2003年12月の事務局日誌
★過去ログはこちら→ 2003年8月  9月  10月  11月  12月
               2004年1月  2月  3月            <HOME>

2003/12/30(火) 新しい年を迎えるときに思うこと
横浜駅周辺に出かけてきた。東急ハンズやそごう、高島屋など鹿児島にはない店を回ってきた。まぁ、どこの百貨店でも、だいたい同じようなものだったが、いづれも「年末セール」や「正月用品」などで賑わっていた。日本にはたくさんの物があり、おいしそうな物が溢れ、なんと幸せなことだろう。
26日に起きたイラク大地震では、最終的には死者は5万人に達する可能性が出てきた。負傷者は1万2000人、家を失った被災者は約10万人。過去25年間の世界の地震被災では過去最大規模になるという。各国からの救援活動は行われているが、物質の滞りや奪い合いが起きているらしい。
新しい年を明るい気持ちで世界中の人達が迎えてほしいと思うのだが、昨日書いたホームレス同様、むずかしい現実に心が寂しい。「どうぞ、毎年毎年いい年になりますように!きっと来年はいい年になりますように!」
断言的に過去形で言った方が現実になると聞くので
「毎年毎年いい年になります!2004年もいい年になりました!」そう、叫びたい。
今日のエコニュース:2、3月に咲く春咲き種の椿が咲いたという報告が、各地の気象台から気象庁に届いている。26日までに既に23地点で開花し、山形県酒田市では、平年より約4ヶ月も早い異例の開花をしている。(アサヒコム)

2003/12/29(月) ホームレス問題
昨日のテレビ番組「報道特集」で、ホームレスの生活保障問題を取り上げていた。北九州で公園暮らしをしている元トラック運転手が、市に生活保護を求めても拒否された様子が取材されていた。不況で職を失い、家賃が払えずに住むところも追い出され、所持金もほとんどないその人が相談に行っても「ホームレスには生活保護は適応できない」と“けんもほろろ”状態。また、京都ではある男性が栄養失調で運ばれ、入院中だけは保護費が支給されたが、退院した次の日から打ち切り。そして2ヵ月後、餓死しているところが発見された事件もあったという。そして去年だけで餓死者は60人を超えているとのこと。
今回この問題で、友人から情報をもらったり自分で調べたりもしたが、昨年8月に施行された「ホームレス自立支援法」は、実際には支援には程遠い存在になっていることを知った。そして、地道に支援しているNPOがいくつもあることも。でも社会保障がだんだん厳しくなり、地域や家族の関係が希薄になっている現在、先行きも暗いとしか思えなかった。
年末年始を公園や河川で迎える人達が大勢いる。(全国で25,296人/今年2月現在)「よいお年を」という言葉が交わされるようになった今日この頃、その言葉の重さを感じる。
今日のエコニュース:環境省は、家電リサイクル法の対象製品に家庭用冷凍庫を加えることを決めた。施行は来年の4月1日から。(イオルニュース)

2003/12/28(日) ゴミについて
横浜は、今でもゴミ分別は少ない。いわゆる「横浜方式」だ。ゴミ処分場不足に対応するために、ゴミを大型焼却炉で燃やして、その嵩を減らす、というものだ。缶とビン、そして昨年から始まったペットボトル以外は、すべて「燃やせるゴミ」として処理されている。収集は週3回の「燃やせるゴミ」、週1回の「缶・ビン・ペットボトル」(土曜日も収集)
鹿児島市の11分別に慣れている私としては、「これも燃やせるよ」と言われても、プラスチックを燃やせるゴミとして一緒に出すことに違和感を感じる。「本当にいいのかなぁ」と。
いくら高性能のダイオキシンが発生しない焼却炉で処分したとしても、根本的なゴミの削減にはつながらない。一時は「横浜方式」が全国的に広がったが、最近はゴミ分別やゴミの有料化で市民の意識を向上させてゴミの減量につなげていこうとする動きが一般的となっている。
鹿児島市では1月から、更に「電球・蛍光灯」「乾電池」「紙パック」の分別収集が始まり、15分別になる。これからは収集されたその後に対して、私たち市民も責任を持たなければならない。リサイクルされたものがちゃんと再利用されなければ、循環型社会はいつまでたっても成り立たない。ゴミが形を変えて放置されるだけでは意味がない。
今日のエコニュース:温泉ブームによる掘削数の増加に伴う「湯枯れ」の実情を把握するため、環境省は全国の温泉掘削の実態調査に乗りだした。(毎日新聞)



2003/12/27(土) インドネシアの人権侵害
人権侵害(殺人、暴行、レイプなど)問題は、未だに世界各国で存在しているが今日はそのひとつインドネシアのスマトラ島のアチェ州でのことが毎日新聞に載っていたので紹介したい。
のどかな田園地帯が広がるアチェ州では、独立派武装組織「自由アチェ運動」(GAM)に対する軍事掃討作戦を展開するため、今年5月から戒厳令が続いている。そんな中、人権運動を続けていた者の中には逮捕者が相次ぎ、拘留中に死亡した者、失踪後遺体で発見された者が多数おり、GAMにも国軍にも関係ない活動をしているにも関わらず命の危険にされされているらしい。しかも、国軍は外国人の立ち入り(メディア・国際人権保護団体・日本大使など)も禁止しているため、不透明な状況が続いているという。
安心して言いたいことが言えないとは、悲しく恐ろしいことだ。先日友人らの話から日本の公安は。。。と聞いたばかりだったが、それでもまだまだ日本はマシで平和だなぁと思った。
今日のエコニュース:環境省と経済産業省は、フロン類の回収・破壊の徹底を求める通知を都道府県と政令市に出した。02年度の回収量は業界団体が集計した推定廃棄量の約4割だった。(毎日新聞)

