勝手気ままな『事務局日誌』です。
環境・時事問題から健康法まで幅広く書いています。
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2006/10/30(月) 最近のエコニュースあれこれ
発がん性物質ベンゼン、アロエジュースから基準の3倍
健康食品などの卸売販売会社「FLPジャパン」(東京)が製造・販売する、アロエの果肉で作ったジュース「アロエベラジュース」から、発がん性物質のベンゼンが、水道法で定める基準値(10ppb)の3倍以上検出されていたことが27日、わかった。保健所が自主回収を要請したが、同社は「健康上問題ない」として、一部を除き、回収しなかった。(読売新聞)
CO2を岩盤下に…封入実施へ法改正へ
政府は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を、海底の岩盤下に封じ込める「海底貯留」の実施に向け、海洋汚染防止法を改正し、来年の通常国会に提出することを決めた。この技術を使うと、国内の年間排出量の100年分以上を貯留できると試算され、地球温暖化防止の切り札として注目される。しかし、CO2が地中から漏れ出す可能性も指摘され、海洋生態系への影響を懸念する声も根強いだけに、今後議論を呼びそうだ。(読売新聞)
川内原発:防災対策改善など指摘−−ピアレビュー結果発表 /鹿児島
薩摩川内市の川内原発で実施されていた、専門家らが原発の安全性などについて意見交換するピアレビューの結果が27日、発表された。ピアレビューは電力関係会社114社でつくる日本原子力技術協会(原技協、東京)が、現場の視察などを通して、業界の安全性や信頼性を高めようと実施している。
報告では、発電操作の訓練用シミュレーターを運転員以外の所員なども活用するといった、国内でも珍しい技術支援体制など、3件が評価された。一方、原発内に常設されている一部の機材が固定されていなかったり、一定の場所に段ボールが保管されていたりすることなど、防災対策の改善など12件が指摘された。(毎日新聞)


2006/10/28(土) 世界食料デー 鹿児島大会に参加して
昨日、「第9回世界食料デー鹿児島大会」に参加してきました。
その中で、国連食糧農業機関(FAO)の日本事務所次長さんと、日本国際飢餓対策機構の広島事務所長さんの講演があり、実際に世界を回っている方の生の話は、統計だけでは表れてこない実態を教えてくれました。
また、食料問題だけでなく、94年に起こったルワンダ大虐殺についての写真や話もしてくださり、改めて未だに世界では紛争や、そしてその後の後遺症に苦しめられている人たちが大勢いることを知りました。
日本にいると、今日の食べ物の心配もすることもなく、国を2分して殺し合うような紛争もないので、なんでも「当たり前」「もっと、もっと・・・」の世界になりがち。
食べること、おいしいもの大好きな私としては耳の痛いことも。
環境に配慮した生活をしているつもりだけど、やっぱりまだまだ反省すべき点がいっぱいあるなぁと思いました。
アフリカのことわざに「マンゴーの中の種は数えられるが、種の中のマンゴーは数え切れない」というのがあるそうです。マンゴーには1個の種しかありませんが、その種が成長すると数え切れない程の何千という実をつける、つまり「一人の人を助けるということは、その人から生まれてくる(子供、孫、曾孫・・・)何千人という人を助けることになる」という意味だそうです。
これは「人」だけに当てはまることではなく、「エコアクション」にも通じると思いました。たとえ小さな一つのエコアクションでも、それが先々はたくさんのを人たちを救ったり、地球の環境悪化をストップする元になるんじゃないかと。
失望しないで、小さな事も続けていくと、いつかは・・・ 望みを未来につなげましょう。
今日のエコニュースCO2取引制度を検討へ=自治体初、10年度にも導入
東京都は25日、地球温暖化防止のため、企業による二酸化炭素(CO2)排出量取引制度の創設を2007年度から検討する方針を決めた。早ければ10年度の実現を目指す。同制度は京都議定書の発効を機に効果的なCO2削減手法として注目されており、導入すれば自治体初となる。排出量取引は企業がCO2の削減目標を設定し、達成できない場合は達成企業から余った排出枠を購入する制度。(時事通信)


 

2006/10/26(木) 加工食品の原材料の原産地表示
今月から、加工食品の原材料の原産地表示が大幅に拡大された。
これまでは、8品目(アジとサバの干物、ウナギの蒲焼き、鰹削り節など)だけだったのが、20の食品群(乾燥または塩蔵のキノコ類・野菜・果実、調味した食肉、表面をあぶっただけ食肉、フライ種として衣付けした食肉、合い挽きその他の異種混合した食肉など)も、重量の50%以上を占める原材料の原産地(国名や都道府県名)を表示が義務づけされた。
でも、加工の仕方のちょっとした違いや、含有量が50%を境に表示義務があったり、なかったり。実にその基準がわかりにくい。
たとえば表面をあぶっただけの牛のたたきは原産地表示が必要だが、これにタレがかかっていれば対象外。また、中まで火が通ったローストビーフも対象外。他にも、ハンバーグが豚肉51%、牛肉49%で作られていたならば、豚肉しか表示義務はない。
日本生活協同組合の調査によると、食品を購入するときに確認することとして、賞味期限、価格に次いで原産地に関心が高いという結果が出たという。
安心・安全という面からではなく、環境の面からも原産地がどこか、というのは気になるところ。
県内産のトマトなら、それを運んでくるエネルギー(主にトラック使用によるガソリン)も少なくて済むが、同じトマトでも長野産となると、鹿児島まで運んでくるのに、より多くのエネルギーを消費していることになる。「地産地消」が一番、省エネなのだが、農・水産業、畜産業が盛んな鹿児島県でも、それは難しい状態。
今後は、更に消費者にわかりやすい表示を望みたいところだが、加工食品の原材料を全部表示するとなると、スペースが足りないくらいいっぱいになるだろう。それくらい私たちが食べている加工食品は、いろいろな所から運ばれたいろいろな物から作られているのが現実。残念ながら、世界一のフードマイレージ(食料の輸入量×輸送距離)を誇る国だからなぁ。
今日のエコニュース【台湾】上海ガニから発ガン性物質、回収命令も
東方網は「中国大陸から台湾に向けて出荷された上海ガニから発ガン性物質が検出された」と伝えた。2006年9月1日から10月12日までに台湾への上海ガニの出荷は514件に及んでいる。台湾の衛生当局は16日にニトロフラン代謝物が検出されたサンプルがあったと発表。更に17日にも6件からニトロフラン代謝物が見つかったとして、回収命令を出した。
これに対して江蘇省・蘇州市近郊の陽澄湖上海ガニ業者協会は反発している。一方で上海市食品薬品監督部門の関係者は上海水産市場への検査体制を強化する方針を明らかにした。(サーチナ・中国情報局)

