≪応援します! 環境ISO企業≫

〜温暖化防止のため積極的実践を続ける建設業〜

株式会社 岩田組


『岩田組』さんは、こんな会社です!  
      岩田組の本社ビル
 2002年1月に創立50周年を迎えた岩田組は、岩田三千生社長のもと、本社を鹿児島市の南郡元に置き、枕崎支店、加世田支店、坊津営業所を持つ建設業です。
 主な事業は、一般建築工事としてビルや一般住宅、リフレッシュ・リニューアル工事の設計・施工、一般土木工事や上・下水道工事や舗装工事などを行っています。
 また、省エネを重視した環境配慮の建設資材・工法の開発・販売、太陽光発電システムの設置など幅広い営業活動も行っています。 


ー安全・環境基本理念ー
 『地球とあるく』をテーマとする私たち株式会社岩田組は、宇宙船地球号に暮らす家族の一員です。この素晴らしい地球環境を次世代に確実にバトンタッチしていく為に私たちは、自然や生態系のルールを学び、事業活動のあらゆる面で地球環境の保全に配慮して行動し、持続可能な社会を目指します。
 また、私たちは、安全第一をモットーに労働災害防止活動を推進し、ゼロ災害に挑戦します。

ー安全・環境方針ー
株式会社岩田組は、鹿児島県の薩摩半島を中心に建築・土木・リフォーム事業を行っています。これらの事業活動は労働災害を発生させる可能性を持ちうると同時に、エネルギー及び資源の利用、廃棄物の排出等により、地域環境及び地球環境に影響を及ぼす可能性を持っています。株式会社岩田組では、事業活動の労働安全衛生及び環境への影響を常に認識し、技術的、経済的に可能な範囲で環境汚染を予防し、継続的な改善を図っていくために安全・環境マネジメントシステムを構築し、全社員一丸となってグリーンカンパニー(環境配慮型企業)を目指します。
1. 株式会社岩田組は、労働安全衛生及び環境関連の法規制、業界基準を遵守します。

2. 株式会社岩田組は、以下の項目を重要課題として取り組みます。
(1) 三大災害の撲滅。
(2) ヒューマンエラー(不安全行動、行為)に起因するすべての労働災害の撲滅と5S活動の徹底。

(3) 地球温暖化防止のために、HMパネル・アステック・ソーラー発電システムの普及促進。

(4) 廃棄物の適正管理とリサイクルの促進。
3. 株式会社岩田組は、安全・環境に関する目的、目標及びマネジメントシステムプログラムを設定し、内部監査を行い、安全・環境マネジメントシステムを見直し、その継続的改善を行います。

4. 株式会社岩田組は、安全・環境教育、社内広報活動等を実施し、全社員の安全・環境方針の理解と意識向上を図るとともに、関係委託業者等へも安全・環境方針を周知し、理解と協力を要請する。



     2002年10月1日 株式会社 岩田組
代表取締役社長  岩田三千生


環境ISO取得状況
岩田社長は1995年頃から地球環境悪化に危機感を持ち、1996年に「地球とあるく」を経営理念に掲げて、社員の環境意識向上や環境配慮の資材・工法の開発に力を入れていました。
その後、国際規格である「ISO14001」が発行されたことを知り、1997年10月に環境管理室と環境管理委員会を設置し、認証取得に向け全社的に取り組みを始めました。
2006年7月に市民団体監査を受け、9月に認証取得。
●環境マネジメントシステムの認証
  市民団体認証取得日:2006年9月12日
  認証範囲:建築工事、リニューアル工事の設計及び施工、土木工事の施工
主な取り組み <地球環境に配慮した工法の開発・施工を追及>
地球環境と住環境(健康)を考えた自社オリジナル製品を次々に開発し、積極的にお客様に提案しています。そして、それらの導入施工により、熱帯林の破壊や廃棄物排出、二酸化炭素発生などの環境問題に対応しています。
環境目的
HMパネル・アステック・ソーラー発電を普及促進し、ライフサイクルCo2の発生を抑制し、300tの削減をする。
環境配慮型工法の導入
建設廃棄物の適正管理・リサイクル率の向上
コンテナ排出数30%削減の定着