2003/12/26(金) 街に思う
夕方から横浜に来ている。しばらくは、こちらからの事務局日誌となります。
8ヶ月ぶりの横浜。何回来ても地下街や電車の乗り方に慣れない。人の波が、やはり鹿児島とは違うと感じる。もちろん鹿児島の繁華街、天文館もこの時期はすごい人で賑わっているのだが、どこか違う。。。なぜ?と、しばし考えてみた。
「お年寄りが少ない」ということに気が付いた。年齢層が違うのだ。天文館も、今まで年齢層が高いと思ったことはなかったのだが、比べてみるとやはり違うと感じる。イイ・ワルイではないのだが、街の雰囲気が違ってくるのは確かなようだ。
鹿児島県も地方に行くと、会う人はお年寄りばかり、ということがよくある。バスも日に何本かしか通らない。お店もない。こういうところで、車も持たないお年寄りの一人暮らしはどうやって生活しているんだろうと思うことがしばしばある。そして、若い人がここに残りたいと思っても仕事がないんだろうなぁと。
地方の高齢化、過疎化の問題が叫ばれて久しいが対策もむずかしい。お隣り中国でも都会に人が集中し、地方の過疎化が進み農業が衰退。世界一の超大国を支える基盤が崩れているらしい。しかも工業の急激な発展、車社会への移行で環境問題は深刻化しているという。中国は日本に追従しているようだが、悪いことは真似しないでほしい。その巨大さから、事態は日本の何倍も恐ろしいのだから・・・
今日のエコニュース:25日の新華社通信によると、中国重慶市開県の天然ガス田で23日、ガス噴出による爆発事故が発生し、この事故による死者は25日までに191人に上った。(毎日新聞)

2003/12/25(木) 災い転じて、福にしよう
BSE(牛海綿状脳症)の疑いのある牛が1頭、アメリカで確認され、再び日本の食肉業界に激震が走った。早速、日本政府は米国産の牛肉輸入を停止し、販売中止にしたスーパーや飲食店も出始めた。米国産は日本で消費される牛肉の約3割を占めているので、今後業界や消費者に与える影響は大きいだろうと推測される。
「食の安全性」についての問題は、複雑で多方面に及ぶ。とてもとても私なんかが語り尽くせないほど、大きな問題だ。ただ、今私が思うことは、「事実を見極め、原因まで考えよう」ということ。とかく日本人は風潮に流されやすい。これまでも、“カイワレ大根問題”(O157)、“能勢町の野菜問題”(ダイオキシン)、日本でのBSE問題(狂牛病)など、問題が出たらみんなで「右に倣え」状態になる。もちろん、とても敏感でいいことだとは思うのだが、あまりにも情報に左右されやすいので、それを恐れて国も業界も情報をオープンにせずに隠してしまう傾向が見られる。
事実は事実として受け入れながら、冷静に状態を見極め、尚かつその原因まで考える必要があると思う。悪いのは、カイワレ大根でも野菜でも牛でもない。そういう状況にした人間の側に多くの問題がある。抵抗力を失った体、ダイオキシンを発生してしまうごみ問題、早く大きくしようとする飼料の問題、etc。
今回の問題発覚も、いいきっかけとして「食の安全性」がまた一歩進んでいくことを期待したい。もちろん、しばらくは大騒ぎが続いて大変なのでしょうが。。。
今日のエコニュース:東北電力は24日、臨時取締役会を開き、新潟県巻町に建設予定だった巻原子力発電所の計画断念を正式に決めた。国の電源開発基本計画に組み込まれた原電計画を撤回するのは初めて。(鹿児島新報)

2003/12/24(水) 市民の力でクリーンエネルギーをつくろう
今日の鹿児島新報に、『市民の力で「共同発電所」  「子供のため」環境配慮 保育園に太陽光システム』と、かごしま市民環境会議が進めている市民共同発電所のことが大きく取り上げられていた。
これは、国などの補助金、保育園の出資金、そして、かごしま市民環境会議が中心になって集める市民からの寄付金によって、公共施設でもある保育園の屋上に太陽光発電システムを設置し、その発電から得た(九電に支払わなくて済むようになった)お金を環境啓発活動や自然エネルギーの普及に回していくというプロジェクト。全国数カ所では既に、市民からの寄付金で風力や太陽光の自然エネルギーを使った発電所は建設されているが、鹿児島では初めての取り組みとなる。
自宅に取り付ける発電システムではないので自分のためのエネルギーにはならないが、子供たちへの環境教育、クリーンエネルギーの普及促進、新しい電力供給の在り方など多方面での貢献は大きい。年明けには保育園での点灯式、本格的な寄付金の募集が始まるので、そのときにまた詳しくご紹介します。尚、寄付をいただいた方には、環境に配慮した企業から“おひさまクーポン”(地域通貨)として、施設利用券や割引券なども用意されています。クリーンエネルギーの普及に一役買いながら、おまけもついてくる画期的なプロジェクトです。
(チラシをアップしているサイト→「地域通貨を語る会」の市民共同発電所構想
今日のエコニュース:脱税目的で軽油を密造する課程で生じる有害な硫酸ピッチの違法投棄や不正保管が23府県で114件あり、3年足らずで10倍以上に増えていることが環境省による調査でわかった。(朝日新聞)