2006/10/22(日) 田んぼ便り その9
いよいよ今年、最後の田んぼ行きとなりました。
今日の作業は、残っていた下段2面の「うるち米」の稲刈り。
既に稲穂も乾燥していたので、“手漉き稲刈り”(手で直接、稲穂をつかみ漉いていく)、まさに太古の人も行っていたであろう手法で行いました。“竹へら”も使ってみましたが、結局は直に手で漉いていくほうがやりやすく、取った籾は、これ用に用意した“ちりとり”に受けながら、3人で作業を続けました。
下段は一度も草取りもせず、水もうまく入らなかったので、まさに草ボウボウ状態。草や稗を除けながら、稲穂を見つけるという感じでした。でも、す〜と、うまく漉けると気持ちよく、快感。初めての“手漉き稲刈り”もなかなか楽しいものでした。(一部は、従来の稲刈りもしました)
前回、刈った「餅米」は田んぼ仲間が昨日、脱穀を済ませ、量は1俵程度。そして今日の「うるち米」の収穫は、3キロ程度。精米したら半分以下になるというから、やはり今年は、不作の結果に終わりました。でも12月には餅つき会をして、つきたてのお餅が食べられそうなので、それで私としては充分満足です。
それにしても、1年分のお米を作るって、本当に大変なことだと思いました。お殿様から「年貢を納めろ」と言われても、とても無理。来年は、年貢が納められるくらいに収穫できたらいいなぁ。

稲、稗、草などが田んぼの中に混在。

稲全体が、既に乾燥した状態。

ちりとりが、漉いた稲穂を入れる道具として大活躍しました。

ビニール袋に入ったのが、手漉き稲刈りをした稲穂。
今日のエコニュース05年国内温室効果ガス排出量、速報値で13.64億トン
環境省は17日、2005年度に国内で排出された温室効果ガスの総量が二酸化炭素(CO2)換算で13億6400万トン(速報値)だった、と発表した。前年度に比べて0.6%増加、京都議定書が基準とする1990年と比較しても8.1%上回った。
同省では増加した理由について「運輸部門が減少した一方で、厳冬などによって、家庭部門、業務その他部門のエネルギー消費に伴う二酸化炭素排出量が大きく伸びたため」と説明している。 (ロイター)


2006/10/21(土) 放射能被爆
北朝鮮の核実験により、再び放射能汚染のことがニュースで聞かれるようになった。
先日、朝日新聞の日曜版に載ってた記事を紹介します。
『核実験は周囲を放射能で汚す。これまでに実施された回数は約2050回。うち500回以上が大気中で行われ、大量の放射性物質(死の灰)をまき散らした。最後の大気圏内実験は1980年に行った。
60年代、大気中の放射性セミウムの量は、ざっと今の1000倍あった。当時、空中を漂う放射能によって誰もが「胸のレントゲンを毎年2枚撮る」程度の被爆をしていた計算になる。「雨に濡れると髪の毛が抜ける」と噂が広がって、親に傘をさすように言われたのもこのころのこと。
ジェシカ・マシューズという米国の学者は89年、「核兵器が軍事的、地政学的、心理学的にも世界を支配する力になったように、今後数十年間は、環境異変が世界を動かす力になるだろう」と言った。
確かに90年代は温暖化など地球環境の危機が世界共通の心配事になった。しかし、98年のインド、パキスタンに続き、北朝鮮が核実験を行った。環境が薄れ、核や戦争が幅をきかす時代にもどるのか。』
核実験が、これまで約2050回も行われていたなんて、驚きというか、唖然!そこまでとは思ってもみなかった。そんなに、核実験をする必要があったのだろうか。。。私の想像を超えすぎていて、理解できない。
今でも、イラク戦争で使われた劣化ウラン弾での放射能汚染は子供たちや兵士たちを苦しめていると聞いている。それに地球は循環の星、私たちだって、この瞬間も少なからずの被爆は受け続けている。
もうこういうことは、早く終わりにしたい。
今日のエコニュース<CO2排出量>国内で初の取引成立
日本電気硝子(大津市)と船井総合研究所(東京都千代田区)は18日、今年度から始まった環境省主導の温室効果ガス国内排出量(排出権)取引制度を通じ、両社間で二酸化炭素(CO2)200トン分の排出量の売買取引が成立したと発表した。同制度による「市場取引」が成立したのはこれが初めて。環境省は今年度の平均取引価格を来年度に公表することにしており、制度の定着で国内企業のCO2削減に向けた取り組みを後押しする考えだ。自主参加型の同制度の参加企業は97社、うち89社は省エネ設備導入のために補助金を受け、自主目標を定めてCO2削減を図っている。(毎日新聞)


