≪応援します! 環境ISO企業≫

〜県内唯一の建造物解体工事の専門業者〜

環境特殊建設株式会社 


『環境特殊建設』さんは、こんな会社です!  
   鹿児島市上之園町の本社
 昭和58年に田島勝三社長が、建造物解体の専門業者として設立。本社は、鹿児島市上之園町にあり、昭和62年には薩摩郡東郷町に北薩営業所を開設。他にも東郷町に鳥丸中間処理場、鹿児島市山田町に積替保管場を保有。
 主な事業は一般住宅、ビルなどの建造物を周辺の環境に配慮しながら解体し、それによって出た廃棄物はコンクリート、鉄、木片など種類別に分別しリサイクルにまわしている。また他にも土木工事も請け負う。
 関連企業として、公共事業によって生じる補償問題のコンサルティング事業を行う(株)アルファ企画がある。


ー環境方針ー
環境特殊建設株式会社は、南九州で屈指の建造物の解体工事専門業者として、また、株式会社アルファ企画は、建設に関わる公共用地取得のための補償コンサルタント業務を通じて、新しい街づくりの一役を担っています。
 しかし私たちは、毎日の解体工事を通じ、さまざまな廃棄物の排出や騒音、振動、大気汚染など地域や地球環境問題に大きな影響を与える可能性があります。
 増大する産業廃棄物や企業活動による地球環境の汚染は、一般に知られているよりはるかに深刻です。
 そこで、私たちは、環境に配慮した適切な産業廃棄物の分別・処理・処分の方法に積極的に取り組み、産業廃棄物の再利用率100%をめざし、環境管理システムを構築し、全社員一丸となって、汚染を予防、循環型社会の実現に積極的に取り組みます。
1. 私たちは、環境関連法規を遵守し、地域環境の保全に配慮した事業活動を行ないます。

2. 私たちは、事業活動を行う中で以下の項目を重要課題として取り組みます。
(1) 廃棄物の発生を抑制、適正処理、再利用、再資源化等リサイクル率の向上に努めます。

(2) 地域環境に配慮した施行を行います。
(3) 省エネ、省資源化を促進し、資源の枯渇抑制に努めます。
3. 環境目的、環境目標及び環境管理計画を設定し、内部監査を行い、環境管理システムを見直し、その継続的改善を図ります。

4. 環境教育、社内外への広報活動を実施し、全社員の環境基本方針の理解と環境に関する意識向上を図るとともに、協力業者等へも環境基本方針を周知し、理解と協力を要請します。

  2001年5月7日
環境特殊建設株式会社
株式会社アルファ企画
代表取締役  田島 勝三


環境ISO取得までの経緯
2000年7月にキックオフ。社長を中心に、環境委員会を立ち上げ、マニュアルや手順書の作成などに取り組む。2001年5月と8月に審査を受け、9月に認証を取得。
●環境マネジメントシステムの認証
  認証取得日:2001年9月12日
  認証範囲: 1) 建造物の解体工事
         2) 建造物に関する廃棄物中間処理及び資源リサイクル
         3) 建造物・用地補償に係わるコンサルタント業務
主な取り組み <解体工事で排出された廃棄物の適正処理とリサイクル>
建造物を解体すると、コンクリートや木くずなど、いろいろな廃棄物が出ます。それらを適正に分別して、できるだけ再利用、再資源化できるように努めています。
平成15年度目標
廃棄物の適正処理及び再利用、再資源化などリサイクル率の向上
リサイクル率の向上(木くず:95%  コンクリ殻:95%  石膏ボード:100%)
安定型処分場持ち込み量の低減
リサイクル計画を立て、分別率を向上させリサイクル率95%を達成する
グリーン購入4品目を追加し、15品目達成する
地域に配慮した解体工事の実施
21期クレームの発生件数ゼロを目指す。またクレーム発生した場合、その報告の徹底ができるようにレベルアップを図る

