかならなかったという。
これに対し、市民団体は市の事業の進め方がずさんだったとして市長ら市幹部に設置費の2億9800万円を弁済するように提訴。市は市で、計画を依託した早稲田大学を相手に同額の損害補償を求め提訴。これに対して早大は、市が虚偽発電量を算出させていたのが原因と全面対決の姿勢らしい。
いろいろと公的事業の在り方が問われている昨今、まだこんなことをしていたのかと呆れる。いい加減な事業計画を立て、原因のなすりつけを行っている姿は、実に情けない。しかも、市が市民から集めた税金を軽く見ているのがよくわかる。
環境の分野でも“補助金のばらまき”が、時々聞こえてくる。ばらまきの仕方も、実際に必要としている人(市民団体)、物、場所には届かず、ある一部の企業や必要性の薄い事業に流れ込んでいると。
“オブジェ”化した風車は、これからもじっと動かないまま、この顛末を見ているしかないのだろうか。
今日のエコニュース羽根の損傷284本に−5号機停止長期化へ・浜岡原発
中部電力浜岡原発5号機(改良型沸騰水型軽水炉、静岡県御前崎市)でタービンの羽根1本が脱落し、自動停止した問題で、同社は6日、折損などの羽根の損傷は3基ある低圧タービンすべてで見つかり、合計284本に達したことを明らかにした。いずれも片側7段ある羽根車の外側から3段目で発生。設計ミスによる金属疲労の可能性があり、同社は製造元の日立製作所に詳しく調査するよう求めている。
5号機の運転停止は長期化する見通しで、中電は当面、運転を停止していた武豊火力発電所(愛知県武豊町)の3、4号機を再稼働するなどして夏場の電力需要に対応するという。 (時事通信)


2006/7/11(火) 不法投棄について
家電リサイクル法の見直しが進んでいる。
対象となっているのは、テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機の4家電。今は廃棄時に支払っているリサイクル料金を、購入時に前払いすることを検討している。
この一番の要因は、不法投棄が増えたため。
リサイクル法が施行されてからこの5年で、リサイクル用に回収された上記の4家電の台数は1.4倍に増えたが、不法投棄も残念ながら増加している。
04年度には施行前より約5万台多い、約17万台。個人が捨てているだけでなく、中古品業者の間では消費者から無料で廃家電を引き取り、再販売できる家電だけを独自ルートで売りさばき、それ以外は捨てる例も増えてきているという。
家電だけでなく、車やタイヤ、自転車、タンス、生活用品など不法投棄されているものは実に様々。そして捨てられる場所の多くは山林など人目に付かないところ。そういうところに捨てられると、今度は回収するときに大変だし、しかももっと質が悪いのは土壌や水の汚染に繋がること。
自然豊かなところで作られたはずのお米や野菜に、実は不法投棄された廃家電の化学物質、車のオイルなどが含まれているとしたら。。。
不法投棄はしない!そして、リサイクルは信用のできる業者に出すこと!一人一人が気を付けましょう。
今日のエコニュース福島原発・爆発防止のガス流量計誤表示、26年気づかず
東京電力は6日、定期検査中の福島第1原発3号機(福島県大熊町)で、爆発を防ぐシステムのガス流量指示計の数字が実際より6%多く表示されるトラブルが26年続いていたと発表した。同原発1、5号機でも同様のトラブルが25〜26年見逃されていた。
同社によると、この計器は、原子炉冷却水が漏れた際に発生する水素ガス、酸素ガスを抜くシステムでガス流量を表示する。また、3号機では他の計器でも誤表示が長年放置されていた。冷却水の流量指示計は営業運転開始以来、30年間0.1%少なく表示されていた。放射性ガスを処理するシステムの流量指示計は3年半、約1.2倍多く表示されていた。いずれも、メーカーの仕様書のデータの誤りや東電の設定ミスが原因で、既に修正されている。(毎日新聞)