2006/10/18(水) 世界食料デー
10月16日は世界食料デーでした。(今年からこれまでの「食糧」から、食べ物全部を表す「食料」の表記になりました)
これは、1979年の第20回国連食糧農業機関(FAO)の総会決議に基づき、1981年から世界共通の日として制定されました。
北朝鮮への制裁として食糧支援がストップすることになり、この冬たくさんの死者が出るのではないかと懸念されていますが、世界では1分間に約17人(うち子どもが12人)が、飢えのため亡くなっていると言われています。1分間に17人を計算していくと、1日に約2万5千人、1年間になると1千万人近くも亡くなっていることになります。
一方、日本では1世帯当たり1年間に306キロもの生ゴミが捨てられているそうです。冷蔵庫の中で賞味期限切れになり捨てられている食料も1年で3万円分ほどになるとか。
日本全体では食料自給率が40%を切ったままです。農業県の鹿児島でも自給率は80%程度。そんな中、私たちがこういう“贅沢でもったいない暮らし”をしていて、いいはずはありませんよね。それに、この飽食状態が長く続くとも思えません。
10月27日(金)19時より「サンエールかごしま」で『世界食料デー 第9回鹿児島大会』が行われます。「世界と地球の困った現実」として、2名の講師の方がお話ししてくださるようです。この団体は「一食募金」として、500円の募金活動も行っていて、参加費も500円。お時間が取れる方は、是非足を運んでみませんか?
食べ物がおいしい秋ですが、おいしく、ありがたく、そして残さずに食べたいですね。
※詳しいことは→日本国際飢餓対策機構のHP    鹿児島大会HP
今日のエコニュース光化学オキシダントで21世紀末の死亡数増
地球温暖化の影響で大気汚染物質「光化学オキシダント」の濃度が高くなることにより、21世紀末の20年間で、関東地方の1都6県に住む高齢者の死亡数が、20世紀末に比べて少なくとも約3000人増加することが分かった。光化学オキシダントは、光化学スモッグの原因物質で、呼吸器など人体に悪影響を与える。 (毎日新聞)


2006/10/15(日) 田んぼ便り その8
今日は、稲刈り!今年も5月から始めた自然農法の米作りも、いよいよ収穫の時を迎えました。
みんなそれぞれ用事があり、延び延びになっていたため3週間ぶりの田んぼ。着いて、一見して、ちょっと遅すぎた感。水の入っていない箇所では、もう稲が干した後のように、カサカサになっていました。なんとか今日中にできる限り済ませなければと、急いで作業に取りかかり、3人で夕方までかけて、上段2面は刈り終え、とりあえず餅米の稲刈りは終ったけど、下段(米)までは手が回らず、残念。
今年は土手の水漏れで、十分に水が4面の隅々まで行き渡らなかったこと、そしてそのために稗や草がたくさん生えてしまったことで、あまり出来の良い米作りとはならなかったけど、今年も楽しい思いをたくさんさせてもらいました。自然に感謝です!

田んぼに着いて、すぐの状態。上段(左側)は、まぁまぁだが、下段(右側)は草の方が優勢。

水の入ってない所、草に覆われている所、ぬかるんでいる所など、同じ田んぼの中でも様々。

ウマを造り、刈った稲の把を掛けていった。

これで、1枚の田んぼ分。

水に浸かっていた稲は、根と芽を出していた。
稲の生命力は、スゴイ!

上段(左側・2枚分)は刈り終わったが、左手前の稲は干す時間がなく、刈った稲は土手に並べて置いてきた。
今日のエコニュース<大気汚染状況>オキシダント濃度が3年連続上昇
環境省は13日、05年度の大気汚染状況を発表した。光化学スモッグの原因となり、のどの痛みなどを引き起こす光化学オキシダント(Ox)濃度の年平均値は、0.047ppmで3年連続上昇した。全国1184カ所の観測地点のうち環境基準(0.06ppm以下)を達成したのは3カ所だけで、悪化が目立っている。 (毎日新聞)


 

2006/10/12(木) ゴミについて
鹿児島市の家庭ごみの分別方法が来年の1月から変わることになった。
それは、犬迫町にある北部清掃工場の焼却炉が新しくなり、ダイオキシン対策が施された1日530トンの焼却能力のある新北部清掃工場が本格稼働するため。
具体的には、現在「燃やせないごみ」となっている洗面器などのプラスチック製品やリサイクルできない汚れたペットボトル、皮革類、ゴム類が「燃やせるごみ」となる。
現在、鹿児島市内で出された粗大ごみや燃やせないごみは、北部清掃工場内にある「横井処分場」に埋立処分されている。ここが市内唯一の最終処分場。でも、ここも他県と同じく、満杯(限界)が日々近づいているので、これまで埋め立てていた分が、新工場で燃やすことによって、この処分場の延命が図られる。
しかし、それでもいつかはゴミを捨てる場所がなくなるのは確かなこと。根本的な解決法ではない。
私の家の中を見回しても、もし水害にあったら、もし突然私が死んだら、ここにある物のほとんどすべてが、即ゴミとなる。私たちの快適な生活とごみ問題は密接な関係にあり、すべての人に大きく関わってくる問題でもある。
先々のことまで考えて買う・・・「ごみ問題」は、常々、買い物の度に私たちが意識していなければ大きな環境問題です。
※新北部清掃工場の詳しくは→鹿児島市役所のHP「新北部清掃工場について」
今日のエコニュースストローベイルハウス:環境にも優しい、草ブロックの家
阿蘇の草などを集めて作ったブロックを使い、南阿蘇村白水で建設されていた「ストローベイルハウス」が8日、完成した。「ストローベイル」はわらを圧縮して作るブロックのこと。南阿蘇のストローベイルハウスでは、阿蘇の草が使われている。「阿蘇の草を生かそう」と活動するNPO法人九州バイオマスフォーラムが、自然環境と共生した持続可能な暮らしを目指すNPO法人パーマカルチャーネットワーク九州の協力を得て、家づくりを進めていた。ブロックを積み上げて家を作り、表面に土を塗って仕上げた。昨年11月に着工、完成までの1年間「建築は素人」という一般の人たち約150人が作業に参加した。ホームページなどで募集し、熊本のほか、長崎、福岡、佐賀、大分など九州各地から集まったという。
完成したストローベイルハウスの中は、とても静かで、外を走る車の音なども全く聞こえない。壁が厚いためで、遮音性に加え断熱性にも優れているのだという。パーマカルチャーネットワーク九州の松下修代表(51)は「身近な資源を生かすことは、遠い国の環境破壊を止めることにもつながる。『こういう家を作りたい』という人が増えれば」と話す。完成したストローベイルハウスは今後、モデルハウス兼バイオマス資料の展示施設「南阿蘇バイオマスセンター」として活用される予定だ。(毎日新聞)