2003/12/23(火) いいことから思い出してみよう
2003年もいよいよカウントダウンが始まった。今日友人と食事をしながら、この1年も忙しかったけど、充実した年だったよね、と話しをしてきた。
振り返ってみればその時々で、悲しかったこと、不安に思ったこと、落ち込んだことなどいろいろあるが、総じて「次のステップ」のためだと腹に落とせれば、少々のことは気にならなくなる。うれしいこと、楽しいことも小さいながらたくさんあった。
「反省」という言葉は、とかく悪いことだけを取り上げてしまいがちだが、この1年、いいことも含めて「反省」しながら、来年のステップアップにつなげていきたい。
今日のエコニュース:ケニアでは外貨を稼ぐための花栽培に大量の農薬が使用され、その影響で湖の水質が悪化、漁獲量が激減し問題となっている。(イオルニュース)

2003/12/22(月) 銀河の七方向の祈り
友人から先日祈り(瞑想)についてのメールをもらい、その中で素敵なメッセージが書かれていたので、その一部を紹介します。
『東にある光の家から、内なる知恵の夜明けがわき起こり、われらはすべてをはっきりと見る。北にある夜の家から、内なる知恵が熟し、われらは内からすべてを知る。西にある変容の家から、知恵は正義の行為となって、われらは為すべきことをする。南にある永遠の太陽の家から、正義の行為が実を結び、われらは地球存在としての果実を楽しむ。上方にある天国の家から、集った星の人々や先祖たちが、われらを祝福してくれる。下方にある地球の家から、水晶の核の鼓動が、すべての戦争を終わらせる調和を奏でる。中心にある銀河のみなもとは、どこにでも同時に存在し、すべては互いの愛の光であることを知らせる。』
今日は冬至でした。明日からはまただんだんと昼が長くなり、“時の流れ”が明るいプラスに変わっていくような感じがします。私は、明るいニュースが増えると信じます。
今日のエコニュース:米ポスト紙によると、FDAと環境庁は妊娠中や小さい子供がいる女性は、マグロなどの水銀を多く含んでいる魚介類の摂取を、1週間に12オンス(350グラム)に制限するべきだと警告する準備をしている。(イオルニュース)

2003/12/21(日) 新聞記事の先に見えたモノ
昨日今日の新聞記事で、心にひっかかったものがあったので書きます。
『成人死因のトップはエイズ』:世界の平均寿命は65.2歳。トップは日本で81.9歳。最低はシエラレオネの34.0歳。このシエラレオネは、先日難民問題を書いたときにも出てきた国だった。不衛生・不安定な生活環境に不十分な医療・教育・栄養などいろいろな問題が絡み合ってのことだろうが、平均寿命が34歳とはあまりにも短過ぎる。いかに深刻な問題を含んでいるか察することができる。
『新年度予算 国債依存度44.6% 過去最大』:日本国の家計は半分は借金で日々を取り繕っている。先進国でもこれほど財政が悪化している国はないという。収入(税収)は減っているのに、より便利で快適な生活を手放せず、しかも世間体を気にして力を誇示しようとしているから、結局は借金してまで今までの生活を続け「いい格好」をやめられない。いつ、誰がこの借金を返していけるというのだろう。個人も会社も破産、倒産が相次いでいるが、原因は何なのか、どこを修正すべきなのか、早く明らかにして立て直さなければ、そして本当に必要なモノだけにしていく勇気を持たなければ、そう遠くない未来に破滅してしまう。なぜならば、この国は在りもしないお金で贅沢をしている「砂の城」なのだから。
『南極 九州より暖か 最高気温7.6度』:南極は今は夏。昭和基地12月の平均気温は過去30年、零下1.6度、最高気温の平均は1.3度。それがここ数日は7.6度になっているという。この夏の異常気象は南極まで続いているということだろう。海氷は薄くなり、積雪は溶け始め、11トンもの雪上車が薄くなった氷の上を走れば氷が割れて沈んでしまわないだろうかと不安の声も出ているという。温暖化の影響による気温上昇は北極・南極に近いほど急激になっているが、それをよく表している現象だと思った。そして、また棚氷の崩壊が一層進んでいるんだろうなぁと恐ろしくなった。
今日のエコニュース:環境省は来年度、環境と経済の両立をめざし、地球温暖化対策と地域の活性化を同時に進めるまちづくりモデル事業を始める。(鹿児島新報)

2003/12/20(土) バイオマスエネルギー
かごしま市民環境会議主催の自然エネルギー学校の4回目に参加してきた。今日のテーマは「バイオマス入門」。バイオマスエネルギーとは、太陽エネルギーを貯えた生物体の総称で、つまりは炭素を固定したもの。化学反応的な難しいことはさておいて、具体的には家畜の糞尿、製紙工場の黒液、チップ廃材、木材廃棄物、焼酎カス、薪、生ゴミ、廃油などを利用して、発熱や発電を行うことである。
講義の他にワークショップ形式でグループ作業もして、私たちのグループでは「暖房器具」の変遷を考える作業を行った。2000年を基準に20年前、40年前、60年前に使っていた暖房器具を5人で考えていった。60年前は掘りコタツ、火鉢、囲炉裏、湯たんぽ、薪ストーブなどがあって、40年前には電気コタツや電気・石油ストーブが出てきて、それから暖房機能付きのエアコン、ホットカーペットが急速に普及して、最近はハロゲンヒーターや床暖房が普及しているよね。。。なんて、いろいろ話しながら書き出していった。
そこで、ふと思い出したことがあった。それは、私が中学の頃に学校に持って行っていた“オイルを入れる携帯用のカイロ”のこと。まだ、今のようなホッカイロが普及する前に使っていたが、覚えている人は少ないのかもしれない。(年がバレますね)最初ホッカイロが出たときも手軽で驚いたよなぁ。それも揉んであったかくなっていたのが、揉まなくてもよくなって、しかも張り付け式になってより便利になっている。
要は、昔は薪や練炭、炭などのバイオマスエネルギーで暖をとっていたのが、高度成長期のころから石油や電気、ガスなどが中心になってきてエネルギー消費の増大を実感するためだったのだが、しばし思い出にふけってしまった。
今日のエコニュース:世界保健機関(WHO)は18日、2003年の世界健康レポートを発表した。それによると、2002年の成人の死因の一位はエイズで全世界で228万人に達し、南部アフリカでは毎日6千人が死亡していることなど深刻な状況を指摘している。(鹿児島新報)

