≪オゾン層破壊≫
子供も日焼けしたら、いけないの? |
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オゾン層って何? | ||||
オゾン層は、地上20qほど上空の成層圏にかすみ状に広がっていて、地球をスッポリと覆っているんだ。 かすみ状に広がっているのを集めると厚さは、わずか3ミリしかないんだって。 | ||||
オゾン層にはどんな役目があるの? | ||||
太陽光線には、生物にとって有害な紫外線(UV−B)が含まれているんだけど、オゾン層はその大部分を吸収してくれるはたらきがあるんだ。 地球の歴史は46億年って言われているけど、オゾン層ができあがったのは、およそ4億年前、陸上に生命が誕生したのはそれからなんだよ。 オゾン層がなくなると人間だけでなく、すべての生物が生きていけなくなってしまうんだ。 オゾン層は地球上のすべての命を守ってくれる自然のシェルターというわけ。 |
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オゾンホールって南極のことだけじゃないの? | ||||
オゾン層が極端に薄くなっているところを「オゾンホール」って言うんだ。 オゾン層を破壊する物質が大気の循環の影響で南極や北極に集まりやすいんだけど、最近は赤道周辺を除き、長期的、全地球的にオゾン層が減ってきているんだ。 日本では10〜15%、最大時30%減少してるんだ。 |
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どんな影響があらわれているの? | ||||
オゾン層が10%減ると、皮膚ガンが26%増えるって言われてるんだ。(国連UNEP発表) 『紫外線5分でDNAに損傷、人の皮膚で初検出』(宮崎日々新聞98,10,1)と国内でも言ってる。 具体的には、免疫力の低下(病気にかかりやすく、治りにくくなること)や白内障、皮 膚ガンが増えているんだよ。 日差しの強い南九州は特にね。 5月〜9月の紫外線はとても強いから、なるべく直射日光をさけた方がいいんだ。 最近では、白内障や皮膚ガンになっている動物も見つかっているんだ。 農作物では、紫外線の影響を受けやすい稲や大豆に生育障害が出て、収穫量が減ってきてる所があるし、海の中では、紫外線の影響で植物性プランクトンが激減して、それをエサにする生物や魚が減っていくから結果的に漁獲高がダウンしているところがでてきているんだ。 また、フロンガスは、地球温暖化の原因物質でもあって、温室効果は二酸化炭素の数千倍もあるんだよ。 |
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オゾン層を壊しているのは何? 誰? | ||||
代表的なのは、フロンガスだね。 フロンガスは、冷却用として冷蔵庫やエアコンに(1台に約1s)使用されているのが全体の50%以上、他には工場の洗浄剤やベッドやソファー、断熱材の発泡ウレタン等の発泡剤としても使用されているんだ。 オゾン層を壊しているのは、私たちなんだよ。 私たちが冷蔵庫を買い換えて、スクラップになるときフロンガスは大気に出て、ゆっくりゆっくりオゾン層に上がっていくんだ。 オゾン層に到達するのにおよそ20年かかる。 今のオゾン層破壊は、世界中で1980年ごろまでに捨てられた冷蔵庫や車、エアコン、ベッドなどの影響なんだよ。 フロンの中の塩素原子がオゾンを分解するんだけど、1個の塩素原子は数万個のオゾン分子を分解するんだって。 深刻な被害はこれからなんだ。 |
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フロンガスは回収してるんじゃないの? | ||||
フロンガスが大量製造されはじめたのは、1960年。 回収が始まったのは、つい最近からしかも98年度で、家庭用冷蔵庫からの回収は29%、業務用冷蔵庫で56%、カーエアコンで12%とまだまだ進んでいないんだ。(通産省99年9月発表) 特定フロンについては、先進国は95年に製造をやめたけど、私たちの国ではたくさん作りだめしたフロンがいまだに出回っているし、現在特定フロンを使用した製品が、まだたくさん使われているんだ。 | ||||
どんな対策がとられているの? | ||||
ドイツ、アメリカ、イギリスなどは、フロン回収を義務づけ違反すると高額な罰金(約350万円)を払う仕組みになっている。 でも日本には規制がなくフロン放出が続いてるんだ。 また、ほとんどの先進国で直射日光の強い日は、紫外線対策をするように呼びかけている。 テレビや新聞の天気予報などで、直射日光を浴びるのは10〜20分以内にと警告してるよ。 ↑オーストラリアのある小学校では紫外線対策のために、このような制服を導入しています。 |
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わたしたちにできることは? | ||||
・自分や家族の身を守る(つばの広い帽子・長袖・サングラス・日焼け止めクリーム) ・フロン製品を買わない、捨てない、回収をお願いする。 ・メーカーや販売店にノンフロン製品を求める。 ・自治体に規制づくりを提案する。(山梨県では、小学校の8割、中学校の6割で日よけ対策などの紫外線対策を実施している。 鹿児島では南日本新聞で、3年前から夏の間だけ紫外線情報が出ていますが、ご存じでしたか? 鹿児島の夏の日差しは日中、10分以上は危険なんです。 |