 

2006/10/10(火) 最近のエコニュースあれこれ
<食用廃油>バイオディーゼル燃料転換へ回収始める 札幌市
札幌市と市内の企業3社は2日から、てんぷらなどに使った家庭の食用廃油の回収を始めた。バイオディーゼル燃料(BDF)に転換し、自社で使う車の燃料に使用するほか、一般にも販売する。BDFはディーゼルエンジンに使う軽油の代わりになり、地球温暖化の原因になる二酸化炭素の削減や大気汚染抑制に効果があると注目されているクリーンエネルギー。同市は回収を通じ、市民の環境保護意識も高めたい考えだ。
協力企業は▽食品会社「キャロット」▽レストラン「びっくりドンキー」▽スーパー「ビックハウス」で、市内に計9店舗ある。市民が持参した廃油を受け取り、それぞれの企業が精製し、BDFに転換する。廃油を持ち込んだ市民には粉せっけんなどをプレゼントする。初めて持ち込む市民先着2000人には、専用の容器も配る計画だ。(毎日新聞)
南極オゾンホールが過去最大に…日本の80倍の面積
世界気象機関(WMO)は3日、今年の南極上空のオゾンホールが過去最大となったと発表した。米航空宇宙局(NASA)の観測では9月25日に、オゾンホールが過去最大となった2000年9月を上回り、日本の面積の約80倍にあたる2950万平方キロ・メートルに達した。欧州宇宙機関(ESA)の観測でも同じ日に、2000年とほぼ同じ2800万平方キロ・メートルとなった。今年は成層圏の温度が低く、オゾンを破壊する物質の量が多い期間が長く続いたためとみられる。オゾンホールは、南極の春にあたる9〜10月ごろ、日射などの影響で拡大する。 (読売新聞)
医療系廃棄物、日本海を漂流…1か月で2万点漂着
日本海に面する14府県の海岸に、8月半ばから約1か月の調査だけで、注射器など2万点以上の医療廃棄物が漂着していることが明らかになった。環境省が6日、海岸のある都道府県の廃棄物担当者らを集めた「漂流・漂着ゴミ対策連絡調整会議」の初会合で発表した。同省は住民に触らないよう注意を促す一方、関係省庁とともに年度内に処理対策をまとめ、排出源の解明を進めていくとしている。
調査は、佐賀県が8月14日、環境省へ情報を寄せたのを受け、同省が初めて各都道府県に依頼した。その結果、9月22日までに見つかった医療系廃棄物は合計2万187点に上った。このなかには、アンプルを含む薬瓶が約1万2000点、注射器約4800点あったほか、点滴やプラスチック容器なども含まれていた。また、ラベルなどが付いていた826点のうち中国語で書かれたものが795点で最も多く、ハングルやロシア語表記のものもあった。 (読売新聞)


2006/10/7(土) 伊勢神宮の式年遷宮に思うこと
先日、初めて伊勢神宮に行ってきました。私はつい最近まで、伊勢神宮に2つの正宮(内宮、外宮)があること、更には別宮、摂社、末社、所管社など、実に全部で125もの宮社があることも、そして「式年遷宮」(決まった年にお宮を移すこと)のことも全然知りませんでした。
伊勢神宮は、その昔、天武天皇のときに「内宮と外宮、14の別宮のすべて(正殿他、神宝、調度品など)を、20年に一度作り替える」と決め、次の持統天皇の時(690年)より実行されてきたそうです。戦国時代の中断、第二次世界大戦後の遅れはあったものの、その伝統が1300年も続いているというから、驚き。
20年に一度、すべてを作り替えることで、1300年も大昔の伝統技術が廃れることなく、正確に次世代へ受け継がれ、そして解体した正殿の木が全国の他の神社で使われるなど、環境的観点でみてもすごいことだなぁと思いました。
次回の式年遷宮、平成25年に向け、もう去年から準備が始まっています。
世の中が年を追うごとに激変し、先行きも不安な中、どうか次回の式年遷宮も無事に迎えられる日本でありますように、と強く思いました。
それは私たちの日々の思いと行動に係っているんですよね。改めて、環境も平和も次世代にいい形で残せる大人でありたいと思いました。
※詳しくはこちらから→伊勢の神宮
今日のエコニュース輸入品の有害物質、環境省が抜き出し調査し結果公表へ
車のテールランプの着色に使われる顔料など輸入製品に、国内で製造や使用が規制されている有害な化学物質が含まれていたことを受け、環境省は来年度から、市場に出回っている輸入品を抜き出し調査し、有害物質を監視する制度を設ける方針を固めた。問題となっている有害物質を含む輸入品をリストアップして公表し、消費者や輸入業者などに注意喚起を促す。(読売新聞)