2003/12/19(金) 難民問題と水問題
3日連続で、難民問題に触れます。『難民No.27』を読んでいて、難民って、世界各国にいることを実感します。アフガニスタン、コンゴ、シエラレオネ、アンゴラ、エチオピア、ケニア、マラウイ、モザンビーク、ソマリア・・・20ページほどの中に、いろいろな国の名前が出てきます。私たちが知らないだけで、昨日も書いたように世界で2000万人以上の人たちが難民として困窮の日々を送っていて、その実態は『世界がもし100人の村だったら』の文章を思い出します。
『・・・20人が栄養が十分でなく、1人は死にそうなほどです。でも15人は太りすぎです。
75人は食べ物の蓄えがあり雨露をしのぐところがあります。でもあとの25人はそうではありません。17人はきれいで安全な水を飲めません。
もしもあなたが空爆や襲撃や地雷による殺戮や武装集団のレイプや拉致に怯えていなければ、そうではない20人より恵まれています。・・・』
緊急に援助が必要なことは「水」の問題で、慢性的な水不足に苦しむ人は29ヶ国4億5000万人。20億人以上が衛生的環境では暮らせない状態で、途上国における病気および死の原因の8割が不衛生な水が媒体となっているという。人間は水がなければたった3日で命を落とす。命の源の水さえ手に入らない人たちのことを思うと、私たち日本人の水の使い方は大いに改善すべきだと思う。水の惑星と言われる地球だが、実際に使える真水は0.01%しかなく、それをみんなで分け合っていかなければならないのだから。。。
今日のエコニュース:違法伐採された輸入木材やパルプなどの規制に向け、環境省が来年度から国内での流通の実態調査に乗り出し、3年間かけて違法伐採を水際で防止する方策も検討していく。(朝日新聞)

2003/12/18(木) 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とは
思いが先行して昨日の日誌を書いてしまったが、UNHCRの紹介をするのが、先だったなぁと少々反省しましたので、今日はUNHCRの概要を書きます。
難民問題は、有史以前からあったと言われるほど古いが、その深刻な問題が明らかになってきたのは第一次大戦やロシア革命から。1950年12月に国連総会でUNHCR設立が決議され、1951年から活動を開始。本部はスイスのジュネーブ、事務所は世界各国で120ヶ国にある。
その活動内容は、人道的立場から、国籍国の保護を失った難民に国際的保護を与え、同時に食料・医療・住居などの援助を行うこと、そして難民問題の解決をはかることを任務として、アジア、アフリカ、ヨーロッパを中心に5000万以上の人々に支援してきたという。
現在のUNHCRの援助対象者は世界で2110万人おり、世界人口の284人に1人が援助対象となるらしい。それほどたくさんの人たちが国を失い今日寝るところ、食べるものに不安を抱きながら生活しているということだ。
これからクリスマスやお正月など、日本では明るく賑やかな行事が続くが、世界では貧窮している人たちがいることを、私は心のどこかに留めておこうと思っている。明日は、改めて『難民No27』の中から少し紹介します。
UNHCRの詳しいことはこちらから

2003/12/17(水) UNHCRニュースより
ささやかだが、いくつかの団体やプロジェクトに継続的に寄付を続けている。それらから通信などをいただいているが、今日はその一つ「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)」の『難民No.27』が届いたので、その内容を取り上げたい。
アフガニスタンで人道支援をしていたUNHCRのフランス人職員や、ソマリアで結核病院を運営し長年治療・啓発活動を続けていたイタリア人女性医師アナレナ・トネリー(2003年ナンセン賞受賞)さんが何者かによって殺害されたというニュースが載っていた。その前の号でも、8月19日のイラク国連本部での爆弾テロによって国連関係者24名が死亡、100名以上が負傷したというニュースが載り、人道支援に尽くしてきた人たちがこのような悲劇に巻き込まれることの非情さを感じていた。先日は日本の外交官も殺害され、いづれも高い志と勇気と行動力をもって、困窮の地で活躍されていた人たちの貴重な命が奪われていくことに対して、残念で仕方がない。
レベルは違うが、ゴミを拾う人がたくさんいても、それ以上にゴミを捨てる人がたくさんいるので、いつまでたってもゴミはなくならないように、行為そのものを抑えるより根本的な心の問題を解決しなければ、このような悲劇は根絶できないのではないかと思う。
まだ『難民No.27』について書きたいことがあるので、続きはまたあした。。。
今日のエコニュース:九州一の大河、筑後川の整備計画の指針が8年ぶりに見直され、河川整備基本方針が作られた。既に計画にのぼっている流域のダム建設などには言及していないが、魚類の希少種保全など環境配慮型に転換していくことが盛り込まれていた。(朝日新聞)

