≪応援します! 環境ISO企業≫

       〜食品廃棄物ゼロを目指す餃子屋さん〜

         有限会社 ビッグファイブ


『ビッグファイブ』さんは、こんな会社です!
『有限会社ビッグファイブ』は政田久湖社長が、平成3年に鹿児島市荒田にて、宅配ピザ業者『ピザファイブ』として創業。その後、黒豚餃子の開発・製造・販売を始めるにあたり、平成7年に社名を『有限会社ビッグファイブ』に変更。平成14年5月年には本社工場を東開町に建設。
各種餃子、ピザなどを製造販売し、鹿児島県内外問わず、全国のスーパーや業者、個人客への発送を続けている。
また他にも、直営店「ショップ珊瑚亭」(きりしま国分山形屋内)や、黒豚餃子・奄美料理を提供する「味処珊瑚亭」(鹿児島市宮之浦町)も営業展開している。
     
   鹿児島市東開町の本社と工場


ー環境方針ー
有限会社ビッグファイブは、鹿児島市東開町に本社を置き、かごしま黒豚餃子の製造卸販売をしている会社です。2002年5月、環境に配慮した衛生的な工場を新設。鹿児島より日本全国のお客様に安心・安全で美味しい餃子を提供し、日々の豊かな食生活に貢献しています。
餃子の食材は、我々の生命を託した大地から生まれてくる大切な資源です。私たちは、それらを余すところなく活用することに努めています。しかし、製造の過程で廃棄物の発生、エネルギーの消費など少なからず環境に影響を与えています。
私たちは、事業活動と環境との調和のため、環境マネジメントシステムを構築し、下記事項を掲げ、継続的改善、汚染の予防に取り組んでいきます。
そして多くの人々にビッグファイブの餃子を食してもらい、支持していただくことが私たちの大切な使命と考えます。

○私たちは、環境目的、目標及び行動計画を定めて、内部監査を行い環境保全
  活動の継続的な改善、汚染の予防を図ります。

○私たちは、環境に関する法規則及び同意するその他の要求事項を遵守します。

○私たちは、餃子製造で発生する食品廃棄物の削減・リサイクルを促進します。

○私たちは、オフィス業務において、省エネ・省資源化に取り組みます。

○私たちは、お客様に催事販売・店舗を通して、環境に配慮した餃子の調理方法・
  食べ方の提案など、広報活動を実施します。

○私たちは、環境教育を実施し、全社員の環境方針の理解と環境に関する意識
  向上を図るとともに、取引業者等へも環境方針を周知し、理解と協力を要請し
  ます。
  

             2006年3月1日

   有限会社ビッグファイブ
   代表取締役社長 政田 久湖


環境ISO取得状況
2004年2月より、事務所及び工場のメンバー6名で環境委員会を設立し、環境マネジメントシステムの構築を開始。
2004年10月、12月の2回の審査を経て、2004年12月29日に認証証授与。
市民団体認証取得日:2006年3月13日(更新)
認証範囲:黒豚餃子の製造・販売
 
目的一覧表(2007年4月まで)
◆環境方針に合わせて工場内作業の標準化。
◆食品廃棄物の総量(キャベツ、玉葱、餃子の皮)削減。
  2004年2月を基準に50%削減する。
◆オフィス・工場・全社的な省エネの促進。総量をCO2に換算し削減する。
◆店舗展開により、障害者の雇用機会の拡大を促進する。
◆催事販売活動による広報+営業活動
◆障害者支援
◆事務用品グリーン購入率100%。工場サプライ品グリーン購入率50%。

インタビュー  川原あかねさん、川原健司さん、永野正江さんにお話を聞きました。
Q: 環境ISOを取得当時のことをお聞かせください。
A: 最初は週1ペースで事務所と工場のメンバー6名が集まって、いろいろ話し合いながら構築していきました。工場で出される廃棄物の量を減らすためにはどうしたらいいか、汚れた水を流さない工夫の仕方、私たちから環境の啓発活動をするにはどうしたらいいかなど。
そのおかげで事務所は工場のことを、工場は事務所のことがわかり、社内全体にとてもまとまりも出てきました。
Q: 現在の状況はいかがですか?
A: いろいろ工夫を重ねて、食品廃棄物はずいぶん減りましたね。以前はキャベツや玉葱、餃子の皮などの廃棄物を出していたのですが、今はほとんどありません。
啓発活動も、餃子の調理法のお知らせ紙の裏面を利用して、生活に役立つエコ情報を「エコ通信」として発信しています。
またグリーン購入も、事務用品に関してはグリーン調達できる物はほぼ100%エコ商品に切り替えました。
Q: 今後はどのような展開を計画していますか?
A: 更なる餃子の品質向上と配送の効率化を図り、全国のお客様においしい黒豚餃子をたくさんお届けしたいと思っています。それはゴミの削減や省エネにも繋がっていきますので、一番力を入れたいところです。
工場で使う品も、もっとグリーン購入できればいいなぁと思っています。
また工場では現在、3名の障害者の方々に働いていただいていますが、今後も継続的に身障者雇用・支援を行っていきたいです。これは社長の強い願いでもありますし、今、よく取り上げられているCSR、企業の社会的責任でもあると思っています。
ビッグファイブの工場を拝見

↑野菜室
キャベツや玉葱などの野菜を洗う洗浄液の濃度、具ミキサー等の使い終わった機械を洗った汚水などに気を付けています。

また、細かいゴミも流さないように排水溝に網を取り付けました。

↑製造室
異物が混入されていないか、製造室と包装室にある2台の金属探知器&目視でチェック。また10分間に2粒ずつチョイスして、外観・重量・中身の品質管理も行っています。
               包装室→


ビッグファイブさんの、ここがスゴイ!

   食品廃棄物ゼロを目指しながら、
   積極的に身障者雇用と環境の啓発活動を行っているところ!


取材後記
身障者雇用をしている企業はまだまだ少ないのが現実。もちろん、業種や仕事内容によっても制限されることですが、政田社長は工場や店舗での雇用や、障害者施設への協力を常に心に留めていらっしゃるようです。これからも社員の1割程度は身障者雇用を続けていきたいとのこと。素晴らしいことだと思います。
また環境ISOに取り組み始めてから、餃子の具であるキャベツや玉葱のクズと、餃子の皮の食品廃棄物が、ほとんどゼロになったというのも驚き。食品の製造業では、食品廃棄物が大きな問題となっている現在、いろいろな工夫を重ねてきたことが窺えます。
宅配用に同梱する「餃子の調理法のお知らせ紙」の裏面を利用して、生活に役立つエコ情報を発信しているというのも、とてもユニークだと思います。これまで4回「エコ通信」として出されていますが、ビッグファイブの餃子の話(環境と人にやさしく作られていることの説明)や、お酢や炭の利用法などエコ生活情報が特集され、HPでもバックナンバーをアップしています。
ビッグファイブさんの黒豚餃子は、鹿児島を飛び出し、どんどん全国に広がっているようです。おいしい幸せ感を多くの人たちに提供しつつ、人にも環境にもやさしい取り組みを続けるビッグファイブさんの今後の発展が楽しみです。
(2006年10月24日取材)


有限会社 ビッグファイブ


鹿児島県鹿児島市東開町4−74
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