2006/10/6(金) 最近のエコニュースあれこれ
<ペットボトル>回収対象を調味料物にも拡大 環境省
環境省は、容器包装リサイクル法(容リ法)で、ペットボトルについてはこれまで飲料(清涼飲料水、酒)用や、しょうゆ容器に限られていた回収対象を、食用酢やノンオイルドレッシングなど調味料全般に拡大する方針を固めた。年間約9000トンのペットボトルが新たにリサイクルに回される見込み。同日開かれた中央環境審議会小委員会で了承を得た。来年春から実施される見通し。
現行の容リ法で対象になっているペットボトルの年間流通量は53万トン余り(05年実績)。シャツやバッグ、敷物などの繊維原料としてリサイクルされているが、他の調味料やシャンプー、化粧品などの容器は対象に加えておらず、別のプラスチック製品と混ぜて製鉄炉などで燃やすなどしていた。(毎日新聞)
「温暖化でハリケーン活発化」の報告書、米政府が封印
英科学誌ネイチャー電子版は、「地球温暖化でハリケーンが活発化しうる」とした米海洋大気局(NOAA)の研究報告書が、米政府の圧力によって公表されなくなったと伝えた。同誌によると、報告書は研究者7人による内部委員会が今年3月にまとめ、ハリケーンの季節が始まる6月に向けて発表の予定だった。
しかし5月、NOAAを所管する商務省から「発表しない」との電子メールが委員長に届いたという。ブッシュ政権は、「温暖化の科学的根拠は乏しい」などとして、温暖化ガスを国際的に規制する「京都議定書」に参加していない。政権の方針と食い違う研究の公表をめぐる騒動は、米航空宇宙局でも昨年末に起きている。(読売新聞)
琵琶湖の透明度改善で利息2倍 びわこ銀行が「エコ定期預金」
びわこ銀行は、琵琶湖の透明度が高まれば預金者に利息を2倍にする「エコ・クリスタル定期預金」の取り扱いを10月2日から始めた。同時に、集まった預金額に応じて同行は地元環境団体にも寄付を行う予定で、「琵琶湖の水質改善に関心を持ち、参加してもらえる」(営業統括部)としている。
同定期は預入期間1年で、預入日の3カ月前の月を基準とし、その1年後を比較して透明度が改善していれば基準利息(現行年0・25%)の2倍の同0・5%を適用する。預入額は50万円以上、1000万円以下。
透明度は、滋賀県が調査、公表している琵琶湖北湖中央部の毎月第1月曜日の測定値を使用する。年平均では2000年からは改善しているが、04年は前年比でやや悪化した。同行は、これと併行して環境団体への寄付も10月に始めた。同月末の預金残高合計の0・02%相当額を県内の環境関連団体に寄付し、環境保全活動を支援する。(京都新聞)


2006/10/1(日) ドイツとカナダ
最近の新聞記事で、「ディーゼル車普及でドイツの大気汚染深刻化  車の走行制限も」、「カナダの水俣病を熊本で訴えた先住民」というのを見つけて、とても意外な気持ちがした。
それは、ドイツもカナダも、自然環境を大切にしている国だと思っていたから。
ドイツでは温暖化防止になるとディーゼル車が大幅に普及してきたため、大都市ミュンヘン他、あちこちの市街地では「すすで窓が開けられない日」もあるという。ドイツでは日本のように排ガス規制が厳しくないので、車に除去フィルターが取り付けられていないことが大きな原因とのこと。
一方、カナダでは1960年頃から英国系製紙会社がカナダ・オンタリオ州北西部を流れる川に水銀を含む排水を流したが、政府はそれを規制しなかったため、下流で暮らしていた先住民たちに水俣病と同じ症状が出たという。
ドイツやカナダが正真正銘の環境先進国・豊かな自然を守る国となって、これらの汚点を払拭してほしいと願う。

※環境ISOクラブに新入会された「(株)桂造園」さんの紹介ページを作成しました。
  詳しくはこちらから→「(株)桂造園
今日のエコニュース南極上空のオゾンホール、過去最大に近づく
南極上空のオゾン層に開いた穴(オゾンホール)が昨年より広がっており、2000年に観測された過去最大(2900万平方キロ)に近づいていることが明らかになった。国連に属する世界気象機関(WMO)の専門家が22日に発表した。 (ロイター)


2006/9/29(金) 最近のエコニュースあれこれ
尻別川(北海道)などベスト1に=河川の水質調査−国交省
国土交通省は22日、全国の1級河川水系の水質について2005年の調査結果を公表した。環境基準項目のうち、水の汚れを示すBOD(生物化学的酸素要求量)でみた水質ランキングのベスト1には尻別川(北海道、尻別川水系)など6河川が並んだ。一方、ワースト1は大和川(大阪・奈良、大和川水系)だった。 (時事通信)
<木質バイオマス>9割強が有効利用 温暖化防止にも寄与
農林水産省は22日、製材工程などで出る樹皮やおがくず、端材など木質バイオマス(生物資源)の利用実態に関する初の調査結果を発表した。05年に全国の木材工場で発生した1078万立方メートルのうち94.6%が有効利用され、その22.8%が地球温暖化防止に寄与する「エネルギー利用」だった。
(毎日新聞)
温暖化で海水冷える、南極の氷が解けて流入
地球温暖化に伴って上昇し続けてきた海洋上層部の水温が、2003年から05年にかけて低下していたことが、米海洋大気局(NOAA)と米航空宇宙局(NASA)の調査で分かった。水は冷えると収縮して海面が下がるはずなのに、海面上昇は続いていることから、研究者は「南極やグリーンランドの氷が解けて海へ流入した影響が考えられる」と指摘している。 (読売新聞)


2006/9/25(月) 田んぼ便り その7
先日の台風で、稲がどうなっているか、心配しながら田んぼへ。
案の定、実りのいい場所の稲が倒れてて残念!
しかも今年はとにかくヒエが多くて大変。去年までは、そんなこともなかったのに。
加えて、行く度に水洩れの修復作業の繰り返し。4面の田んぼの隅々まで水が回っていない。上段の2面(餅米)はまだしも、下段の2面(お米)は、かなり厳しい状態。そのため雑草が稲以上に繁殖してしまった。
昨日も4人で作業をしていたのだが、主に2人は水漏れヶ所の修復、1人は草刈り機で土手際の草刈り、そして私はヒエ&草取りでした。さすがに腰が痛くて、かなりの疲労感。いや〜、いい運動になりました〜(^▽^;