2003/12/16(火) 日の出に思うこと

今朝は桜島で朝を迎えた。7時頃から錦江湾越しの垂水の空がオレンジ色になり、そして7時半直前、煌びやかな光の矢を放ちながら、太陽はあっという間に昇っていった。
私の住んでいる所からは午前中ほとんど太陽は見えないし、元旦に初日の出を見に行くことも何年もしていないので、じっくり日の出を見たのは何年ぶりだっただろう。しかも前日は、夕日が落ちるところをやはり錦江湾越しに見ていたので、半日ぶりに帰ってきた太陽と再会したという気がした。
以前谷川俊太郎さんの「朝のリレー」という詩をこの事務局日誌で紹介したが(11/29)、あれは「交替で地球を守る」というところがいいなぁと思った。今日の私は、同じ朝を迎えるという視点でも「太陽が私たちの地球を満遍なくそして平等に照らし続けていてくれて、ありがとう!」という感じがした。
でも思わず手を合わせて拝んでしまったのは、私が日本人だから?それとも、外国の人も朝日に手を合わすという習慣があるのかしら?(^^;

今日のエコニュース:川辺川ダム建設の是非を問う住民討論集会が、14日熊本県庁であり、川辺川上流域に広がる森林の保水機能について国土交通省と反対派が共同で検証することで同意した。(朝日新聞)

2003/12/15(月) 劣化ウラン弾は、れっきとしたウラン弾
フセイン氏が捕まったと報道されたが、今後どういう展開になっていくのだろう・・・
さて、話しは湾岸戦争に遡るが、そのとき米軍が使った劣化ウラン弾の放射能の影響が叫ばれて久しい。子供たちへの健康被害は深刻で、私も写真で目にしている。昨日の夕方のニュース特集でも日本でその調査をしている人たちのことが取り上げられていた。
イラクから持ち帰った戦車、弾丸などの破片から放射能を調べていたが、自然界に普通に存在するウランとは明らかに違う種類の、しかも高濃度のウランが検出されていた。その放射能は空気中にも土壌にも蔓延している。そして先日も米軍は劣化ウラン弾を使っていることを公式記者会見で認めていたが、そのときのインタビューで「劣化ウラン弾は後生に影響が残らない安全兵器だ」と言っていた。私はそれを聞いてあきれてしまった。兵器に安全なものがあるはずもないのに・・・
地球の空気も水も、すべては循環している。遠い国のお話ではなく、私たちの体にも影響が起きるのは時間の問題だ。しかも、派遣される自衛隊の人たちにとってはもう既に現実問題になっている。

2003/12/14(日) 生ゴミ処理について
かごしま市民環境会議の環境講座「環境と企業」のお手伝いに行ってきた。今回の講師は、古里観光ホテルの上村さんと霧島高原ビール(バレル・バレープラハ、焼酎工房GEN)の山元さんが来てくださった。古里観光ホテルの取り組みは、「環境ISOクラブ」のコーナーで後日紹介する予定なので、今日は山元さんのお話から少し書きます。
行政は生ゴミ処理に(熊本では1トン当たり6万円の費用がかかっている)莫大な税金を投入しているので、いろいろな弊害を生んでいる。家庭用の生ゴミ処理機は簡単に堆肥になると謳っているが、実際は加熱して水分を飛ばしているだけで堆肥にはなっていないものもある。(生ゴミには油分、塩分が入っているため堆肥にはなりにくい)メーカー側も生ゴミリサイクルは採算が合わず撤退し始めている。焼酎かす処理の大型プラントも停滞している状況。来年から畜フン処理法が制定され、家畜のフン処理問題が深刻化してくる。(一般生ゴミの12倍も発生している)・・・等々
山元さんのお話は多岐にわたり非常におもしろかった。自ら開発した生ゴミの飼料化(GEN方式飼料化システム)についての利点や状況もいろいろ話してくださった。空港や自社レストランからの生ゴミ、自社の焼酎工場からの廃液などから飼料を作り、それを黒豚に食べさせて、その肉を自社レストランで提供するというゼロエミッションはとても興味深い。(詳しくはバレル・バレープラハ&GENのHPへ
この間も日本の食糧自給率のことを書いたが、貴重な食べ物は最後まで有効に使わなければ、世界中で飢えている人たちに本当に申し訳ない。
今日のエコニュース:石油資源開発(東京)が、九州電力と山川町で運営する地熱発電事業から撤退する方針であることが11日わかった。(南日本ニュース)

2003/12/13(土) 「どんなことがあっても 人生にイエスと言う」
この言葉は映画監督レニ・フェンシュタール(1902〜2003・ドイツ)が、「これが最後のメッセージだとしたら何と言いますか」と尋ねられて答えた言葉で、今日の朝日新聞土曜日版一面「ことばの旅人」に大見出しで出ていた。
レニはナチス時代にヒトラーを英雄視する「意志の勝利」と「オリンピア」という映画史に残る記録映画を撮ったが、才能があったにも関わらず後々まで非難の対象となり映画界に戻れなかった女性だったらしい。晩年はアフリカを探検しヌマ族と交流したり、世界中の海に潜り映画製作の準備を重ねていたという。
幼い頃から自立心が旺盛で強靱な意志を持っていた彼女らしい言葉として、取り上げられていた。私もこの言葉を見た瞬間、前向きな力強い言葉に心が震えた。多くの人たちが生き方の指針を模索している時代だが、「どんなことがあっても人生にイエスと言う」心構えがあったら、迷いはなくなるような気がする。
YES!OK!GOOD!で、また明日からもがんばりましょう★
今日のエコニュース:九州電力は12日、02年度の離島風力発電入札で落札したグリーン・エナジー(龍郷町)が長雲と名瀬の二つの風力発電施設を中止すると発表した。(朝日新聞)