全重機・車両を環境配慮型にする
省エネ・省資源化の促進
稼働時間対燃料消費量3%削減のために実施調査を行う
稼働時間対修繕費10%削減のために実施調査を行う
事務所の水道光熱費15%削減維持する

トップインタビュー  田島勝三社長にお話を聞きました。
Q: 環境ISOの認証を取得しようと思われたきっかけをお聞かせ下さい。
A: 1998年頃から業界紙でよく「ISO」という文字を目にするようになり、「ISO」とは何だろうと思っていました。その後あるコンサルタントからISO9001や14001のことについていろいろ話を聞き、これからの時代はISOが必要と感じていたところ、2000年に鹿児島法人会で地球環境問題とISO14001に関連した講演を聞く機会がありました。私は、以前から産業廃棄物の処理問題について思うところがあったものですから、是非我が社でも認証を取得したいと思いました。
Q: 取得してよかったと思われることは何ですか?
A: 社員の産業廃棄物を通しての環境問題への認識が高くなりました。廃棄物やリサイクルについての理解が深まり、分別解体の徹底が行われるようになりました。それに、経営上の目標ができました。目標を持ってやるのと、目標を持たずにやるのでは、大きな違いがあると思います。でも、ISO14001は認証取得してからが始まりで、本当の意味でのメリットや成果がでてくるのは4,5年かかると思っています。
Q: 今後はどのような展開をお考えですか?
A: さっきも話したように、メリットや成果が出てくるのは、これからだと思っているので、それを活かしていきたいです。それと、産業廃棄物の問題はかなり深刻なんです。行政や市民の方たちに、もっと知ってもらいたいこと、理解していただきたいことがあるので、それを伝えながら循環型社会の実現のために寄与していきたいと思っています。
 建造物の解体の流れ
まず入念な現場調査・近隣状況の確認をします。
そして電気・ガス・水道の適正処理、近隣へのお知らせなどをした上で騒音、振動、粉塵、飛散防止などに気を付けながら解体に入ります。
解体では分別解体を実施しています。まず事前に、電気器具や空調設備(エアコン)、給排水設備を取り外し、特にPCB・水銀・フロンガスなど、有害な物質が発生しないように気をつけ適正処理をします。また重機作業をする前に、瓦、ガラス、陶磁器くず、廃プラスチック、畳など部材ごとに人の手で丁寧に解体します。
その後重機で本体の解体作業に入り、木くず、がれき、コンクリート殻、アスファルト、鉄筋、金属くずなど、発生した様々な廃棄物は適正処理・リサイクルできるように、重機で分別するのはもちろん、細かいものは人の手でも分けられ各処分場に搬入します。

 粉塵を抑えるために、放水しながら解体している様子


環境特殊建設さんの、ここがスゴイ!
建造物解体の専門家として、増大する建物の産業廃棄問題に積極的に取り組み、分別と処理方法に徹底的にこだわっているところ!
取材後記:いろいろな建物が壊され、また作られて・・・いつも目にする光景ですが、その建物の解体をプロ中のプロとして専門にやっているのは、県内では環境特殊建設さんだけだということが、今回の取材を通してわかりました。他はほとんどが建設業の傍らやっており、高度な技術を要する解体を任せられるのは環境特殊建設さんだと、お役所や建設業界でも信頼が厚いそうです。
環境問題が取りざたされる前までは、どこも「ミンチ解体」と言って何でもかんでも一緒に解体・粉砕して、そのまま廃棄していたそうです。しかし環境特殊建設さんでは、いち早く増大する産業廃棄物問題に取り組み、自社でコンクリートや石膏ボードの再資源化も行ってます。大きな建物も、重機で壊すだけでなく、小さな屑まで手作業で分別処理している姿に、会社の熱心な姿勢が伝わってきました。
(2003年11月29日取材)


環境特殊建設株式会社
     〒890−0052  鹿児島県鹿児島市上之園町8−14
      TEL:099−257−1501  FAX:099−253−5259
            Eーmail:ecotech@kagoshima.email.ne.jp