作業前の様子。稲か草か、わからない状態。でも草は悪いことばかりでなく、台風の風よけ&稲の支柱の役目もしていたようだ。

作業後の様子。上段はヒエ&草取りをしたため、稲だけがはっきりわかるようになった。下段までは、今回も手が回らず

ヒエ&草を取ると、稲が草に支えられて台風の風に耐えていたんだなぁということが、よくわかった。自然界の相互作用はおもしろい。

ヒエ&草に覆われて、稲も少々、窮屈な様子。最初は根から抜いていたが、最後の方は疲れて、ヒエの穂だけを折っていた。

田んぼのほぼ1面分だけで、これだけのヒエ&草の量になった。まさに「ヒエ〜」という感じ。

ヒエの穂のアップ。できるだけ処分していないと、来年も“ヒエ田んぼ”になりかねない。
今日のエコニュースホンダ 稲わらからバイオエタノール…新技術で車の燃料
ホンダは14日、自動車燃料として普及が期待されるバイオエタノールを、稲わらなど食用に向かない植物の葉や茎から作る技術を開発したと発表した。従来の技術ではサトウキビやトウモロコシなどの糖質やでんぷん質を原料にしているが、食料でもあるため安定確保が難しかった。
財団法人地球環境産業技術研究機構と共同で研究し、製造方法はセルロース類と呼ばれる植物繊維を分離して糖にして、さらに微生物を使って糖をアルコールに変える。実用化の時期は未定だが、食料以外の植物を原料に使えると、バイオエタノールを安く生産できると説明している。
バイオエタノールは、ガソリンの使用抑制や地球温暖化対策に有効とされる。欧米諸国やブラジルでは、ガソリンとの混合もしくはバイオエタノール100%のアルコールが自動車燃料として使われている。ホンダは年内に、トヨタ自動車も07年に、バイオエタノール100%のアルコールを燃料として使う車両を、ブラジルで発売すると表明している。(毎日新聞)


2006/9/22(金) アフガニスタン・カンボジア写真展
鹿児島市の天文館、タカプラ6階で行われている『アフガニスタン・カンボジア写真展 Smile Please! 〜アフガニスタンで感じたこと、カンボジアで考えたこと〜』を見てきた。写真を撮影したのは、女優の藤原紀香さん。
彼女が、2002年の夏・アフガニスタン、2004年の秋・カンボジアに行ったときにカメラに収めてきた写真が多数、主に子供たちの姿を写したものが展示されていた。
やはり一番心が痛んだのは、地雷で手足を失った子供たちの姿。不自由になった体−でも、飛びっきりの笑顔−そんな写真を見ていると、涙が流れてきた。
顔の皮膚はカサカサ、鼻水も見えてるし、身体全体がホコリまみれ・・・日本の子供たちとは全然違う姿から、家族愛や友情、勉強への熱意、将来への希望が伝わってきた。今の日本には失われているものが。
写真展は10/1(日)まで、入場無料で行われています。是非、足をお運び下さい。
詳しくはこちらから→TukTuk便り 藤原紀香カンボジア子ども教育基金

※環境ISOクラブに新しく入会された「川幸産業(株)・川幸メックス(有)」さんの
  紹介ページを作成しました。詳しくはこちらから→「川幸産業・川幸メックス」
今日のエコニュース地球温暖化の証し?北極圏の氷、2年続けて急減
米航空宇宙局(NASA)は13日、北極圏を覆う海氷の面積が2年続けて急減したと発表した。1979年から行っている衛星観測によると、冬の海氷面積は10年当たり1・5〜2%の割合で減り続けてきたが、ここ2年間は年6%ずつ減少した。研究者は「地球温暖化のせいだろう」とみている。
海氷が最も広がる3月の面積は、80年代前半は1550万平方キロ以上だったが、2005年は約1450万平方キロまで狭まった。一方、NASAなどの別の研究チームは、夏の海氷面積が05年に急減したことを確かめた。10年当たり7%前後で続いてきた減少率が、04年から05年にかけては突然、年14%に上ったという。 (読売新聞)


2006/9/20(水) 今年の「環境危機時計」
旭硝子財団が1992年から毎年、発表している「環境危機時計」。今年はこれまで最も針が進み、9時17分になったという。
このアンケートは、世界各国の政府や民間の環境問題に携わる有識者が、環境問題に対する取組についてどのように考えているかを明らかにすることを狙い、人類の危機の度合いを12時間表示で分かりやすく示したもの。0時1分から3時までは「不安はない」、3時1分から6時までは「少し不安」、6時1分から9時が「かなり不安」、9時1分から12時が「極めて不安」を示す。
92年の最初のアンケートでは7時49分だったのが、14年経った今年は9時17分。(今年のアンケートは国内307人、海外348人の合計655人)
懸念材料となった項目としては「地球温暖化」が最も多く、「森林破壊・砂漠化・生物多様性の減少」「水の枯渇・食糧問題」などが続いたとのこと。
時刻が戻った年もあるが、傾向として年を追って進んでいるのが実状。人々の環境への不安がなくなる世の中・・・「環境危機時計」を安心して元にもどせるような世の中にしたいものだ。

※環境ISOクラブに新しく入会された「岩本リサイクルセンター」の紹介ページを
  作成しました。 詳しくは、こちらから→「岩本リサイクルセンター」
今日のエコニュース川内原発 ボーリング調査開始、地質データ収集へ
九州電力は13日、川内原発周辺のボーリング調査を始めた。国の原発耐震設計審査指針の改訂を見据えた地質調査の一環。約1年かけ、1、2号機の建屋近くで10本程度掘削調査する。新指針は現行より強い耐震性を求める見通し。今回の調査は敷地内の地質についてより精度の高い詳細なデータを集める狙い。(南日本新聞)


2006/9/18(月) 最近のエコニュースあれこれ
石綿被害を早期発見、無料検診スタートへ…厚労省
厚生労働省は、アスベスト(石綿)被害を受けた不安のある人を対象とした無料検診を研究事業として実施することを決めた。
できるだけ多くの都道府県で検診体制を整えた上で、年内に開始する予定。また、中皮腫と診断された患者のデータを収集し、全国的な中皮腫患者の登録制度を構築し、診断、治療方法の研究に役立てることにしている。(読売新聞)
種子島の海守ろう 「青色宣言」ステッカー販売
種子島在住のサーファーらが、青い海や白い砂浜を守ろうと、月に1回のビーチクリーンを続けている。今年で10年目を迎え、活動をより継続させるために応援資金をつくろうと青色宣言ステッカーを作成、8月末から販売を始めた。
益金は将来を担うサーファーの教育基金としても積み立てる方針で、「海を愛する人たちに広がっていけば」と期待している。種子島1市2町のサーフショップやサーファー関連の飲食店や雑貨店なども連携、ほとんどの店で取り扱っている。1枚500円。(南日本新聞)
<CO2地中貯留>削減の切り札だが、環境への影響は不透明
温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を海底などの地中に封じ込める――。環境省は温暖化対策の一環として、この貯留技術の導入に向けた検討を始めた。CO2を大幅に削減する切り札と期待される一方、海中に漏れ出すことによる環境悪化を懸念する声があるほか、省エネという地道な努力を後退させる恐れも指摘されている。 (毎日新聞)