2003/12/12(金) 食べられる幸せ
寒くなりましたね。お鍋がおいしい季節になりました。みんなでひとつのお鍋をつつく鍋料理は、今では冬の定番料理となっていますが、日本の食卓に上るようになったのは実は明治以降だそうです。日本の伝統的な食事作法は、各人それぞれの銘々膳が基本。文明開化で肉食が始まり、家族が囲んで座るちゃぶ台が明治後期から大正にかけて普及し、この鍋料理の形が形成されていったそうです。
それに、お鍋に欠かせない白菜が日本に入ってきたのも明治初期。その後日清・日露戦争に従軍した兵士たちが大陸で白菜の味を知り故郷に種を持ち帰り、全国各地で作られるようになってきたとのこと。
今年は暖冬で白菜や大根の出来が良すぎて値が下がり農家は困っているそうです。出来過ぎると農家は、値崩れをおそれて廃棄するということが起きます。せっかくたくさんできたのに、それを喜べないというのは悲しいことですよね。
それに日本の食糧自給率は26%。そのことを知っている日本人はどれくらいいるでしょうか。本当は今食べている4分の1しか、私たちは口にできないんです。輸入食品が、それを見えなくしています。忘年会シーズン、お鍋も食べ残さないようにしましょうね。
今日のエコニュース:香川県の豊島に67万トンにもおよぶ産業廃棄物が大量不法投棄されている問題で環境省は9日、産廃の撤去を国が支援する法律を初めて適用し、香川県が進めている撤去作業の費用、およそ60%を負担することを決めた。この産廃を撤去するための総事業費はおよそ230億円にもなる見込み。他にも同じように法律対象になる産廃不法投棄場所は、全国で200ヶ所にものぼる。(イオルニュース)

2003/12/11(木) 風邪とキムチ
昨日の夜から風邪気味で、結局今日は予定もキャンセルして一日家に籠もっていた。まぁ、急ぎの仕事がいくつかあったので、そちらを優先した、ということもあるが。
朝から暖まるものを食べようと、味噌煮込みうどんにトウガラシを入れたり、キムチを食べたり・・・食欲だけはいつも落ちないのが、いいのか悪いのかわからないが、とにかく3食鼻水啜りながら(汚くてごめんなさい)いつもより(「いつもだろう」という声が聞こえてきたが)たくさん食べていた。
昨日のテレビ番組の中で、いま日本人が一番食べている漬け物はキムチだと言っていた。朝漬けや梅干しの何倍も食べられているとのこと。私もキムチ大好きだが、そこまでとは思っていなかった。キムチ&豆腐ダイエットも流行っていたが、やはり日本の伝統食である梅干しより、キムチの方が食べられているとは、ちょっと残念。
では、本日はこのへんで。。。みなさんも風邪には気をつけ下さいね。
今日のエコニュース:気候変動枠組み条約第9回締約会議(COP9)は9日夜、先進国の温室効果ガス削減分として、途上国で植林活動をした場合の木々が吸収する二酸化炭素量を計上する細則について最終合意した。5年ごとに植林状況をチェックする、という。これで、各国の削減目標を定めた京都議定書の中で、自国内の削減対策を補完するために設けた「京都メカニズム」の運用ルールがほぼ固まった。(朝日新聞)

2003/12/10(水) “幸せ”を感じてますか?
最近お互い忙しくて会えなかった友人と、1ヶ月半ぶりくらいに会うことができた。私は、忙しいばかりで変わりばえしない毎日だったが、彼女は9日間のセミナーを受けてきて、精神的にも仕事の進め方にも、いい影響を得てきたようだった。
私は去年の夏2日間のワークショップを受けたとき、精神的にもずいぶん楽になり幸せ感に満たされた。でもその意識を日常生活の中でずっと維持しているか、と問われれば・・・落ち込むこともイライラすることも多々ある。
世間では明るいニュースはなかなか聞こえてこないが、こんな時こそ身の回りの“小さな幸せ”にありがたみを感じることができるのではないだろうか。あなたは、今日どんなイイコトがありましたか?自分は幸せだなぁと感じましたか?
私は友人とおいしいランチを食べることができたし、暖かいお布団で眠れるから、幸せです!普段見落としている“幸せ”が、誰にでもいっぱいあるように思います。

2003/12/9(火) 「一歩進んで、それを続ける」。。。それが大事
昨日の朝日新聞に「温暖化に挑む自治体」と「企業活動と環境 共存を」いう記事が見開きページを使って掲載されていた。その双方に、長野県の進んだ事例を紹介してあった。田中康夫知事になってから、何かと物議を起こしている長野県だが、環境に対しても反発も受けるような積極的姿勢を打ち出している。
国の地球温暖化対策推進法には、各都道府県が独自に温暖化防止に対する環境計画を策定することを求めている。すでにこれまで39都道府県が作ったという。鹿児島県も鹿児島市も作られている。でも、そのほとんどは“型通り”のものが多いようだ。その中にあって今年4月に作られた長野県民計画は、原案を環境NGOメンバーら16人の委員で構成された研究会が作った。何回も会合を重ね、インターネットで県内外からアイディア募集もし、コンビニエンスストアや自動販売機の営業制限までにも踏み込んだ内容で、現在反発する業界と折衝中とのこと。
5月に屋久島で行われた第11回めの「環境自治体会議」に参加した時、長野県飯田市の事例は印象に残っている。企業も自治体も、そして個人も「トップランナー」がいてこそ、全体のレベルアップ、スピードアップが促進される。でもやはり、前を走るのも大事だが、継続はもっと大事!という気もする。