2006/7/9(日) 屋上緑化を検討してみませんか?
台風3号は本土からは逸れて、今は梅雨の中休みという感じですが、今年も暑い夏になりそうです。
年々、熱く鋭い太陽光線が地表に届くようになりました。しかも街の緑は少なくなり、土はコンクリートで覆われ、建物のエアコン室外機からは熱風が吹き出ています。
東京や大阪などの大都会から比べれば、鹿児島の街はまだその影響は小さいのですが、それでも明らかにヒートアイランド現象は起きています。
そんな中、鹿児島市がヒートアイランド現象の緩和と緑の町並み作りを促進するため、市街化区域内で民間の屋上や壁面を緑化する方達に対して、補助金を出してくれることになりました。
明日、7/10から申請書の配布が始まります。興味がある方は是非、下のアドレスからご覧下さい。
「鹿児島市民間建築物屋上・壁面緑化助成事業について」のサイト
今日のエコニュース水質調査:海水浴場21カ所で「適」以上
海水浴シーズンの本格化を前に県、鹿児島市が実施した海水浴場22カ所の水質調査で、95%にあたる21カ所が5段階評価の上位2段階の「適」(「AA」「A」)以上を占めた。昨年、「可」の「B」判定だった磯海水浴場(鹿児島市)が「A」に改善するなど鹿児島湾内の水質改善が目立ったため。
水質が特に良好の「AA」判定は、17カ所。環境省が今年定めた「快水浴場百選」に選ばれた「阿久根大島」(阿久根市)、「脇本」(同)、「大浜海浜公園」(奄美市)の3カ所はいずれも選ばれた。「小浜」(霧島市)は、昨年の「B」判定から2段階の改善だった。
「A」判定は4カ所で、磯のほか、「生見」(鹿児島市)、「重富」(姶良町)、「大川島」(阿久根市)。「B」だったのは、「国分キャンプ」(霧島市)だけだったが、「A判定とデータはきん差だった」(県環境管理課)という。
調査は、利用者1万人以上の海水浴場を対象に、5月中旬から6月上旬に実施。大腸菌の数や、透明度などを調べた。(毎日新聞)


2006/7/7(金) 「紫外線保健指導マニュアル2006版」
このところ雨続きの鹿児島だが、この時期、晴れの日には非常に強い紫外線が届く。それも、年々強くなっているのが現実。
紫外線の悪影響が取り上げられるようになって久しいが、美容のことが(シミ、シワの原因)主で、健康面については(皮膚ガン、白内障を発症、免疫力低下など)、まだまだ一般的に浸透しているとは言い難い。
環境省は数年前から「紫外線保健指導マニュアル」を出しているが、今年も2006年版として、とてもわかりやすく見やすいものができあがっている。
HPから見ることができるので、是非ご覧下さい。
周りの人にも伝えて、家族で学校で地域で、みんなで予防に努めましょう。
でも、下記のエコニュースような紫外線吸収剤もあったことを知り、人体添付用ではなく主に建材や家電製品、塗料などに使われていたとは言え、安全な物が普及することを願いたい。
「紫外線保健指導マニュアル」のサイト
今日のエコニュース紫外線吸収剤の製造禁止 毒性あり、体内に蓄積
紫外線による変色を防ぐために建材や自動車部品に使われている紫外線吸収剤の一種に、生物への蓄積性や毒性があることが分かり、環境、経済産業、厚生労働の3省は4日までに、この物質の製造や含有製品の輸入を禁止する方針を決めた。3省は秋にも「化学物質の審査・製造等の規制に関する法律」(化審法)に基づく第1種特定化学物質に指定し、ポリ塩化ビフェニール(PCB)などと同等の規制や監視を実施する方針。この吸収剤は、ジターシャリーブチルフェノールという物質の一種。主に樹脂に添加して浴槽や床材などの建材や家電製品、塗料などさまざな用途で使われており、2004年度の製造、輸入量は約120トンに上る。3省の評価の結果、自然環境中で分解されにくく、生物の体内に蓄積されやすい上、肝臓への毒性などがあることが分かった。(共同通信)


2006/7/5(水) ミサイルと原発
今朝は、起きてすぐから物騒なニュースに驚いた。
北朝鮮がミサイルを発射し、それも3時〜8時過ぎまで断続的に計6発も。
いったいどういう意図があるのか、私には全然わからないが、もうこれ以上、無意味な争いは起こすべきではないし、こういう行為がどれだけ後々の人類や環境に悪影響を与えるか、しっかりと将来を見据えた思考をすれば誰でもわかることだと思う。
今回は、6発すべてが日本海に着弾したようだが、もしこれが日本海側に点在する原子力発電所に命中していたら。。。
想像するだけでも、ぞっとする。きっと日本は壊滅的な被害を受けるだろう。
原発を作る際、テロに襲われた時の対策は講じているだろうが、相手が空から落ちてくるミサイルだったら、どれだけ防げるものか。
原発は、運転中の事故、使用済み核の処理問題だけでなく、こういうところにも危険性があることを、改めて実感した。
全国原発マップのサイト
(これを書いた後、夕方に更に1発増えて合計7発になってしまいました)
今日のエコニュース荒川区の尾竹橋公園ダイオキシン:最大で基準の600倍
荒川区立尾竹橋公園の土壌のダイオキシン汚染問題で、環境基準値(1グラム当たり1000ピコグラム以下)の最大600倍のダイオキシン類が検出されていたことが分かった。深さ1・5メートル地点で飛散せず、区は「健康被害の恐れはない」としている。区によると、昨年12月〜今年3月、35地点で深さ4メートルまでを調査した結果、22地点で基準を超えるダイオキシン類を検出した。最大60万ピコグラムだった。3月に結果は出ていたが、都と対策を協議し6月28日の住民説明会で明らかにした。アスファルトで覆う飛散防止対策を終え来年度には50センチの覆土もする。03年に近隣の井戸水を調べたが環境基準は下回っている。同公園は04年、表土から環境基準を超えるダイオキシン類を検出し閉鎖している。同公園は、河川敷を埋め立てて1955年に開園した。区は埋め立て用土砂の汚染の可能性が高いとしている。都内では北区の豊島5丁目団地の土壌でも環境基準の最大590倍のダイオキシン類が検出されている。(毎日新聞)