 

2006/9/14(木) 環境省&ローソン&モス
先日、環境省が初めての試みとして、コンビニエンスストアの「ローソン」と、モスハンバーガーチェーンの「モスサービス」と自主協定を結んだ。
その内容は、ローソンとモスは、数値目標を上げて環境保全活動を積極的に行い、国は広報活動などを通じて取り組みを支援するというもの。
具体的には、ローソンはレジ袋の使用量を平成20年までに17年度比で20%削減することを目標とし、モスフードは今年度内にプラスチック類の50%を非石油由来の製品に転換するとしている。
先日、久しぶりにモスバーガーに行き、サラダを食べた時、しっかりとガラスの器だったし、フォークも使い捨ての物ではなく金属製。モスは20年以上も前から飲み物も使い捨ての物ではなく、陶器製。大学生の私も、環境に云々とは知らないまま、ちょっとお金に余裕があり、おいしいハンバーガーが食べたい時はモスを利用していた。
多くの大企業も環境保全活動をしているが、ローソンやモスなどの一般の人が直に接する企業が積極的に環境を打ち出して事業活動をしてくれると、浸透度が高いことが期待できる。官民が一体になって大いに広報してほしいと思う。
ローソンHPの環境のページ
モスバーガーHPの環境のページ
今日のエコニュース<琵琶湖>深層で進む「富栄養化」 
滋賀県・琵琶湖の北湖の深層でこの半世紀の間に、富栄養化をもたらす栄養塩の濃度が数倍上昇したことが分かった。分析した専門家は、地球温暖化の影響で表層と深層の水循環が不完全となり、栄養塩が蓄積している可能性を指摘。気候変動などで生態系が急激に変化する「レジームシフト」の兆候のおそれもあるという。 (毎日新聞)


2006/9/10(日) 私たちが「食」に求めているものは?
先日、テレビ番組『ガイヤの夜明け』で「食の安心とは?〜情報公開をめぐる 知られざる裏側〜」を見た。
これまでも、コンビニの御飯は白くおいしく見えるために薬剤を使っているとか、背骨が曲がった魚も切り身にしたらわからないので、加工会社・仕出し業者が大量に買っていくとか、中国から輸入された山菜や漬け物は、大きなポリタンクに入って、港で野ざらしのまま保管されているとか・・・私たちの豊かな食の裏では、「知りたくなかった」と思うようなことをたくさん聞いてきた。
今回の番組でも、肉や魚に薬品を注射して縮まないようにしたり、日本人が好むように軟らかくしたり、細切れのお肉を成型して「ステーキ型」、「焼肉型」にしたり・・・
もちろん、お店(企業)がやってることに疑問を持つが、それと同時に、それをさせているのは、私たち消費者だということを改めて実感した。
またそんな中にあって、「地産地消」、「有機栽培」が進んでいるのも確か。
私たちが「食」に求めているのは、なんだろうか?本当に、重要視すべきことはなんだろうか?私たちは「命」の源である「食」を、もっと真剣に考える必要があるような気がする。
詳しくはこちらから→ガイヤの夜明け・第226回
今日のエコニュース水俣病の教訓検証 国際フォーラム 熊本市で開幕
公式確認50年を迎えた水俣病の教訓を、被害者の視点から検証する「環境被害に関する国際フォーラム」が8日、熊本市の同大で開幕した。熊本県水俣市も会場に加え、12日まで開催する。
初日の基調講演では、富樫貞夫・同大教授が「原因企業や政府に環境被害の防止策は期待できない。被害住民が中心となった市民レベルの運動が不可欠」と強調。日本環境会議代表理事の宮本憲一・前滋賀大学学長は、環境相の私的機関『水俣病問題に係る懇談会』がまとめた提言書に認定基準見直しが盛り込まれなかったことに触れ「これでは水俣病は永久に解決しない。政府の責任は重い」と批判した。
続いて中国、韓国など海外5カ国の研究者らが、各国の環境訴訟の実態や救済の活動などについて発言。韓国環境運動連合代表のキム・へジョンさんは「具体的に活動できるアジアのネットワーク強化が必要だ」と、各国の参加者へ環境問題での連携を呼び掛けた。
フォーラムには、中国、韓国のほか、カナダ、ブラジル、南アフリカなど計14カ国・地域の公害被害者や支援者、研究者約60人を含めて、国内外から約250人が参加。期間中、各地の被害実態が報告されるほか、水俣市では水俣病被害者との交流なども予定されている。 (西日本新聞)