2003/12/8(月) 「イマジン」のメッセージを心に
〜イマジン〜
天国なんてないと思ってごらん。やってみれば簡単なことさ。僕らの下には地獄なんてないし、僕らの上には空しかない。すべての人びとが今日のために生きていると思ってごらん。国境なんてないと思ってごらん。むずかしいことなんかじゃない。殺し合う理由なんてないし、宗教なんてものもない。すべての人々が平和の中に生きているんだと思ってごらん。君は僕のことを夢想家だというかもしれない。でも僕は一人じゃない。いつか君も僕らの仲間に加わって、世界がひとつになればいいと願っている。
財産なんてないと思ってごらん。君にできるかな。貪欲も飢餓もなく、人間はみな兄弟。すべての人々が全世界を分かち合っていると思ってごらん。君は僕のことを夢想家だというかもしれない。でも僕は一人じゃない。いつか君も僕らの仲間に加わって、世界がひとつになって生きていけばいいと願っている。

今日も日本はイラク派兵で揺れていました。12/8は、愛と平和を歌っていたジョンレノンの命日であり、太平洋戦争が始まった日でもあります。今日も平和を願います。

2003/12/7(日) ダイオキシンについて
『ダイオキシン神話の終焉』という本が出版され、「ダイオキシンは言われるほど危険ではない。塩ビの焼却がとくにダイオキシンを発生させるわけでない。」というのが、その趣旨だった。
その本を書いた渡辺正(東京大学生産技術研究所教授)さんと、「ダイオキシンは大変危険な物質だから今後もダイオキシン対策は続けるべきだ。」と主張する宮田秀明(摂南大学薬学部教授)さん、双方のインタビュー記事を読んだ。私としては後者の意見に同調するところが多く、やはり危険な可能性があるものは規制・排除すべきだと思っている。
私たち人間が摂取するダイオキシンの95%以上は食品を経由している。それは水田の除草剤や肉・魚・牛乳などの食品や家畜の飼料などが原因と言われている。ダイオキシン問題は塩ビを燃やす、燃やさないということではなく、もっと広範囲に原因があることを踏まえて、対策をするべきだと思う。
今日のエコニュース:環境省は、02年のダイオキシン類の排出量が削減対策を始めた97年に比べて88%減少したと、発表した。(朝日新聞)

2003/12/6(土) 人生と歴史のリズムに乗って
今日は、寒冷前線が通っているようで、冬らしい北風が吹き天気がコロコロ変わるお天気です。今日は、ひとつの詩を紹介します。
    どの人生にも、季節と周期がある。
    どんな混乱も永遠に続くことはない。
    冬は、いずれ春や夏に道を譲る。
    時には、木々はいつまでも黒々として、凍りついた大地はひび割れ、
    春や夏は、もう二度と来ないように思われることもあろう。
    しかし春と夏はやってくる。
    必ずやってくるのだ。                トルーマン・カポーティ
ある本で、「人は進化し続けるものだから、心配しないで起きてくることをただ受け入れればいい」と書いてありました。時々、本当に人間は進化しているのだろうか?と疑いたくなるような出来事もありますが、とりあえずは前を向いて生きていきたいと思います。  
今日のエコニュース:日産自動車、三菱自動車、マツダなど国内自動車8社は、廃車のリサイクル事業で提携する方針を固めた。05年1月に完全施行の自動車リサイクル法が自動車メーカーに廃車の「破砕くず」の処理や再資源化を義務づけるのに対応し、共同で受け皿を作る。(朝日新聞)

2003/12/5(金) 永田川にも外来種を確認
鹿児島市の南部を流れる永田川。そこで先日、かごしま市民環境会議主催で「永田川水系と生態系」という自然観察会が行われた。その結果がわかったので、少し紹介します。
200Mほどの永田川川岸で3時間足らずの観察時間。それでも、25種の野鳥、4種の貝、7種の魚類、2種のえび類、2種の蛙、それにヤゴが確認されたという。葦や草藻など自然が豊かに残る一方、外来種の貝、魚、藻が多数見られたとのこと。私たちの身近な環境にも外来種が忍び寄っている。
外来種のことは、ここでも以前書いたことがあるが、日本古来の動植物の生態系に影響を与え、絶滅の危機を起こしているものも少なくない。故意に持ち込まれたモノもあれば、何かに付着して偶発的に入ってきたモノもある。それに温暖化の気候変化も手伝って、本来熱帯・亜熱帯地方にしかいなかったモノが日本でも生きていけるようになった例もある。この先、外来種がもっと大きな生態系の変化を起こしそうで、恐い気がする。
(詳しくはこちらへ→かごしま市民環境会議HP
今日のエコニュース:ノルウェーの北極圏の町を対象とした研究で、北極圏の魚は下水から排出されたカフェインと、リューマチなどの消炎鎮痛剤漬けになっている可能性が高いことがわかった。(エコロジーオンラインニュース)