インタビュー  その1:岩田社長にお話を聞きました。
Q: 環境ISO取得は社長の思い入れが強かったと聞いていますが・・・
A: 1995年に地球環境の実態を知ったときには、自分の会社は建物や道路を作って環境破壊をしているのではないか、と思い悩んだんですよ。でも、そんな業種の企業だからこそ、やるべきことがあると社員ととも「足るを知る未来塾」を作り勉強会を重ねていました。そんな中、環境ISOの存在を知り、是非我が社でも取り組みたいと思って率先して始めました。
Q: 取得してよかったと思われることは何ですか?
A: 事務所でも現場でも、社員の環境に対する意識が向上しましたね。それによって、地域や近隣の環境に対して、今まで以上に配慮して仕事を行うようになり、“環境重視の岩田組”への方針が取れるようになりました。そして、環境マネジメントシステムは、経営や社員教育など多方面にも生かしていけるので、とても有効だったと思います。
Q: 今後はどのような展開を計画していますか?
A: 現場で働く人たちの安全と命を積極的に守っていきたいとの強い思いから、今年7月にISO14001のマネジメントシステムと労働安全衛生マネジメントシステム(OHSAS18001)を統合する形での認証を取得したんです。そして現在、土木部が新たにISO9001取得に向け動き始めていますので、これにより安全・環境・品質の更なる向上につなげていきたいと思っています。
インタビュー  その2:企画営業部の鶴田さんとお客様係の桃木野さんにお聞きしました。
Q: 鶴田さんは、安全・環境管理責任者をされていますね。安全と環境の両面で気をつけていることなどお聞かせ下さい。
A: 全国的にも、環境と労働安全衛生のマネジメントシステムを統合しての認証というのはめずらしいんですよ。今まで続けてきた環境への配慮とともに、労働災害の絶対防止、健康増進及び快適な職場環境づくりなどを目標に、マニュアル作成や勉強会、研修会などを重ねての認証取得でした。我が社では、「5S向上パートナーシップ会」を関連協力業者77社と作って、現場のみんなで環境と安全を守っています。毎月1回現場の安全環境パトロールを実施していますので、これからはさらに強化して、無事故無災害で業務を遂行できるようにしていきたいと思っています。(5S:整理・整頓・清掃・清潔・躾)
Q: 桃木野さんは、名刺に「エコロジー建設経営倶楽部事務局長」と書かれていますが、エコロジー建設経営倶楽部とは、どういう集まりですか?
A: 我が社では、従来の型枠材とは違う、解体せずに断熱材及び内装下地材を兼用できるパネルを開発して、全国各地で使っていただいています。その取り引きをいただいている建設会社を対象に、建設業同士のパートナーシップを培い、共にエコロジー建設経営を目指すことを目的に2000年7月に設立したんです。私たち建設業者が環境の勉強や実践を重ねていくことで、お客様のメリットになるような、たとえば健康や省エネ、快適さなどにつながるような仕事ができるようになると思います。これからも建設業だからこそできることを、率先して行っていきたいです。

 トピックス  <発明奨励賞を受賞>  2003年10月16日
平成15年度九州地方発明表彰式で、岩田組の「発泡スチロール打込型枠工法」などの発明が評価され、発明奨励賞を受賞しました。
自社開発したHMパネル、それに炭塗料を塗布したHM炭パネルは、省エネ、Co2削減、廃棄物削減、工期短縮、コストダウン、シックハウス対策などのメリットが多数あり、環境配慮の製品・工法であると評価されました。

  発明奨励賞の記念品


岩田組さんの、ここがスゴイ!
“人と地球に優しい建設資材・工法の開発”を通して、建設業がこれからの時代果たすべき役割を重視し、社会的使命感をもって率先行動している!
取材後記:建設業といえば日本全国で無数にあり、必要以上に大きな建物や道路を作ったりと、地球環境の視点で見てみると・・・?疑問視してしまうところもあります。でもそんな中、岩田組さんでは、廃棄物削減や省エネを考えた建設資材や工法を開発し、広く全国展開して業界全体で“建設業だからこそできること”を率先して実践しています。家を建てたりマンションを買ったり、ということは小さな買い物ではないので、一生の内にあるかないかのことかもしれません。でも、そんな大きなお買い物のときも、グリーンコンシューマー的基準で賢い消費者になり建設業者を選ぶべきだと思いました。(2003年11月18日取材)


株式会社 岩田組
     〒890−0069  鹿児島県鹿児島市南郡元町18番8号
      TEL:099−257−6566  FAX:099−255−9859
      URL:http://www.kk-iwatagumi.co.jp/
      Eーmail:info@kk−iwatagumi.co.jp