≪応援します! 環境ISO企業≫

〜適正処理と品質を追求する
自動車リサイクルパーツ卸売業〜

株式会社 オートパーツ伊地知 


『オートパーツ伊地知』さんは、こんな会社です!  
   鹿児島市上福元町の本社前
 昭和54年に伊地知武志社長が鹿児島市上福元町にて自動車の解体業として創業。
 昭和61年に全国の自動車リサイクル部品の流通ネットワークである「NGP(日本グッドパーツ)グループ」に加盟し、リサイクル部品の生産、販売を中心に事業を拡大。現在は海外への輸出も行っている。平成10年には熊本営業所を設立、平成13年には中間処理業許可も取得。
 月間1000台以上の使用済み自動車を処理する全国でも有数のリサイクルパーツのパイオニアである。


ー環境方針ー
株式会社オートパーツ伊地知は、鹿児島市に在り、使用済み自動車から取り外した部品を再利用と再資源に分別し、その適正処理と再利用部品をリサイクル部品として販売しております。欧米に比べてリサイクル部品の使用率が低い日本で、自動車部品の再利用・再資源化は、環境保護、資源の有効活用の上で有効な手段と考えます。
 しかし、自動車部品を取り外す際の廃油回収、フロンガスの回収、洗浄といった、さまざまな作業工程の中で水質汚染や大気汚染といった地球環境に重大な影響を及ぼす危険性を持っています。
 株式会社オートパーツ伊地知では、全社員がこれらの環境への影響を認識した上で、下記のテーマについて取り組むと同時に、汚染の予防、継続的改善に取り組んでいきます。
1. 株式会社オートパーツ伊地知は、環境関連の法規制及び業界基準等を遵守します。

2. 株式会社オートパーツ伊地知は、事業活動を行う中で以下の項目を重要課題として取り組みます。

@ 使用済み自動車部品の再利用の促進
A 使用済み自動車の適正処理及びリサイクル率の向上
B 油分を含む汚水の抑制

3. 環境目的、環境目標及び環境プログラムを設定し、内部監査を行い、環境管理システムを見直し、その継続的改善・汚水の予防を図る。


4. 環境教育、社内外への広報活動等を実施し、全社員の環境方針の理解と環境に関する意識向上を図るとともに、取引業者等へも環境方針を周知し、理解と協力を要請する。



  2001年1月13日
株式会社オートパーツ伊地知
代表取締役  伊地知 武志


環境ISO取得までの経緯
2000年5月にキックオフ、総務、販売、車両仕入れなどの各部門の責任者からなる環境委員会を設置。以来、朝6時半から朝礼が始まる前の8時半にかけて、勉強会や研修、討議などを繰り返した。2001年5月に審査を受け、同年6月に認証取得。
●環境マネジメントシステムの認証
  認証取得日:2001年6月13日
  認証範囲:自動車解体及び自動車リサイクル部品の生産
主な取り組み <使用済み自動車の適正処理とリサイクルの促進>
廃車された自動車には、廃油や廃液が残っていたり、カーエアコンにはオゾン層を破壊するフロンガス、エアバックには危険な化学物質などが入っています。それらを適切に処理して、地球環境に悪影響を与えないようにしています。またリサイクル部品の使用率を上げることで、資源の再利用・再資源化を促進します。
2004年度までの目的
適正処理を100%継続し、追跡管理を可能にする
生産点数2400点/月、出荷点数1700点/月を実現する
1ヶ月の使用済み自動車(大型車も含む)の適正処理1500台を実現する
自社のリサイクル率を算出する
日置郡金峰町大坂にトラックパーツ事業部を立ち上げる
南九州の自動車修理工場への納品点数3000点/月を達成する
海外に6000点/月を達成する
各分離槽からの油分洩れを5mg/リットル以内にする
梱包資材の減量化・質の見直しを行い、事務用品の50%をグリーン購入する

トップインタビュー  伊地知武志社長にお話を聞きました。
Q: 環境ISOの認証を取得しようと思われたきっかけをお聞かせ下さい。
A: 1997年頃から、世の中の動きが環境重視になっていくのを感じていたんです。我が社も、廃油やフロンガスなど、地球環境に影響を及ぼすものを取り扱っているので、企業責任としても、環境ISOの認証取得を決めました。
それに加えて、先々会社を引き継ぐ長男がみんなと一緒に環境ISOのマネジメントシステムの構築に関わっていけば、今後の会社経営にも役立つのではないかと考えました。
Q: 取得してよかったと思われることは何ですか?
A: 社員の意識向上につながったと思います。特に環境や安全面で。また、自主的な行動がとれるようになったとも感じています。社員に自信のようなものもでてきましたね。環境ISOを取得しているんだという自覚や責任感が、自信になっていると思うんです。今までも、社員教育には力を入れてきたんですが、この環境ISOを通しても人材育成につながったと思います。それと、ディーラー、一般整備工場の方たちからの信頼が一層厚くなりましたね。
Q: 今後はどのような事業展開を計画していますか?
A: これからも、環境、品質、教育に、もっと力を入れていくつもりです。それから現在、トラックやバスなど大型車の解体もできる工場を建設中なんです。(2004年2月完成予定)これで、軽から大型まであらゆる種類の廃車の適正処理ができ、リサイクルパーツの生産が可能になっていきます。循環型社会形成に貢献し、お客様に信頼、信用され、喜んでいただけるように、社員一丸となって仕事に取り組んでいきたいと思っています。
 使用済み自動車のリサイクルの流れ
運ばれてきた廃車のエアバックやバッテリー、フロンガス、オイルなど車につけたままでは危険なものを、適正処理ヤードで慎重に取り外します。
その後ドアやエンジンなど再利用できるパーツを取り外します。ドア等は見た目で品質チェックできますが、エンジン性能は見た目だけではわかりません。そこで九州の同業者では初めての走行テストができるテスター機を導入して品質チェックを行っています。
取り外したパーツは洗浄や品質チェックをしてから、販売用として全国からの注文に応じています。梱包も段ボールを再利用し、梱包材も古段ボールをシュレッダーで細かくして使っています。
そして再利用できるパーツを外したあとのボディガラ、エンジン、ラジエーターなどは、鉄の再資源としてプレスしてリサイクルにまわします。

適正処理ヤードで点検している様子

エンジンシュッションのテスター表示板


オートパーツ伊地知さんの、ここがスゴイ!
車社会のリサイクルパイオニアとして、地球環境に対する責任と実践をとどまることなく続けている!
取材後記:2003年3月に同社が発行した「くるくるくるまのリサイクル」(環境レポート)の作成をお手伝いしたこともあり、何度となく伺っているが、行くたびに工場敷地内がきれいになり、油分分離槽が増設されたり、新しい機械が導入されたりと進化し続けていることを感じます。そして、いつも社員の方たちが大きなあいさつで迎えてくれます。環境ISOを認証取得してから工場見学の人たちが多く訪れるようになったそうですが、みなさん元気な会社だとおっしゃるそうです。その前向きな姿勢が環境配慮にも活かされているようです。愛車の最後は、心ある人たちに任せたい・・・そんな気持ちにさせる会社です。
(2003年11月25日取材)


株式会社オートパーツ伊地知
     〒891−0116  鹿児島県鹿児島市上福元町7316番地
      TEL:099−267−0468  FAX:099−267−2185
      URL:http://www.api-net.com
      Eーmail:info@api-net.com