2003/12/4(木) 市民団体監査を実施
企業の事業活動がISO14001の規格に適合しているか等を、私たちの団体所属の監査員で審査する“市民団体監査”を、焼肉なべしま与次郎店を対象に実施した。後日また詳しく紹介するが、今日はその経緯を書きます。
なべしま与次郎店では、環境配慮の事業活動を始めて2年目になる。これまでは大手の審査機関で認証を取得していたが、山口社長が私たちが市民の目で審査する市民団体認証を始めたことを知り、「是非身近な市民に審査してほしい。年に1度しか来訪しない中央の審査機関より、地元の審査機関に審査してもらえれば、いつも見られているという責任感、緊張感が社員にもいい影響を与える。」と、私たちの審査を希望してくださった。
その期待にも応えるように、もちろん大手の審査機関に劣らない的確・公正な審査と、環境にイイコトをしている企業を応援したいという思いを込めて審査を行った。私たちにとっても、いい勉強になった一日だった。

オープニングミーティングの様子

気を付けていること等をインタビュー

2003/12/3(水) 私には必要な本
昨日のつづきを書きます。
昨日は午後の予定2つが相次いで延期、没になったので、次の予定まで2時間も時間が空き、例のごとく本屋さんに向かった。よく行く本屋さんはブックジャングルとジュンク堂の2ヶ所だが、昨日は自然とジュンク堂の方に足が向かった。
いつもの時間つぶしだったら私はまず地下の雑誌コーナーに直行するのに、昨日はなぜか2階に上がる階段に目がいき、そのまま上っていった。ぶらぶらと文庫本などの棚を通り過ぎ、一番奥まで進んでいった。今まで何回もジュンク堂には来ているのに、そこに踏み行ったのは初めてで、へぇーこんな本を置いているんだぁみたいな感覚で眺めていたら、一冊の本に視線が止まった。『ひとが否定されないルール 日木流奈』。表紙に男の子の笑顔の写真。手に取った瞬間、この本が私をここに呼んだんだと感じた。
本の帯を読んで数日前に友人のメルマガに書かれていたのは、この子のことだったんだと悟った。「12才の脳障害を持った男の子が文字盤を使って詩を書き、本を出している。その詩は素晴らしく、読むたびにその時必要なメッセージを与えてくれる。NHKスペシャルでも流奈君のことが取り上げられたが「まさか、まともに歩けない、しゃべれない子が文章を綴るなんて信じられない。やらせだ。」という投稿がたくさん寄せられたようだが、そんなことはない。この子の才能は常識を超えている。」というようなことを読んだばかりだったからだ。
『ひとが否定されないルール』は、詩の本ではなく、彼が大人に対して感じていること、世の中の風潮、生き方、彼に対しての周囲の状況などを書き下ろしたもので、彼の感受性に感動しながらおもしろく読める。私には今必要な本だったんだと、心から思える。

2003/12/2(火) 本が呼んでくれるって、信じられますか?
3年ほど前に、生き方や精神世界の本など、次から次に読んでいた時期がある。本当の幸せとは・・・自分が選ぶべき生き方は・・・見えない世界・神・宇宙の法則は存在するのか・・・など、今思えば、その答えを一生懸命いろんな本の中に探していたような気がする。でもだんだんと、その答えは他の人からもらうものじゃなくて、自分が経験したことからしか見つけられないと思うようになって、私の“本探し”時代は終わった。
でもその後、時折“本に呼ばれる”ような経験をするようになった。目当ての本があるわけではなく、時間つぶしなどで入った本屋で、「あなたを持っていました」というように、私に手を伸ばさせる本に出会うことがある。先日も事務局日誌に書いたが、あの時の一冊も私を呼んだような気がして、後日買って今寝る前に数ページずつ読んでいる。そして、今日もまた、そんな本に出会った。
きっと今の私に必要なメッセージを与えるために、見えない力が私を導いていると本気で信じている。だから、そんな気がしたときは逆らわずに受け入れているし、それはほぼ100%間違いなく、私に心の糧を与えてくれる。今日買った本も、まさに感動的なくらいに私を呼び寄せた。この話のつづきは、またあした。。。
今日のエコニュース:気象庁は1日、11月の天候のまとめを発表した。平均気温では全国150の観測地点のうち、約6割の86地点で最高値を更新し、「最も暑い11月だった可能性がある」と話している。(朝日新聞)

2003/12/1(月) 「終わりよければ、すべてよし」になるように
今年もいよいよ残り1ヶ月になり、なんとなく慌ただしい気持ちになってきました。
今年の流行語大賞に「毒まんじゅう」「マニフェスト」「なんでだろ〜」という言葉が選ばれたとのこと。「毒まんじゅう」「マニフェスト」は、政治家が選挙絡みで言った言葉。「なんでだろ〜」は、お笑いコンビがCDも発売しテレビでよく流れていた。それにしても、本当に今の世の中、「なんでだろ〜」ということが多い。連日のニュースは、その連発だ。
人は、それぞれの価値観=モノサシを持っていて、必ずしも自分のモノサシが万人のモノサシと同じだとは限らない。自分は良かれと思っても、他人から見れば外れていることもありうる。でも『人の命が尊い』ことだけは、時間も空間も超えて、誰のモノサシでも絶対的に変わらないと信じたい。連日のように殺人事件が起きてしまうのは、私にとっては「なんでだろう〜」の最たるものだ。
ざっと思い返しても、今年1年暗いニュースの方が頭の中に浮かんでくる。残り1ヶ月でそれらを帳消しにしてくれるような明るいニュースが飛び込んできてくれることを願いたい。たとえば、「イラクの争いが完全に終結した」というような・・・
今日のエコニュース:農水省は、環境に配慮している農林水産省業者に優先的に補助事業や制度融資を認めるなど「環境重視」の姿勢を強める。近く一般の意見を募って正式に決め、04年度から具体策を実施する。(朝日新聞)

<HOME>