2006/7/3(月) 環境ホルモンは、今
先週のNHK『ためしてガッテン』で、環境ホルモンを取り上げていた。
「最近、聞かなくなった環境ホルモンは、その後、どうなったか・・・」という視聴者の質問に応える形で、環境ホルモンとは何?、何が問題なのか?、現在の状況は?などについて、話が進んでいった。
街頭インタビューをしている様子を見て、世間一般では環境ホルモンという言葉は「死語」になりつつあり、気にならなくなっているということに対して、ちょっとびっくり、そして残念!
学校給食食器を環境ホルモンが溶け出さないものに替えてもらおうと、いろいろ運動した7,8年前はもう遠い昔のことになっていることを実感した。
確かに最近、研究の結果、“問題なし”とわかった化学物質も報告されている。
しかし、それをもってすべての化学物質が安全とするには、かなりの問題がある。
環境ホルモンの疑いがある化学物質の単独での検査結果では問題ないと出ても、複合的に人体に入った時はどうなるのか?(単独ということはありえないほど、化学物質は大量に存在する)
また、次世代への影響はどうなるのか?(実際に環境ホルモンの一種である“枯れ葉剤”は2世代目には発症していなくても3世代目に出てくる場合があると聞いている)
この番組では、もっと長期的、広範囲の研究が必要であり、対策としては予防原則で・・・と結んでいた。
疑わしいモノはなるべく排除する。。。それは自分だけのためではなく、次世代のためにこそ、必要なことだと思う。
※NHK『ためしてガッテン』の「?にお答えします 環境ホルモン」のサイト
  7/5(水)16:05からNHK総合で再放送されます。
今日のエコニュース中央省庁の排出1・2%減 目標達成にはまだ遠く
環境省は6月30日、中央省庁の本庁舎や地方事務所が2005年度に排出した二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスは約197万トンで、04年度に比べると0・4%減少したと発表した。だが削減目標の基準となる01年度と比較すると1・2%減で、政府目標である本年度末の7%削減を達成するのは相当厳しい状況。政府は冷暖房時間の見直しや照明の節約などの対策を実施するとともに、電力調達の際に価格だけでなく、CO2排出量も考慮して電力会社を決める総合評価落札方式の導入を検討する。環境省によると、電力使用に伴う排出量が01年度に比べ、4・7%増えたが、暖房用重油や海上保安庁の船舶燃料の使用量などが5・9%減ったために総計では減少した。 (共同通信)


2006/7/2(日) 最近のエコニュースあれこれ
<廃ペットボトル>売却益26億円 市町村に還元へ
市町村が回収し、無償で日本容器包装リサイクル協会に譲渡してきた使用済みペットボトルが、06年度は約26億円で業者に買い取られることになった。リサイクル業者が廃ペットを容リ協会から買い取るのは初めて。原油価格の高騰や中国向け輸出が進むなど資源価値が高まったためで、協会はほぼ全額を市町村に還元する。 (毎日新聞)
<ユニクロ>乳幼児用ズボンを回収 基準超える化学物質
カジュアル衣料品専門店のユニクロは26日、乳幼児用ズボン「BIストレッチカットパンツ(カモフラ柄)」に国の基準を超える化学物質「遊離ホルムアルデヒド」が検出されたとして、既に販売した計1万5000枚を自主回収すると発表した。同物質はかぶれを起こす恐れがあるが、これまで健康被害の報告はないという。 (毎日新聞)
10年前の水準に減少 04年度一般ごみ排出量
環境省は29日、2004年度の家庭ごみなど一般廃棄物の総排出量が前年度比2・0%減の5059万トンだったと発表した。東京ドーム約136杯分。排出量は2000年度をピークに減少傾向が続いており、10年前の1994年度とほぼ同じ水準となった。
環境省は「2000年前後には、多くの自治体がごみ非常事態宣言を出したが、住民や市町村の努力で排出量が減った」としている。
1日1人当たりのごみ排出量は前年度比1・8%減の1086グラムで、1988年度並みの水準。市町村や住民が回収・リサイクルしたごみの総資源化量は前年度比2・6%増の940万トンで、最終処分場への埋め立て量は同4・2%減の809万トンだった。 (共同通信)


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