2006/9/6(水) 最近のエコニュースあれこれ
<排出権取引>京都議定書システム完成へ 国連通すのが特徴
先進各国に温室効果ガスの削減を義務づけた京都議定書で、「排出権」を、各国間で取引するための国際システムが近く完成し、来年4月から稼働することが8月30日、分かった。取引は必ず国連を介して行うのが特徴で、予定より2年遅れるものの、議定書を実際に機能させるための根幹のシステムがようやく動き出す。 (毎日新聞)
プルトニウム>日本保有量が史上最多 原爆4410発分に
日本が05年末時点で国内外の原子力施設に保有しているプルトニウムは約44.1トンに上ることが5日、分かった。昨年に引き続き史上最多を更新した。
経済産業省と文部科学省が同日午前、国の原子力委員会に報告した。それによると、保有量は04年末に比べ約1.0トン増えた。内訳は英仏の再処理工場で保管中が約37.9トン。独立行政法人の日本原子力研究開発機構東海再処理工場(茨城県東海村)で抽出したものや、高速増殖炉「もんじゅ」などの燃料用として保管されている国内分が約6.2トンだった。
保有総量は原子爆弾なら約4410発が製造できる量に相当する。(毎日新聞)
<中国>村民2000人が鉛中毒 工場の粉塵原因
香港紙・明報(電子版)は6日、中国甘粛省徽県水陽郷で、村民約2000人が環境汚染によって鉛中毒となったと報じた。そのうちの約400人が子供だという。地元の製鉄工場から排出される粉塵(ふんじん)が原因とみられ、地元当局は8月22日、同工場に生産停止を命じた。中国では水や空気の汚染が進んでおり、健康被害も多数報告されている。 (毎日新聞)


2006/9/3(日) ユニクロ、全商品リサイクル
土曜日に久しぶりにユニクロに行ったら、レジのところに置いてあった小さな緑色の紙に目がいった。それには、「リサイクルのため、着なくなったユニクロのすべての商品を回収します」と書いてあった。
ユニクロが以前から、自社のフリース製品の回収を行っているのは知っていたが、「すべての商品」となっていたので驚いた。ただし期間限定、9/1〜9/30だけ。
2つ折りになっていたその紙を開くと、次のようなことが書かれていた。
『例えばドイツなどでは、繊維製品の再利用率は約60%。ところが日本では約10%ととても低く、缶やビンに比べても非常に遅れています。
そこでユニクロは衣料の企画・製造・販売を行う会社として、回収まで一環して実施することで、これまで以上にリサイクルに、積極的に取り組んでいきます。
かねてからのフリースリサイクル活動に加えて、今後は対象を全商品に広げ、原材料として再利用したり、発展途上国に寄付するなど、適切にリサイクル、リユースしていきます。
期間限定ではありますが、お客様の着なくなったユニクロ商品を店舗で引き取らせていただきます。ぜひご協力ください。』
流れとしては、消費者が事前に洗濯したユニクロ商品を店舗へ持ち込む→店舗で衣料品・グッズすべてを回収→リサイクル業者による選別(3種類)
A原材料としてリサイクル→車の断熱材、軍手など
B資源としてリサイクル→電気エネルギーなどへ
C救援衣料としてリユース→発展途上国への寄付など
私も早速今日は衣類の整理も兼ねて、タンスの中に入っているユニクロ製品をチェック。Tシャツやポロシャツなど10枚ほどをチョイス。洗濯も済ませた。
鹿児島市でも衣類の回収は行っているが、こういうふうに企業が回収まで責任を持って行ってくれると、企業の社会的責任が向上していることと、衣類も循環できる実感があってうれしい。
今日のエコニュース酸性雨、国土の3分の1に影響=中国
新華社電によると、中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会の盛華仁副委員長は26日、同委で環境報告を行い、大量の二酸化硫黄の排出により、全国土の3分の1が酸性雨の影響を受け、一部地域では酸性雨の比率が100%に達したことを明らかにした。二酸化硫黄の主要な排出元は石炭火力発電所とコークス工場で、昨年の排出量は2549万トンで世界最悪だった。  (時事通信)


2006/9/2(土) 「つながり、ひろがれ 環境学習」より
片付けをしていたら、ある本の一節を書き写していたものが出てきました。そういうのを書いてたことも、すっかり忘れていましたが、今、読んでも「なかなかいいメッセージだなぁ」と思ったので、ここにも書き写します。

「つながり、ひろがれ 環境学習」(こころのエコロジー・ワークショップ) 小野三津子著
環境問題の解決には、人間が本来もっている「内なる自然」の回復こそが重要であり、自己の感性を信頼し、内になる声に耳を傾ける・・・自己と精神との関わりについて、目をひらかせてくれました。
さらにフェリック・ガタリは、環境との関わり(環境のエコロジー)の視点のみならず、社会のさまざまな関係(社会のエコロジー)と、人間のこころのあり方(精神のエコロジー)の視点が不可欠であることを著したことから、私たちの環境教育における取り組みも、この3つのエコロジーを視野に展開されるようになっていきました。
すべてのことが「他人事」ではなく、「自分事」として捉えることが出来たとき、初めて力ある行動に向かえます。
自分が環境に与えている負荷を自覚することは必要ですが、大事なことは無力感をかきたてる「できないこと探し」ではなく、明るい気持ちで向き合える「できること探し」ではないでしょうか。
全員が同じ方向を向く必要はありません。それぞれの現場でやるべきことを自覚して、縁あった課題を大切にしていくことが環境全体のレベルアップにつながり、元気在る行動へと通じる道ではないでしょうか。地球上のすべてのものは互いにつながり合っているのですから。
人が一番の得意とすることは「忘れること」とも言われます。ましてや、刺激的な情報は日常的にふりそそぐものだから、水や緑の大切さも地球環境のことも聞いたその時は、「そうか!」と奮起するものの、カゲに追いやられ見失ってしまいます。だから大切なことは繰り返すことです。しつこいと思っても、ことあるごとに繰り返すことで、人の心に落ちていき、タイミングのいい的確な判断ができるようになるのです。
今日のエコニュース温暖化否定論に“待った”、環境省が反論へ
二酸化炭素(CO2)が引き起こしているとされる地球温暖化を否定する声に対して、環境省は、国内の研究者の知恵を結集して反論していく方針を決めた。
「温暖化を疑問視する主張は誤解に基づくものが多く、見過ごせない」と判断した。年内にも同省のホームページで情報発信する。
産業活動に伴って排出されるCO2などの温室効果ガスが地球を温暖化させていることは、国連などが世界の科学者を集めて組織した「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」などで指摘されている。一方、「20世紀の気温上昇は都市化に伴うヒートアイランド現象のためで、CO2は無関係」など、CO2による温暖化自体を否定する声も一部の研究者の間で根強い。 (読売新聞)



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